2010年7月25日日曜日

白山・帰還

【白山スーパー林道から白山を望む。真ん中のピークが大汝峰、左が御前峰、前の濃い緑の稜線が中宮道】


 中宮温泉でゆっくり筋肉をほぐしたものの、激しい筋肉痛を感じつつスーパー林道経由で帰還することとした。木戸旅館でゲットした片道無料券3150円をにぎりしめゲートを通過。その時気がついたのだけど、現在、白山スーパー林道の通行料は2500円に割引中。一瞬、得したのか?損したのか?良く分からなかったけど、やっぱりかなり得したのだろうね。ウレシイ!、ワタシタンジュンデス。


 
 今回の山行は天候に恵まれ楽しかった。やっぱり山は天気の良い日に登るに限る。スーパー林道から振り返る白山は素晴らしく美しかった。(2010.7.25/日)

2010年7月24日土曜日

白山・下山

【ご来光前、御前峰はガスの中】



【大汝峰山頂から翠が池越しの御前峰を望む】


【大汝峰山頂から七倉山方面】


【室堂小屋越しに別山を望む】


【中宮温泉の似合わない足湯】


 朝4時、ご来光のための太鼓の音が鳴り響く。暗闇の中、ヘッドライトをつけてみんな起き出す。一般的には4時前にヘッドライトをつけて御前峰に登り、山頂でご来光を仰ぎ、万歳三唱。その後、室堂に戻り5時半から朝食。でも我々は小屋でゆっくり起き、明るくなってからのんびり出発。この朝は梅雨が明けたものの大気が不安定。山頂はガスに包まれている。無理してご来光を眺めに行かなくて良かったかもしれない。
 
 5時15分、出発。周囲は完全に明るくなっている。花を眺めつつ千蛇が池が6時10分。そこから30分で大汝峰山頂。大汝峰は始めて来たけど広々とした山頂でなかなか気分のいいところだ。裏から見る翠ヶ池越しの御前峰も良いけど、その反対側の七倉山を越えて北に向かうのびやかな稜線が美しい。次回はぜひ、この北の稜線を岩間温泉は中宮温泉まで下りたいものだ。
 
 大汝峰からいったん室堂に戻り、コーヒーなんぞ楽しみ、下山することにする。下山開始は9時。弥陀ヶ原、観光新道経由のルートは花真っ盛り。聞いてはいたけれど、花の多さは日本一かもしれない。さらに梅雨明け直後のこの時期は一つ一つの花が特にフレッシュ、色が濃い。
 
 観光新道は尾根筋を下るため展望もすこぶる良い。左に別山から下るチブリ尾根。避難小屋の赤い屋根が見える。右側には七倉山から続く釈迦新道の尾根が長く続く。展望は良いけど、登ってくる太陽が容赦なく照りつける。麦藁帽子を持ってくれば良かった。大汗かいて別当出合到着は12時25分。シャトルバスで市ノ瀬に出て、車で中宮温泉へ向かい本日の行動終了。(2010.7.24/土)
 
●コースタイム
  5時15分:室堂発
  6時10分:千蛇が池
  6時40分:大汝峰
  8時30分:室堂
  9時00分:室堂発
 10時15分:殿が池避難小屋
 12時25分:別当出合

白山・中宮温泉

 中宮温泉に最初に来たのは今から30年ぐらい前だった。胃腸に良い温泉で、湯量も多く、湯温も高く、私にとっては非常に好みの温泉だ。今回、数年(10年ぐらいかなあ)ぶりに着てみれば雰囲気は変わっていなかった。でも、当時4、5件有った旅館は2軒しか営業してなかった。昨今の温泉ブームにも関わらず、規模を縮小している中宮温泉だが、こんなひっそり静かな湯治場こそ私にとっては非常に好ましい温泉なのだ。
 
 白山でかいた大汗を、中宮温泉の熱い湯で流し、冷たいビール、岩魚の骨酒・・・、タマリマセン!(2010.7.24/土)
 
●中宮温泉・木戸旅館
 1泊2食付:8550円
 
●白山スーパー林道無料券
 木戸旅館の壁に掲げてあるポスターで発見。今年(平成22年)限定らしいけど、2名以上で宿泊すると白山スーパー林道の片道無料券がもlらえる。帰りのルートを迷っていた我々としては、迷わず白山スーパー林道経由を選びました。「高速1000円」対「白山スーパー林道片道無料券」は「白山スーパー林道片道無料券」の完勝とあいなりました。

2010年7月23日金曜日

白山・入山

【市ノ瀬バスターミナル】


【砂防新道のつり橋】

【甚ノ助小屋改修工事のヘリ登場】


【南竜が馬場遠望】

【トンビ岩コースは雪多し】


【雪渓越しに御前峰を望む】


【御前峰を背に白山神社奥宮】
【室堂小屋】


 朝5時起床。6時ホテル発。予定では市ノ瀬に車を置き、シャトルバスで別当出合。そしてそこから登り始める計画。まあ、8時ごろまでには別当出合いに着くだろうと考えていたけど、甘かった。カーナビの調子が悪く、なかなか目的地セットが出来ない。
 
 関係のありそうな電話番号はことごとく該当番号なし。住所はこのところの市町村合併で何がなんだか分からない。カーナビの地図を操作して目的地にたどりつき手動で目的地セットして走り出したら、北へ向かって走り出す。金沢から白山まではどう考えても南へ行かねばならぬ。最近のカーナビに頼った行動が完全に裏目に出て金沢市街から外に出られない。さらに金沢は百万五のの城下町。道が複雑に入り組んでどこを走っているのか分からない。とりあえず太陽の方向から南を割り出し、そちら方向に走りなんとか「白山山麓」の標識発見。
 
 結局、別当出合に着いたのは8時45分。今回の白山登山の核心部は「金沢脱出」」であった。別当出合は明るく開けた谷。登山客が続々と集結し、続々と登っていく。そのほとんどが「砂防新道」と呼ばれるコース。我々もそんな人の後をついて歩き出す。このコースは数年前、集中豪雨でつり橋が流され閉鎖されていたけど、そのつり橋も修復されてコースも復旧。
 
 「可能な限りゆっくり歩こう」、それが今回の合言葉。遠くの山が見えればその山を眺め、花があれば花を眺め、のどが渇けば水を飲み、腹が減ればお菓子を食べ、汗をかいたら汗を拭き、、、。なにも頑張ることもなく、12時20分南竜が馬場に到着。さらにトンビ岩コース経由で室堂着は14時。ほとんどコースタイムどおりの行動だった。要するにのんびり登っても、あせって登ってもほとんど時間は変わらないということだ。
 
 トンビ岩コースは人もなく静かなコースでとてもよかった。梅雨明け直後、雪渓も多く残り、咲く花もフレッシュ、青空に湧き上がる白雲も美しい、まさに夏山だ。
室堂の山小屋は予約制。当日は400名ほど宿泊だとか。でもまだ満員ではないらしい。来週の週末は満員だとか。ほぼ満員に近い状況だけれど、宿泊している人のマナーも良く、気分良く眠れた。食事も一昔前の山小屋に比べればかなり良くなっている。翌日、早立ちのため朝食に変えて弁当をもらったけど、竹の皮に包まれた押し寿司でとても美味しかった。(2010.7.23/金)
 
●コースタイム
  8時45分:別当出合発
 12時20分:南竜が馬場
 14時05分:室堂
 ●白山室堂
 1泊2食付   :7700円
 缶ビール(350): 500円
 生ビール    : 800円

2010年7月22日木曜日

白山・入山前夜


 以前は山に登るとき、前夜登山口での仮眠が常識。でも、最近疲れがこたえる。そんな訳で今回の白山は金沢で前泊することにした。さらに、以前は下山後、車で直帰が常識。しかしそれも居眠り運転が危ないので中宮温泉に後泊の計画。まったく軟弱な計画なるも、「なにもそんなにガツガツ登ることも無かろう」との大人の意識。それもこれも、有り余る時間を所有する今だから出来ること。アリガタヤアリガタヤ・・・。
 
 本当はJRで来ることも考えたけど、下山後の行動も考えて車でのんびり金沢。宿泊はネットで確保した東横イン。一泊朝食つき5460円。新しくて清潔でベットも広い。最近のビジネスホテルのクオリティは確かに高いねえ。その東横インで同行者集結。集結後、片町方面へ出撃することとなる。

 「金沢で一杯」との憧れの言葉を胸に、町に繰り出すも入る店に迷う。初めて入る店、間違ってはならぬ。自分の今までの英知、経験、さらに今まで飲屋で鍛えた勘なんぞ総動員して店を選ぶ。でも考えすぎて最終的にはホテル近くの小さなおでん屋「菊一」へ入る。夏のおでん屋はさすがに空いていた。
 
 適当に飛び込んだ「菊一」なるもかなりの名店であることが後から判明。店の雰囲気もどことなく落ち着いていて居心地はすこぶる良かった。オヤジさんとその娘らしいおばちゃんと白山の話しなんぞ盛り上がり、ついつい飲みすぎたけど、ホテルに戻ればあっという間に眠ってしまった。(2010.7.22/木)

●東横イン金沢香林坊
  1泊シングル:5460円
    (朝食付きらしいけど、朝が早かったので食べられなかった)

●菊一(おでん屋)  三人で飲んで食べて:13300円
    (冬季はセイコガニの足の身を殻に詰めたオデンダネが有名だとか。機会があれば食べたいものです。)