2012年7月28日土曜日

越後三山4(本白根山)


草津運動茶屋公園道の駅に泊まるのは3回目。快適な車中泊ポイントだ。今回は夏休みでもあり、深夜、起きてみれば満車状態。ほとんどが車中泊の車だ。朝5時起床。寝ぼけ眼で「瑠璃の湯」で朝風呂。道の駅に戻り、レストハウス前のベンチに陣取って昨日、南魚沼で購入したスイカ、コーヒー、パン、ヨーグルトの朝食。

さすがに草津の朝は涼しい。どこにも行きたくないけど、9時から道の駅の施設はオープンする。邪魔になるので、志賀高原に向かい、本白根山なんぞを散策することにした。

志賀草津道路は今まで何度も走っている。草津スキー場も滑ったことがあるし、夏のこの時期、白根山のお釜や、芳が平周辺を徘徊したこともある。しかし、いつも、ほとんど緊張感も無くブラブラ歩いているだけなので、土地勘もほとんど無い。ハイキングのベースとなる白根レストハウスをロープウエイの山頂駅と勘違いしていたほどなのだ。

今回、レストハウスで無料でゲットしたハイキングマップを片手に本白根コースを歩いてみることにする。百名山の本白根山はこのコースの山らしい。草津から長野方面に向かう右手にある白根レストハウス駐車場に車を置き、道路を渡って、左側にロープウエイ山頂駅行きのバス停発見。聞けば無料のシャトルバスが運行されている。

ロープウエイ山頂駅はシャトルバスで小山を回りこんだところにあった。そこからリフトでちょいと登る。高原の風が爽やかだ。子供たちの団体の声が響き、家族連れの姿も多い。当然、熟年世代もたくさん歩いている。

本白根山はコマクサの群落で有名だ。広い火口原のガレ場にコマクサは咲いていた。噂どおり大量のコマクサだ。言い換えればコマクサ以外は生育できない環境かもしれない。しかし残念ながら、コマクサには少し遅かった。通常、淡いピンクの花をつけるものだけど、異常に花の色が赤っぽい。中には枯れかけた花も見受けられる。コマクサは良く「可憐な花」といわれるけど、どちらかというとこのコマクサは年を重ねた「妖艶」な花の風情だ。


本白根山から鏡池を回りレストハウスまで2時間あまりのハイキング。高原の風に吹かれ、良いクールダウンのひと時だった。その後、志賀高原・蓮池近くの清水公園の木陰に車を止めて昼寝。この清水公園は冷たい清水が湧いている静かなところで、昨夜の車中泊の有力な候補地でのあった。以前、猿の大群に襲われたことがあったので今回は避けた。この日は猿も現れず、同じように昼寝を楽しむ車が多かった。木陰にテーブルをセットして食事している家族連れも見受けられる。だれでも考えることは同じらしい。(2012.7.28)

◆行動記録
6:00 起床
朝湯 瑠璃の湯
8:40 出発
9:20 白根レストハウス着
本白根コースハイキング
12:15 白根レストハウス発
丸池で昼食(ピザ)
14:20 清水公園で昼寝後出発
15:00 中野IC
16:35 安曇野ガソリン(710キロ)
18:00 道の駅・木曽駒高原
19:50 加子母着(845キロ)

 【白根レストハウス駐車場、料金410円】

 【白根ロープウエイ山頂駅】
【ここから本白根ハイキングコースで一回り】

 【本白根山のコマクサ】
【チョイと遅く、可憐というより妖艶な赤かも・・・】

 【本白根山山頂を火口原の反対側から望む】

 【ガスに包まれた鏡池、幽玄の世界だ】

【この時期、ワタスゲが最盛期だ】

2012年7月27日金曜日

越後三山3(志賀高原へ転進)


昨夜は知らないうちに寝込んでしまうほど疲れ果てていた。朝、空腹で目が覚めた。昨夜食べ残したウインナと野菜炒め、野菜入り味噌チャンポンの朝食。その後、車の中で横になりつつ、のんびり過ごす。

陽が昇ってきた。いつまでも、大湯公園で寝ているのも暑い。八海山方面へ転進。八海山神社の杉木立の日陰で昼寝。昨日の疲れが抜けてない。寝ても寝ても眠たい。足は筋肉痛。しかも暑い。全国的に猛暑に見舞われている。その結果、行き場を失う。とりあえず、十日町名物「へぎ蕎麦」を食べに行く。十日町駅の観光案内所で聞いた情報を元に「小嶋屋総本店」へ向かう。

へぎ蕎麦は「ふのり」がつなぎとして使われているとかで食感が面白い。つるっと、ぬるっとした食感で、普通の蕎麦とは別物だ。でも美味かった。また食べたい。

当初、この日は八海山に登り六日町の河川敷駐車場で車中泊の予定だったけど、あまりの暑さに、志賀高原に行くことにした。秋山郷、志賀高原から草津に抜け、草津温泉・道の駅で車中泊。やっぱり夏は高原だぜ。(2012.7.27/草津運動公園・車中泊27)

◆行動記録
5:00 起床
8:00 行動開始
12:00 十日町小島屋総本店
へぎ蕎麦1417円
携帯充電
13:00 発
13:10 ガソリン(437キロ)
16:30 清水公園
18:30 草津温泉・道の駅
千歳の湯 石鹸不可

 【南魚沼はスイカの産地だ】
【スイカ畑の横の直売所は食べ放題】
【朝取りスイカはマッコト美味い】

 【南魚沼スイカ直売所】
【小ぶりのスイカ3個購入】

 【小嶋屋総本店のへぎ蕎麦のセット】
【1417円】

【小嶋屋総本店は立派な店だった】
【けっこう繁盛している】

2012年7月26日木曜日

越後三山2(魚沼駒ケ岳)


早朝3時30分起床。暗闇の中起床する久々の正しい「山屋」の行動開始だ。昨日の夕食の残りの干瓢巻き、コーンフレーク、牛乳、コーヒー、バナナの朝食。睡眠十分、朝食十分、体長良好。5時登山開始。今日は調子良さそうだ。

と、思ったのは最初の5分ぐらいだけ。いきなりの急登ですぐに息が上がる。「ゆっくり行けばいいや」などの余裕の登山開始だったけど、あまりにも急な登り。いままであまり経験したことが無いほどの急登なのだ。さらに標高が低いせいか蒸し暑く、汗が大量に噴出す。汗拭きタオルはすぐに絞ることが出来るほど。

暑さは覚悟していたので、水は大型ペットボトル2本持ってきた。頂上の小屋には水があるとの情報なので、安心して水を飲む。そのうちにふくらはぎがつってきた。その痙攣は太股にも広がってくる。休み休み、騙し騙し、ヨタヨタ登り続ける。ここ1年ほとんど山に登っていない。体力は確実に衰えている。一瞬、今回も「撤退」の二文字が頭をよぎる。

標準コースタイムよりかなり遅れているのは確実だ。この調子では時間切れになる可能性もある。とりあえずのチェックポイント小倉山に着いた8時45分。ここまで3時間45分。標準コースタイムは3時間半なのでそんなには遅れてないみたい。でも、ほとんど体力の限界。

小倉山を越えると尾根に出る。展望を期待したけど、遠くの山はガスの中。その代わり、歩いている我々の頭には直射日光が降り注ぐ。暑い。前回来た時は魚沼駒ケ岳の大きなピークが印象深かったけど、今回は頂上は見えない。

ヘロヘロになりつつ駒の小屋に到着。山頂はここから30分程度。相棒は律儀に山頂に向かう。私は駒の小屋の冷たい水を飲んだ瞬間、駒の小屋を山頂とすることにした。
「まあ山頂もガスってる」と、ピークにこだわらない私は小屋番とオシャベリしつつ相棒の帰還を待つことにする。そこで飲んだ水は美味しかったなー・・・。この水は小屋の裏の雪渓の水。8月上旬までは潤沢な水があるとのこと。小屋の水場で冷やした、持参したトマトも美味しかった。

12時下山開始。登りも辛かったけど、その下りはさらに辛かった。疲れた足に力が入らない。蒸し暑い。帽子のひさしから汗が滴り落ちる。急坂は下るとき足の置き場が特に難しい。下っても下っても坂は続く。相棒はバランスを崩して笹薮に落ちる。「この山には何か祟られているのかも?」などと話しつつひたすら下る。「ひょっとしたら下りの無限地獄に堕ちたのか?」などとの考えもよぎるほど長い下りでありました。

行動時間11時間35分。下山後、思った。はっきり言って、この時期、魚沼駒ケ岳へ駒ノ湯から登るのは楽しくない。枝折峠からならまだ良いかも・・・。夏はやっぱり北アルプスだぜ。

下山後、ユピアで汗を流し、缶ビール飲みつつ夕食の準備をしていたら急に疲れがぶり返し、車に倒れこむようにそのまま寝てしまった。今後、体力を再度鍛えなおし、足の痙攣対策も施して、再度、山へ取り組もうと真面目に思う私です。まだまだ老け込むのは早いはずだ。(2012.7.26/大湯公園・車中泊26)

◆行動記録
3:30 起床
5:00 登山口
8:45 小倉山着
9:00 発
9:45 百草の池
10:00 発
11:15 駒の小屋
12:00 発
12:50 百草の池
13:05 発
13:40 小倉山
13:50 発
16:35 下山
17:10 ユピオで入浴

 【駒ノ湯登山口】
【いきなり樹林の急登が始まる】
【暑い】

 【魚沼駒ケ岳】
【ピークはガスの中】

 【駒の小屋】
【裏には雪渓、8月上旬まで残る】
【その後は水が無い】

 【駒の小屋の水場】
【冷たくて5分と手を漬けてられない】
【トマトもすぐに冷える】

 【百草の池付近から稜線を振り返る】

 【ズボンまでグショグショ】
【車のリアキャリアが物干しに役立つ】
【濡れたベルトは伸びてしまい、ズボンが下がり気分悪かった】

【翌日、帰り際に望んだ魚沼駒ケ岳】

2012年7月25日水曜日

越後三山1(出発)


越後三山は六日町背後にある。魚沼駒ケ岳、中ノ岳、八海山。豪雪地帯の2000m前後の山だ。今から10年ぐらい前、その魚沼駒ケ岳に登ったことがあるけど、頂上目前で、相棒の登山靴のビブラムソールが突然はがれた。その結果、撤退。以来、その相棒は、リベンジに燃え、事あるごとに「越後駒」「越後駒」とつぶやくので、今回、リベンジ登山となったしだい。

しかし、新潟は遠い。一日かけて登山口着。その時、誤算発生。当初、枝折峠まで車で入り、登山口で車中泊後、魚沼駒ケ岳をピストンする予定。枝折峠とは新潟と奥只見桧枝岐を結ぶ国道352号の峠。下れば奥只見ダム湖の銀山平だ。この峠道はけっこう険しいため、その下にあるトンネル(奥只見シルバーラインだっけ)を通行するのが普通だ。枝折峠は標高1000mを越えているので何とか魚沼駒ケ岳日帰り登山が可能と、今回計画した。前回も枝折峠からのピストンだった。その枝折峠への国道が昨年の豪雨被害で不通となっている。

「越後駒には縁が無いのかも」と諦めかけたとき、もう一つのルートを思い出した。そのルートは枝折峠へ登る手前にある温泉「駒ノ湯」から直接、登るルートだ。しかし、駒ノ湯の標高はかなり低く、標高差、コースタイムともに大幅に増加する。かなりハードな登山になりそうだ。でも、ここまで来たからには行かねばならぬ。

さいわい、駒ノ湯の手前に絶好の車中泊ポイント発見。名前は大湯公園。手入れの行き届いた芝生の公園に、ゆったりした駐車場。隣には「ユピア」と言う温泉施設も併設されている。

翌日の早立ちに備えて、入浴、夕食後、暗くなったらすぐに就寝。静かな大湯公園は良く眠れた。(2012.7.25/大湯公園・車中泊25)

◆行動記録
8:40 加子母発
10:50 塩尻
ガソリン(107キロ)
塩尻ICから高速
12:00 筑北
13:00 豊田飯山IC(1550円)
13:12 道の駅・千曲川(231キロ)
15:00 六日町
15:40 発
17:00 大湯温泉・大湯公園
入浴(ユピア500円)
20:00 就寝

 【大湯公園】

 【大湯公園】

 【大湯公園にある温泉施設・ユピア】

【栃尾油揚げはイケル、ミョウガ、ネギは持参した】
【夕食は寿司、枝豆豆腐、栃尾油揚げ、地酒】

2012年7月16日月曜日

宇奈月・黒部


5:30起床。昨夜は蒸し暑さと騒音で若干寝不足。しかし天気は快晴。海を臨む道の駅・親不知ピアパークの右手背後から朝日が昇る。その陽射しが海を照らす。日本では北向の部屋より南向きの部屋を好む風潮が有るけど、私はこの陰になった場所から、陽射しに溢れる風景を望むこの物件が数段好きだ。日陰に陣取り朝のコーヒー。

朝食後、宇奈月温泉に向かってみる。昨日は風呂に入ってない。実は前日、笹倉温泉に行ってみた。笹倉温泉は10年以上前に二回泊まったことがある。チョイと黄色っぽい(?)湯に黒い湯の花が漂う個性的な温泉と記憶している。そんな笹倉温泉に行っては見たものの、日帰り入浴800円。

私にとって日帰り入浴500円が一応の基準となっている。「温泉は安いほうが良い」「MAX500円までなら入ってやる」。これはコスト意識で言っているわけではなくて、本質的に安い方が良いとの確信的行動基準。当然無料が最高。草津温泉共同浴場なんぞが良い例だ。

てな訳で、昨日の笹倉温泉はパス。その代わり入浴料金350円の宇奈月温泉会館に向かってみる。温泉大好きの私だけど宇奈月温泉は行ったことが無い。そこからトロッコ電車で行く黒薙温泉には泊まったこと有るけど・・・。

宇奈月温泉会館は宇奈月駅の近くにすぐ見つかった。近くの駐車場(30分100円)に車を入れ温泉会館に飛び込む。時間は9時ジャスト。オープンが9時なので一番風呂だ。明るい浴槽の縁からは潤沢な熱い湯が溢れている。黒薙温泉の引湯なのでどうかな?と思っていたけど、非常に熱い、無色透明な湯が豊富に供給されている。素晴らしい。このの湯はその透明感が特に売りらしい。一緒になったジイチャンの話だ。


折りしも梅雨明け。入浴後、温泉会館の外の日陰に設置されたベンチで風に当たる。この透明の湯は異常に暖まり、風呂上りの体がなかなか冷めない。この時期の入浴には向いてないかもしれない。

風呂上り、宇奈月温泉の街中を徘徊。トロッコ電車には人が多い。関電の黒部川水力発電関連のPR施設(無料)なんぞを見学後、生地の「魚の駅・生地」へお昼を食べに行く。

「魚の駅・生地」は黒部漁港に隣接する商業施設で「とれたて館」(魚販売)と「できたて館」(食事)の二つからなりその間に木製の広いデッキにベンチ。その間を港から風が吹きぬける。そこには黒部名物の冷たい湧き水もあり、私としてはかなり気に入った場所なのだ。その「できたて館」で食べた白えびのかき揚げ丼(720円)は絶品だった。

その後、立山をかすめ有峰林道(通行料1800円)で飛騨へ抜け。山之村「高原の駅・天の夕顔」で大休止。有峰林道から見た薬師岳も美しかったし、「高原の駅・天の夕顔」の木陰に止めた車で、窓を吹きぬける風を浴びながらの昼寝。まさに高原リゾート気分を満喫。ここ「高原の駅・天の夕顔」は天蓋山への登山口にもなっている。近いうちにここで前泊し、天蓋山へ登りたい。

ところで、ここ山之村には「天の夕顔」とか「中河与一」の文字が躍るけど、そのどちらも私は知らなかった。天の夕顔は中河与一の小説らしいのだけど、一度読んでみたいものだ。でも本屋には売ってないなー・・・。(2012.7.16)


◆行動記録
5:30 起床
9:00 宇奈月温泉会館
11:00 魚の駅・生地
白えびかき揚げ丼(720円)
白えび昆布占め(1700円)
17:20 高山(ガソリン)
19:00 加子母(619キロ)

 【黒部市生地の台場】
【幕末外国船に対する海防のため築かれたとか】
【でもこんな大砲で玉飛ぶのかなー???】
【生地は落ち着いた良い街だ】
【いたるところに湧水有り】

 【宇奈月温泉駅の温泉の噴水】


 【宇奈月温泉会館】
【透明感溢れる内湯】

 【魚の駅・生地】

 【有峰湖】

【有峰湖畔から薬師岳(?)を望む】

 【山之村・夕顔の駅】

山之村の夏景色
【良い所だ】

2012年7月15日日曜日

親不知ピアパーク


梅雨末期の豪雨が九州北部を襲っている。そして全国的にも天候は不安定。そんな中でも出撃する酔狂な私です。天気予報を綿密にチェック。岐阜北部は荒れそうだ。その隣の長野は晴れマーク。とりあえず長野方面へ国道19号線を走らせる。

途中、奈良井で大休止。その後、特段の目的も無くサラダ街道を北上、大町、白馬を越え糸魚川方面に向かってみた。北上するに伴い雲は高くなってくる。大町近辺では北アルプスの稜線も見えてきた。爺が岳の三つのピークは見えるけど、隣の鹿島鑓の「猫の耳」は雲の中。

白馬を越えると急に山深くなってくる。姫川に沿って北上。このルートは10年ぐらい前、集中豪雨による山崩れで大きな被害を受けたことがある。それによって、当時、行ったことがある蒲原温泉は無くなってしまった。昨年の信濃川、熊野川、さらに以前、高山線、信越線も水害で長期間不通になっている。昨今「地球温暖化」が声高に叫ばれているけど、要するに数日前の九州北部の水害も特別なことではなく、日本中、どこでもこんな状況は起きるものなのだ。などと最近の社会問題なんぞに思い巡らしつつ、この日の泊まりは親不知近辺の道の駅と決定。

糸魚川から富山方面に走ること数分、道の駅・親不知ピアパークに到着。親不知ピアパークは北陸自動車道の下に細長く配置された道の駅。正面には日本海が広がる。親不知ろ言えば険しい地形を連想してたけど、広々とした砂浜も有って海水浴場になっている。海の家も一軒営業中。子供づれの車も多い。

糸魚川のマックスバリューで寿司、枝豆、枝豆豆腐、マカロニサラダ、地酒(月不見の池)をゲット。夕日を眺めつつ摂る食事はまことに美味い。食後、まだ陽が残る親不知漁港の突堤に釣り人発見。状況を偵察に行くも誰も釣れてない。実は今回、釣り道具を持ってきたけど、釣る機会は訪れなかった。

暗くなると寝るしかない。しかし当夜は蒸し暑かった。蚊取り線香をつけて車の窓全開。その結果、周囲の車の音で睡眠が妨げられること数度。夏の車中泊は静かな場所を選ぶことも大切だ。でもこの親不知ピアパークは高速道路の下に作られているため、雨が降ったときは雨を避けることが出来る利点もある。(2012.7.15/車中泊24)

◆行動記録
 8:00 加子母発
10:00 奈良井
13:00 安曇野(ガソリン)
15:30 糸魚川
17:30 親不知道の駅

 【道の駅・親不知ピアパーク】

 【海の家も営業中】

 【親不知漁港の夕景】
【釣り人いるけど釣れてない】

【親不知の隣の市振漁港】
【水揚げ中のうすめばる】

2012年7月8日日曜日

福井(丸岡城)


カーナビによると山中温泉へは大野から1時間半弱。順調なら1時間チョイ程度で着くはず。しかし、前夜の大雨で国道364号線大内峠が通行止め。他のルートは時間がかかりすぎる。山中温泉はあっさり諦め、丸岡城と芦原温泉にターゲット変更。

丸岡城は現存天守(昔から残っているから城)12城のうちの一つで、以前から行って見たいと思っていた所。町の中の小山の上にちんまり立っている。素朴な石垣も美しい。入場料300円支払って城に入る。太い柱、太いはり。信じられないほどの急な階段(ロープつき)をのぼって最上階(といっても三階)へ登る。開け放たれた窓から四方の福井平野が見渡せる。風が吹きぬける、気分が良い。古い城に登り周囲を眺めると、歴史の流れを感じることが出来る。この城の戦略的な意味もなんとなく理解できる。

城の横には「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな 馬肥やせ」の日本一短い手紙が書いてある。いままで何とも感じなかったこの日本一短い手紙だけど、じっくり読めば、なかなか素晴らしい手紙だ。短い中にも濃い思いが詰まっている。「お仙」とは自分の生まれたばかりの子供のことだということを始めて知った。

丸岡城から芦原温泉に向かう。芦原温泉に適当な共同浴場があるかどうか知らなかったけど、とりあえず向かってみる。すると「セントピアあわら」の標識発見。名前からすると、町おこし的温泉施設の気配十分。「セントピアあわら」は予想通り、新装公営温泉施設でありました。しかし、公的施設には「トピア」って接頭語(?)多いね。

「セントピアあわら」で入浴後、七間朝市で買ったいなり寿司とビールの昼食。昼寝を楽しみ、越前海岸、敦賀、琵琶湖、米原経由で帰宅。琵琶湖近くの道の駅で「自家製鮒寿司」発見。値段は2500円。購入すべきかどうか考えること10分程度。思い切って購入決定(オオゲサダネ)。購入時、オバチャンに「鮒寿司を漬けたお米も美味しいね」なんて話したら、そのお米部分の冷凍したものをおまけでくれた。嬉しかった。鮒寿司はイロイロ意見は分かれるものの、私は素晴らしく美味いものだと感じている。まさに日本のブルーチーズだ。(2012.7.8)

◆行動記録
5:30起床
朝食(コーヒー、パン、和菓子)
7:40大野発
ガソリン(3096円)
9:00丸岡城
10:00芦原温泉
17:00帰宅

 【丸岡城】

 【丸岡城内部】

 【丸岡城内部】

【セントピアあわら】
【セント(銭湯)ピアあわら?】
【入浴料:500円】

2012年7月7日土曜日

福井(越前大野)


まだ梅雨は明けない。東西南北どの方向もハッキリしない天候だ。そんなに遠出する意欲も湧かず、とりあえず北陸方面へ向かってみる。加子母で夏野菜を収穫後、下呂、飛騨金山、郡上八幡、白鳥、油坂峠、九頭竜湖を経由して大野に入る。このルートは10年以上前、奥美濃の山にはまっていたころ良く走った地域だ。当時に比べ格段に道がよくなっている。しかし当時のアウトドアブームが去った今、各地の施設は「さびれ感」が漂っている。「夏草やつわものどもが夢の跡」。

大野から山中温泉へ向かい、「菊の湯で一風呂浴びて車中泊」と、考えていたけど、大野の街中に素晴らしい車中泊ポイント発見。あっさり本日の行動停止を決定。山中温泉は明日の朝風呂とすることにした。名前は「越前おおの結ステーション」。

そこには、観光案内所、広大な無料駐車場、清潔なトイレ、近くには「新堀清水」という湧き水もある。駐車場からは大野城も望むことが出来る。さらに町の真ん中なので食事処にも困らない。いままでいろいろな所で車中泊したけど、最も良いところの一つと言うことが出来る。ただ、温泉が近くに無いのが唯一の欠点かな。

夕食は「日古里(にっこり?)のサバ寿司肴に地酒を一杯」と考えていたけど、日古里は持ち帰り中心の店で、酒も置いてない。急遽、「蕎麦屋で一杯」に方針変更。近くの蕎麦屋「福そば本店」に入る。地酒2杯、てんぷら盛り合わせ、さといも煮物、特選おろし蕎麦。すべて美味しかったけど、特に特選おろし蕎麦が素晴らしかった。

翌朝、町を徘徊。七間朝市も素朴で楽しかった。大野の町は道は広く、車は少なく、とてもゆったり散歩を楽しむことが出来る。以前は気がつかなかったけれど、素晴らしい街だ。また行こっ!(2012.7.7/車中泊23)

◆行動記録
14:00 加子母発
14:55 和良道の駅
17:20 大野(148キロ)
行動停止
福そば本店
地酒2合(1000円)
てんもり(750円)
さといも(380円)
特選おろし蕎麦(580円)

 【越前おおの結ステーション


 【日古里】
【鯖棒寿司1650円】

 【福そば本店】
【特製おろしそば580円】
【普通のおろしそばなら500円】

 【越前おおの結ステーションのトイレ


 【寺町界隈】
【なかなか良い雰囲気の路地だ】

 【七間朝市】

【七間朝市でゲット】
【トマト:200円】
【インゲン:100円】
【ニンジン:100円】
【なすとインゲンの煮物:100円】
【いなり寿司、のり巻き:300円】
【計:800円】