2013年9月26日木曜日

こきりこ祭り(2013.9.26)

ここ数年、いや10年以上、秋になると富山五箇山方面の祭りに出かけている。私にとってはクリスマスから年末年始と同様の季節を感じるイベントなのだ。夏の暑さも落ち着き、チョイとうら寂しい秋の到来を五箇山の夜でしみじみ感じることが出来る。

この季節の五箇山周辺のお祭りとしては「城端むぎや祭り」「五箇山むぎや祭り」「こきりこ祭り」の三つある。

城端むぎや祭りは毎年、敬老の日直前の土日(今年は14、15日)に城端善徳寺周辺で行われ、一番人出も多い。「じゃんとこいむぎや」なんて今流行の「よさこい風」のイベントもあって賑やかだけど、私の趣味ではないので、「じゃんとこい」が出現してからは出かけてない。

五箇山むぎや祭りの開催日は曜日に関係なく9月23、24日固定。五箇山下梨の地主神社で行われる。舞台の背景を飾るススキの穂が渋い。平高校郷土芸能部の演じる五箇山の民謡が良い感じだ。演じられるものはむぎや節が中心となる。

こきりこ祭りは毎年9月25日、26日、五箇山のむぎや祭りに引き続き開催される。会場は五箇山上梨の白山宮。舞台は菊の花で飾られる。こきりこ節が中心となるけど、この季節の祭りの集大成として、八尾の「おわら」、郡上おどりなんかも演じられる。

今年はいろいろ野暮用が重なったけど、なんとか最終日26日のこきりこ祭りに弾丸出撃。ゆっくり出発し明るいうちに現地着。山菜煮物と五箇山豆腐を肴に地酒「三笑楽」でほろ酔い気分。車に戻ってエンドレスに流れる「こきりこ節」を子守唄に一眠り。日も落ち暗闇の中に祭りの明かりがともる頃、舞台競演会が始まった。この季節、五箇山の夜は寒い。冬用のダウンジャケット必携となる。指定席は1000円。(2013.9.26/木)

◆行動記録
10:45 JR春日井駅発
12:45 郡上八幡(77キロ)
13:45 ひるがの(116キロ)
14:15 御母衣ダム下(141キロ)
14:40 仮眠後発
15:30 五箇山上梨白山宮(182キロ)
      夕食
      仮眠
      舞台競演会
20:50 発
      白川郷ICから高山まで高速利用
      高速料金(450円)
22:00 高山(253キロ)
      ラーメン(680円)
23:40 加子母帰還(323キロ)

 【こきりこ祭りはこきりこ節がメインとなる】

 【こきりこ祭りスケジュール】

 【白山宮の横に巨大テント。雨が降っても開催OK。有料指定席1000円。】

 【白山宮は県下で最も古い神社の一つらしい】

 【暗闇の中、祭りの明かりがつく頃、舞台競演会開始となる】

【近くにある合掌作りの村上家】

2013年9月21日土曜日

御岳(2013.9.21)

御岳へ行ってきた。昨年秋から3回目。一回目は田の原からから剣が峰。二回目が濁河温泉から継子岳。三回目の今回は、御岳ロープウエイから三の池、賽の河原、二の池への周回コース。一回目が南からの正面コース。二回目が北からの背面コース。そして今回は東からの側面コースと言うわけだ。

そして感じるのは、御岳は大きな独立峰で素晴らしい山だと言うことだ。今回のコースは今を去ること20年以上前、山スキーで9合目石室まで登ったことがある。夏は初めてだけど、明るい樹林の道から登り始め、沢を渡り、雪渓を渡り、雲上のプロムナードもあり、変化に富んだ山だった。今までの三回のコースの中で一番楽しいルートと感じた。まあ、天気も最高だったしね・・・。

台風18号が去って、本格的な秋になった。今年は季節の移り変わりがハッキリしている。澄んだ空気の秋空に、乗鞍、北アルプスがくっきり浮かぶ。振り返れば木曽駒、宝剣の小さなピークも鮮やかに見える。とても幸せな山行だった。(2013.9.21/土)

◆行動記録
 6:10 加子母発
 7:15 須原コンビニ(53キロ)
 8:15 御岳ロープウエア着(95キロ)
 8:45 同発
 9:00 登山開始
10:05 八合目(女人堂)
      昔は金剛堂と言ったのではないか?
11:45 三の池
12:40 賽の河原(白龍避難小屋)
13:00 二の池
      下山開始
13:40 九合目石室
14:35 八合目(女人堂)
15:30 ロープウエイ上駅
16:00 ロープウエイ下駅発
      ストック忘れ、取りに戻る
      (15キロロス)
16:30 ストック回収後再度発
19:00 加子母帰還(206キロ)

 【御岳ロープウエイには立派な駐車場有。夜間利用可能な(たぶん)トイレも完備。ロープウエイ往復2400円。片道1300円。】

 【ロープウエイから御岳を望む。大きな山だ】

 【登りはじめは樹林の道。濁河ルートに比べて明るい道だ】

 【八合目女人堂から展望が開ける。登りは石室への直登ルートではなくて右へ山腹を巻くように三の池へ向かう。このルートが楽しかった。】

 【女人堂からの展望。乗鞍が大きい。その左のピークは笠岳。右は小さな槍の穂先、奥穂から前穂への吊尾根がクッキリ見えた。空気が澄んでいる。】

 【手前にはナナカマドの赤が鮮やかだ】

 【三の池を見下ろす】

【二の池は小屋の水源になっている】

2013年9月14日土曜日

奥会津4・帰還(2013.9.14)

八海山から朝日が上がる。どこぞのオッチャンが朝日に向かって拝んでいる。振り返ると、黄金色に色付いた魚沼の田んぼが広がる。車中泊した五日町パーキングは快適だった。台風も近いし、加子母の畑も気になるのでこのまま帰ることにする。

道の駅を覗きつつ、真面目に走って、午後2時過ぎに加子母に着いた。道の駅ではリンゴ(サン津軽)が多く出てるけど、味はイマイチだね。この時期リンゴはまだ早いね。ところで最近、車中泊が疲れるなー・・・。(2013.9.14/土)

◆行動記録
 7:00 五日町パーキング発
 8:10 さかえ道の駅(888キロ)
 8:50 道の駅・千曲川
      リンゴ購入
11:00 塩尻インター(1028キロ)
      高速代(1100円)
11:15 すき家牛丼
11:30 塩尻給油
12:30 木曽駒高原・道の駅(1068キロ)
14:20 加子母(1146キロ)

【八海山から朝日が昇る】

2013年9月13日金曜日

奥会津3・立木観音(2013.9.13)

前日、時間切れで見られなかった立木観音へ再度向かう。立木観音は話に聞いていた通り、巨大な千手観音だ。高さは8.5メートル。立木に直接彫った仏像だとかで、その場に後からお堂を建てたらしい。寺の縁起では808年に出来た像らしいけど、実際はどうなんだろう?808年ではないよねー・・・。

拝観を頼むと、若い坊さんが像の前の巨大な幕を少し持ち上げ、内部の電気をつけてくれる。その幕の中に入り、観音様を拝むわけだが、あまりにも足元に入るため、顔は良く見えない。ただ、黒光りした足が見えるばかり。その足は触っても良いらしい。変わった仏像だった。

週末、台風が近づくらしい。ボツボツ帰ることも考えねばならない。とりあえず、これ以上遠くへ行くのはやめて、昭和村の「からむし織り」関係を見に行くことにする。からむし織りとは小千谷縮、越後上布の原料の古い織物らしい。麻の一種で、イラクサの繊維を糸に紡ぎ、織物にするらしい。上杉鷹山も勧めたとか・・・。

昭和村の「からむし織りの里」でその製法などじっくり見物してきたけど、日本の伝統工芸はなかなか奥深いねえ。

その後、六日町へ戻り、六日町温泉で一風呂浴び、回転寿司で夕食、泊まりは五日町パーキングで車中泊。アルコール抜きの回転寿司の夕食はリーズナブル。しっかり食べて1500円。新潟の地魚も楽しめた。(2013.9.13/金)

◆行動記録
 8:45 老沢温泉発
      地熱発電所
10:00 立木観音(627キロ)
      拝観料(300円)
10:18 柳津(635キロ)
      給油
12:10 からむし織りの里(690キロ)
      郷土食膳(1200円)
13:45 同発
      日陰で昼寝
14:00 発
17:30 六日町温泉・湯らりあ
      入浴料(390円)
      回転寿司(1500円)
19:30 五日町パーキング(840キロ)


【老沢温泉の先に地熱発電所がある。東北には地熱発電所が多い】


【立木観音・恵隆寺。雰囲気のあるお堂だ。駐車場には土産物屋もあり、オバチャンがお茶をサービスしてくれる。】
【昭和村、からむし織りの里、からむし工芸博物館、入館300円】

【六日町温泉・湯らりあ。入浴料金390円。源泉かけ流し。JR六日町駅から徒歩5分程度】

2013年9月12日木曜日

奥会津2・老沢温泉(2013.9.12)

東北方面に行く場合、草津温泉にワンタッチするのは間違いだった。草津から湯宿、猿ヶ京温泉経由で三国峠を越えて六日町までが遠かった。まあ急ぐ旅でもないのでのんびり田子倉湖の脇を抜ける下道を走る。結局、会津板下で日がくれた。今回、会津坂下の「立木観音」を見るのも目的だったので、恵隆寺へ向かうとすでに拝観時間は終了。ちょいと戻ったところの老沢温泉を覗いてみた。一風呂浴びて柳津の道の駅で車中泊の作戦。

老沢温泉は西山温泉にあるかなりディープな湯治宿。以前、一度来た事が有るけど、なかなか渋い温泉なのだ。夕方5時を過ぎていたので、入浴できるか不安だったけど、宿泊者のために「入浴不可」などとの気配はまったく無く、入浴できた。まあ、宿泊者の気配も無かったけどね・・・。

そこで、急遽、車中泊はやめて、自炊宿泊に変更。自炊一泊3500円+入湯税150円。テレビを見つつ、広々とした布団で寝るのは良いねえ。当然、温泉にも数回浸かり、十分元は取った感じ。オバチャンがカボチャの煮物をサービスしてくれたけど、ホコホコの黄色い物体は一見、黄色の土状の塊に見えるけど素晴らしく美味しかった。この日の夕食のメインはいただき物のカボチャであった。

老沢温泉はシンプルなコンクリートの三畳程度の浴槽が三つ。突き当たりの壁には神様が祀ってある。その三つの浴槽に高温の源泉が流れ込む。各流入口には小さな石が置いてあり、その石の置き方で流入量をコントロールする。まともに湯を入れると、熱くては入れない。

その温泉はちょっと塩気を感じる濃厚な湯だ。遮られた陽射しのほのかな明るさの中で、神様に囲まれて入る温泉は、なかなか神秘的。以前、福島県の観光ポスターにも紹介された温泉だけど、いつまでもこんな雰囲気を残してもらいたいものだ。(2013.9.12/木)

◆行動記録
 6:30 起床
      朝食(クラッカー、コーヒー、桃、梨)
 8:00 草津・道の駅出発
 9:40 湯宿温泉手前・富沢家住宅(341キロ)
11:30 六日町(406キロ)
      へぎ蕎麦、天ぷら(1060円)
      田子倉湖手前で道を間違え13キロロス
14:30 旧JR田子倉駅(496キロ)
16:30 会津板下・立木観音
17:15 老沢温泉(600キロ)

 【新潟の小出から会津に向かう六十里越えの田子倉湖の脇に只見線田子倉駅がある、もとい、あった。今年から駅が廃止になった。まあ、周囲にまったく人家もない場所に駅があったこと自体不思議だったけどね。ここは冬はまさに豪雪。JRはほとんどトンネルの中】


 【老沢温泉はコンクリの浴槽が三つあるだけ。高温の源泉のほかは、水無し、シャワー無し、当然、露天風呂も無し。混浴だけど、神様はいるかもしれない。なぜか写真のピントが合わない。】

 【風呂にはこの階段を下る。沢のそこから温泉が涌くらしい】

【建物はしっかりしている】

2013年9月11日水曜日

奥会津1・出発(2013.9.11)

なんとなく秋になった。でも、天候はイマイチ。南には台風もうろうろしてる。そんな中、とりあえず遠出することにした。行き先はとりあえず東北方面の温泉。車を走らせつつ、なぜか草津温泉を初日の車中泊とすることにした。

やっぱり、温泉と言えば草津温泉は外せないねえ・・・。平日にもかかわらず草津温泉の道の駅は車中泊の車で溢れていた。利用上の注意書き看板には「長期間の宿泊は禁止」の旨の記載もある。と、言うことは短期間の車中泊は認めているということらしい。

したがって、テントは張られないけど道の駅はほとんどオートキャンプ場状態。居心地はすこぶる快適。秋になった草津はとても涼しく、明け方には夏用シュラフを被った。(2013.9.11/水)

◆行動記録
10:45 JR春日井駅
11:45 中津川IC(62キロ)
      高速代(950円)
13:30 道の駅・ならかわ(145キロ)
      天ぷら蕎麦(1499円)
      松本トンネル(100円)
15:30 三才山トンネル(202キロ)
      通行料(400円)
17:09 嬬恋(261キロ)給油
18:00 草津・道の駅(285キロ)
      白旗の湯
      駐車料金2時間(500円)

【草津温泉・白旗の湯の隣に新しく出来た「御座之湯」。草津の共同浴場は無料のところが多いけど、ここは500円。一度ぐらいは入ってもいいかな・・・。】

2013年9月6日金曜日

谷口屋(2013.9.6)

福井には油あげで有名な店があるらしい。東横インのネットで場所を確認し向かってみた。名前は谷口屋。平日にもかかわらず、ちょうど昼食時で大混雑。「待ち時間35分」の表示もある。たかが油あげごときで35分待ち、と言うのもなんだけど、なんでこんなに人気があるのか?ひょっとしたら私が知らない何かがあるかも?と、リストに名前を書いて待つことにした。


表示どおり30分以上待って席に着く。一番人気の油あげ1枚定食を注文。出てきた油あげ1枚定食は巨大油あげ(大根おろし、薬味付)、ナスの煮物、豆腐、味噌汁、ご飯で1300円。揚げたての油あげはとりあえず美味しかった。

ビールと発泡酒の区別もハッキリしない私にとっては、スーパーで買った油あげを自炊用フライパンで焼き、大量のネギと七味唐辛子を乗せて醤油をかけるいつもヤツのほうが口にあっているような気もするけどねえ・・・。

その後、宝慶寺に立ち寄り、大野から九頭竜、郡上八幡経由で加子母に帰還。加子母から福井方面の一筆書きドライブルートとしてはなかなか良いコースと感じた。次回は再度このルートで出撃し、福井周辺を歩いてみたいと思っている。(2013.9.6)

 【谷口屋】

 【近くにある「千古の家」、茅葺の屋根が立派だ。羽黒山にもこんな茅葺の屋根があったなー】

 【宝慶寺参道の杉は大きい】

 【宝慶寺本堂。永平寺に比べていつも静かだ。修行僧がひたすら雑草を抜いていた。】

【近くには宝慶寺いこいの村がある。ここは桜の名所でもある】


【トリカブトの花を見つけた。秋だなー。】

2013年9月5日木曜日

敦賀(2013.9.5)

前日、名古屋は時間雨量100ミリ超の豪雨。水没した車の映像がテレビに躍る。9月になって遠出を計画していたが、日本中どこも大雨の予想。比較的天気が良さそうな西に向かって車で出撃。

木之本は琵琶湖の北。いつもは米原から北上するけど加子母から行くとしたら、あまりにも大回りだ。今回は揖斐川、坂内からから山越えで向かってみた。昔、奥美濃方面の山を徘徊していたとき、この八草峠越えのルートは厳しい道だったけど快適な道に変貌していた。快適に走ってあっさり木之本着。

今までは通過するだけの木之本だったけど、JR木之本駅横の無料駐車場に車を止め街を偵察。来年のNHK大河ドラマ黒田官兵衛ゆかりの地とかで、観光に力を入れている気配だけど、平日なので人出は無い。しかし北国街道の宿場として古いものも残っていてなかなか興味深い町だ。周辺には観音仏の寺も多い。

その後、敦賀へ出て本日の行動停止。敦賀港の突堤では小鯵釣りの人がチラホラ。そこでの車中泊も考えたけど、軟弱にホテル確保。シャワーを浴びて近くの居酒屋で敦賀の魚を食べつつ地酒の夕食。やっぱりホテル泊は楽だなー・・・。

木之本、敦賀とも今までゆっくり歩いたことは無かったけど、時間が出来て町をゆっくり歩くと、なかなか奥深い。古い町にはそれなりに面白い物が多い。敦賀の町は気比神宮の祭りで、賑やかだった。(2013.9.5)

 【木之本の町並み。北国街道の宿場町の面影残す】

 【木之本地蔵院。思いの外大きな寺だ。】

 【敦賀気比神社。境内の芭蕉ゆかりの石碑で地元のオッチャンから敦賀の歴史をじっくり聞いた。面白い。】

 【金ケ先城跡への石段。登ると眼下に敦賀港を見下ろす】

 【港では小鯵釣り】

【魚市場見物は楽しいね】