2013年12月23日月曜日

コリアタウン(2013.12.23)

大阪生野区のコリアタウンへ行ってきた。環状線鶴橋の外側の地区は以前はチョイと近づきにくい所だったけど、昨今の韓流ブームで観光客で溢れているとの噂だ。同じことは西成ジャンジャン横丁にも言えるらしく、最近は、観光客が串カツ屋で「二度付け禁止」などと叫んでいる。どちらにしても、メディアでディープな大阪が紹介され一般的になっていくのは喜ばしいことだ。

行き方は当然18切符利用で経費削減。環状線鶴橋で下車。鶴橋市場を抜け、コリアンタウン方面に向かう。最近の人気ゆえか、鶴橋駅にはコリアンタウンへの道案内もあった。最近BSでよく放映される昭和レトロ的路地を抜けると、あっさりコリアンタウンの中心部に出た。鶴橋と桃谷の間に環状線のちょっと離れた東側で環状線と直交する角度の商店街がコリアンタウンの核心部だ。そして、その通りは長い。。

名前は御幸通り。キムチ、韓国食材、焼肉屋などがまさに林立。そのほとんどの店には多彩な食材が並ぶ。まさに韓国の商店街だ。韓国に行ったことないので違うかもしれないけど・・・。でも、テレビで見る「韓国の旅」の空気はこうだった。

御幸通りでアキレス腱三時間煮(やわらかいらしい)を買い、昼食にサンゲタンを食べ、鶴橋商店街でオデン用コロ(鯨皮の油カス)を買い、その後、千日前道具屋筋でピザ用鉄皿を買い、阿倍野ハルカスを見に天王寺まで歩き、環状線で梅田へ戻り、グランフロント大阪を覗き、東海道線新快速で帰還。

今話題の大阪をつぶさに探索した一日だった。18切符だけですべての行動を完結するのはかなりシンドイ。ちょっとした山登りよりも知力体力を使うかも。今回も鶴橋から千日前道具屋筋まで行くのに地下鉄(200円)を使ってしまった。今、振り返れば歩けば良かったと、悔いが残る。

鶴橋商店街で見たチマチョゴリの店は華やかだったなー。日本の渋い詫び寂び(ワビサビ)の感性とは対極にあるキンキラのチマチョゴリ。お隣の国なのになんでこんなに違うのか?不思議だ。(2013.12.23)

 【鶴橋商店街。歳末大売出しの気配】

 【生野区には昭和レトロ横丁健在】

 【コリアタウン「御幸通」中心部】

 【昼食のサンゲタン。1200円】

【阿倍野ハルカス

2013年12月21日土曜日

浄土寺(2013.12.21)

今年も18切符の冬の陣がやってきた。行かねばならぬ。しかし、最近、野暮用に見舞われなかなか出られない。「5回分すべて使いきれるのか?」悩みつつも思い切って購入。残る期限は20日。厳しい戦いになりそうだ。戦いと言うのもなんだけど・・・。

天気は芳しくないけど京都方面に向かう。京都一周トレイルの未踏破部分を歩くか?それとも東寺の「終い弘法」へ行くか?。しかし京都に着いたときミゾレ交じりの雨。ネットで天気を確認すると西の方は良いみたい。そのままJRに乗り続け神戸三宮下車。観光案内を探すも、なかなか見つからない。その時、ボランティア観光ガイドのオッチャンと遭遇。そのオッチャンから地図をもらい説明を聞き北野異人館街へ行って見た。神戸には何度も来ているけど異人館は初めてだ。

オネエチャン好みの洒落た雰囲気の「風見鶏」とか「ウロコ」とかの館と、とんでもなく急な坂が印象にに残ったけど、私の趣味とチョイとかけ離れる。各館はそれぞれ入場料が必要で全館入場チケットは3500円(?)ぐらいだったと思う。まさに異人館テーマパークだ。

その異人館街の最上部に神戸の街を一望できる展望台(無料)があった。そこから見た神戸の街は素晴らしい。その神戸にも雨が落ちてきた。その雨に追われるように、さらに西に行くことにした。目標は以前から気になっていた小野市の浄土寺。聞いた話だけど、そこには背後から西陽を受けて輝く仏像があるらしい。通常仏像は暗い堂内でほとんど様子が分からない。それはそれでなんとなく有り難いんだけど、明るく輝く仏像どんなものなんだろう?

神戸から浄土寺へ行く場合、普通は神戸電鉄で小野まで行き、そこからバスかタクシーなんだけど、普通でない私はJR加古川経由で加古川線に乗換え粟生(あお)で下車しそこから歩く作戦。これなら18切符だけで行くことができる。しかし、粟生の駅員から途中の橋が通行止めで歩くのは大変との情報ゲット。結局、粟生から神戸電鉄で2駅戻った小野から歩くことにした。神戸電鉄230円の出費、クヤシイ。

初めて見た浄土寺の仏はまことに素晴らしかった。背後の蔀戸が開かれ広々としたお堂の中央に三体の巨大な像がスックと立っている。全身を覆っている金箔もかなり残っている。その阿弥陀様を収納している国宝の浄土堂も素晴らしい建物だ。ただ、天気が悪く光り輝く陽射しに包まれた阿弥陀様には会えなかったけど、明るい陽射しに包まれた阿弥陀様はさぞ美しかろう。周囲には桜の木が多く、春の花の時期、そして天気の良い時を狙って再度出撃を考えている。

浄土寺からの帰りは、広渡廃寺跡歴史公園に立ち寄りつつ、加古川線の粟生の一つ先の河合西まで歩いて18切符で帰還した。その帰り道、明石で明石焼き、蛸ブツ、焼きアナゴを肴に一杯飲み、爆睡の東海道線新快速。(2013.12.21)

◆行動記録
 6:18 JR勝川
10:06 三宮
12:07 発
13:00 JR加古川線・粟生
13:30 神戸電鉄小野
14:10 浄土寺
      拝観料(500円)
14:35 発
16:10 JR加古川線・河合西
17:01 発

 【北野異人館のウロコの館。入館料を払わず外から見ようとするも、木や電線に阻まれよく見えない。写真中央の赤いものはウロコの塔を登るサンタクロース。】

 【異人館背後の展望台。ベンチに腰かけ持参した暖かいコーヒーを飲みつつタバコを一服。良い景色だ。】

 【浄土寺浄土堂。修復を繰り返しているけど鎌倉初期の構造がそのまま残っている。内部の柱、梁、天井の構造が良く残り興味深かった。特に内部が明るいのが良いね。】

 【浄土寺本堂(薬師堂)。この播磨地方はこのような四角のお堂が多いね。加古川の鶴林寺太子堂も方形だった。奈良、京都に比べてイマイチ地味だけど、播磨地方はただならぬ歴史を秘めているかも・・・。】

 【浄土寺の西に広渡廃寺跡がある。歴史公園として整備されている。かってはなかなか大きな寺だったらしい。公園にはミニュチアが復元されている。奈良薬師寺と同じ伽藍配置だとか。】

【加古川線河合西駅。無人駅だけど、地元の人によって綺麗に保たれている。寒さの中たどり着いた待合室にはエアコンもあり、「最後の人はスイッチを切ってください」との注意書きがあった。日本って良いねえーーー】

2013年12月12日木曜日

鹿児島4・桜島(2013.12.12)

鹿児島の旅、最終日。飛行機の時間まで桜島を見に行くことにした。今まで西側の鹿児島市内から眺めることは多かったけど、今回は時間もないので錦江湾の最奥、北東側から眺めることにした。この方面は黒酢の本場らしい。桜島をバックに並べられた黒酢の甕は健康食品のテレビショッピングを思い起こさせる風情だ。でも、それなりに雰囲気がある。桜島の現在の噴火口は東側にあるので、噴煙が良く見える。錦江湾はその最奥までも美しい水をたたえ、その湾の先に大きく裾野を広げる桜島が美しかった。(2013.12.12)

 【黒酢の甕越に桜島を望む。噴火口が見える】

 【北東から錦江湾越に望む桜島】

【鹿児島空港のスカイデッキからは霧島連山が良く見える。ピークは高千穂峰】

2013年12月11日水曜日

鹿児島3・飫肥(2013.12.11)

今日は車を一日フリーに使える。しかし、天気が悪い。ただ日南方面から大隅半島は比較的良いみたい。日南は今まで行ったこともないので、都井岬から佐多岬方面へ行ってみることにする。空港の観光案内でもらった宮崎観光地図を頼りに日南方面に車を走らせる。その地図に「飫肥の伝統的建造物保存地区」の記載を発見。立ち寄ってみた。ほとんど期待してない飫肥だったけど、なかなか良い町だ。当然のごとく「小京都」の称号もついている。「九州の小京都」と呼ばれているらしい。

武家屋敷の槙の生垣が美しい。鹿児島には同じような感じの知覧の武家屋敷が有名だけど、飫肥は知覧に負けてない。飫肥城址の石垣も立派だ。たまたま立ち寄った街で良いものに出会うのは楽しいものだ。

飫肥で時間を使いすぎたため、都井岬までは行けたけど、佐多岬のはるか手前の志布志付近で時間切れ。佐多岬は今後の課題となりました。(2012.12.11)

 【飫肥城大手門】

 【精緻な石垣が美しい】

 【飫肥の武家屋敷。今も普通に生活している。生垣の手入れが大変だろうなあ・・・。】

 【都井岬灯台。風が強い。登って外のテラスに出られるけど。あまりの強風に手すりにすがって一周するのが限界だった。】

【都井岬の小松が丘広場。ここに野生馬がいれば「絵に描いたような」都井岬なんだけど、あまりの強風に馬達は樹林帯に避難しているとのこと。】

2013年12月10日火曜日

鹿児島2・妙見温泉(2013.12.10)

格安に来たからには格安に泊まらねばならぬ。と、言うわけで、宿は1泊2500円の自炊宿を三泊予約。名前は秀水湯。この宿が良かった。何が良いかと言うと、湯量が素晴らしく多い。浴槽は三畳ほどのコンクリート作り。その角のパイプからきわめて適温の湯が大量に供給されている。当然、浴槽の縁からは堰堤を乗り越える流水のごとく温泉が溢れ流れる。私にとっては温泉はそれだけで十分だ。

さらに、部屋にはトイレ、炊事場、ガス、冷蔵庫、炬燵、布団完備。新しいシーツも二枚。浴衣、シャンプー、歯磨きセットもある。新型薄型テレビも無料だ。エアコンもあるけど、エアコンは電気代100円(?)投入方式。と言うことはその他の利用は追加料金なしと言うことだ。冬の間、自宅で暮らすより、こちらでロングステイしたほうが良いのでは?との考えも心に浮かんだけど、何とか実行は留まった。

翌日、朝風呂の後、妙見温泉周辺の偵察。午後、鹿児島空港へ戻り、車をレンタル。免責オプション付二泊三日(48時間以内)で8820円。霧島連山を眺めつつ、霧島温泉あたりを徘徊。夕食は宿近くの川魚専門の魚屋でうなぎ蒲焼(1200円)、鯉の洗い(500円)、酢味噌(100円)を中心に芋焼酎。満足の食事だった。(2013.12.10)

【妙見温泉は霧島山麓の谷筋にある。けっこう古いものも多く、レトロな発電所も良い味出してた】

 【妙見温泉には今話題の「七つ星」の客が泊まるような高級旅館もあるけど、基本は自炊湯治宿。その中で「秀水湯」は湯量、泉質ともに良いらしい】

 【妙見温泉と鹿児島空港の間に肥薩線の「嘉例川」駅がある。その道の鉄ちゃんには有名な駅らしい。なかなか渋い。】

 【えびの高原で見た韓国岳は冠雪していた】

 【高千穂が原から高千穂峰を望む。ピークは外輪山の向こう側】

【霧島神宮は立派な神社だった】

2013年12月9日月曜日

鹿児島1・LCC(2013.12.09)

最近、格安航空券がよく話題になる。私の友人も北海道スキーにかなり安く行ったようだ。だったら一度行かねばならぬ。メディアには北海道片道1000円などの文字も踊るけどそれをそのまま信じるほど私も純情では無い。

この時期、北海道は寒そうなので鹿児島にでも行ってみるか?。とりあえず鹿児島への格安チケットを探してみる。やってみるとなかなか面倒だ。チケットはネット経由でしか確保できない。今までネット通販もほとんどやったことない。正確には今年、思い立って二回だけ経験したけど、買い物はリアル世界の方が私は好みだ。当然、ネットでのクレジットカード決済の経験も無い。そんな私にとってネットでのチケット確保のハードルは高い。

この地方鹿児島へはジェットスターが一日一便、夕方中部国際空港を発つ便がある。 片道5000円弱で新幹線で大阪へ行くより安い。画面指示に従ってトライしてみるも、時々シックリ腹に落ちない画面の挙動。どちらかというと保守的な私とって「あれっ?」と思うたびにストレスがたまる。その結果、疲れ果て、いったん引き下がることとなる。

これではイカン。このままではまさに高齢者のデジタルデバイドではないか?友人からの情報によればピーチのチケットは問題なく取れたとのこと。しかしピーチは中部国際空港からは飛んでない。関空からなら飛んでいる。だったら関空経由で行って見るか?

ピーチのWEBサイトでチケット確保に再挑戦。ジェットスターで鍛えられた私にとってピーチのWEBサイトの画面遷移は全く問題なく腹に落ちる感じでアッサリチケットが取れた。

ネット購入で問題となる決済もコンビニ決済。手順に従いコンビニの決済用端末であっという間に完了。世の中のシステムの進歩を痛感することができた。関空-鹿児島往復12170円。出発の曜日時間帯などで金額は変わるけど今までの感覚からいえば十分格安ということ出来る。ただ支払い料金のコンビニ決済手数料が820円は高いねえ。

格安チケット購入で鍛えられた私はついでに格安レンタカーも予約。宿は妙見温泉湯治宿一泊2500円を三連泊予約完了。全く完璧な準備ができた。ひょんなことで関空へ行くことになったけど、関空は行ったことないのでこれもイイか・・・。

今回のテーマがLCCなので、関空までも格安で行かねばならぬ。近鉄の株主優待1400円利用。当然特急使わず3時間半かけての移動だけどこののんびり移動がいい味なのだ。初めての関空、広い。さらにピーチは第二ターミナルからの発着だ。第二ターミナルへはバスで10分程度かかる。かなり遠い。現時点ではピーチ専用ターミナルだ。搭乗までの手順は素晴らしく合理的だ。LCCと甘く見てはならぬ。私にとってとても感覚的に馴染む気分だ。まさに必要最小限。シンプルイズベスト。機内はほぼ満席。客の年齢層は若いし、旅慣れた客が多そうだ。はっきり言ってかなり気に入ったピーチだった。

機内の雰囲気もきわめて良好。アテンダントのオネエチャンもジーパン姿でテキパキ仕事をこなす。言葉もはっきりしない既存航空会社のアテンダントよりジーパン姿で座席をまさに飛び回るピーチのオネエチャンの方が数段好感が持てると言うものだ。(2013.12.9)

◆行動記録
12:01 近鉄名古屋駅発
15:30 近鉄難波着
      夕食用(サバ寿司、大阪寿司 2140円)
      キツネウドン(230円)
16:10 関空行き急行発南海難波発
      (890円)
18:50 関空離陸
20:10 鹿児島空港着
20:50 妙見温泉秀水湯着
      タクシー(3140円)
      秀水湯(0995-772-512)

 【予約時にプリントアウトしたバーコードを端末にかざすとチェックイン完了。座席は先着順に自動的に決まるらしい。】

 【関空第二ターミナルはピーチ専用なので迷う心配は皆無。機内へは窓際の席から入場】

【夜の空港は雰囲気あるねえ】

2013年12月5日木曜日

安曇野(2013.12.05)

信州の山から帰るとき安曇野のサラダ街道を走ることが多い。その時、松本手前左の山の上に塔のような楼閣のような構造物が見える。以前から気になっていたけど、暖かな陽射しに誘われて、確かめに行くことにした。ついでに大町手前の松川村下条農園のリンゴ買出し、葛温泉高瀬館、さらに新蕎麦と盛りだくさんの計画だ。安曇野のリンゴは10月ツガルに始まり12月のフジで終わることになる。

位置的に言えば「北アルプス展望台を兼ねた公園でもあるのではないか?」との観測だったけど、行ってみれば疑問は解決。そこは松本市直営の「アルプス公園」だった。その構造物は無線中継施設に併設された「山と自然の博物館」。その三階部分が無料展望台になっている。

アルプス公園は山の上に広がる芝生広場や展望台など整備され、松本の小学生低学年の遠足ご用達と思われる。広大な公園をのんびり散策しつつ、展望台に登ってみる。蝶、常念、大天井の稜線が白い。北西方向の爺ケ岳、鹿島槍方面はさらに白い。ただ、穂高は手前の山に遮られて望めないのが残念だった。(2013.12.5)

◆行動記録
 9:10 加子母発
10:35 木曽福島道の駅(71キロ)
12:40 アルプス公園(150キロ)
13:35 同発
13:50 南豊科
      蕎麦「一葉」
14:15 発
15:00 下条農園(183キロ)
      リンゴ(B級品1キロ200円)
15:30 葛温泉高瀬館(203キロ)
      入浴料700円
16:30 発
21:50 加子母帰還

 【松本「アルプス公園」展望台から望む北アルプス。もう少し高いと穂高が見えるんだけどなあ・・・】

 【松本市「山と自然博物館」無線中継施設が展望台になっている】

 【アルプス公園は良く整備された広大な公園だ】

【南豊科の蕎麦屋「一葉」、のど越しの良い蕎麦だった】