2015年12月31日木曜日

山仕事(2015.12.31)

大晦日だ。家の掃除とかして、早めに落ち着き、紅白歌合戦というのが一般的な国民の過ごし方。でもなぜか山で切り倒した木の後片付けが気になってしまった。幸い、この日は天候が安定して雪も雨も降らないみたい。

ここ数回、山整理を画策したけど、悪天候で途中断念。今回はやっと整理することが出来た。これで、気持ち良く年が越せる。オオゲサダネ・・・。

【笹に埋もれた雑木を薪のサイズ(40センチ)にカットし運び出す。これで来年5月には一面にワラビが出る。】

【運び出した玉切の薪を出来るだけ美しく積む。単なる自己満足だjけど、積み上げた薪を眺めつつ吸うタバコは美味い。】

2015年12月26日土曜日

バーズネスト(2015.12.26)

なじみのバーが閉店してしまった。昨年は居酒屋「天寿」が締めた。原因は店主及び客の高齢化、と思う。私自身も最近は飲みに出ることが少なくなった。飲みに出るのは2ヶ月に一度の病院、及び半年に数回の歯医者の帰りぐらい。

つくづく思う、街場に出たときに寄る店がなくなるのは寂しいものだ。

2015年12月20日日曜日

猿啄城(2015.12.20)

猿啄城は鳩吹と木曽川を挟んだ対岸にある。数年前、私の還暦記念登山として、山仲間が計画してくれて登ったことが一度ある。低い山だけど、急な登りの山だった記憶がかすかに残る。その山に孫を連れて登ってみた。

孫を最初に山に連れて行ったのは三つか四つのときだった。すぐに「抱っこ」となったけど、今回は登山開始早々、置いていかれてしまった。「もっとゆっくり歩け」と叫ぶの私です。改めて登った猿啄城は記憶どおり急登の山だけど、ルートは良く整備され、山頂からの眺めも素晴らしかった。


【登山口手前から眺めた猿啄城】

【山頂から眺めた木曽川、鳩吹山】

【下山後、訪れた大田宿。脇本陣が無料公開されている】


2015年12月19日土曜日

道樹山(2015.12.19)

昔の山仲間とひだまりハイキング。天気も良くて快適なハイキングだったけど、久々の複数での行動だったので話に花が咲き下山したときは暗くなってしまった。

【道樹山山頂の社】

【弥勒山山頂から御岳遠望】

【中央アルプスも良く見えた】

【下山途中で陽が落ちた】

2015年12月17日木曜日

熱海伊豆山(2015.12.17)

「散歩」と言えば通常は自宅の周辺をアテも無く徘徊するものと言うのが相場。しかし18切符の季節は少し遠出が出来る。いつものように何のアテも無く適当に家を出てJRで金山へ向かう。東京方面か?京都方面か?来た電車に乗る作戦だ。

3分違いで豊橋行き快速が先着。したがって東海道線を東上。豊橋買った壺屋の助六寿司なんぞを食べつつ、持参の「いいちこ」のみつつ、うたた寝しつつ、乗換えを繰り返し熱海到着。ここからこの日の散歩が始まる。

伊豆山神社まではちょっとした山登り。一汗かいて境内から振り返れば大島が綺麗に良く見えた。一直線に下る伊豆山神社の石段を下り、浜の湯で汗を流す予定だったけど大誤算発生。浜の湯は木曜日休業。駅まで戻り駅前温泉で我慢したけど、駅前温泉も良い湯が溢れる良い温泉だった。

アジの押し寿司、鯛めしを買って、沼津18時32分発のホームライナーで帰宅。ホームライナーは浜松までと思っていたけど、浜松から豊橋までそのまま普通電車となるため、沼津から豊橋まで一気に帰還できて嬉しかった。

東海道線に乗るとき、壺屋の稲荷寿司、東華軒の鯛めし、アジ寿司、崎陽軒のシウマイ弁当を必ず買ってしまう。食に関する嗜好は幼い頃の体験が大きく影響するものだ。

◆行動記録
10:06 金山
11:03 豊橋
12:16 掛川
13:29 興津
14:23 沼津
14:40 熱海
      駅前大混雑
      伊豆山への登りは一汗かく
      浜の湯は木曜休み
      駅前温泉500円
17:38 熱海発
18:32 沼津発
      ホームライナー券320円
20:12 浜松そのまま豊橋行き普通
20:55 豊橋
22:06 金山

【伊豆山神社の石段は長い】

【伊豆山神社。春は桜が良さそうだ。】

【境内からは大島が良く見える】

【参道の階段を下ると走り湯がある】

【伊豆山の温泉遠望。最近の熱海は復活の傾向】

2015年12月12日土曜日

福井市内徘徊(2015.12.12-13)

福井は地味な町だ。現役の頃、仕事で何度も訪れたことはあるけど、街の印象はほとんど残ってない。同じ福井県内でも、敦賀、大野、小浜その他記憶に残る町は多いけどなあ・・・。と、思いつつ18切符で出かけてみた。ひょっとしたらカニにありつけるかもとの期待との二人連れでもありました。

久々の福井駅は大変貌。北陸新幹線延長の絡みで再開発の真っ最中。新たなビルも多数、駅前には恐竜も吼えている。そうそう、駅のホームには恐竜も座っていた。金沢駅、富山駅そして福井駅もほとんど同じたたずまい。駅が新しく綺麗になるのは喜ばしいことだけど、以前の駅の雰囲気が懐かしい。

駅の観光案内所で情報収集。東横インにチェックイン後市内観光開始。福井城址、養浩園、北の庄城址で市内観光終了。福井城址の石垣は地震の爪あとが保存され、戦災、地震の記憶を呼び覚ます。

町は福井城址を中心にコンパクトにまとまり、私としては好みの町だった。飲み屋街の片町もそれなりに賑わっていたし、海鮮系夕食も美味しかった。でも、チョイと値段が高い。北陸新幹線で金沢まで迫ってきた観光客の影響かも知れないね。

【乗換えの近江塩津駅。18切符利用の場合ここで列車待ちの可能性は多いけど、上手く乗り継ぐ必要あり。大阪から敦賀への親快速は1時間一本。それが湖西線経由と米原経由に分かれるため、注意必要】

【福井城址隣の養浩園】

【翌日訪れた兼六園。いつ見てもいい庭だ。】

【北陸新幹線絡みで敦賀駅もリニューアル。私としては富山、金沢、福井と比べても最も好みのリニューアルだ】

【敦賀駅前の駅前食堂もリニューアル。ここは良い。蒲鉾をアテに地酒を一杯。〆は昆布うどん。】

2015年11月25日水曜日

高野山・丹生都比売神社(2015.11.25)

丹生都比売神社は町石道を歩くとき、チョイと寄り道する感じでたどり着けるけど、今回は車で動いたため、最終日に別ルートで訪れた。柿畑やミカン畑の間の急な道に車を走らせ紀ノ川や金剛山を眺めながら快適なドライブを30分。ひっそりとした山里に丹生都比売神社はあった。なかなか立派な神社だ。こんな辺鄙な山里にある理由はなんだろうか?不思議だ。

今回は念願の町石道を歩くことが出来なかったけど、来年の新緑の時期に再度出撃したい。そして、この九度山、和歌山近辺にはマダマダ侮れない何か面白そうなものがありそうだ。その時の宿泊は九度山道の駅(柿の里・九度山)。静かで開放的なこの道の駅は自宅で寝るよりも良く寝られた。

◆行動記録
 8:15起床
 8:35出発
 9:00丹生都比売神社(352キロ)
10:30道の駅・九度山発(363キロ)
12:30名阪国道・針I(432キロ)
15:00帰宅(567キロ)

【丹生都比売神社】

【奥の社殿も美しい】

【神社の奥にある不思議な石の塔婆群】

【丹生都比売神社までの道は展望の良いドライブだった。紀ノ川の向こうに金剛山。】

2015年11月24日火曜日

高野山・金剛峰寺(2015.11.24)

起きたら天気がすぐれない。雨は落ちてはいないけど今にも降りそうだ。それにも増して雰囲気が暗い、そして寒い。前夜覗いた町石道の入口は特に暗い山道になっていた。それやこれやで町石道を歩くのはアッサリ諦めた。九度山から高野山奥の院まではけっこう遠いしアップダウンも激しいらしい。まあ、来年5月ごろの日の長い季節に再挑戦してみることにした。

車で行くとなれば、お気楽気分。ゆっくりモーニングコーヒーなんぞ楽しみつつ出発。壇上伽藍駐車場に車を止め、大門、金剛峰寺、奥の院、壇上伽藍などをサクサク回った。山の中に突然現れる高野山の町は不思議な町だ。日本唯一の宗教都市とも言われているらしい。軒を連ねる塔頭、宿坊は立派なものが多く、町も綺麗に保たれている。当然、観光客も多い。

金剛峰寺、奥の院への納経も済ませ、今回の最低限の目標完了。和歌山へ和歌山ラーメンを食べに出てみた。今を去ること50年ほど前に一度訪れたことがあるけど、和歌山の土地勘はまったく無い。適当に走ってなんとか夕闇に浮かぶ和歌山城発見。コインパーキングに車を止め、繁華街を探すものの繁華街が無い。市役所のガードマンのオッチャンに飲食店的繁華街の位置を尋ねるものの、要領を得ない。駅まで歩き、観光案内所のオッチャンにも聞いたけど、それらしい場所は見つからない。繁華街の名前は「アロチ」というらしいけど不思議な名前だ。なんとか「アロチ」らしい場所を看板で発見したけど、ほとんど人が歩いてない。結論としては、和歌山には飲食店的繁華街は無いということかも・・・。

けっきょく、車を止めたコインパーキング近くの中華屋でラーメンとチャーハンのセットを食べたけど、そのラーメンが「和歌山ラーメン」なのかどうかは不明だった。その後、九度山の道の駅に戻り連泊となった。

◆行動記録
 8:00起床
 9:30慈尊院
10:00真田庵
14:40壇上伽藍駐車場(230キロ)
12:45奥の院
14:45壇上伽藍発
15:30道の駅・九度山(252キロ)
17:00和歌山城横駐車場(298キロ)
19:30発
21:00道の駅・九度山(341キロ)

【高野山の街外れにある大門。この大門は大きい。町石道のとりあえずのゴールだ。】

【名前は有名な高野山金剛峰寺】

【奥の院への参道。一の橋から歩くとけっこう長い。両側には苔むした墓石が杉林に埋もれるように多数ある。以前、ロケット型の墓石があったけど、今回は見つからなかった。】

【壇上伽藍の西塔。私は根本大塔よりこの西塔のほうが好みだ。】

2015年11月23日月曜日

高野山・九度山(2015.11.23)

今年5月、四国遍路がとりあえず結願。最後は高野山で締めねばならぬ。納経帳にも「金剛峰寺」「奥の院」のスペースが二つ残っている。高野山に行くときは町石道を歩いて行きたいと思いつつ11月も残り少なくなってきた。天候もイマイチだけど思い切って出撃してみた。

高野山周辺の土地勘はまるでないが、とりあえず九度山を目指す。以前は東名阪を使い奈良、熊野方面に良く出かけたけど、最近、東名阪の四日市辺りが常に渋滞しているため足が遠のいていた。しかし、今回は渋滞に会わずスイスイ進んだ。

榛原から大宇陀方面に出て吉野川が紀ノ川に変わった頃、九度山の道の駅に着いた。所要時間はゆっくり走って4時間半。信州なら松本辺りと同じなので、九度山は意外と近い。そしてたどり着いた道の駅「柿の郷九度山」は非常に快適な車中泊ポイントだった。特に売店の品揃えが豊富。名産の柿、みかん、そして柿の葉寿司、柚子最中、おはぎ・大福関係など、私の好物が豊富で嬉しかった。

到着が早かったので町石道のスタートとなる慈尊院をチョイと覗き、九度山の町をしばし徘徊。紀ノ川を眼下に望むこの街は、古い町並みも残り良い感じの町だ。来年の某国営放送の大河ドラマの舞台となっており、来年は大いに賑わうことだろうけど、まだシャッター通りが目立つ、昭和レトロ感満載の町だった。

◆行動記録
11:00自宅発
12:30伊賀P(93キロ)
15:30道の駅・九度山(204キロ)

【九度山の道の駅、柿の葉寿司、バッテラ巻き寿司セット、柚子最中、イワシ梅煮、キザミ奈良漬、酒購入。一杯飲みつつ熟睡】

【慈尊院、山門、納経所の坊さんは話好きだった】

【慈尊院の奥には丹生官省符神社がある。この丹生とは水銀のことらしいけど、この地域で水銀が取れたのか?そしてそれがナンなのか?釈然としない丹生だ】

【真田庵、来年の大河ドラマが始まったらここも有名になるんだろうなあ・・・】

2015年11月19日木曜日

源氏物語絵巻(2015.11.19)

京都の琳派展、奈良の正倉院展が賑わっている気配。そんな中、名古屋徳川美術館では源氏物語絵巻が公開されている。じゃあ覗いてみるかと、出かけてみた。名前だけは知っていた源氏物語絵巻は平安時代の古いものは色もあせ特段の感慨も無かった。でも詞書のかな文字は美しかった。

源氏物語のストーリーも知らず、キリツボだかフジツボだか人間関係も複雑そうで絵巻の各シーンの意味が分からない。X線で発見された下書きに赤子の手が有るらしいのだけど、その意味もはっきり言って良く分からない。

たまたま、隣で見ていた上品そうな年配のご婦人が連れの人にいろいろ講釈しているのを聞いていると、なかなか興味深く、源氏物語の一端に触れたような気分だった。人によっては最近の韓国ドラマの愛憎関係に近いとの説も聞こえてきたが、韓国ドラマを見たことが無い私にとっては良く分からない。

好天の秋の一日、なんとなく文化的な空間に身を置いて気分が良かったけど、美術館見物は意外と疲れるね。

【初めて訪れた徳川美術館はかなり立派だった】

2015年11月13日金曜日

スパリゾート(2015.11.13-15)

ひょんなことから普通の旅をした。普通の旅って言うのもなんだけどね・・・。行き先はスパリゾートハワイアン。私にとっては常磐ハワイアンセンターと言った方がピンと来るけど、なかなか良さそうな温泉ではある。まあ、フラガールを見に行くのも酔狂で良いのではないかと出かけてみた。

久しぶりに通勤時間帯の電車に乗った。たまたま列車が事故で大幅に遅れ、駅のホームは大混雑。私の現役時代は大汗かいて乗り込んだものだけど、最近は様子が違うようだ。皆さん、落ち着いて次の列車を待っている。その後に乗った新幹線、東京駅は大混雑。数分おきにやってくる新幹線にも驚いた。退職して7年。世の中が変わってきたなー・・・。たまには娑婆に身を置くとも大切かもね。

常磐ハワイアンセンター、もといスパリゾートはハワイの中華街的な雰囲気でけっこう楽しめた。老人から子供まで老若男女オレンジのアロハとムームー着用。なにか収容所的な雰囲気を感じるものの、自分もその一員となるとなかなか快適な気分だったことを付け加えます。

翌日はレンタカーで那須温泉に泊まり、「ひたち」「のぞみ」を乗り継いで「普通の旅」は終了。

【スパリーゾートハワイアンをホテルが囲む。金曜日の夜だけど混んでいる。名物「スラダンスショー」の指定席はほぼ満席。一番安いB席(800円)しか取れなかった。関連施設の従業員は本場ハワイより親切。いつも思うんだけど、福島の人は感じの良い人が多い】

2015年11月10日火曜日

濁河温泉(2015.11.10-11)

今月8日にちょっとしたイベントがあった。ここ一ヶ月ほどその準備に追われ、何かせわしない日々が続いた。それも終わり、ホッと一息。骨休めに温泉に出かけてみた。行き先は手近なところで濁河温泉。この温泉は近い割りに本格的な山の温泉の雰囲気があって、私の好きな温泉の一つだ。泊まりは「ヒュッテ森の仲間」。御岳噴火リカバリキャンペーンの1500円割引の飛騨牛しゃぶしゃぶコース。

加子母から出て小坂経由で御岳に入り、開田高原、木曽福島を時計回りの一筆書き。標高の高い部分の紅葉は終わっていたけど、下部は紅葉の最盛期のところもあって、楽しいドライブだった。


【加子母へ向かう途中、白川口で季節外れの鮎釣りを見た。この時期は友釣りではなくコロガシ釣り。初めて見たけど良型の鮎がバンバン釣れていた。】

【ヒュッテ森の仲間の露天風呂から源泉が見える。一見、自噴風に見えるけど、宿のオバチャンに確認したところ、源泉から引いた湯が溢れているだけとの事だった。】

【濁河から開田高原へ向かう途中で乗鞍の姿が美しい。】

【開田高原からは御岳が大きい。右から継子岳、摩利支天の二つのピークは登れるけど、その左はまだ登れない。】

2015年10月30日金曜日

正倉院展(2015.10.30)

正月の熱田神宮の初詣、春の池が原湿原の水芭蕉、そして秋の正倉院展の三つはなんとなく行っている私の年中行事。年中行事になってしまうと行かないわけに行かない。と、言うわけで正倉院展に行ってきた。

今年の目玉は紫檀木画槽枇杷(したんもくがそうのびわ)だ。背面にルイビトンの柄を背負ったこの枇杷は千年以上立ったものとは思われないほどモダンで美しかった。蛇紋岩で出来た横笛と尺八も面白かった。その他、今回は見所の多い正倉院展だった。

正倉院展を見てから奈良公園辺りを適当に徘徊するのが毎回の楽しみだ。今年は新薬師寺へ行ってみた。新薬師寺は今から半世紀ほど前、私が大学受験を終えて初めて訪れた思い出深い寺だ。その後、近くをうろつくことは多かったけど、拝観料を払い十二神将にお会いする機会はその時以来だ。

堂内に入ると、その50年前の雰囲気とまったく同じで、とても不思議な感じだった。中央の薬師如来も当時と同じ存在感で座っていた。この像は昔から「七人の刑事」の芦田伸介に似ていると私は感じているんだけど、今回もその面影は感ずることが出来た。ワカルカナー、ワカンネーダローナー・・・。

◆行動記録
10:01 近鉄名古屋
株主優待チケットで急行利用
12:30 大和八木
13:15 近鉄奈良
街は大混雑
三好野で昼食の予定なるも行列で断念
正倉院展チケットは大人1100円(チケットショップでは990円)
オータムレイトチケット800円(4:40発売、5:30入場開始)
音声ガイド520円
春日茶屋で遅めの昼食880円(蕎麦、柿のは寿司3個)
新薬師寺拝観料600円
志賀直哉旧居350円
17:45 近鉄奈良
株主優待チケットで急行利用
18:51 大和八木
21:30 近鉄名古屋
駅前の力丸ラーメン680円



【飛火野の紅葉は始まっている】

【新薬師寺本堂はすっきりした美しい姿だ。こういうのを「ケレンミが無い」というのかな】

【ついでに初めて訪れた志賀直哉旧居。予想外に大きな家だった。】

2015年10月3日土曜日

船窪小屋(2015.10.2-4)

(10/2)
以前、烏帽子岳の紅葉の写真を見たことがある。その日本的な美しさが心に残る。いつかは紅葉の季節に行ってみたいと思っていた。そんな気持ちを少し持ち、「あわよくば烏帽子まで」と思いつつ出撃した。

台風から変わった爆弾低気圧は北海道あたりに停滞しているけど、北アルプス周辺は晴天の予報。安曇野から望む穂高が美しかったし、有明山が富士山のようにすっきり見えた。七倉山荘で一風呂浴び、車中泊。見上げれば満天の星。でもこの夜は冷えた。夏用シュラフでは厳しい季節になった。

◆行動記録
11:00 春日井発
15:00 安曇野イオン
17:00 七倉山荘
      入浴料650円

(10/3)
前夜、七倉山荘のオニイチャン情報によれば、稜線の紅葉は終わり、標高2300mの天狗の庭あたりまで降りてきている模様。さらに、ブナ立尾根の丸木橋が流され、沢を濡れて渡る必要があるらしい。当初の予定では七倉尾根を登り、船窪小屋で一泊、翌日は烏帽子小屋泊でブナ立尾根を下山する予定。

なんとなくモチベーションは低下。でも、とりあえず船窪小屋まで行ってみるか・・・。小屋に泊まるかどうかは、着いてから決めることにする。場合によっては日帰りでも良いし。歩き出して早々、スマホを見ればバッテリー低下のサイン。外付けバッテリーを装着してみれば、「このアクセサリは使えません」との警告メッセージ。先日まで問題なく使っていたのに、納得できない。

原因を考えるに、出撃直前にスマホのソフトバージョンアップをしたことが影響したようだ。バージョンアップで使えたものが使えないって、ナンなのよ・・・。気分は悪い。写真が取れない。でも気を取り直して、樹林の中を登り始める。

登りはじめてすぐに現れる急登。大汗かいて唐沢覗き。樹林の間から見える唐沢岳が立派だ。しかし展望はほとんど無い。暗い樹林の道をひたすら歩く。スマホの件もあってなんとなく気分が乗ってこない。秋の単独行は寂しいなー・・・。行けども行けども展望は無い。はっきり行ってつまらない。タバコも買い忘れたし、「撤退」と言う言葉が心によぎる。

持参のゼリーを食べつつ休憩していたら、4人の山ガールのパーティー出現。彼女たちも休憩。聞けば船窪小屋に泊まるために登ってきたとか。そういえば船窪小屋は女性に人気の山小屋と聞いたことがあったような気がする。若い女性の声は良い。コロコロと明るく笑う彼女たちを見ていたら、元気が涌いてきた。結局、彼女たちに導かれ、小屋まで登り、小屋に泊まり、一緒に下山した。

噂に聞いていた船窪山荘は食事も良く、食後には「お茶会」などという集会もあって、なかなか楽しかった。ランプの下でフルートとアコーディオンの演奏などもあって、薄汚い山屋がたむろする小屋とは一味違う女性好みの小屋だった。小さな小屋だけど布団は羽毛。強風の吹き荒れる稜線の小屋だったけど、風の音が心地よい子守唄だった。

◆行動記録
 6:00 起床
 7:15 七倉登山口発
13:00 船窪小屋
      1泊2食付9500円
      ビールロング缶800円

(10/4)
朝、とりあえずのご来光は見えた。雲の間からの日出はよく見るけど、この日は雲海から太陽が顔を出した途端、その上を覆っている黒い雲の中に太陽は消えた。その後、小屋はガスに包まれ、冷たい雨か雪のようなものが降ってきた。昨夜からの風は、あいかわらず強い。

当然、烏帽子は止めて、まっすぐ下山。七倉山荘で一汗流し、なんとなく行動を共にした山ガールパーティーと、「また会えたらいいね」などと挨拶して分かれた。最初、寂しい秋の単独行だったけど、なんとなく楽しい山行となって単純に嬉しかった。

◆行動記録
 6:30 船窪小屋発
10:30 七倉登山口下山
      七倉山荘入浴650円
      ソフトクリーム 390円
12:00 七倉発
      下條農園リンゴ購入


【10/2 サラダ街道に入ると穂高がクッキリ見えた】

【10/2 堀金の先の有明山。さすが有明富士】




【今回スマホのバッテリー不足で写真が撮れなかったけど、以下、キャプションのみ】 

(10/3)
【樹林の間から見える唐沢岳が大きい】
【樹林の間から槍が見える。その左に穂高の吊尾根も】
【天狗の庭まで来ると展望が開ける。眼下に高瀬ダム】
【船窪小屋のテラスからは北アルプス最深部の山が見える。手前から烏帽子から野口五郎の裏銀座の稜線。その向こうに黒岳から赤牛の読売新道の稜線。さらにその先に、薬師から立山の稜線。そして左に槍・穂高。右に立山、剣】
【小屋の食事中に窓から薬師岳の肩に落ちる夕日が美しい】

(10/4)
【翌朝、雲から登り、雲の中に消えたご来光。その一瞬の太陽は暖かかった】

2015年9月29日火曜日

中山道・古典庵(2015.9.29)

秋になった。天気が良い。そうだ、中山道でも歩いてみよう。南木曽から南は歩いているので、北へ向かって行ける所まで歩き、一杯飲んでJRで帰還するというお気楽計画。

お気楽計画なので当然行動もお気楽。朝10時を過ぎ、携帯を入れた小さなポーチを肩に、何も持たずに家を出た。事前の情報では南木曽から北の旧中山道は国道19号線にからんで続いている。「なにか問題があれば止めればいいや」との適当な計画だ。

南木曽駅の観光案内所でとりあえず情報収集。そこで聞いた話では中山道は南木曽(三留野)から野尻までは木曽川べりを歩き、増水時には通行できなくなる難所も多く、その迂回路として東側の山の中を通る与川道が開かれたという。その与川道の方が車の通行も少なく楽しそうだ。

駅で買ったペットボトルのお茶を手に、ブラブラ歩き始める。秋に陽射しが眩しい。青空と南木曽岳を背景にコスモスが揺れる。稲刈り直前の黄金色の稲穂が美しい。道はゆるい傾斜の舗装道路と時々現れる山道。まさに日本の田舎の風情、快適な道だ。

単なる散歩の延長としての中仙道だけど与川道は徐々に山の中に入っていく。ひょっとしたら明るいうちに野尻に着けないかも。山用の装備も食料も水も無い。当然、暗くなってからのラテも無い。途中の農家のバアチャンに聞けば、まだまだ野尻は遠い。この先には峠越えがあるようだ。様子も分からないので、今回は「古典庵」というところで引き返すことにした。この古典庵は駅で貰ったパンフレットによれば「木曽八景与川の秋月」と呼ばれる名所らしい。二日前の中秋の名月には観月の会が開催されたとか。

南木曽に帰りJRの時間を確認すれば、2分前に出て、次は1時間後。駅前のスーパーで七笑のカップ酒を買い、駅前のベンチでしみじみ楽しむ。日はすでに山の陰に落ち、徐々に周囲も暗くなりつつある秋前のベンチに秋風が吹きぬける。良いねー・・・。その後、中津川に出て食べたラーメンが特に美味しかった。

◆行動記録
10:46 JR春日井
      南木曽まで1490円
12:00 JR中津川
12:18 JR南木曽
13:10 三留野本陣跡
15:00 古典庵
17:00 JR南木曽
17:58 発

【山留野本陣跡の枝垂れ梅とパンフレットにあったけど、特段のオーラは無かった】

【三留野の街道に面した家々には昔の旅籠の屋号を掲げる家が並ぶ】

【中山道は南木曽岳山裾を進む】

【秋の山里】

【古典庵の観月会は二日前だった】

【遠くに中央アルプスの山並みを望むも、山の特定できず】