2016年12月21日水曜日

多賀大社(2016.12.21)

冬の青春18切符の利用期間は12月10日から1月10日までの一か月。昔はもう少し長かったような気がするけど確かではない。それはともかく、まだ3回分残っている。これから年末年始の野暮用まみれの季節を迎える。このままでは期間内に使い切るのは難しそうだ。

では、頑張って出かけてみるか?と、怪しげな理由で出撃した。行先は湖東三山の一つの西明寺。西明寺はもう20年ほど前、仕事的接待でお客さんを連れて行ったことがあった。その時、どんな手段で行ったのか?どんなところだったのか?ほとんど記憶がない。ただ三重塔の内部に精緻な壁画が描かれていたことのみ記憶に残る。

JR関ケ原あたりで霧が深くなってきた。そのうち晴れるだろうと思っていたけど、琵琶湖近辺は霧が深くそれは一日中続いた。今回、米原で乗り換えJR河瀬から歩いてみたいと思っていたけど、電車は大混乱。いつ電車が来るのかもわからない。だったら近江鉄道尼子駅から歩いてみるか?と近江鉄道の乗り場へ向かう。近江鉄道に乗るのは初めて。さらに近江鉄道はどこをどう走っているのかもわからない。その乗り場行先表示に多賀大社前と書いてある。

その瞬間、行先を多賀大社に変更。まったく、こだわりも節操もない行動だ。まあ、臨機応変ということもできる。その多賀大社はとても美しい神社だった。檜皮葺の屋根の重なり具合が特に美しい。良いのも見せていただきました。

そこから密かに西明寺まで歩くことを考えていたけど、どうも時間がかかりそうだ。霧も深く方向も誤りそうだし・・・。近江鉄道で尼子駅に戻り、そこから歩くことにした。尼子駅は月山富田城で滅亡した尼子氏のゆかりの地らしい。次は月山富田城を訪れたいと思っていた私にとって思わぬ縁を感じてしまった。こんな気分もテキトーに歩いているからこそ味わうことがでる。

この湖東地域は今まであまり関心も持っていなかったけど、なかなか趣深い地域と感じた。霧でほとんど周囲の山々を望むことはできなかったけど、道の脇には綺麗な水が流れていて、水の豊かな土地だと思う。次回は晴れた日に再度歩きたい。

◆行動記録
  • 07:23 JR金山(米原行きにはタッチの差で乗り遅れる)
  • 09:01 近江鉄道米原(多賀大社前まで520円)
  • 10:25 多賀大社参拝後多賀大社前発
  • 尼子まで310円
  • 11:00 近江線尼子駅発(歩き出す)
  • 12:20 西明寺着
  • 12:30 発
  • 14:30 JR河瀬駅着
  • 14:42 発(大阪まで出て、居酒屋で一杯飲んで帰宅は深夜)
【近江鉄道多賀大社前駅】

【多賀大社、美しい神社だ】

【近江鉄道高宮駅、ここで多賀大社方面と八日市方面に分岐】

【西明寺、時間がないので拝観はパス、拝観料600円、三重塔内部拝観はさらに1000円、以前来たときは追加料金は無かったような・・・。】

【西明寺からJR河瀬の途中で発見、ここは中山道だったんだ・・・。】

2016年12月16日金曜日

台湾(2016.12.16-18)

台湾に行ってきた。海外旅行は三回目。放浪・徘徊好きの私は国内専門。海外はあまり好きでない。理由は事前準備が必要なことが一番かな。さらに出国、入国、搭乗その他、手続き関係が多いのも億劫だし、言葉も不自由、パスポートの管理も鬱陶しい。「ひょっとしたら帰れなくなったらどうしよう・・」と、小心者の私です。要するに少し前の「箱根の西には行ったことがない」と語る頑固ジジイと同じかもね。とはいうものの、ちょっとした好奇心から出かけてみた。

一日目、台湾入り。ホテルにチェックイン後キュウフン、夜市。二日目、台北観光であちこち連れ回され、点心の有名店で小籠包関係の夕食、そして有名な夜市。三日目、午前中自由行動、午後、帰国。忙しい旅だったけど、なかなか面白かった。でも、団体行動は苦手です。次回もし行くのなら、自由に歩き回りたいものです。

初めての台湾だったけど、想像以上に綺麗な町だったし設備やシステムも進んでいた。触れ合う人も感じが良かった。いままでアジアでは「日本が一番」と思っていたけど、アジアの国々が日本の追い越すのも近いかもね。

【キューフン、大混雑、某アニメ的夜景が有名らしいけど、それがナニ?翌日出会った岡崎から来たオネエチャン二人連れが「昼間にキューフンからの海の眺めは蒲郡と同じ」と言っていた。その写真を見せてもらったけど、私も同感。】

【松山夜市の名物は胡椒餅。美味しかった。餅とは小麦粉から作るので日本でいうとオヤキ。】

【故宮博物院の有名な白菜。それがどおした?って感じのものでした。その他、見たいものは多かったけど、展示物の由来がわからない。日本語の音声ガイドと時間が欲しい。】

【あちこち連れ回されたけど、足つぼマッサージは退屈だった。その前にお茶屋にも連れていかれたけど、それらの時間を故宮博物院に充ててくれたら嬉しかったな~・・・。】


【某有名点心店の小籠包。ちょっとだけ期待してたけど、アレッ?て感じ。待ち時間が長いと聞いていたけどすぐに入場できた。団体入場だったのでそれなりの味だったのかもね?】

【士林夜市、すごい混雑、熱田神宮の初詣よりすごい、10分で撤退】

【ホテル近くの豆乳の店、最終日の朝食、イケる】

【MRTの地下駅、広い、綺麗】

【ホテル近くの饂飩屋、ワンタンメンのワンタンが大きい、最終日の早めの昼食】

【台北駅。台北には無駄に大きい建築が多い。日本人の「足るを知る」文化とはちょいとかけ離れているけど、痛快な部分もあるね】


2016年12月14日水曜日

中山道[野尻>須原](12/14)

やっと中山道歩きの再開。今回は野尻から北へ行けるところまで行く予定。野尻から先、旧中山道は国道19号線に沿っているようだ。でも、車の走る横を歩くのは味気ない。途中で見つけた歴史の道的ハイキングコースを歩くことにした。

駅の観光案内でもらった地図によれば、国道の対岸に道はあるようだ。野尻向橋を渡り木曽川の右岸を歩く。国道側は陽が陰って寒さがこたえたけど、こちら側は日当たりも良く快適な歩きが楽しめた。

初めは雲に覆われていた糸瀬山が徐々に姿を現す。その左側に木曽駒方面多分三の沢岳だと思うけど、白い雪が輝く山が見える。山頂はガスに覆われている。南木曽岳が南木曽(三留野)の山なら、糸瀬山は須原の山だ。二つ離れた宿場なのにそのシンボルとなる山があるのは贅沢なことかもしれない。その二つの山はどちらもシンドイ山だったなあ、などと昔登った時のことを思い出す。

本当は上松まで歩きたかったけど、急いで歩くことが目的ではないお気楽歩き。あちこち寄り道したり、道に迷ったりしながら須原で行動停止。帰りの列車の時間がくるのはまだまだ先だ。須原駅前で一杯飲む予定だったけど、駅前は何もない。昔は(大昔)土産物屋があり、名物の桜漬(桜湯の素)を買ったんだけどなあ・・・。

たまたま反対側の列車が来た。時間があったので上松まで行き、時間をつぶす。駅前で食料を買い出し、駅の待合室でイイチコを飲む。そんなユルーイ時間を過ごし列車に乗ろうとしたとき気がついた。

手袋がない。どこを探してもない。クヤシイというより悲しい。齢とともにこんなトラブルが多くなってきている。忘れ物も多いし・・・。

◆行動記録
  • 09:52 JR春日井
  • 11:00 JR野尻(列車遅れ)
  • 11:30 野尻向橋
  • 12:45 白山神社
  • 13:15 JR大桑
  • 14:00 岩出観音
  • 14:50 JR須原(行動停止)
【木曽川右岸の白山神社手前にある千体地蔵。中に小さな木の像が多数】

【白山神社も石段は急だ】

【しかも怖い】

【本殿はこの覆いの建屋の中。重文らしい。小さな窓から覗くとチラリと見える】

【糸瀬山の雲が切れた。背後に中央アルプスの山】

【岩出観音堂遠望】

【本堂はけっこう古くて立派だ】

2016年12月11日日曜日

愛宕山(2016.12.11)

古い山の仲間から「年が明けたら愛宕山に行かないか?」とのお誘い。けっこう大パーティーでの登山とのこと。その計画の参考に過去の記録を調べてみた。愛宕山には数回登っているかど、冬の愛宕山は意外とハード。特に下りの凍った石段が問題だ。過去にアイゼンを外した直後に滑り、大流血事件も起こしている。

この日たまたま時間が空いた。青春18切符も使える。そんなわけで急遽出撃。今回は18切符でJR保津峡まで行き、そこから歩いて愛宕山を超え、JR嵯峨嵐山まで歩く予定。その行動時間を真面目に記録しようと思っていた。

嵯峨嵐山から歩き出し、表参道から愛宕神社を参拝し裏側の水尾に下り柚子風呂、鳥水炊きで打ち上げるのが本来の形。しかし、水尾の状況もよくわからないのであえて逆から歩いてみた。水尾はJR保津峡から徒歩1時間。山の中の白洲正子的隠れ里。そこからの愛宕山への登りは急だけど歩きやすい道だった。

愛宕山から清滝への下りはやっぱり不安定。凍ればヤバい。結論としては清滝から登り、水尾へ下るのがよさそうだ。清滝から試峠を越えれば鳥居本平野屋。JR嵯峨嵐山に向かうにしたがって観光客が溢れてくる。

◆行動記録
  • 06:27 JR勝川
  • 06:55 JR金山
  • 09:41 JR保津峡
  • 10:50 水尾バス停
  • 11:10 愛宕山登山口
  • 12:15 水尾わかれ
  • 13:10 愛宕神社
  • 13:45 水尾わかれ
  • 15:00 清滝
  • 試峠経由
  • 16:10 二尊院(大休止)
  • 16:57 JR嵯峨嵐山発
  • 17:30 三条会商店街(天とじ丼、ビール)
  • 18:21 JR二条発
  • 20:05 JR京都発
【JR保津峡駅は山の中、眼下に保津川】

【保津峡-水尾は自治会バスも走っている】

【水尾わかれ、ここで清滝、水尾への道が分かれる】

【黒門が見えてきた】

【愛宕神社最後の登り石段】

【清滝への道は展望がある。眼下に流れるのは桂川】

【清滝からはバスもある】

【試峠。バスに乗らなければトンネルを歩くか試峠を越えるか。トンネルは狭い。】

【一の鳥居は意外と近かった】

2016年12月8日木曜日

松本(2016.12.8-9)

12月になった。リンゴ「ふじ」の季節だ。というわけで安曇野松川の下条農園へ買い出しに出かけた。12月のリンゴ買い出しは毎年の恒例行事。今年も出かけることができて良かった!良かった!まるで初詣の心境だね。

ついでに、松本に泊まり、翌日、松本城、開智学校を見学。松本は数え切れないほど通り過ぎるところだけど、松本城は2回目。開智学校は始めて。いままで、通常の観光地的施設はなぜか避けていた。ちょいと斜に構えた私だけれど、最近、何事もシンプルに楽しむことができるようになってきた。これも年のせいかもしれない。年を取って素直になってきている私です。


【松本城内部へ入るのは2回目。手斧で加工された黒光りする柱が美しい。さらに古いけど掃除が行き届き綺麗に保たれている。入り口のオッチャンから聞いた話だけど、小学生がクルミと糠の入った袋で磨いたり、五月の社員教育で新入社員が磨いているとか。磨き上げられた柱や板はキズも重要な景色。キズが美しい。ピカピカの名古屋城の本丸御殿は何時になったらこの美しさが出てくるのかな?】

【先日訪れた卯ノ町の用明学校に引き続き今回は松本の開智学校を訪れた。両方とも明治の教育の自信を感じる。今の学校教育は教師が少し委縮しているのではないか。まあ、生徒の父兄の教育レベルが高くなってしまって、先生もやりにくいかもね・・・。】

【下条農園の少し小ぶりのフジ。これで1000円。1キロ200円。5キロで22個。味は良い。キズが無いものを選んだのでけっこうもつ。】

2016年12月7日水曜日

中山道[南木曽>野尻](12.7)

中山道の南木曽より北はちょいと足が遠のいている。その理由は前回、南木曽から野尻へ向かったものの、途中で時間切れ。中途半端な場所で撤退してしまった。そんな、中途半端な残り方があったので、再出撃の気分がなかなか沸かない。しかし、朝、外へ出たときあまりの好天に出撃を決意。「今回は野尻まで歩きとおすぞ」との固い決意。ザックに熱い紅茶のテルモスを入れ真面目に家を出た。

南木曽から三留野宿を抜け、穏やかな里の道を歩き始める。予報では寒くなるとのことだったけど、風もなく雲もなく最高の天気。南木曽岳を右手に見ながらの歩きは楽しい。三留野と野尻の間は木曽川沿いの道が本来の中山道らしいけど、木曽川の水害その他不安定な要素も多く、東側の山を回り込む「与川道」が開かれたらしい。今回もその与川道を歩くことにする。

その与川道は南木曽から根の上峠を抜け野尻に通じる林道に絡みつつ、時々現れる山道をたどることになる。その山道は沢に下りたり丘に登ったり、アップダウンがかなりある。しかも、この時期の沢筋の道は暗くぬかるんでいるところも多い。イノシシの掘り返したゴテゴテのところもある。

それに対して、林道は明るく展望もあり、快適な道だ。ほとんど車も通らない。すれ違う人もいない暗い山道を物思いにふけりつつ歩くのは、当然、思考も暗くなる。というわけで、根の上峠への登りは林道を歩くことにした。車の通らない明るい林道を歩くのは楽しい。もっと早く林道を歩けばよかった。

今回の与川道は17キロ程度の行程で予想以上にハードだったけど、これで中途半端を克服。次回は野尻から先に歩くことができる。ヤレヤレ・・・。

◆行動記録
  • 9:52 JR春日井
  • 春日井-南木曽:1490円
  • 10:00 中津川
  • 10:18 JR南木曽
  • 10:30 発
  • 12:45 小川野平
  • 13:45 松原御小休憩所
  • 14:30 根の上峠
  • 15:30 JR野尻駅
  • 16:22 発
【渋い】

【この忠犬に会ってみたい】

【昔は雑草を奪い合って争っていたらしい。究極の循環型社会だったようだ。地球温暖化が危惧される今こそ、そんなライフスタイルも重要かもね、などと、現代を考察しつつ歩くと、心が暗くなる。】

【時々現れる山道は暗い】

【小川野平、前回、ここで勇気ある撤退】

【楽しい林道歩き】

【これが下弦の月?】

【根の上峠、峠に着いたら御岳、中央アルプスの展望があるかもと期待してたけど、展望は全くない】

【野尻駅は良い。木曽駒方面、特に三の沢岳が良く見える。】

【懐かしい景観だ。しかし、駅周辺には飲食店は無い。唯一ある喫茶店も水曜日は休み】

2016年12月3日土曜日

谷汲山(2016.12.3)

孫とお散歩。行先はいろいろ考えたけど谷汲山。年に数回だけど孫と山を歩くと成長を実感できる。今回は奥の院までの往復1時間半程度のハイキングだけど、来年の夏には本格的な山歩きデビューとなるかも・・・。しかし、いろいろ理由をつけて止まる孫をなだめつつ登る山は、重い荷物を担いで登る山より疲れるね。

【犬山の喫茶店のランチはイケた】

【谷汲山華厳寺は紅葉は終わったけど賑わっていた】

【本堂は渋い】

【奥の院から下山したときは暗くなってきた】


2016年12月2日金曜日

小渋湯赤石荘(2016.12.2)

この秋の天候不順も落ち着いてきた。今日も快晴。しかも風もない。行かねばならぬ。行先は最近思い出し、懐かしい気分の南アルプス方面。しらびそ峠へ向かってみた。「この天候なら南アルプスの展望がすばらしかろう」と考えたのは甘かった。理由は峠への最後の道が冬季閉鎖だったのだ。紅葉は終わっているだろうとおもっていたけど、冬季閉鎖は想定外。

気を取り直して、大鹿村へ転進。小渋湯赤石荘で一風呂浴びて帰宅する計画。しかし、赤石荘の日帰り入浴は11月30日で終わっていた。諦めきれず宿のアンチャンに頼み込んで特別に入浴させてもらった。たまたま地元の宴会が入っていて、風呂は入浴可能だったのが幸いした。

今から20年ほど前頻繁に出入りしていた赤石荘は当時と全く変わっていない。特に途中の橋から望んだ赤石岳や露天風呂からの大展望は素晴らしかった。

◆行動記録
  • 11:00発
  • 高速(多治見-飯田山本):1700円
  • 12:45下條村道の駅・そばの城:107キロ
  • 飯田から直接向かうのが近そうだ
  • 14:30大鹿村・しらびそ峠分岐:164キロ
  • 15:45赤石荘:185キロ
  • 16:30発
  • 松川IC経由で帰還
  • 屏風山PAでカキフライ定食880円
  • 19:00頃帰宅
【しらびそ峠への道は冬季閉鎖中。十分走れそうなんだけど・・・】

【大鹿村の小渋川にかかる橋から赤石岳が良く見える】

【福徳寺も懐かしかった。改めてみれば良いお堂だ。半月ほど早く訪れれば銀杏が美しかったろうに・・・】

【赤石荘、本日休業の看板が悲しい】

【何とか入浴した露天風呂。展望は昔と変わらない。遠くの小さなピークは宝剣か?ちょいとぬめりのある良い湯だった。でも吹き抜ける風は冷たい】