【1/12(火)】
年が明けた。正月のゴタゴタも終わりふと気がついた。やることが無い、暇だ。しかし山は寒い。行くとしたら暖かい方面だけど、熊野は飽きた。「そうだ、四国、行こう」とJR東海風だけど車で出撃。車で四国へは一度も行ってない、と、言うわけで、「四国車遍路」となりました。
「車遍路」と言うからには、当然、車中泊が基本。しかし、「どれだけ車中泊できるか?」それが課題だ。初日、九度山の道の駅で車中泊の予定。そして、和歌山港から南海フェリーで四国入りの予定。
名阪国道針IC手前で、想定外の工事渋滞につかまったものの、なんとか九度山着。お気に入りの九度山道の駅は、あいかわらず熟睡できた。
■行動記録
15:10 自宅発
16:20 蟹江IC
16:45 御在所SA 50キロ
針手前で名阪国道渋滞3キロ
20:30 大宇陀
刀削麺880円
22:30 九度山・道の駅 206キロ
■走行距離:206キロ
【1/13(水)】
四国を車で走るのは初めて。当然、フェリーに車を載せるのも初めて。やっかいかな?と思っていたフェリー搭乗もあっという間に完了。とりあえず予約していたけど、フェリーはガラガラ。通常の時期なら、出港30分前までに港へ着けば登場可能だ。
のんびり2時間チョイの乗船で徳島着。遍路で歩いたルートにからみつつ車を走らせる。通常、歩くのが一番良く周囲が見えると思われるけど、車は車で歩いたときには見えなかったものが見えることも多い。
日和佐、甲浦の道の駅によりつつ、夕方、高知に着いた。久しぶりの「ひろめ市場」は昔に比べて、なんとなく「あれって?」感じだった。
【南海フェリーはガラガラ状態】
【甲浦から先、室戸を回らず、野根から奈半利へ山を越えた。このルートは古い道も残っている。昔はこのルートがメインの街道だったようだ。】
■行動記録
07:30 行動開始
09:20 和歌山港南海フェリー乗場 254キロ
南海フェリー 7600円
コンビニラーメン 448円
10:30 和歌山港発
13:00 徳島港
14:30 日和佐・道の駅 323キロ
18:30 高知サンライズホテル着 466キロ
高知サンライズホテル 4300円
駐車場 500円
夕食:ひろめ市場
■走行距離:260キロ
【1/14(木)】
朝8時前、高知を出発。5年前、大汗かきつつ歩いた歩いた七子峠も道も車で走ればアッというまだ。横波黒潮スカイラインに入る前、四国遍路唯一の海上の道の埋立渡船の乗り場を発見。この乗り場は地元の子供達の通学が主たる目的らしく、遍路には発見が難しい。
佐賀・道の駅でカツオ塩タタキ定食の昼食。金剛福寺を参拝後、足摺岬周辺を一般観光客同様に巡ってみた。足摺岬は遠かった。
泊まりは土佐清水。ここに泊まる目的は清水サバだ。前回、感激した清水サバはやっぱり旨かった。薄く切った張りのある身はサバとは思えない筋肉質。多分、地元以外では味わえないんだろうなー。
【埋立渡船の待合室。民家の横を回り込み裏に回ると発見。旅人には見つけることは困難だ。】
【渡船はしっかりしている】
【金剛福寺。以前訪れたのは真夏の暑い盛りだった。】
【前回はパスした足摺遊歩道を歩いてみた。】
07:50 行動開始
09:00 埋立渡船乗場 492キロ
11:00 佐賀・道の駅 574キロ
13:00 土佐清水
13:40 金剛福寺 646キロ
足摺岬徘徊
15:00 発
15:30 土佐清水着 670キロ
ビジネスホテル南粋 5800円
魚田(清水サバ他) 2500円
■走行距離:204キロ
【1/15(金)】
昨日の清水サバは美味かった。そして値段も安かった。さすがにここまで遠征してきた甲斐があった。その清水サバの水揚げを見学に漁港へ行ってみた。正式な清水サバは生かしたまま水揚げし、一定の重さをクリアしたものを神経締めする。そんな生きたサバが揚がるのはもう少し後になるとのことだけど普通のサバの水揚げに遭遇。
重さを量って仕分けしているところを眺めていると、作業終了後、「持っていく?」との優しいお言葉。見学しているだけでも邪魔になるのでは?と気になっていたので、そんな言葉をいただくとても嬉しい。
とても嬉しいけど旅先の身の上、いただくことは固辞。しかし、持っていけ持っていけとの言葉にビニールにくるんだ二匹をいただいてしまった。いただいたからには完璧に持ち帰らねばならぬ。とりあえず車には小さなクーラーボックスがある。中に入っているビールを出し、コンビニで板氷を購入してサバを入れる。
しかし、帰宅するに二日はかかる。事ここに至り塩サバの作成を決意。第一段階としてサバの内蔵を取り除き海水で洗うことにする。と、言葉で言うのは簡単だけど実行するのはけっこう難しい。
水が綺麗で、雰囲気が良く、車から近くて、人気の無い海岸を探す。下田という地域に絶好の海岸発見。海岸に下りる。しかし、波打ち際でサバをさばくのはなかなか難しい。やっているうちに大波をかぶり、足元はぬれてしまった。サバのエラ、内臓を取り、血合いを海水で洗う。その時、トンビが急降下。海に投げた魚のハラワタをくわえ去った。自然は凄いなー・・・。
なんだかんだと頑張り、途中のスーパーで伯方の塩も調達しなんとか塩サバの作成成功。帰宅後、酢でしめしシメサバを作成する計画だけど、はるばる四国まできて塩サバを作っている自分自身を省みると、若干あれっ?感じです。
それやこれやでどこによることもなく、高知から室戸経由で甲浦で本日の行動停止。旅荘大和に投宿。この宿は泊まるの三回目。土佐清水、甲浦の両方ともなぜか好みの私です。
【良いサバだ】
■行動記録
07:30 行動開始
土佐清水漁港徘徊
鯖2匹獲得
08:30 土佐清水発
10:00 下田の海岸 701キロ
サバ処理
11:00 佐賀・道の駅
鰹カレー 700円
16:00 室戸・道の駅 896キロ
17:00 甲浦 938キロ
旅荘大和 朝食付き4500円
夕食 アント・ダイナ ピザ他
■走行距離:268キロ
【1/16(土)】
今日も天気は最高。タバコを買いに宿を出たとき素晴らしい朝日を見た。甲浦の入江から昇る朝日は格別だ。その後、日和佐の道の駅で昼食を調達し11時のフェリーで帰還した。
今回、5日もかけての放浪だったけど、特段何をしたわけでもない。ただ、清水サバの美味さを再確認しただけだったかも知れない。しかし、四国の人々の優しさと、暖かな日差しは心に残った。そうそう、帰宅後、土佐清水でもらった清水サバを美味しいシメサバにする仕事にプレッシャーを感じている。(帰りのフェリー内にて)
【帰りのフェリーから徳島の街、眉山を望む】
【ネットで調べたら、酢で締めるのは15分と書いてあったけど、30分締めてみた。ネットリと包丁にからみつく身は良い感じだった。一枚分食べ、後は冷凍。冷凍するとアニサキスは死ぬらしい。ネット情報ですが・・・】
■行動記録
07:30 甲浦発
08:45 日和佐・道の駅 988キロ
10:15 徳島港発 1040キロ
南海フェリー 7600円
13:05 和歌山港
14:30 九度山・道の駅 1085キロ
16:20 榛原 1145キロ
17:25 名阪国道・伊賀PA 1199キロ
仮眠
18:10 発
東名阪桑名近辺で3キロ工事渋滞
20:00 帰宅 1299キロ
■走行距離:361キロ