2017年9月29日金曜日

塩見岳(2017.9.29)

タイトルは「塩見岳」でも塩見岳に登ったわけではない。その南の烏帽子岳から眺めただけだ。でも、烏帽子から眺める塩見は私の知る限り、日本の単独の山としての眺望の良さは屈指のものと感じている。深田久弥が言った「鉄兜」が実感できる。

昨年11月に年賀状の写真に良かろうと、約30年ぶりに向かった。しかし、時間切れで三伏峠で撤退。今年こそはと深夜3時前に起き、暗闇の中出発できた。そして、なんとか朝7時半鳥倉林道登山口から登り始めた。昨年は10時半から行動開始だったなあ・・・。

最近、高血圧、不整脈、睡眠障害・・・などなど、間違いなく体にガタが来ている。できるだけ無理しないよう、汗をかかないよう、息が上がらないよう、のんびり歩く。頻繁に休憩も取る。しかし、山歩きの休憩中のタバコはやめられない。新鮮な山の空気の中での一服は最高だ。

烏帽子山頂にはお昼過ぎに着いた。天気は最高。展望も最高。この山域には5回以上登っているけど、さすがに若いころに比べてスピードが落ちた。若い時は三伏、烏帽子を越えて小河内岳まで日帰り出来たけど、今回は烏帽子が限界だ。1時チョイ前、下山することにした。

超スローペースで下山するも、途中で膝、腰が痛くなる。登山口に帰り着いたときはヘロヘロ状態。最近、足腰の筋力が落ちたことを痛感する。山を歩いていてバランスが悪くなったと感じるんだけど、本当は体を支える筋肉が衰えているのかもしれない。でも、体力は落ちているけど、山に行く意欲はまだ健在だ。

■行動記録
  • 3:20 自宅発
  • 6:30 鳥倉林道登山口駐車場(164キロ)
  • 7:30 登山口
  • 8:00 小河内遠望コル
  • 8:45 豊口山コル
  • 縄文人転落坂
  • 9:30 6/10の表示
  • 水場
  • 10:30 塩川分岐
  • 10:50 三伏峠
  • 12:15 烏帽子岳
  • 12:45 下山開始
  • 13:20 三伏峠
  • 15:40 登山口
  • 16:30 鳥倉林道駐車場
【鳥倉林道から見た雲海に浮かぶ中央アルプス】

【鳥倉林道駐車場、休日は満車の予感】

【登り始めコルに上がると小河内の肩から日が昇る】

【中央アルプスの宝剣の突起まで見える】

【塩見が見えた】

【烏帽子への登り】

【富士山が見えた。富士山が見えるだけで嬉しいね】

【ここから見る塩見は良い】

【左から仙丈、甲斐駒、北岳、塩見と思うけど北岳ってこんな形だったっけ?単独なので聞く人なし。】

【高山植物はほとんど終わり草紅葉全盛。そんな中、終活中のマツムシソウ発見。健気だ。】

2017年9月27日水曜日

遠敷(おにゅう)の里(2017.9.27)

小浜の二日目。前夜の小浜漁港の車中泊は快適だった。寝る前に一風呂浴びることができるのは有りがたい。朝6時起床で小浜の町を朝の散歩。改めて感じたんだけど小浜の町は落ち着いた路地が多い。背の高い建物も少なく、きわめて日本的な町並みだ。古い寺も多くて、京都よりも京都的な町だと思う。見るべき物も多く、今後、何度も訪れる予感だ。

その後、最も古い鯖街道と言われる鞍馬へ抜ける針畑越えの道を車で走ってみた。若狭姫神社、若狭彦神社、神宮寺、鵜の瀬などいわくありげな物も多い。この辺りを遠敷の里というらしい「遠敷」とかいて「おにゅう」と読む。この道を進み「おにゅう峠」を越えると滋賀県の針畑郷に出るらしいけど、車の通行が可能かどうかは解らない。

次回以降、小浜の古寺の仏像とともに、この古い鯖街道にかかわっていきたい。小浜は我が家から意外と近いことを再認識した。高速を使えば2時間程度で到着可能だ。

【この商店街に魚屋あり、焼き鯖も売っていた。】

【小浜の八幡神社。社殿は古い】

【杉田玄白、梅田雲浜小浜出身らしい】

【】三丁町の街並

【鵜の瀬、ここで3月2日に「お水送り」】

【若狭彦神社(上社)】

【若狭姫神社(下社)】

2017年9月26日火曜日

若狭歴史博物館(2017.9.26)

先日の花背・峰定寺を訪れたとき若狭歴史博物館のパンフレットを手に入れた。最近の京都の喧騒に比べて鯖街道つながるこの京都北部は面白そうだ。そんな気分で出撃してみた。琵琶湖を回り込み、鯖街道の宿場の熊川宿で一休み。

道の駅には鯖街道の資料館もある。その資料館で鯖街道に関する情報を整理。大きくいって鯖街道は三本あるらしい。西から「高尾へ出る道(周山街道)」「鞍馬へ出る道」「大原へ出る道」。先日訪れた花背は鞍馬へ出る一番古い道らしい。

それらの街道沿いには古いものも多く、その起点となる小浜にはただ物でない何かがある気配。とりあえず小浜の若狭歴史博物館を訪ねてみた。その夜は小浜漁港で車中泊。寝る前に入った濵の湯は良い風呂だった。

■行動記録
  • 10:00 自宅発
  • 12:00 関ケ原(54キロ)
  • 14:15 道の駅・熊川宿(134キロ)
  • 16:00 若狭歴史博物館
  • 17:00 小浜漁港(166キロ)
【若狭歴史博物館、なかなか立派な建物で案内の人も親切だ】

【小浜漁港は広くて快適。のんびり釣りも楽しそうだ。豆アジがつれていた。】

2017年9月25日月曜日

五箇山むぎや祭り(2017.9.23)

今年も麦屋祭りに行ってきた。暑さも収まったこの時期の山里は良いねえ。お祭り見物で一番好きなのが「むぎや祭り」のような気がする。今年も厳しい夏を乗り切った。来年も見に行くことができるだろうか?などと感じる。まさに初詣以上の年中行事だ。

下梨、地主神社前の役場駐車場に午後3時到着。三笑楽ワンカップを飲みつつ、転寝しつつ、夜7時開始の舞台共演を待つ。駐車場は夕方5時頃までなら駐車可能。

【正調むぎや節のど自慢コンクール】

【獅子舞奉納】

【下梨地主神社】

【明るさが残る西の空に三日月だ光る。まもなく夜の舞台競演が始まる。】

2017年9月19日火曜日

中山道[藪原>木曽福島](9.19)

秋になった。野暮用にまみれた日々の中、一日ぽっかり暇になった。幸い天気も良い。そんな状況で中山道を歩いてみた。ターゲットは木曽福島から藪原。そのあたりは国道19号線で走ることは多いけど、歩くのは初めて。国道沿いには木曽義仲にまつわる看板が多いけど、木曽の中ではチョイと地味なエリアだ。

最近、木曽を歩く外国人は多い。ほとんど南木曽あたりで下車して妻籠、馬篭近辺を歩くようだけど、藪原では10人程度の外国人が同じ電車から降りてきた。彼らは鳥居峠方面に向かっている。多分、奈良井まで歩くんだろう。外国人もなかなか渋くなってきたな。

私は反対方向の福島方面に歩き出す。福島へのルートは最初は国道19号線を歩くことになる。車の脇を歩くのは快適ではない。地元の人にも出会わない。ただ工事関係の交通規制のオッチャン達と話しながら歩く。

山吹トンネルを過ぎ、伊那への権兵衛トンネルの分岐を過ぎると国道19号線から別れる。やっと静かな歩きが出来る。ここから宮ノ越エリアとなる。巴御前と木曽義仲にまつわるもの多数。木曽義仲と言えばあまり にも古い。ほんまかいな?とは思うものの、とりあえず信じておこう。

歩くルートは日差しは強いものの爽やかな秋風がふきわたりとても良い気分。道の周囲は、いつの間にかツクツクボウシから虫の声に変わっている。道の横にはオミナエシや萩の花。季節は間違いなく変わっていく。毎年、この秋の気配を感じるとき、なんとなくホッとするね。

■行動記録
  • 8:28 JR春日井
  • 10:00 JR中津川
  • 11:30 JR藪原
  • 12:15 吉田橋
  • 12:30 伊那への分岐(コンビニ)
  • 13:15 宮ノ越
  • 14:15 中山道中間点
  • 15:15 福島関所
  • 15:45 JR木曽福島

【巴淵】

【巴淵には東屋もあ。巴御前は美人だったらしいけど、古い話で分からないねえ・・・。】

【秋の田んぼは美しいねえ】

【徳音寺の山門はなかなか立派だ】

【義仲館。なかなか力の入った施設だけど・・・。】

【原野の中山道中間地点あたりから木曽駒が良く見える。】

【中山道中間点】

【木曽福島駅前の店に入り「七笑」を飲みつつ列車を待つ。疲れた体に日本酒がしみる。当然、列車内では熟睡。車を運転しないのは極楽だ。】

2017年9月14日木曜日

峰定寺2(2017.9.14)

再出撃を前に前日の失敗を避けるべく電話したいと思ったけど、朝早くから電話するのも気が引ける。とりあえず、以前から気になっていた今津の白髭神社とその近くの石仏群を見に行ってみた。この琵琶湖の北エリアは今まであまり訪れたことは無かったけど、なかなか奥深い。日本海の小浜、敦賀にも近く、古いものも多い。


白髭神社から峰定寺に電話してみれば、今日は拝観可能らしい。やっと訪れた峰定寺はいろいろ妄想をめぐらしたけど普通の寺だった。仁王門を入ると400段程度の石段が掛け造りの本堂に続いている。前日の鞍馬寺と同じような状況だけど、自撮り軍団がいない、いや、観光客がほとんどいない寺はそれなりに清々しい雰囲気だった。


最近の京都の雰囲気とは全く異なる、京都北山から奥琵琶湖、小浜、若狭方面は良いねえ・・・。海津大崎の桜並木の木陰から明るく光る琵琶湖の湖面が美しかった。


◆行動記録

  • 6:00起床
  • 6:30行動開始
  • 白髭神社、鵜川四十八体石仏
  • 8:45発329キロ
  • 10:00峰定寺(386キロ)
  • 11:00発
  • 11:50 367号合流(407キロ)
  • 13:50海津大崎発
  • 15:00関ヶ原(501キロ)
  • 17:00自宅(557キロ)

【白髭神社】

【前の道路の交通量は多い】

【白髭神社の裏にはいわくありげな社多数】

【琵琶湖には鳥居があるけど道路を渡るのが一苦労】

鵜川四十八体石仏

【峰定寺の仁王門。これより先は財布とハンカチのみ入れた寺支給のポシェット的肩掛けと杖のみ持って入山することになる。】

【久多の名もない神社】

【海津大崎から見る琵琶湖は美しい】

2017年9月13日水曜日

峰定寺1(2017.9.13)

知人に聞いた話だけど、京都の北、花背に変わった寺があるらしい。名前は峰定寺。司馬遼太郎の「街道を行く」にも記載があるとか。インターネットで調べてみれば「雨の日は拝観できない」「カメラ、携帯の持ち込み禁止」などなど、かなりのこだわりの寺らしい。だったら行かねば、と出撃してみた。幸い天気は良い。


関ケ原ICで高速を降り、琵琶湖の北を回り込み、塩津、海津、今津、朽木から京都に向かう。このまま行けば大原から京都に入ることになるけど、花背は一つ西の谷にある。大原から鞍馬を経由して花背峠を越えるのが正しい道のような気がしたけど、朽木から久多を経由して北から花背に入る方が距離は近い。しかし、道の様子がわからない。


若干の不安を感じつつ細い山道でちょっとした峠を越えたら、あっさり峰定寺に着いた。ここまで細い山道だったけど舗装もしっかりし、荒れた感じもなくて気持ちの良い道だった。峰定寺周辺も妙に手入れが行き届いる。寺の前には宿か料理屋か、いわゆる京都風の鄙びてはいるものの敷居の高そうな数軒の店がある。女子には人気がありそうな風情なるも人影はない。


ところで問題の峰定寺はなんと「都合により休み」。なかなかこだわりの寺なのか?それともやる気がないのか?それとも、それとも・・・?などと妄想は膨らむけど、あっさり撤退。大原を回り帰ることにした。


途中気が付いたら鞍馬寺。せっかく来たので鞍馬山を覗いてから帰還することにした。このまま帰ったら二度と峰定寺に来ることもなかろうと思いつつ、先ほど沸き上がった妄想の結論を確かめるため、塩津の道の駅で車中泊。翌日、再度、峰定寺再挑戦。こう見えても私、執念深いのです。


◆行動記録

  • 9:50自宅発
  • 10:00春日井インター
  • 10:50関ヶ原インター(58キロ1280円)
  • 11:45塩津(98キロ)
  • 13:00道の駅朽木本陣(139キロ)
  • 13 :30367号線分岐(151キロ)
  • 14:20峰定寺(172キロ)
  • 15:00発
  • 15:40鞍馬(駐車場:1000円)
  • 16:45発
  • 大原経由
  • 19:00塩津道の駅

【久多からの道。意外と整備がされている】

【峰定寺の門が閉まっている】

【「休日いたします」って?】

【鞍馬寺、貴船まで歩く道があるらしい。京都一周トレイルの大原から鞍馬まで残っているので、機会があれば歩いてみたい。】

2017年9月1日金曜日

金毘羅参り2(2017.9.1)

当初、金毘羅さんの奥の院と呼ばれている「箸蔵寺」に行くことを考えていた。金毘羅さんには昔一回行ったことがあるけど、その記憶はほとんどない。だったら本家をとりあえず見るべきだろうと、言うわけで、今回は金毘羅さんをじっくり見ることにする。

朝一番のJRで行動開始。琴平駅には七時半に着いた。金比羅さんは二度目だけど、以前来たのはいつなのか思い出せないほど昔。町は古きよき日本と言った感じの懐かしさに溢れている。

最近の日本のあちこちに氾濫しているマーケティングを駆使し無理やり作った古い町並みとは異なる本物のお参りワンダーランド。江戸時代から続く日本的な楽しみ方を感じることができて心地よかった。

四時間ほど歩き回り、坂出で讃岐うどん、姫路で駅蕎麦のお約束の昼食。帰宅は夜9時。18切符二枚消化。後、一枚残っている。さて、どこに行こうかな、、、、、。

【琴電駅の横に高灯篭発見。昔は丸亀港から光が見えたとか。街が暗かったんだねえ。】

【金毘羅さんの石段。時間が早いので人影なし。】

【大門を過ぎると石畳の参道が現れる】

【本宮手前の最後の石段】

【本宮から街を見下ろす。ここまで785段】

【奥社から街を見下ろす。ここまで1368段】

【奥社】

【本宮はなかなか立派な建物】

【朝の「お勤め」もといお寺じゃないので「お祭り」かな・・・。】

【下山途中の茶店で食べた氷。「みぞれ小豆」400円】

【鞘橋、街を歩いていたら見つけた。】

【金丸座の内部、花道から振り返る。金丸座は春に歌舞伎公演が行われる。機会があれば見たいものだ。】