2009年11月29日日曜日

鎌倉・八幡様(12-2-38)

(鶴岡八幡宮の階段と大銀杏)


(円覚寺・舎利殿、近づけない)

鎌倉二日目。とりあえず鎌倉駅、小町通り、鶴岡八幡宮へのお決まりのコース。鶴岡八幡宮は人並みにあふれている。結婚式、七五三、初詣、みんなまとめて集結している。八幡様の階段から振り返れば正面に小さな海のような気配が見える。

インターネットで調べた情報頼りに、建長寺、円覚寺、北鎌倉駅と回る。建長寺も円覚寺も予想以上にしっかりしたお寺。迫る山の中に多くの建物が効率よく配置されている。歴史の教科書の中におぼろげに記憶している「唐様」の円覚寺舎利殿も見た。何が「唐様」なのか訳も分からなかったけど、その近くのお寺で抹茶休憩。そこしかタバコが吸えなかったから。そのときの鳩の形の落雁が美味しかった。

鎌倉の町は海、山、お寺、神社、坂、路地、その他、古いもの、新しいもの取り混ぜて狭い範囲に配置されている。どこに行くのもそんなに遠くなく、すぐに到着。まるで箱庭の中を徘徊するようだ。さらに、鎌倉時代の源のナントカ、北条ナントカ、ナントカ上人、ナントカ寺、ナントカ院・・・、など登場人物がチマチマ多く落ち着かない。

もう少し勉強してみるか・・・。でも、記憶力減退の私には辛いなー。さらに、道路の狭さ、車の多さ、人の多さはどうにかならないものかねー。でも、又、くると思う。次回はもっと精力的に歩きたい。(2009.11.29/日)

2009年11月28日土曜日

鎌倉・大仏様(12-1-37)

(夕暮れの大仏様)


歴史および神社仏閣に重大な関心を持っている私なれど、鎌倉はほとんどいったことが無い。ある日、ふと「そういえば鎌倉も良いんでないかい・・・?」と、なぜか気がつき紅葉のこの時期、鎌倉へ出撃。とりあえず、大仏様だけでも見てみたい。

はじめて見た鎌倉の大仏様。素晴らしかった。東大寺の大仏より、私は好きかもしれない。風雨にさらされた地肌の錆も趣深い。前かがみの姿も好感が持てる。東大寺の権威的な大仏様より、親しみが持てる。体に比べ大きな頭で伏目がちにこちらを見ている。なかなか良い男。美男と言われる理由が分かる。

帰り際にすれ違ったオネイチャンが大仏様を見て一言。「わー、癒される」。なかなか良い一言。最近の若い衆もなかなかしっかりしていると感じた。

大仏様を見た後、長谷観音の紅葉ライトアップを見てから江ノ島でいっぱい飲んでホテル泊。充実の一日だった。ただ長谷観音の紅葉ライトアップは大混雑。暗闇の中暗い服を着た集団が列を作る姿は先の大戦で配給に並ぶ人の群れを連想してしまった。見たこと無いけど・・・。
(2009.11.28/土)

2009年11月21日土曜日

高時山(11-1-36)

高時山は中津川と下呂の中間。以前は加子母村にあったが市町村合併で今は中津川市。紅葉の三連休。どこぞちゃんとした山に登ることも考えたけど中日の天候がイマイチ不安。そんなわけで、お手軽コースとなりました。加子母村が最近整備した木曽越古道を歩いて2時間半ほどで山頂。

アラレが降って寒い山頂で飲む暖かいコーヒーは格別だった。久々の汗。なかなか気分のいい登山だった。山頂からは雪を被った御岳が見える。でもピークは雲の中。(2009.11.21/土)

(登山口に小さな社)

(途中の観音様多数)


(高時山山頂から御岳を望む)

2009年11月19日木曜日

三朝温泉・投入堂(10-3-35)

今日も天候はすぐれない。でも雨は降ってない。投入堂に電話してみれば、今日は入山可能とか。せっかくここまで来たので再度の出撃。受付には昨日のオニイチャン。入山は可能だけど単独ではダメだとか。誰か来たらその人たちに頼んで一緒に登ったらどうかとの提案。しかしこの時期、天候が悪いので1時間に一組ぐらいしか来ないとか。
 
今日は帰らなければならないので、どうすべきか少し迷った。でも、とりあえず待つことにする。入山口の前にはテント。その中で投入堂の紹介ビデオ。そのビデオを見ながら待つこと10分ぐらい。3人組登場。聞けば岡山から来たとか。今回5回目。そのパーティーに同行の許しを得て、さらに、入山口の登山指導員に靴のチェック、入山届け。やっと「六根清浄」のたすきを受ける。
 
我がにわかパーティーの先達は人のよさそうなオッチャン。なかなか楽しい行程だった。これも投入堂の金剛蔵王権現のお導きか。厳重な管理体制の割にはなんと言うことも無く投入堂登頂成功。でも、事故の多い理由が分かった。歩くルートの脇に潅木が生い茂り、一見、草付きの尾根道に見えるが、その草付きの下はほとんどオーバーハング状態の絶壁。危険を感じない分だけ危険なんだろうね。
 
たどり着いた投入堂は写真で見たとおりのお堂でした。写真を見ずにこのお堂にたどり着いたならきっと驚くのだろうね。 最終日、投入堂で時間を費やしたため、JR鈍行で帰るのをあきらめ高速バスで大阪経由で帰ることにする。午後2時少し前三朝温泉発、夕方5時半ごろ新大阪着。三列シートの快適なバスだったけど、やっぱりJR鈍行が良いなあ・・・。
 
●メモ
 勝川から倉吉:6830円
 豊岡カニ寿司:1180円
 三朝温泉・桶屋2泊:7500円×2
 投入堂入山料:(400円+200円)×2
 三朝温泉から大阪(高速バス):4100円
 
(2009.11.19/木)
 

(お約束の投入堂)

(ヘリも無い時代に良く持ち上げたものだ。「連打禁止」の鐘」


(厳重な入山口)


(文殊堂(?)から見た大山と日本海)





2009年11月18日水曜日

三朝温泉・株湯(10-2-34)

今回、三朝温泉に来た目的は湯治場の雰囲気を残す三朝温泉に入ることとともに、紅葉の投入堂に行くことだった。しかし天気がはっきりしない。低気圧は抜けたものの冬型の気圧配置。山陰特有の冷たい雨が降っている。とりあえず温泉街の偵察を兼ねて投入堂へ行くことにする。
 
投入れ堂には温泉街からバスに乗る。そのバスも2時間に1本。バスを待つ間、気になっていた共同浴場「株湯」へ行ってみる。三朝温泉発祥の湯と言うことなので温泉街の中心にあるものと思っていたけど、温泉街から外れた場所にこじんまりとたたずんでいた。入浴するまでの時間は無いので入浴は投入堂の後にする。
 
時間をつぶしつつやっとたどり着いた投入堂。受付のオニイチャンに確認して見れば、今日は入山禁止だとか。話には聞いていたが管理が厳しい。どこへ行っても昨年の遭難の話を聞かされた。事故を起こした人は79歳。登山のベテランと自分で言っていたそうだ。山のベテランの高齢者、それが一番危険かもしれない。なんせ79歳だもんねえ・・・。
 
私なんぞ、それに比べればまだまだ「ハナタレ小僧」。でも、膝は痛い、バランス悪い、記憶力、注意力減退。自戒せねば・・・。ただし素直な私は、あっさり登山中止。門前の茶屋で三徳豆腐を肴に熱燗。冷えた体にしみわたる。 温泉に戻り、件の株湯に入湯。素晴らしかった。小さな浴槽なれど、下から潤沢な湯が湧いている。その湯はきわめて透明なるも、地球のエネルギーに満ち満ちた重みのある湯であった。 (2009.11.18/水)

(投入堂門前茶屋の三徳豆腐・熱燗)
 

(トチノミを干している・投入堂門前茶屋)

(三朝温泉・桶屋の内湯)

(三朝温泉・株湯)

2009年11月17日火曜日

三朝温泉(10-1-33)

目覚まし時計の音で目が覚める。1年以上この音を聞いてない。一瞬何が起きたのか分からなかったけど朦朧とした頭で時計を押さえ込み、よろよろ起床。時間は4時20分。「そうだ、始発に乗るんだった」
 
まだ暗い道を自転車で勝川駅。5時23分の始発はけっこう人が多かった。特に若者が多い。世間が仕事モードの中、私は放浪モード。若干の後ろめたさを感じつつ、昨夜ネットで調べた山陰線倉吉までのチケット購入、金6830円也。もちろん鈍行。 青春18切符の期間内なら当然18切符を使うのだが、この時期は期間外。そのためか高齢者の姿は少ない。最近の18切符意は高齢者ご用達。十分のんびり座って行けた。
 
勝川、名古屋、大垣、米原、京都、園部、福知山、豊岡、浜坂、鳥取と膨大な乗換えを繰り返し、倉吉に着いたのは午後4時少し前。当初の計画では5時少し前倉吉着の予定だったが、途中で雨がひどくなり、暗くなってから宿を探すのも億劫なので、鳥取から特急を使ってしまったけど・・・。
 
この乗り換えもなかなか楽しい。園部では駅の中に不思議なホテル発見。その名も「ホテル・リーズナブル」。訳せば「安宿」か。機会があれば泊まってみたい。各列車の乗り換えもけっこうスムーズで、ちょうど良いタバコ休憩のようだ。
 
お昼時の豊岡では駅弁販売中。かに寿司(1180円)とワンカップ・香住鶴(240円)購入。列車の4人がけの席を占拠し、足を投げ出し弁当を食べる。ウーン、懐かしい。
 
車窓からは円山川のゆるい流れと雨に煙る紅葉の山。まもなく城崎に着く。 列車は城崎過ぎると、日本海の海と山の間の狭いスペースを縫うように走る。その中に「鎧」という駅がある。ホームから眺めると足元に海に寄り添う小さな集落。小さな港の堤防にに荒波が打ち付けている。最果て度満点。冬の厳しい時期にここの小さな宿で蟹の身なんぞつつきながら、波の音なんぞ聞いている自分の姿を想像してしまう。イイダローナー・・・。
 
昼間の酒は良く回る。酔った頭でつらつら考える。勝川で列車に乗ってから8時間ほど経過。思えば遠くに来たものだ。平面的な移動距離はたいしたこと無いけど、時間がかかっているということだけで遠くまで来ているといえると思う。時間の経過に対する人の感覚はその時々で異なるけど、時間、空間ともにその距離はそのときの感覚で決まるということだ。今の私にとって、飛行機で千歳へ降り立つときよりも、今のほうが遠くまで来ていると確かに感じる。
 
倉吉駅でバスに乗り換え三朝温泉・桶屋旅館到着は午後5時チョイ前。早速、温泉に飛び込む。この日の客は私のほか夫婦が一組。話せばご主人は私の一回り上の年齢。なぜか話が合う。40年以上前、私が紅顔の美少年だったころ、旅をした時の同じ面子がそのまま年月を経過して再開しているみたい。この感覚は翌日も、そしてまた、最近良く味わうところでもある。(2009.11.17/火)
 
(園部駅のホテル・リーズナブル)


豊岡駅・カニ寿司・ワンカップ(香住鶴)

2009年11月3日火曜日

鶴舞公園(9-1-32)

久しぶりに鶴舞公園へ行ってみた。秋の穏やかな陽を浴びつつJR鶴舞駅から公園に入る。公会堂の横で予想外の人出。お祭りのような、初詣のような、でも、集まっている人の衣装が暗い。ほとんどが中年以上の男性だ。場外馬券売り場の雰囲気に近い。人込みをかき分けつつイベントの看板発見。「第54回全国品評大会・日本らんちゅう協会」。ふと感じたんだけど「らんちゅう」って文字は何か不気味だね。なぜか寄生虫を連想してしまう。
「らんちゅう品評会」を突っきり公会堂の中を偵察。そこにも不審な集団発見。タイトルは忘れたけどコスプレ関係のイベント。ここのメンバーは若い。男女比半々。らんちゅうもその楽しみが理解できないが、この趣味も理解できない。

さらに、公園内の一角に不思議な集団。高齢者中心、男が多い。服装のカラーはやはり場外馬券売り場。囲碁、将棋、マージャン。この趣味は理解できる。

その横の、グランドではラグビーの練習。グランドを横切り、勤労会館ではフラダンスの発表会。宝塚風化粧のおばちゃん数名が外の喫煙スペースでタバコを吸っている。その発表会を見学してみる。なかなか華やかで面白かった。演じる人の技量も良くわかるし、音楽も楽しい。

文化の日にふさわしく、日本の多様な文化に触れた一日であった。さらに久しぶりに歩いた鶴舞公園は公会堂も噴水も奏楽堂(だっけ)も昔のまま。周囲の木々が大きくなった分だけ公園としての風格も出てきたようでなかなか良かった。(2009.11.3/火)