2014年3月30日日曜日

第10次四国遍路3(2014.3.30)

雨が降っている。しかもけっこう酷い降りだ。最近の雨は険しい降りが多い。萎える気分を奮い立たせ、昨日歩きを停止した金倉寺へJRで戻り次の77番道隆寺まで歩くことにした。雨の日は歩かないをモットーとする私だけど、そんな気持ちではゴールにたどり着くことは難しいかも?とちょっとだけ歩くことにしたわけだ。今回は77番道隆寺で上がり、坂出で讃岐うどんを食べ、アッサリ帰宅する計画。花粉症も酷いし、18切符もまだ3回分ある。と、撤退の理由いくらでもある。まったく軟弱な私です。

雨の中、荷物をザックの中にすべて入れ、ザックカバー完備、上下カッパ着用、手には傘の完全武装で歩き出す。完全武装でゆっくり歩けば、雨の歩行もけっこう楽しい。ゴールの道隆寺の手前で、歩き遍路のオッチャンと合流。二人で歩いていると道路脇の家から「おへんろさーん、待ってくださーいい」との声がかかる。

気の良さそうなオッチャン、オバチャン、さらにもう一人オッチャンの三人が雨の中を出てきた。歩き遍路に対するお接待と言うことで、小さな石で作ったお地蔵さんをくれた。優しい顔のお地蔵さんだった。何かとても優しい気分になったお接待だった。(2014.3.30)


◆行動記録
 7:30 ホテル発
 8:40 76番金倉寺(JRで丸亀から戻る)
 9:50 77番道隆寺
10:30 JR多度津
      坂出「わかまつ屋」で讃岐うどん
19:20 勝川

◆歩行距離
・ 4.5キロ 金倉寺-道隆寺
・ 1.5キロ 道隆寺-JR多度津
(合計)6.0キロ

 【76番金倉寺】

 【雨の中、麦畑の中を歩く】

 【途中、ナントカ言う神社にも大きな楠があった。この地域には大楠が多い。善通寺、金倉寺にもあった。】

【77番道隆寺】

2014年3月29日土曜日

第10次四国遍路2(2014.3.29)

どこまで行けるかわからないけど、できるだけ先に進むべく、観音寺から本山までJRに乗る。JR本山駅のチョイ手前で窓から五重塔が見えた。そこがスタート地点の本山寺と考えその方向に畑の中を適当に歩き出し、遍路スタート。空は曇っていたけど、雲を通した日差し強く感じる。

本山寺からは国道11号線にからみつつ遍路道が続く。ついこの前まで家ではストーブが必要だったけど、歩き始めると暑い。民家の間の道をひたすら歩く。久しぶりの四国遍路。快適と言いたいところだけど、あんまり楽しい道でない。腰をおろして休むところも無い。

さらに、花粉症発症。タオルで鼻水を押さえたり、マスクをかけたり工夫して歩く。しかし、マスクをかけるとさらに暑くなる。やっと、腰をおろして休むところを見つけたのは弥谷寺直前の足湯だった。

71番札所の弥谷寺に近づき、やっと山道となる。弥谷寺は急な石段の山深い感じの良い寺だった。この石段は四国八十八ヶ所の寺の中で最も長い石段の寺らしい。参拝後、入り口の茶店で昼食。草餅2個。茶店のオヤジと世間話していると、ヤマガラが飛び回っている。ヤマガラ用にひまわりの種が縁台の上に置いてある。オヤジの話ではこの季節の徳島は大混雑で、納経に2時間以上かかるときもあるとのこと。一般的には春、徳島から遍路を始める人が多いらしい。

その後、金倉寺で時間切れ。付近には宿も無く、金倉寺からJRで丸亀へ出て、観光案内所でアパホテルを確保。そこで聞いた居酒屋「うおかめ」で丸亀名物「骨付き鳥」で生ビール。その「骨付き鳥」(親鳥)は信じられないほど固かった。でもビールは進んだ。仕上げに頼んだ「鯛めし茶漬け」は絶品だった。(2014.3.29)

◆行動記録
 7:30 朝食「ゆり」
      モーニングうどん(380円)
 8:06 観音寺発
 8:15 JR本山駅
      JR本山駅まで(200円)
 8:30 70番本山寺
11:30 弥谷寺手前の足湯
12:30 71番弥谷寺
14:30 72番曼陀羅寺
14:50 73番出釈迦寺
15:30 74番甲山寺
16:00 75番善通寺
17:20 76番金倉寺
17:50 丸亀
      (JR丸亀まで210円)
18:10 宿泊アパホテル(5900円ツインのシングルユース)
      夕食「うおかめ」(2575円)
      生ビール2
      骨付き鳥
      鯛めし茶漬け

◆歩行距離
・ 1.2キロ JR本山-本山寺
・12.2キロ 本山寺-弥谷寺
・ 3.8キロ 弥谷寺-曼荼羅寺
・ 1.6キロ 曼荼羅寺-出釈迦寺(往復)
・ 3.3キロ 曼荼羅寺-甲山寺
・ 2.0キロ 甲山寺-善通寺
・ 4.5キロ 善通寺-金倉寺
(合計)28.6キロ

【JR本山駅にはうどん屋がある】

 【71番本山寺には五重塔がある。他にも数ヶ所五重塔がある寺があるらしい】

 【本山寺本堂。良い形してる】

 【ため池でフナを取っていた。どうやって食べるのか聞きたかったけど、忙しそうなので声がかけられない。】

 【71番弥谷寺手前にはなぜか足湯があった。足湯と入っても温かくなかった。】

 【71番弥谷寺は石段が続く。茶店のオヤジ曰く「弥谷寺は日本三大霊山」】

 【弥谷寺から観音寺方面を見下ろす】

 【讃岐らしい景観だ】

 【72番曼荼羅寺】

 【73番出釈迦寺。 ちんまり小さい境内だけど背後の山にただならぬ奥の院あり】

 【74番甲山寺】

【75番善通寺五重塔。大きな塔だ】

2014年3月28日金曜日

第10次四国遍路1(2014.3.28)

今回は観音寺から再スタート。今までよりスタート地点がかなり近くなってきた。したがって出発も普通の時間帯。「ごちそうさん」を見てからのんびり出発。金曜日の出勤時間帯をチョイすぎた時間なのでのんびり鈍行の旅を楽しめるだろうと思ったのは甘かった。春休みに入り子ども団体と遭遇。さらに春めいた気分に高齢者の姿も多い。問題なく確保できると踏んでいた観音寺の藤川旅館も満員で断られた。前途多難の予感だけどどうなりますか?(2014.3.28)

◆行動記録
 9:20 勝川
      岡山でカツサンド(385円)
16:30 坂出
17:30 観音寺
      宿泊 サニーイン(5700円)
      夕食 文ちゃん食堂(2800円)
      ミミイカ酢味噌
      メバル煮付け
      ポテトサラダ
      酒2合

【翌日の朝食はモーニングうどん。讃岐らしいね。7時半に入ったけどほとんど満席だった。】

2014年3月12日水曜日

明治屋(2014.3.12)

今、大阪阿倍野が賑わっている。ハルカスもオープンした。そのハルカスの向かい側もキューズモールとして再開発されている。その一階に、以前からやっている飲食店が入り、昔の気配で営業しているのも大阪的だ。そんな店の一つに明治屋という居酒屋がある。名古屋で言えば「大甚」といったところか。前の店からカウンター、建具、什器備品をそのまま移した店は昭和の空気に満ち満ちている。酒2、きずし、おでん、湯豆腐で約2000円。料金は安い。(2014.3.12)

 【渋い外観。内部も渋い】

【明治屋のきずし】

2014年3月10日月曜日

北海道5(2014.3.10)

北海道5(2014.3.10)
四日かけて北海道を18切符で左回り。本数の少ない鈍行での行動だったので、選択肢は少なく、予定通りの行動だった。結論から言えば、寒いところは寒い季節に行くのは正解。この時期の北海道はとても良かった。ホテルはすぐ取れる、居酒屋は美味いし、人は親切だ。(2014.3.10)

◆行動記録
 9:40 千歳空港
11:35 中部国際空港

【機体に積もった雪を溶かして飛行機は飛び立つ。】

2014年3月9日日曜日

北海道4(2014.3.9)

網走から札幌へひたすら走る。18切符で変える場合、この1本しか接続の良い列車が無い。なかなか難しい世界だ。久しぶりの札幌で懐かしかったけど、連日の炉辺居酒屋の夕食で食傷気味。千歳のホテルに早めに入り、夕食はホテル隣のイオン食料品売り場で買出ししてあっさり寝てしまう。(2014.3.9)

◆行動記録
07:43 網走発
09:12 北見発(23分)
13:38 旭川発(78分)
15:35 岩見沢発(14分)
16:25 札幌発
      市内徘徊
18:00 千歳着
      夕食:イオン買出し
      宿泊:ハイパーホテル千歳(約5000円)

【網走駅は寒かった。繁華街までタクシーを使った。でも、帰りは歩いた。】

2014年3月8日土曜日

北海道3(2014.3.8)

当初は午前のJRで網走に向かい、午後、流用見物の予定だったけど、流氷は沖合いに去り網走からは見えないらしい。そんな時、釧路駅で「SL冬の湿原号」のポスター発見。18切符でも指定券800円で乗車可能とか。

そんな流れでSLに乗ってみた。SLはいかにも鉄の機械といった感じで良い。昨今、世の中に蔓延しているネットサービスとは対極にある感じだ。釧路湿原を眺めつつ、ビール飲みつつ到着した標茶はお祭り状態。無料のカニ汁を頂き、地元のオッチャンに無料送迎していただいた富士温泉に行った。

たまたま入った富士温泉は素晴らしい温泉だった。湯量豊富、チョイと熱めの完全かけ流し。浴槽の縁からチョイと茶色のモール温泉が溢れていた。標茶にこのような素晴らしい温泉があるとは知らなかったし、思っても見なかった良い温泉に出会うと嬉しいものだ。

標茶から網走に向かうJRで斜里近辺から流氷が見えた。近くに斜里岳、遠くに知床連山が白い。(2014.3.8)

◆行動記録
 8:30行動開始
     和商市場
     お土産郵送(サバ、ホッケ、 シシャモ、サケ、昆布)
11:20「SL冬の湿原号」(指定券800円)
     タンチョウ
     撮り鉄
     ストーブ
     進行左
     終点標茶
     無料かに汁
     無料送迎
     富士温泉
15:04標茶
     斜里で流氷
17:20網走
     宿泊・東横イン(約4000円)
     居酒屋・喜八(3500円)


 【釧路駅の「SL冬の湿原号」。高校時代通学で乗っていたD51に比べると小さい】

 【標茶からの復路は逆向きに走る】

 【釧網本線斜里駅前で雪原の向こうに斜里岳を望む】

【斜里の海岸で流氷を見る。3月になると網走で流氷を見るのは難しいらしい。】

2014年3月7日金曜日

北海道2(2014.3.7)

旭川から富良野に出て、滝川発釧路行きの鈍行に乗る。この滝川から釧路行きの鈍行は日本で一番長い鈍行かもしれない。釧路駅でテッチャンと思われるオニイチャン二人が駅員から何か貰っている。「貰う」という行為に目ざとい私は駅員に聞いてみる。滝川からの乗客には完全乗車証明書(そんな感じの名前?)を出しているとのことだった。

旭川:小雪、富良野:地吹雪、釧路:晴れ。北海道は広い。気候もイロイロだ。でもすべて寒い。釧路のホテル、居酒屋共に今回の旅の中で一番良かった。(2014.3.7)

◆行動記録
 8:40旭川発
 10:15美瑛発
11:06富良野発 地吹雪
     日本で一番長い鈍行かも?滝川ー釧路
     新得で晴れて来た
14:35帯広
     北海道の家には塀がない
     直前進まない
18:03釧路
     居酒屋あぶり家(約3000円)
     サバ、ホタテ、ツブ貝、カキ、オデン、ごはん、味噌汁、そら豆、酒 ビール
     宿泊コンフォートホテル(約4000円)

【富良野は地吹雪だった。】


【釧路の船は氷漬け。後ろは幣舞橋】

2014年3月6日木曜日

北海道1(2014.3.6)

「寒いところは寒い季節に行くに限る」、良く聞く言葉だ。その言葉は本当なのか?確かめるべく北海道に行ってきた。スキーでも、温泉でもなく、とりあえず18切符で北海道一周が今回の目的。

北海道は寒いだろう。何を履いて行けば良いのか?散々迷ったあげく、20年物の軽登山靴を履いて家を出た。この靴には苦い思い出がある。初めて履いたのは南アルプス塩見岳に夏登った時。足に合わずに泣きながら下山した苦い思い出。そしてそのまま20年近い長い眠りについた。いつかは履く時もあるだろうと思っていたけど、突然の出番となった訳だ。

家を出て歩き出して数分、足元を見れば靴の底のビブラムが心なし広がって見える。そして、あっという間に左足のソールが剥がれた。一瞬、家に戻り履き替えることも考えたけど、時間に厳しいLCC。遅れちゃならぬとそのまま歩く。

ビブラムが剥がれた軽登山靴は底が柔らかく舗装路を歩くにはまことに具合が良い。ただ左右の高さが異なるのが難点だ。そのうち右側の底も剥がれたのでやっと歩きやすくなった。とりあえずこのまま行けるところまで行こうと思っているけど、いつ本当の底が抜けるのか?心配だ。でも、インナーまで壊れることはないだろうから、最悪インナーで歩くことを覚悟しておくか・・・。

その後もトラブルは続く。先日の関空、松山空港の搭乗検査でアーミーナイフを2個失った。そのままの装備で出撃したので、今回は完璧と思ったのは甘かった。今度はパイプ喫煙用のダンパーが引っかかった。パイプの煤をこそげ落とす部分がナイフの刃と見なされたのだ。ここで放棄するのか?手荷物として預けるか?の選択を迫られる。

と、何だかんだあってその後、更なる困難が待ち受けていた。予定の便が天候不順につき成田へ着陸する可能性ありとのこと。もし成田へ行ったならどうなるんだろう?急ぐ旅でもないのでそのまま成田に下りることも少しだけ期待しつつ流れに乗ったけど、あっさり千歳に到着。ちょっと残念だった。(2014.3.6)

◆行動記録
 8:45勝川
 9:07金山
 9:40中部国際空港(名鉄790円)
13:40千歳着
14:50札幌
     ポッポ屋駅員遭遇
     アナゴ天ぷらそば(850円)
16:57滝川発
18:40旭川
     居酒屋大船(2000円)
     イクラ、ホッケいずし、カキフライ、ジャがバター、ビール、焼酎
     ごまそば鶴喜(770円野菜かき揚げ蕎麦)
     三条六丁目の36祭り(「北の国から」的しみじみイベント)
     宿泊:東横イン(約4000円)
     ホテルの窓から見下ろす交差点は「駅」的景観であった

 【靴が壊れた。結局、旭川でスノーブーツ購入。シーズン終わりで30%オフ。良い買い物だった。】

 【旭川、鶴喜本店で食べた野菜かき揚げ蕎麦。北海道は蕎麦が美味い。】

 【旭川三条六丁目の36イベント。たまたま3月6日で遭遇した。居酒屋は1000円で酒とつまみ二品の晩酌セット。外の会場ではチョイと寂しいカラオケ大会。しみじみ寒い。しみじみ渋い。】

【旭川はまだ冬だ。】