2015年3月30日月曜日

天橋立

初めて立ち寄った天橋立は典型的な日本の観光地だった。観光客のみなさんも春の柔らかな日差しの中、柔らかな表情で行き来している。ボートに乗って対岸に渡り、リフトで傘松公園でお約束の「股覗き」。初めての天橋立だったけど、智恩寺など古いものもたくさん残っていて興味深かった。

【傘松公園から望む天橋立】

【智恩寺は想像以上に立派な寺だった】

【智恩寺の「知恵の輪」】

【今回はまともな宿に宿泊】

【帰りに時間が有ったので、京都で桜見物。平野神社は大混雑。京都の有名は花見スポットは外国人の姿が目に付く。】

2015年3月27日金曜日

第16次四国遍路5(12015.3.27)


早朝、5時半のJRで帰還する。今回は18切符で帰る事にする。列車が動き出した途端に睡魔が襲う。時々、目を覚ますものの窓の外はいつも同じ景色。陽の差さない急峻な谷間にへばりつくように山に向かって家が散在している。眼下には吉野川の流れが美しい。

さすがに始発のJRで帰ると時間は十分にある。途中、姫路城に寄ってみた。改修工事が終わり、今日が一般公開の初日だった。いままで巨大な覆いに隠されていた天守閣を久々に見た。久しぶりに見た姫路城は異常に白かった。まさに白鷺城だ。

◆行動記録
 5:31 JR高知発
      (18切符)
12:39 JR姫路着 
      (姫路城)
14:57 JR姫路発
      (18切符)
18:47 JR名古屋着

【JR姫路駅から久々に望んだ姫路城。白い。】

【姫路城はこの日から一般公開開始。大混雑だ】

2015年3月26日木曜日

第16次四国遍路4(12015.3.26)

金剛頂寺への登りは最御崎寺の登りと同じような感じだった。今回のルートでは登りはこの二つだけ。その他は淡々とした海岸沿いの道を歩く。幸い好天に恵まれ楽しい歩きだった。これで、四国遍路の核心部も何とかクリア。奈半利から電車で高知に出て、高知で美味いものでも食べて、今回の行動を終えることにする。

この室戸岬周辺はなだらかな砂浜の海岸線をイメージしていたが実際には、累々たる大岩の折り重なる荒々しい海岸が続いていた。この地形は数万年単位の地殻変動で海底が隆起して出来たらしい。この数万年単位の地殻変動を目の当たりにしたとき、数万年単位の使用済み核燃料の管理が可能なのかどうか?考えざるを得なかった。


◆行動記録
 7:00 民宿うらしま発
 7:40 26番札所金剛頂寺
 8:30 道の駅・キラメッセ室戸
10:00 吉良川町
      パン360円(お接待2個)
11:20 羽根町
12:40 山越えで加領郷
13:00 御霊跡
      (大師堂、お手洗い岩)
14:30 奈半利駅
15:01 発
      (徳島まで1330円)
17:00 ホテル高知
      (6000円)

◆歩行距離
・ 1.2キロ 民宿うらしま-金剛頂寺
・ 5.3キロ 金剛頂寺-吉良川大橋
・ 7.7キロ 吉良川大橋-御霊跡
・ 5.5キロ 御霊跡-奈半利駅
(合計)19.7キロ(累積802.5キロ)

【26番札所金剛頂寺】

【吉良川町の古い町並みが】

【手作りパン屋発見。3個購入したら2個お接待で頂いた】

【袋をかけられた木を見つけたので聞いてみたら、枇杷との事だった】

【金剛頂寺を越えたのでもう山道は無いだろうと思っておいたら、思いがけずの山道だった。】

【御霊跡の石碑】
  
【御霊跡の大師堂】

【奈半利からの電車はタイガーズジャックされていた】

【高知駅の武市、坂本、中岡】

【この日の夕食の「蒸しあわび」、次回の出撃にも訪れたい】

2015年3月25日水曜日

第16次四国遍路3(12015.3.25)

朝5時半、宿の窓の外が少し明るくなってきた。日の出は6時2分。私の部屋は真東に大きく窓を開き太平洋が一望できる。密かに日ノ出を期待して海を眺めると水平線の上には広く雲が横たわっている。日の出は少し諦め気味でテレビをつける。6時のニュースが始まった。念のためと窓の外を見てみれば。素晴らしい日の出だ。

雲は確かに水平線上に横たわってはいるものの、その雲と水平線の間に真っ赤な大きな太陽が上がっていた。この地方では「だるま朝日」と呼ばれる、水平線に広がる日出が有名だが、頭頂部はチョイと欠け、肩幅は若干狭いけど、「だるま」に見えなくも無い。そしてその赤さは神秘的だった。

出発は朝7時すぎ。昨日ピックアップしてもらった椎名漁港までまで車で送ってもらい遍路再開。車で送ってもらうとき、先行する同宿の人を次々追い越し申し訳ない気分だった。

天気は快晴。気分は最高。途中の漁港の水揚げを覗いたりあっちこっち寄り道してたら、御蔵洞(みろくど)でほとんど全員に追い越された。今日の宿は予定していた金剛頂寺の宿坊が取れなかったので手前の民宿うらしま。余裕の行動計画なので、昨日にも増してのんびり歩く。寄り道しつつの行動だったけど宿には3時前に着いた。

◆行動計画
 6:02 ダルマ朝日(民宿徳増)
 7:10 椎名漁港(遍路再開)
 8:10 三津漁港
 9:30 青年大師像
 9:40 御蔵洞
11:00 24番札所最御崎寺
12:00 室戸岬漁港
13:00 津照寺門前で昼食天婦羅うどん
13:30 25番札所津照寺
      室津漁港
      釣り見物
     (ウルメイワシ「とんごろ」)
14:45 民宿うらしま
      1泊2食付6400円
16:30 近辺徘徊

◆歩行距離
・ 8.3キロ 椎名漁港-御蔵洞
・ 1.2キロ 御蔵洞-最御崎寺
・ 6.5キロ 最御崎寺-津照寺
・ 2.6キロ 津照寺-民宿うらしま
(合計)18.6キロ(累積782.8キロ)

【民宿徳増から望む「だるま朝日」】

【民宿徳増】

【景色は変わらない。左は海、右は崖】

【こんなオブジェも・・・】

【こんなオブジェも・・・、ガンダム風青年大師像】

【御蔵洞】

【御蔵洞から海を臨む】

【室戸岬・中岡新太郎像】

【24番札所最御崎寺】

【最御崎寺からは自動車道を下る。素晴らしい高度感の展望だ。

【その自動車道を下から見上げると・・・。】

【室戸郵便局前で猫と遊ぶ】

【室戸港には桜が咲いていた】

【25番札所津照寺。この石段の階段落ちは命がけだ。】

【津照寺の下の魚屋。魚種は多いけど、カツオの姿はあまり見ない】

【津照寺したの室津漁港の釣り人のクーラー。「とんごろ」と呼ぶ小魚。美味そうだ。】

2015年3月24日火曜日

第16次四国遍路2(12015.3.24)

宿のおじさんに前回引き返した明徳寺まで車で送ってもらい遍路スタート。気温は低いものの風もなく絶好の遍路日和。はじめは一人で歩いていたけど休みを繰り返し言葉を交わすうちに4人のパーティーになってしまった。新潟のK氏、大阪のY氏、そして名古屋出身の大学生のO君。

遍路の理由はそれぞれだけど、皆さん良くしゃべる。歩いているうちに人恋しくなるのか遍路の人は社交的な人が多そうだ。それはその日の宿の「徳増」でも同じだった。食事の時、そして食後まで遍路情報から始まって社会問題まで話が尽きない。

今回の行程は私にとっては四国遍路の核心部。室戸岬は歩き通して越えたいと思っていた。野根を過ぎると単調な海岸沿いの道になる。海が広い。水平線が丸い。そんなルートが延々と続く。

海岸沿いの単調な道をひたすら歩く。遍路道のルートファインディングの必要も無い。なにも考えることも無くひたすら歩く。この「何もせずにひたすら歩く」ことが意外と辛い。要するに何もしないということは辛いことなのかも知れないね・・・。

のどかな空気に包まれてただただ歩く。幸い花粉症はまだでない。今年の四国は花粉が少ないとの情報は本当だったようだ。宿泊予定の「民宿徳増」には予定より早くついた。宿に声をかけ、さらに先に進む。徳増のオニイチャンは行くところまで行ったら、車で迎えに来てくれると言う。その先1時間歩き、椎名漁港でピックアップしてもらった。その結果、翌日に1時間分の余裕が出来た。


民宿徳増は良い宿だった。オニイチャンは親切で、翌日の宿の相談にも親切に乗ってくれる。夕食も素晴らしく美味しかったし、宿のオバチャンも食後の宴会において穏やかに話題提供してくれた。

◆行動記録
 8:20 明徳寺から遍路スタート
      野根漁港で水揚げ見学(イカ、鯖多数)
 9:20 ゴロゴロ浜休憩所
10:10 海岸沿いの国道を単調に歩く、
      熱い、日差しが強い
      静かだ、前を歩くO君の杖を突く音まで聞こえる
10:20 法海上人堂
11:00 室戸市に入る 
13:00 佐喜浜漁港
14:15 民宿徳増
14:40 夫婦岩(K氏、Y氏とコーヒー)
15:45 椎名漁港
16:20 民宿徳増
      TEL.0887-27-2475
      一泊二食付7000円
      (300円お接待で実際は6700円)

◆歩行距離
・11.4キロ 明徳寺-佛海庵
・ 4.1キロ 佛海庵-佐喜浜漁港
・ 3.5キロ 佐喜浜漁港-民宿徳増
・ 1.3キロ 民宿徳増-夫婦岩
・ 3.6キロ 夫婦岩-椎名漁港
(合計)23.5キロ(累積764.2キロ)

【野根、東洋大師・明徳寺。ここから遍路再開】

【野根川近くの水田には水が張られている】

【野根漁港の立派な鯖。この日はイカと鯖が揚がっていた。】

【ゴロゴロ浜休憩所のお接待用缶コーヒー。その他、車から直接缶コーヒーを下さる方もいた】

【法海上人堂。ここには休憩用のベンチもあった】

【右手に崖、左手に海の国道に沿ってどこまでも歩く。】

【佛海庵は新しい建物だった。】

【累々と重なる岩の海岸を歩く、急造遍路チーム】

【四つ岩があるけど夫婦岩は右の二つ。左の巨岩は道路を作るときに出来てしまった岩。人工的な岩の方が大きいのもナンダカナー・・・・。】

【椎名漁港。この日はここで行動停止。】

2015年3月23日月曜日

第16次四国遍路1(12015.3.23)

朝6時起床。かって気合が入っているときは、4時半起きの始発での行動もあったんだけど、最近は早朝の起床が辛い。5時前と言えば外は暗いしね。よろよろ布団を這い出し、なんとか7時台のJRに乗り込む。乗り込んでしまえば後は寝るだけだ。ここが車での出撃との最大の相違点だ。

天気予報は良いけれど、外は雨が降っていた。しかし神戸でバスに乗り大鳴門橋を越える頃には日が差してきた。今回、神戸からバスに乗ったのは甲浦の宿・旅荘大和の夕食を食べるため。18切符で行くと夕食の時間に間に合わない。その夕食のため3300円奮発してバスで行くことにしたわけだ。

徳島からはJRで海部に向かう。14:30発のJR牟岐線は予想に反してほぼ満席。たまたま隣に座ったおっちゃんが「お四国さん?」と声をかけてくる。手には缶チューハイ。陽気な大声が車内に響く。

話すうちに地元のベテラン遍路と判明。いろいろ情報が収集できた。特にJR四国のお得チケットに関する情報は興味深い。キーワードは「JR四国」「バースデーチケット」「とくとく切符」。詳細は確認してないけど、車内の他の人も巻き込んでJR四国チケット情報の話題で盛り上がった。誠に四国の人々は明るい人が多い。

日和佐を過ぎた辺りで車内は金髪のオネエチャン遍路や、ベテラン遍路、テッチャンなど多様な人々満載の不思議な空間でありました。

◆行動記録
 7:32 JR勝川
 7:55 JR金山
11:20 JR三宮着
 (神戸:20分)
11:40 三宮バスターミナル発(3300円)
13:33 JR徳島
 (徳島:57分)
14:30 徳島
16:21 海部
16:27  発
16:38 甲浦
      旅荘・大和(0887-29-2100
      一泊2食(6500円)

【甲浦白浜海岸。10日ほど前に見た景色だけど改めて美しい。】

【旅荘大和の夕食。この夕食を食べるために神戸からバスに乗った。】

2015年3月13日金曜日

第15次四国遍路4(12015.3.13)

朝食事前に散歩に出る。さすがに寒い。漁港で漁師のオッチャン達の焚き火にあたらせてもらう。オッチャンたちの話では最近漁がないらしい。理由は分からないけど温暖化の影響かもしれない。漁師だけでは生活できず、若者は町を離れ、年金生活の片手間漁師ばかりだと笑う。

そこに、船がエビ漁から帰ってきた。「ダメダメ、アカン」と寒い中を網にからんだ魚を外す。しかし表情は穏やかだ。

宿に戻り、朝食を取る。この旅荘大和は良い宿だった。食事も贅沢ではないけれど温かいご飯が美味しかった。部屋も掃除が行き届き、糊のきいた布団が懐かしい快適さだった。そして、宿のおじさんおばさん共に親切だった。

列車の出発まで時間が有ったので、「駅まで送る」との言葉を断り、のんびり街を歩きつつ帰還した。

◆行動記録
 6:00 起床
 8:00 宿発
 9:31 甲浦発
12:41 徳島着
      ぼうぜ寿司(355円)アジの姿寿司より美味かった
      海鮮巻き(298円)
      純米今小町(380円)
12:55 JR徳島発。何の根拠も無く30分前のバスに乗ったけどギリギリで焦った
13:25 徳島港発
15:59 和歌山発南海電車
17:00 JR新今宮
17:30 JR大阪
20:20 JR金山

【甲浦漁港の日出】

【甲浦漁港の舟溜まり】

【甲浦白浜海岸の突堤から海の駅を望む】

【甲浦駅。海部から宍喰、甲浦の二駅分だけJRではなく阿佐海岸鉄道。なぜJRでないのか理由は不明】

【海部駅で右の海部行きから左の徳島行きに乗り換える】