2019年6月15日土曜日

クルーズ・釜山(2019.6.15-20)

■1日目・神戸(2019.6.15)土曜日
初めてのクルーズの旅に行ってきた。船はダイアモンドプリンセス。神戸発着の5泊6日のショートクルーズ。初心者の旅としてはこんなものか・・・。集合は名古屋駅。新しく出来た高速で御在所の麓から第二名神に入る。今まで常に渋滞していた四日市周辺の渋滞もなく快適。事前の雨予報も外れて濡れることもなく快適なスタート。ただ、名駅西に集まったツアー客は高齢化している。

三時間かけて神戸港。午後1時過ぎに乗船完了。この日のダイヤモンドプリンセスは2800人ほどの満員状態。最近はクルーズがブームのようだ。大勢が集中して乗り込む割には乗船手続きは順調だ。事前に送られてきたEチケットとパスポートを提示しクルーズカードを受け取る。あとはそのカードですべて決済。乗船下船の管理もそれで行う。下船後乗り遅れてもすぐにわかる仕組みだ。

クルーズでは食事は無料。要するに食べ放題だけど、人間そんなに食べれない。特に最近は食が細くなった。若い頃、食事の量が足りなくなることを畏れた時代が懐かしい。チェックイン後、船内案内ツアーに参加後、問題のビュッフェで最初の食事。遅めの昼食となってしまったけど、午後5時30分の夕食の時間が迫っている。この状況はけっこう辛い。

◆行動記録
・バスで神戸港
・船内案内ツアー参加
・乗船後ビュッフェ:サラダ少々
・夕食:インターナショナルダイニング(リブロースステーキ)
・シアター(ジャグリング)
・バー:ホイール(ダンス少々、大混雑)

【近くで見るダイアモンドプリンセスは大きい】

【内部は広い】

【船のプールサイドデッキから神戸の街を望む】

■2日目・高知(2019.6.16)日曜日
初めてのクルーズに昨夜は夜更かししてしまった。そこで感じたのは高齢者のダンスパワーだ。終戦の日本復興時代の高度成長期を支えた方々にはダンスが身近にあったようだ。まさによき昭和時代が体感できて嬉しかった。

初めての体験にチョイと興奮し寝付きは悪かったけど、朝は来る。気がつけば高知港。昨夜の雨は完全に上がり夏の日射しが痛い。ルームサービス(無料だけどチップ2ドル)の朝食後、高知の街にシャトルバス(一日15ドル)で向かう。日曜朝市、高知城とサクサク回り、ひろめ市場で朝市で買った竹の子の寿司と昆布うどん昼食。

夕方四時過ぎ、高知港を出港する。岸壁には出港セレモニー的な人々がまばらに見送る。「ペギー葉山の南国土佐を後にして」が流れてくる。縁もゆかりもない人が見送りの手を振ってくれる。その時何故かこみ上げる感情が生まれる。これがいわゆる船の別れと言うものか・・・。

◆行動記録
・朝ルームサービス
・シャトルバス 日曜朝市、高知城、竹の子寿司、昆布うどん、かき揚げ
・帰船後、船内探索、プール、ジャグジー、アイスクリーム、ピザ
・夕食:インターナショナルダイニング(ヒレステーキ)
・バー:フュージョン(ダンス少々、爺様方のダンスが良い)
・シアター:ミュージカルショー(素晴らしい) 

【高知港を眺めながら朝食のルームサービス】

【天気も良くて、高知の街の散策は楽しかった】

【船内にはこんな感じのバー多数】


■3日目・鹿児島(2019.6.17)月曜日
一昨日の夜はクルーズ初夜のせいかよく眠れなかったけど、昨夜は近来にない深い眠り。従って寝起きも爽快だ。天気は良い。日射しは強い。でも船のバルコニーから見る桜島は霞んでいる。目を転じて鹿児島の街を見ると若干の起伏のある斜面に家並みが見える。ヨーロッパの街並みを見るようだ。

シャトルバスで街に出て、一日乗車券で城山公園。展望台には行かず城山観光ホテルのカフェからビールを飲みながら桜島を眺めた。昔、現役の頃、仕事で初めての鹿児島を訪れた時の記憶がよみがえり懐かしかった。船に戻れば無料の食事があると思うと、鹿児島で食事をするモチベーションは下がる。トットと船に帰り、遅めの昼食。またもや夕食のときに腹が減らない。残念だ。

◆行動記録
・朝食:インターナショナルダイニング(和定食は残念だった)
・シャトルバス(一日15ドル、市内バス一日チケット600円)
・鹿児島城山観光ホテルでビール 
・船に戻りビュッフェで昼食
・夕夜:インターナショナルダイニング(ローストビーフ)
・シアター(落語ダイアン吉日)
・バー:フュージョン(スコッチ水割り、ダンスせず、外国人のダンスに対するノリを私も目指したい)

【鹿児島港から街を望む。この日も良い天気だ。梅雨時とは思えない】

【こう見るとなかなか美しい船だ】

【日没近くに錦江湾を出る。開聞岳が美しい】

■4日目・釜山(2019.6.18)火曜日
今日は釜山。到着は今までより遅く午前11頃の予定。のんびり起き出しバルコニーで持参のブルーマウンテンを飲む。時間は午前8時。天気は曇り。遠くに対馬の島影が広がっている。初めて訪れた釜山だけど、特段の感慨もなく、大阪をもう一段カジュアルにした感じ。数時間の滞在だったけど繁華街の屋台で食べたトッポギらしきものが胃にもたれ、この日も夕食がプレッシャーだった。

◆行動記録
・朝食:ビュッフェ
・オプショナルツアー(釜山、海東龍宮寺、ツバキ島、国際市場、屋台買い食い)
・プールデッキでビール
・腹が減らず夕食はルームサービス
・バー:フュージョン(ルンバ、ジルバ)
・ルームサービスの残りを夜食

【海東龍宮寺、観光客多数なるも寺の由来など分からない】

【釜山には高層マンション多数、ガイド曰く「大金持ちが多く住んでる。金持ちになるために、みんな大学を目指す」。大変だなあ・・・。「金は無くても幸せな人生はあるのだ」なんて甘いことは行ってられないらしい。

【繁華街の屋台。意外と高い。日本人観光客は甘く見られているのかも・・・。】

【暗くなってから釜山を離れる】


■5日目・関門海峡(2019.6.19)水曜日
朝7時半、目が覚めたら島影が見える。関門海峡だ。それから二度寝、寝たり起きたり繰り返し10時ちょい前行動開始。クルーズはほぼ最終日。関門海峡から豊後水道を南下し、足摺岬を回り込み神戸を目指す。

船に乗り込んでから五日目になる。これが長かったのか?、あっという間の短い時間だったのか?よくわからないけど、忙しい旅だった。「ゆったりと流れる時間を楽しむ船旅」なんてフレーズ聞くことがあるような気がするけど、この五日間の時間はゆったりと流れたのか?よくわからない。でも楽しい時間だったことは確かかもしれない。

今、午後4時。バルコニーに座り四国沖でこれを書いている。遠くを大きな船がすれ違う。今夜はツアーご招待のサバティーニで夕食の予定。知らなかったけどサバティーニは有名なイタ飯屋らしい。船の食事にも飽きてきたのでチョイと期待している。

◆行動記録
・朝食:ルームサービスの残りを片付け
・社交ダンス講習会
・早めの昼食
・アトリウムでクラシック
・ホイールでカラオケ
・シアターでダンスショー
・下船説明会
・サバティーニで夕食
・エクスプローラでダンス大会
・シアターでライオンキング的「鶴の恩返し」ヤマタノオロチ付

【関門海峡に入る直前、水先案内が乗船した】

【関門海峡大橋をくぐる。向こう側に布刈神社】

【船内のアチコチでいろいろやっている】

【サバティーニ。食事は無料だけど、チップが一人35ドル必要。この日はツアーのご招待】

■6日目・総括(2019.6.20)木曜日
朝五時半起床。すでに船は神戸港に接岸している。下船当日なので混雑を予測してビュッフェに朝食を取りに行き部屋で食べる自前ルームサービスを敢行。予想通りビュッフェは大混雑。しかし三往復で充実の朝食をゆったり食べることが出来た。

あっという間の6日間。子供のころ絵本でクイーンエリザベスを見て以来、なんとなく憧れていたクルーズの旅だったけど、意外とカジュアルだった。2800名の乗客の中の2000名が日本人。メニューもすべて日本語メニューがあった。ドレスコードもフォーマルが一日あったけど、この船のフォーマルはけっこうカジュアルだ。それはそれで居心地はすこぶる良かったけど、次回はクイーンエリザベスに挑戦したいと考えている。


2019年6月8日土曜日

一遍聖絵(2019.6.8)

一遍聖絵を見に行ってきた。先日の奈良博物館の藤田美術館展のついでに京都を回る計画だったけど、時間的に無理だった。まあ、当然と言えば当然だけどね。今回は京都博物館の一遍聖絵と大阪天満での立ち飲みを楽しむ計画。JRで大阪まで往路は東海道線、復路は関西線の一筆書。大阪までは関西線の方が距離が短い。一筆書での行動がコストカットにつながるのか?一遍上人と同じぐらいコストカットに興味がある私です。

本題の一遍聖絵はなかなか面白かった。展覧会を見ることにより一遍上人の生涯をもっと良く理解したいと思ったけどその答えが得られた訳ではなくて、一遍上人があちこちの寺を遊行する姿をやたら細々と描いている。特にドラマチックなストーリーが有るわけでもなく、一遍の布教活動をひたすら描く、いわばプロモーション絵巻と言った感じ。

ただ、躍り念仏については、以前から信者が我を忘れて踊り狂う姿をイメージしていたけど、聖絵に描かれる躍りのシーンは男女の坊さんが狭い神楽舞台のような整った舞台の上でひしめき合いつつも整然と踊っていた。そしてそれを周囲から観客が眺めている。まるで人口密度の高いエグザイルのコンサートのようだといったら不謹慎かな。

展覧会の会場には模写と古い本物の国宝が交互に展示されていた。最初は模写と本物のも同じように見えていたけど、見ていくうちに本物の良さが感じられてくる。本物は人物の表情が特に細かく描かれている。平治物語絵巻ほどには派手さはないけど、細かな人の表情や野良犬のような小さなものまで細やかに描かれているのが面白かった。

その後、大阪に出て天満酒蔵に寄ってみた。いつもの通り「酒」「キズシ」「野菜天ぷら盛り合わせ」を注文。その後、「串カツ」「どて焼き」を追加。午後のホロ酔い気分を楽しんでいると。一人おいて隣りのカウンターにオッチャンが座った。そのときはなにも気にならなかったけど、注文するものが聞こえてきた。「酒」「キズシ」「野菜天ぷら盛り合わせ」。

その時は何も感じなかったけど、これってすごくない?。この店のメニューはハッキリは言えないけど百種類近くあるような気がするほど多い。その中から選ぶ二品(酒を入れれば三品)の順列が一致することは確率的にはかなり低い。9車立て6枠の競輪における連勝単式を一点買いで的中する事は難しい。それが100枠での連単的中と言うわけだ。それに気がついたとき、次のオッチャンの注文ががぜん気になってきた。私の注文は「串カツ」。これが当たれば三連単的中だ。100枠での3連単やで、、、。

注目のオッチャン三品目はネギマ塩焼きだった。おしい!ネギマ塩焼きは私の選択肢の中にも入っていた。三連単を外し、やっと心の平穏を取り戻した。そのとき、四品目 「どて焼き」の注文。もし、私が三品目「ネギマ塩焼き」を注文していれば5連単を一点買いで的中という快挙だった。ソレガドオシタとの影の声があることは重々承知しているけど、記憶に残る立ち飲み屋の出来事だった。

◆関西一筆書きのコストについて
・勝川ー名古屋ー京都ー大阪ー奈良ー加茂ー名古屋ー勝川(ジパング料金):4690円
・勝川(東海道線経由)大阪:3670円
・勝川(関西線経由)大阪:3350円
・勝川(東海道線経由)京都:3020円
・京阪(七条大橋-天満橋):400円
・この中で関西出撃の最適コストは何か?難しい問題だ

◆行動記録
・8:57金山
・10:20米原
・11:15京都
・13:30京都博物館出る
・14:10京都
・大阪天満酒蔵
・天神橋筋三丁目でCD購入
・天王寺有本コーヒー
・17:30天王寺発
・関西線は木々の間を縫うように走る。
・21:12名古屋着

【京都博物館・一遍聖絵展】

【京都博物館・空いていた】

【相変わらず楽しめた。予算1500円】

2019年6月6日木曜日

宗次ホール (2019.6.5)

久しぶりに名古屋の街に出た。天気も良かったので市役所周辺の路上駐車可能な場所に車を止め、散歩を兼ねて街を歩く作戦。野暮用を片付けつつ、たまたま宗次ホールの前を通りかかった。宗次ホールは某カレーチェーンのオーナーが個人的な趣味で運営しているクラシック中心の施設だ。存在は以前から知っていたけど入ったことはない。

通りかかったのは11時頃。入口に人が集まっている。覗いてみればランチタイムコンサート(入場料千円)を待つ人波。この日はピアノとバイオリン二本のコンサート。「ずらっと名曲」というタイトルからも分かるように、わかりやすい曲のコンサートらしい。時間も当日券もあったので寄っていくことにした。

初めて入った宗次ホールは収容人数二百人程度の小さなホールだ。小さいだけに聞きやすそうだ。係りのオネエチャンたちも感じのいい人が多そうだ。予想通りコンサートはほとんど聞いたことのあるメロディでとても楽しかった。メロディは聞いたことがあるものの題名は半分以上思い出せない。これを機会に題名を覚えようと思ったけれど帰宅後、メロディも題名も思い出せない。若い頃はこんなことはなかったとチョイと寂しい。でも知っているメロディを聞く時、なぜこんなに心地良いのかなあ。

この日は久々に名古屋の街を歩き回ったけれど、私の好きな久屋公園久屋公園の景観が一変している。特に桜通北側のエリアはケヤキの大木が生い茂り、その木々の隙間からテレビ塔を眺めながら歩くのが私の通常の散歩コース。夏にはこの木陰に吹き抜ける風を感じて快適な移動が楽しめた。しかし、その木陰が無くなっている。

栄地区活性化を合言葉に昔の木々は斬り倒され、良い感じに落ち着いてきた煉瓦の歩道、噴水などほとんどが掘り返されている。「何で?」 まったく理解不能だ。経済効果の名のもとに古いものが切り捨てられる。その一方で観光客を呼べそうなわざとらしい伝統的建造物群は手厚く手堅く保護される。文化財保護の名のもとに人の生活までも脅かされる。もっと肩の力を抜いて自然体で古いものに向き合えないのかなあ?残念だ。

この日は一日中、名古屋の街を徘徊し、最後は熱田祭りの花火で打ち上げ。毎年、熱田祭りは雨模様が多いけどこの日の花火は快適な夜空に快適に上がった。

【宗次ホール内部】

【切り倒されたケヤキが痛々しい】

【大津橋の欄干。私が小学生のころからある。渋い。】

【その橋の下は名古屋城の外堀。昔はここを名鉄瀬戸線が走っていた。今、残っているなら面白いのになあ・・・。】

2019年6月1日土曜日

ドクダミ(2019.6.1)

ドクダミは十藥とも言われ薬効があるらしい。高血圧にも効果があるという。独特の臭いがあるけれど、私にはそんなに嫌いな臭いではない。名前に似合わず6月には可憐な花をつける。しかし、大量にはびこるためにガーデニングという範疇ではあまり好まれない様だ。そんなドクダミを刈り取りドクダミ茶を作ってみた。

【気が付いたら家の裏は足の踏み場もないほどのドクダミ】

【刈り取って刻んで干すだけ】

【花は可憐で美しい。「ニリンソウ」にも負けてない。「ドクダミ」という名前で損してるかな・・・。】