2022年7月30日土曜日

大糸線(2022.7.30)

新潟方面二泊三日の三日目

最終日だ。帰るルートをいろいろ考えたけど糸魚川から大糸線経由で帰ることにした。長い間北アルプスへ入山してきたけど、大糸線に乗るのは二回目。唯一乗ったのは高校一年の夏の北アルプス登山の時だ。忘れもしない最初の本格的な登山。当時、表銀座と呼ばれていた合戦尾根から燕、槍ヶ岳に登り上高地へ降りる代表的なルートだった。私の山の原点となった山行だった。車で横目で山を眺めることは数しれないけれど列車の窓から山や街をじっくり眺めるのは初めてだ。

往きは飯山線で来たので帰りは信越線の直江津経由で帰ることにする。新潟から長岡に向かってJRに乗った時気がついた。新潟の新造列車には日除けのシャッターがない。UVカットなのだろう。日よけのシャッターが無いと車内はスッキリ。車窓の景色も良く見えて快適だ。


長岡で駅周辺を徘徊、駅直結の市役所施設に火焔土器の展示があるかもと期待したけど見つからなかった。今回のルートで唯一残念なのは直江津から糸魚川までがJRではなくて「えちごトキメキ鉄道」であることだ。したがって18切符は使えない。以前は使えたのに悔しい。そのトキメキ鉄道に乗り込んだら雰囲気がおかしい。テッチャン風のオニイチャン多数。しかも急行と言うことで通常900円のところ1400円。途中の能生では笹寿司の販売なんぞもあって何か観光列車の風情。カメラを構えて走り回るノリ鉄のオニイチャンより地元の女子高生を眺める方が好きな私にとって、チョイと違和感のある雰囲気だけどローカル線維持の努力に対してとりあえず納得しておこう。


大糸線から見る北アルプスは高曇りでスカイラインはよく見える。いつも車から見る姿とはチョイと違い面白かった。今回はなんとなく流れで直江津からは観光急行、南小谷からは「リゾートビューふるさと」という観光列車に乗ってしまった。観光的列車には鉄チャンと思われるオチャンニイチャンが多數。スマホ、カメラを持って走り回っている。私もチョトだけ鉄ちゃんだけれども、走り回る体力はない。


旅の最後が一般観光的になってイロイロ面白い旅だった、と過去形で語るつもりだったけど問題が発生。松本からの列車が運転見合わせとなっている。松本と塩尻の間で沿線火災との情報。かなり大量の列車が止まっている気配。時間は午後6時。いつ復旧するかもわからないので松本のホテルを探してみた。しかし、夏休みのハイシーズンの土曜日。どこも満員の気配。テントもダンボールも持ってないし今夜のねぐらも心配だ。進退きわまってこれを書いている。と、言いつつホームに止まっている名古屋行きのしなの自由席を確保した。どう考えても名古屋に最も近いと思われた。当然、チケットは無いけどなんとかなるだろう。


◆行動記録
  • 新潟発7:42 長岡着8:56

  • 長岡発9:52 直江津着11:20

  • 直江津11:26 糸魚川着12:20 何故か観光急行1400円

  • 回転寿司「廻るすし倶楽部」1650円素晴しい。県民割クーポンも使うことができた。

  • 糸魚川発13:23 南小谷着14:25

  • 南小谷発15:16 松本着17:15 リゾートビューふるさと530円

  • 午後9時半ごろ帰宅


【新潟近辺のローカル線には日よけのブライインドがない】

【長岡駅から直結する市役所の施設は二日後の花火の準備か、ちょいとした緊張感が・・。】

【糸魚川はお祭りの真っ最中】

【糸魚川回転ずし「廻るすし倶楽部」は良い】

【八方尾根と白馬鎗】

【「大雪渓」を買い込みしなの自由席確保】

2022年7月29日金曜日

羽越本線(2022.8.29)

新潟方面二泊三日の二日目

今回の旅は二泊三日。県民割利用の新潟二連泊の計画だ。一日目と三日目は終日「ノリ鉄」状態で問題ないけど中日の二日目が問題だ。当初、①新発田、村上あたりを徘徊後、瀬波温泉の共同浴場で湯治、②直前の某国営放送で紹介された角田山へ登る二通りの行動を考えていた。

しかしホテルを出た瞬間、あまりの暑さに考えを変えた。この日も「ノリ鉄」日和なのだ。終日JRに乗り秋田ピストン。羽越線を楽しみつつ市民市場の回転寿司と花善の鶏めしをターゲットとした。特に花善の鳥飯は車で訪れる場合、購入のハードルが高い。JR利用の駅の売店で買うのが王道なのだ。


新潟周辺の電車は新しくて快適だ。混雑もほとんどなく4人掛けのボックスシートを一人で利用できる。窓の外は明るい緑に溢れている。特に水田の緑が美しい。品種によって成長の度合いが違っていて薄緑から濃い緑、そして稲穂が出始めているチョイ黄金色までの緑のグラデーションが遠くの山際まで広がっている。これぞまさに日本の美しさだと思う。


久しぶりの秋田市民市場は10年以上ぶりだけど、驚くほど変わっていなかった。回転ずしも美味しかった。駅で花善の鳥めしも購入できた。これで夕食も確保できた。帰りは日本海に沈む夕日を眺めつつ帰ることになる。飛島が見えなくなると粟島が見えてくる。その粟島の横に夕陽は沈んだ。


◆行動記録

  • 新潟発   8:51 村上着10:02

  • 村上発10:24 酒田着 12:24

  • 酒田発12:29 秋田着14:19

  • 市民市場回転寿司2530円、金萬778円、高清水ワンカップ、鶏飯900円

  • 秋田発15:31 酒田着17:19

  • 酒田発17:22 新発田着20:27

  • 新発田発20:31 新潟着 21:09


【新潟近辺のローカル線は新しくて快適】

【笹川流れ周辺の海水浴場、爽やかに見えるけど暑いんだろうなあ・・・】

【鳥海が美しい、水田が美しい】

【秋田市民市場の回転ずし】

【10年?前と外観も変わらない】

【やっと確保した鳥めし、相変わらず美味い900円】

【粟島の横に夕日が沈む】


2022年7月28日木曜日

飯山線(2022.7.28)

新潟方面二泊三日の一日目

大阪では「高齢者を守るため高齢者の不要不急の外出は控えてほしい」との正式な要望が出された。高齢者の行動はほとんど不要不急だから高齢者は自宅待機せよと言っているのに等しい。それに逆らう訳ではないけれど、18切符握りしめて旅に出た。行き先は新潟だ。一日中列車に乗り続けることになるけれど、この季節、涼しい車内から美しい日本の風景を楽しむ18切符の旅は高齢者向きではある。

まさに不要不急の典型のような旅でもあるけど自宅のエアコンは使わないから、お上の節電要求には応えているとは言えるかもしれない。


早朝の中央線の車窓から見える街や山は夏の日射しに溢れてとても美しい。巷では地球温暖化天候不順と騒いでいるけど、今年の夏は雨と日射し恵まれて作物には良い天気だと思う。私にとっても好きな気候だ。


飯山を過ぎると気動車は右手に千曲川を見て走ることになる。ここ数日の豪雨で千曲川は茶色く増水している。でもこの飯山線の車窓から見える景色が大好きだ。まさに日本の原風景。今まで車でチラチラ見ていた景色とは異なり、列車はユックリ見られる。私は「鉄オタ」ではないけれど車窓から見る景色が好きだ。飯山線は単線で列車ギリギリまで山の木々が迫る。最近見ることが少なくなった山ユリの群落を線路際に見つけて嬉しかった。そうだ線路際は人が入りにくいんだね。


◆行動記録

  • 春日井発  6:36 コンビニ331円

  • 中津川着  7:36 発7:40

  • 松本着  10:33 発11:09 かき揚げ卵蕎麦560円

  • 長野着  12:22 発12:33

  • 十日町着 15:06 発15:21

  • 越後川口着15:49 発16:09

  • 長岡着  16:32 発17:02

  • 新潟着  18:17 バス210

  • 東横イン古町 18:30 県民割2泊4850円クーポン4000円

  • 夕食 ピア万代回転ずし 3500円


【中央線上松手前の車窓から寝覚ノ床が見える】

【ノリ鉄お決まりの松本駅ホームの駅そば】

【飯山線は単線非電化で木々の間をかすめて走る】

【千曲川は増水の赤濁り】

【涼しい車窓から夏の光にあふれる景色を見るのは贅沢だ】

2022年7月20日水曜日

雲ケ畑・志明院(2022.7.20)

 異常に早い梅雨明けにも関わらず雨の毎日が続く。しかも激しい降りだ。天気予報では線状降水帯などと叫んでる。要するに梅雨明けと言われたのは梅雨の中休みということで、現在は梅雨末期の豪雨季節と言うことらしい。従って外出もままならず自宅待機の毎日だ。

テレビでは熱中症対策で高齢者はエアコンを聞かせた部屋で静かに過ごせと声高に叫ぶ。しかし自宅待機は体に悪い。特に高齢者の自宅待機は寝たきりの始まり。高齢者こそ意識的に外出せねばならない。そんな気分で歯を食いしばって出撃だ。幸い今日は天気が良い。さらに18切符が今日から使える。


行き先は京都雲ヶ畑の志明院。数年前から行きたいと思っていたけど、交通問題で行けなかった。今回は18切符始発出発でなんとか繋がりそうだ。5:14に勝川を出発し、京都北大路バスセンター発の雲ヶ畑「もくもくバス」の8:40にピッタリ間に合う。


そこから30分で終点の雲ヶ畑岩屋橋。たった30分のバス移動なれど雲ヶ畑は別世界の山深さ。目的の志明院は鴨川の源流で、司馬遼太郎のエッセイでも触れられた京都魔界の中心地。最近流行りのミステリースポットらしい。そんな神秘的な気配を感じつつ訪れた寺は雨上がりの清々しい緑に溢れていた。


参拝を終えるとやることがない。一日二本の「もくもくバス」の復路は14:20岩屋橋発だ。とりあえず門前の日陰でイイチコを舐めつつこれを書いている。ヒートアイランドの街とは別世界の清々しさに帰りたくないけど帰らねばならないのだよねえ、、、。


帰りのバスまで2時間以上ある。バスの時刻表をつぶさに見れば、雲ケ畑岩屋橋から上賀茂神社までバスで20分程度であることを発見。歩いて帰ることにした。幸い帰り道はすべて緩やかな下りであることを、往路のバスで確認してある。


しかし、この判断はかなり厳しかった。田舎のバスの20分はかなりの距離であることを知った。多分、10キロ以上はあるんだろう。さらに真夏の炎天下の歩行は苦しい。久しぶりの炎天下の歩行を味わったけど、以前の私は2リットルのペットボトルを飲み続け、タオルを絞るほどの汗を楽しむ余裕があった。しかし今回、あまり水が欲しくない。汗も心無し少ないような気がする。そんな状況を冷静に考える。「熱中症」などとの言葉が頭をよぎる。


上賀茂神社の少し手前で四条河原町経由京都駅行のバス発見。なんとか乗り込み、やっと涼しいところで一休み。途中、河原町三条でバスを降りて眠眠で一人打ち上げ。久しぶりにハードな一日だったけど、冷たいビールと久しぶりの筋肉痛が心地よかった。


◆行動記録

勝川発5:14、18切符12050円窓口は空いてない。自販機で購入、京都着8:03、北大路雲ケ畑「もくもく」8:40、雲ヶ畑岩屋橋 9:10、志明院 10:00、岩屋橋発 12:00、上賀茂神社手前グランド14:00大休止、上賀茂神社手前の公園 バス 15:00 230円、河原町三条 珉珉 15:40


【志明院の門から先は撮影できない。門の手前のシャクナゲは4月から5月にかけて咲くらしい】

【ヤマユリが美しい】

【岩屋橋近く惟喬神社、なかなか渋い】

【岩屋橋には川床料理的な店もあったけど開いてなかった】

【志明院の日陰でイイチコをなめつつ一休み。涼しい。帰りたくない。】

【岩屋橋から上賀茂神社へ向かう途中、京都一周トレイルとクロスした。】

2022年7月6日水曜日

エルヴィス(2022.7.6)

 政府の節電要請に応えているわけでもないけど、昼間に自宅のエアコンをつける気がしない。でも暑い。どこぞへ涼みに行くか?って言う程度の感じで近くのシネコンに行ってきた。

観た映画は「エルヴィス」。エルビス・プレスリーにまつわる映画らしい。ボヘミアン・ラプソディのような映画かなあと勝手に想像してでかけたけど、似たような似てないようなそんな感じの映画だった。


節電動機で見たけれど、それなりに楽しめた。でも一番感じたのはアメリカの社会が乱暴だと言うこと。いろいろ問題はあるけれど日本人で良かったとつくづく思う。




2022年7月3日日曜日

仁科神明宮(2022.7.3)

 このコロナ騒動でGotoキャンペーンとか県民割とかややこしい制度が発生している。基本的に割引とか無料に弱い私は今回長野の県民割で来馬温泉風吹荘を予約した。

一泊2食11000円のところ、5000円割引と2000円分のクーポンが付いている。はっきり言ってウレシイ。しかも、ややこしい手続きも不要で予約時にその旨を伝えればそれでOK。そんな格安な会計を済ませ宿を出た。


この日は小谷温泉キャンプ場の状況を偵察して大渚山に登って帰還する計画。雨飾山登山口にあるキャンプ場は三年前に訪れた時と同じ状況だった。前回は車中泊で行動していたけど今年の夏は戦闘車両のエアコン故障でテント泊を中心に行動する予定。そのベースキャンプの候補として小谷温泉は良いかもしれない。


その後、大渚山の登山口に着いたとき豪雨と雷鳴。あっさり帰還することにした。その豪雨も白馬あたりであがり日も差してきた。なかなか不安定な天候だ。佐野坂から青木湖へ抜ける道を走っていたとき、「仁科神宮ナンタラ」の標識発見。なんとなく曰くありそうな雰囲気の標識だったので、なんの事前知識もなく仁科神宮へ向かってみた。


仁科神宮は正式には仁科神明宮と呼ぶらしく国宝の社殿を持つ立派な神社だった。境内には太い杉の木が多く、特に大きな切り株が印象的だった。この地域には有明山神社や穂高神社、道端の道祖神など心に響く日本的な物が多く残っている。


◆行動記録

風吹荘発8:50、小谷温泉、大渚山登山口、鎌池、キャンプ場、1350円、時間無制限、快適な感じ、仁科神明宮 12:40 335キロ


【キャンプ場近くの露天風呂は昔と変わってなかった】

大渚山が見える

【鎌池】

【仁科神明宮の杉は大きい】

【この中門、本殿が国宝らしい。伊勢神宮とのかかわりが深いらしい】

【拝殿横にある杉の巨大切り株】


2022年7月2日土曜日

高ボッチ(2022.7.2)

19号線を北上するとき、木曽の暗い山道から安曇野の開けた所に出た瞬間、正面から右側に見える丸い山が高ボッチだ。珍しい名前の割には私にとって存在感が殆ど無くて行ったこともない。


周辺の美ヶ原、霧ヶ峰、車山、蓼科、麦草峠などなど数え切れないほど訪れている割には、一番手近な高ボッチには登ってないことにふと気付いてしまった。だったら行かねばならない。と言うわけで高ボッチを訪れてみた。


桁違いに早い6月中の梅雨明けを受け、良い天気と良い展望に恵まれた。ただ北アルプスから乗鞍方面は良く見えたけど、反対側の南アルプス方面は霞んでいた。何か本格的な梅雨明けとはチョイと違う感じだ。


◆行動記録

加子母出発6:30、坂下19号線合流7:10、木曽福島道の駅8:00、高ボッチ10:00 132キロ キャンプ一人1000円、同発10:30、鉢伏山 10:50 入場料駐車場800円、鉢伏山荘(一日一組限定一人でもOK 素泊5500円)、12:00同発、有明山くるまや13:30 188キロ 混雑につき断念、風吹荘 15:30 249キロ、夕食(テリーヌ、あわび、タコ塩辛、山菜クラゲ酢の物、漬物、山菜ご飯・うど・こしあぶら・わらび、焼き猪、鴨蕎麦)


【広い駐車場】

【空が広い】

【眼下に諏訪湖。花火の展望台かも・・・。】

【鉢伏山から美ヶ原方面を望む】

【松川のいわさきちひろ美術館近くに有明山里宮発見。なかなか渋い神社だ】