2020年2月23日日曜日

再度・熊野(2020.2.23-25)

性懲りもなく再度の熊野出撃。「何で熊野なのか?」理由はない。強いて言うなら熊野が好きだからかもしれない。この季節、熊野は雪の心配がない。日差しも強い。花粉症まみれの杉や桧の針葉樹とは異なる椿的な照葉樹林の植生が良い。特に照葉樹林の中に入ると花粉症も収まる感じがする。

とは言うものの最大の出撃理由は新型コロナだ。人混みに行けない。閉鎖空間ダメ。飛行機、船、地下鉄のつり革、手すりダメ。ダメ、ダメ、ダメ・・・の大合唱。だけど、自宅沈殿にも限界がある。体を動かさねばならぬ。結局、車中泊の単独行と言うことになるわけだ。

●出発・七里御浜(2020.2.23)
勢和多気を過ぎると国道42号線は走るのが楽しい道になる。並行して走る高速もあるので車も少なく、山を抜けると突然現れる光る海が美しい。そんな山道も熊野に入ると明るい海岸線を走ることになる。七里御浜だ。その海岸に沿って立派な防風林がある。防風林と言えば通常松林が多いけど、ここは照葉樹林の防風林だ。

車を止めて防風林の中を歩いてみた。照葉樹林の中はしっとりした空気に満ちて、花粉症の気配は無い。その防風林を抜けると堤防がある。その堤防に上がると太平洋が広がる。海岸沿いに釣り人多数。何を釣っているのか気になったので、聞いてみた。「ルアーでハマチを狙っている」とのこと。シラスを追ってハマチ群れが波打ち際まで来るという。私の見ている間には釣り上げる瞬間を見ることは無かったけど、かなり皆さん気合が入っていた。

◆行動記録
・自宅発 7:00
・石榑下交差点左折 9:00 62キロ
・道の駅津河芸10:10 104キロ
・芸濃インター 10:50 115キロ
・勢和多気 11:35 159キロ (高速料金740円)
・あじへいラーメン 12:00 751円
・頭之宮四方神社 12:45 196キロ
・七里御浜
・スーパー買出し(クジラ三種、マグロ胃袋、うどん)
・食事処「なわ」熊野牛焼肉定食
・はまゆ(400円)

【大内山村にある頭之宮四方神社は頭に効くらしい。とりあえず行ってみた。】

【七里御浜の防風林】

【抜けると巨大堤防】

【ハマチがシラスを追ってくると波打ち際が波立つという。】

【綺麗な浜だ。】

●川湯、新宮、那智徘徊(2.24)
今回は熊野三山を真面目に参拝し、「新型コロナ退散」「国家安康」「家内安全」をを祈ることにした。まあ、ほかにやることもないしね。その前にとりあえずの川湯温泉公衆浴場で朝風呂を楽しむ。川湯温泉は初めて入ったけど、高温多量の温泉は私好みだ。

その後、速玉大社を参拝し、神倉神社の石段もクリアし、那智大社も大門坂から歩いた。その後、那智の滝まで歩き、バスで大門坂駐車場に戻った。チョイと汗をかいた後、「なわ」で夕食、「はまゆ」で入浴と流れる行動。気分の良い一日だった。

◆行動記録
・行動開始 9:00
・新宮 給油 354キロ
・川湯温泉 11:00 393キロ(公衆浴場250円)
・那智大門坂駐車場 15:00 457キロ
・那智大社、青岸渡寺、滝
・バスで大門坂駐車場(250円)
・大門坂駐車場発 16:40
・食事処「なわ」やまかけ丼 1080円
・紀伊勝浦 18:00 477キロ
・はまゆ400円
・夜食:前日のクジラ、マグロ胃袋アテにイイチコ二杯

【仙人風呂は二月末まで。無料。水着着用必須】

【川湯温泉公衆浴場。無料駐車場は町の入り口。そこから歩いて五分】

【速玉大社】

【後鳥羽上皇は29回熊野詣でをしたらしい。】

【思い切って上った神倉神社の石段。意外と楽だった。】

【神倉神社ごとびき岩から新宮の街を見下ろす。天気が良いのが一番だ】

【大門坂を登る】

【那智大社】

【青岸渡寺】

【那智の滝。背後の若者グループから歓声が上がった】


●本宮、十津川経由で帰還
久しぶりの熊野本宮で「もうで餅」を買って十津川経由で帰還した。帰宅後食べた「もうで餅」はなかなか美味しかった。帰ってみれば新型コロナ騒動で学校が全国的に休校になってしまった。国のトップの判断だという。その実生活面さらに精神的影響は大きい。

ただ「モリカケ、花見」問題に対する政権トップの説明能力と、「コネクティングルーム」問題を抱えた厚労省官僚幹部の振る舞いを直前に見てしまった私にとってその不安感は拭い去れない。能力のある方々の登場を心から願うばかりだ。

◆高速通行料
・亀山=>名古屋:1320円
・名2環:410円

【本宮大社。これにて三山コンプリート。憲法改正より早く世の中が落ち着いてほしい。】

2020年2月19日水曜日

熊野(20.2.19-20)

●銚子川を覗き那智勝浦で車中泊(19日)
体も徐々に回復。しかし、山に行くほど無理はできない。「だったら温泉にでも」と家を出た。おりしも暖冬とはいえこの冬一番の寒波が来ている。雪を避け南紀勝浦へ向かう。行動の核心部が「入浴」と言うのも情けないけど、古希も過ぎた今となってはこんなもんかな。

高速を使わず下道をのんびり走る。久々に車中泊出来ることの幸せを感じつつのんびり走る。なんせ時間だけは潤沢にある。尾鷲のチョイ手前で銚子川を渡る。銚子川と言えば水質の良さで有名だ。水源は大台ケ原。流程は短いけど急峻な谷で有名だ。「シニビトカエラズダニ」なんて物騒な名前の谷もある。あまりにも急峻な谷なので沢登りルートとしても超一級。今となれば、今後限りなく行く可能性はゼロだけど、下流の雰囲気だけでも味わうべく、少しだけ車で入ってみた。

走る車の窓からピンクの桜のような花をつけている木々が見える。梅ではないし、桜にしては時期が早い。「種まき権兵衛の里」と言うところに駐車場があった。観光客の姿も目立つ。花を眺めているオバチャンに聞けば、「河津桜」だという。河津桜と言えば伊豆が有名だけど、初めて見た河津桜はまさに桜だ。思わぬところで今年初の花見ができて嬉しかった。

一日かけて、勝浦港の突堤で行動停止。しばらく訪れなかったけど勝浦港の突堤にはキャンピングカーも数台止まり快適な車中泊ポイントには変わらなかった。「はまゆ」に入り、スーパーで買った夕食を済ませたら、あっという間に熟睡状態。健康的な一日だった。ただ、久々の車中泊。狭い空間での動きが思い出せない。特にヘッドライトを忘れたのが痛かった。暗闇で食べる生マグロは残念だった。携帯ラジオも持った方が良いなあ。

◆行動記録
・自宅発 6:40
・いなべ公園 8:40 55キロ
・亀山スーパー 9:40 89キロ
・松坂 11:10 127キロ 仮眠
・道の駅・紀伊長島 12:50 195キロ
・給油198キロ
・銚子川 13:40 219キロ
・那智勝浦 スーパー買い出し(生マグロ、マグロ胃袋、茹で小イカ、太巻稲荷寿司)1700円 
・那智勝浦 行動停止 16:30 311キロ
・はまゆ 400円

【銚子川、種まき権兵衛の里駐車場の河津桜満開】

【勝浦港突堤はキャンピングカーも駐車】

【はまゆは健在だった】

【浦島工事中、中の島も改装したらしく旅館は大型化から高級化への路線変更。しかし、コロナ騒ぎでインバウンド期待の社会は続くのか?】

●湯の峰温泉、湯川温泉を回り帰還(20日)
朝一番で湯の峰温泉へ向かった。自宅から持参した鳴門金時を籠に入れて湯壺に着け、公衆浴場に入る。風呂には誰もいない。高温大量の温泉をじっくり楽しむ。湯の峰温泉にも観光客の姿は少ない。ここにもコロナの影響があるようだ。風呂から上がり、湯壺に着けたサツマイモの籠に卵を追加。13分後にイモと卵を回収。

たまたま近くにいた若いカップルに茹でたてのサツマイモを進呈した。外見から中国人カップルのようだ。こんなコロナ騒ぎの中の旅なら辛いこともあろうかとイモで少しは励まそうと思ったけど、話してみれば日本人だった。私が間違えるほどなので日本人と中国人は外見からは区別できない。同じ東アジア人、運命共同体かもしれないね。

その後、湯川温泉に向かう。湯川温泉は名前だけは知っていたけど、前日のはまゆの番台のおばちゃん情報によると公衆浴場が有るらしい。名前を聞いたけれど最近はすぐに忘れてしまう。グーグルでで探って「きよもん湯」発見。潤沢の湯が大量にかけ流されている。先客は地元の郵便局員のオニイチャン。この先客のオニイチャンから地元情報を収集。お勧めの食事処情報もゲット。

このきもん湯は新しい施設で若干の加温されている。入浴料金は500円。近くには加温されない地元の公衆浴場も有るらしい。加温されない方は300円だという。加温されてなくても源泉は38度ぐらいでぬる湯を楽しめるらしい。その昔ながらの公衆浴場を探してみたけど発見できなかった。

◆行動記録
・起床 5:45
・勝浦港発 8:00
・湯の峰温泉 9:15 363キロ
・発 10:45
・湯川温泉きもん湯 12:15 417キロ 500円
・鯨博物館 13:15 422キロ
・食事どころ「なわ」あなご天丼 780円
・発 14:00
・新宮 14:50 447キロ(給油)
・道の駅七里御浜 15:45 460キロ
・道の駅紀伊長島 17:45 533キロ(仮眠)
・自宅着 22:15 705キロ

【鳴門金時1時間、卵13分】

【湯川温泉きよもん湯】

【食事処なわメニュー多し、アナゴ天丼美味し】

2020年2月14日金曜日

映画2題(2020.2.13-14)

◆ジョーカー(2020.2.13)
アカデミー賞の季節だ。候補はジョーカーとパラサイト。結果は韓国映画のパラサイトがオスカーを取った。どちらも見たいと思っていたので、結果は分かっているけど見に行くことにした。

まずはジョーカー。結論から言えば、後味の悪い映画だった。それはそれでインパクトのある映画なんだろうけど、見なきゃ良かった。さらに上映している名駅前の某映画館ではドルビーなんたらで500円プラス。シニア料金1200円に加えて計1700円。この料金もチョイと悔いが残る。コストパフォーマンスに厳しい私です。それにつけてもピエロの表情は怖いね。

明日はパラサイトを見に行って来る。最近、国内で蔓延しつつある新型ウイルス肺炎の影響で映画館の閉鎖的空間に行きにくくなり、見損なうかもしれないから早く見ねばと、用心深い私です。



◆パラサイト(2020.3.14)
二日続けて映画を見ている私は単なる暇なジジイかもしれない。と思いつつパラサイトを見てきた。前日のジョーカーよりはテクニカルな部分でエンターテイメントを感じる映画だった。展開は面白かったけど、なぜか映画を見た感動的なものは感じなかった。韓国ドラマはあまり好きでない私にとっては韓国ドラマ的な複雑だけど単純な展開に韓国ドラマの臭いを感じた。韓国ドラマの好きな方にはお薦めの映画だと思う。

ジョーカーもパラサイトも根底に流れるテーマは同じで格差社会。同じ時期に同じ問題の映画が注目されるのも面白い。日本も同じ問題が語られているけど今の大問題は新型コロナウイルス。

「モリカケ・花見」問題の公文書偽装工作に代表される政府のお偉いさんや、かって優秀だった官僚達にこのリスクを乗り切ることができるだろうか?不安だ。ウイルスは公文書と違って無かった事にするのは難しい。ただ若年層には重症化しない傾向なのが救いだね。

2020年2月11日火曜日

二子山古墳(2020.2.11)

名前だけは知っていた二子山古墳に行ってみた。街中のショボい古墳を想像していたけど、長手方向が100M近い予想外の大きは前方後円墳だった。今となっては単なる雑木の繁った小山にしか見えないけど、1500年ほど前の営みを感じる不思議な場所だ。


2020年2月7日金曜日

珍布峠(2020.2.7)

珍布峠と書いて「めずらしとうげ」と読む。珍しい名前だ。その名前が頭に残り、いろいろ調べてみた。そんな時、インターネットは便利だね。

その関連情報は三重と奈良を結ぶ国道166号線沿いの道の駅飯高駅にあるらしい。その国道は奈良から高見峠を抜けて松坂から伊勢に向かう古いルートだ。その高見峠から三重県側を和歌山街道と呼ぶらしい。なぜ和歌山なのか?謎は深まる。そんな気分でとりあえず出かけてみた。

そのルートは今から20年以上前に一度だけ通った事がある。高見峠からピラミダルな高見山へ歩いたような記憶が有るような無いような曖昧な記憶だけど、、、、。

道の駅飯高駅でウオーキングマップをゲット。一時間程度の珍布峠のハイキングだったけど、気分の良い歩きだった。さらに久しぶりに名阪国道から大宇陀方面に出かけてきて、とても懐かしい気分だった。

◆行動記録
・自宅発(7:50)
・御在所SA(8:45 47キロ)
・亀山IC(9:15 73キロ 510円 1600円)
・伊賀ドライブイン(9:40 90キロ)
・針インター(10:30 130キロ)
・榛原(10:54 142キロ)
・道の駅飯高駅(12:07 200キロ)
・珍布峠
・道の駅飯高駅発(14:00)
・高見峠(15:00 236キロ)
・榛原(16:00 269キロ)
・自宅(20:15 412キロ)

【道の駅飯高駅】

【コースの途中に案内標識多数】

【いろいろ説明板も。】

【30分ほど歩いて珍布峠】

【のんびり歩いて1時間のハイキング】

【高見峠の鳥居】

【高見山の説明板】

【駐車場には車二台。ここまで良い道が続くが、時折凍ったところもあった】

【登山道を少し上がってみるも高見山は見えず。】

2020年2月4日火曜日

コートールド美術館展(2.4)

コートールド美術館がどこにあるかも知らなかったけど、最近電車の釣り広告やテレビでしきりに話題になる。「だったら行ってみるか」とミーハーな気分で出かけてみた。場所は愛知県美術館の10階。8階では日展が開催されていた。

入場料1600円と音声ガイド500円を支払って会場に入る。出だしはセザンヌのコーナー。最初に松(?)の木の緑が目立つ数枚の絵が展示されていた。それを見て「あれ?」って感じ。何処が良いのか分からない。その後のポーカーやパイプやキューピット辺りはけっこう面白かったけど、本当の良さは理解してないんだろーなー、、、。

その後、モネ、ドガ、ルソー、ゴッホ、ゴーギャンなど有名どころが次々と登場。それなりに楽しめた。それぞれの絵は億単位の高価な物と聞いているけど、私には理解出来ない。ルノワールの「桟敷席」を見て、「五月みどりは美人だったなー」と妄想をたくましくする私には印象派は無理かもしれない。

2020年2月2日日曜日

石塔寺(2020.2.2)

太郎坊宮に次いで東近江の旅。今回は石塔寺に行ってきた。以前から気になっていた寺だけど、やっと訪れることが出来た。この寺のウリは古い石塔だ。奈良時代前期百済系渡来人によって作られたというのが定説だ。近くには百済寺なんて寺もあって、渡来系の人とは縁の深い地域だ。

古い石塔だけの小さな寺を連想していたけど、石塔寺はけっこう大きな寺だ。きれいに管理された本堂の脇の石段を登ると山上伽藍といった感じのスペースに出る。伽藍と言ってもそこには建物はなく大きな石塔を中心におびただしい石仏、石塔が埋め尽くしている。京都法然院にも同じような石塔があるけど、ここの石塔の存在感は半端ない。良いものを見る事が出来て嬉しかった。

来る途中に立ち寄った永源寺も初めて訪れた。紅葉の時期には大変混雑する名所だけど、この季節は訪れる人も少なくて静かな雰囲気を楽しめた。本堂の茅葺き屋根は立派だった。次回は近江商人ゆかりの五箇荘辺りを偵察したい。

【駐車場からすぐ石塔寺入口】

【本堂】

【この石段を登ると山上伽藍?】




【おびただしい石塔、石仏】

【永源寺入口(総門)】

【永源寺山門】

【禅宗の寺らしく美しく掃除の行き届いた境内】

【ちょいと反りのある本堂の茅葺き屋根】