2015年4月27日月曜日

立屋の桜(2015.4.27)

ここ数年、遅い春のこの時期、北信濃の桜を見るのが楽しみだ。雪の残る北信五岳と青空を背景にした北信濃の桜はしみじみ美しい。そんな北信濃の桜を目指して出撃してみた。しかし、今年は事情が違う。桜はほぼ終わっている。まあ出かけたのが少し遅かったけどね・・・。

でも、好天に恵まれ雪の北アルプスを眺めながらのドライブは快適だった。白馬の雪形「シロカキ馬、尾長鳥、種まき爺さん」も良く見えたし、当然五竜の「武田菱」もクッキリ見えた。

白馬から長野へ抜けるオリンピック道路を走っているとき「エドヒガンザクラ満開」の看板発見。見つけたからには行かねばならぬ。とりあえず案内に沿って向かって発見したのが「立屋の桜」。小川村では力を入れている桜らしい。地元のオッチャンたちが駐車場を管理していた。

小高い丘の上にある古木で、周辺には桜が多数植えられていた。雪の北アルプスを背にした桜は若干満開は過ぎていたけどとても美しかった。特に北アルプスが近いのが良い。期待してないところに良い桜を見つけると嬉しくなるね。

【安曇野堀金の道の駅の横から菜の花越しの常念が美しい】

【立屋の桜。何とか満開に間に合った】

【背景の北アルプスが近い】

【この日の泊まりは渋温泉の安宿。昔から定宿としていた宿は昨年営業を止めてしまった。残念だ。でも、外湯は健在。写真は七操の湯】

2015年4月18日土曜日

嶽見桜(2015.4.18)

今年は四国遍路に忙しく、桜を見る機会が少なかった。例年、奈良方面から始まり、美濃、飛騨方面を中心に桜を見るのだけどね。

そんな中、ちょっとした時間があったので、出かけてみた。今年の桜は何か変。特にソメイヨシノはまったく花をつけない枝が目立つ。その枝にはチジレタ緑の葉が目立つ。何か病気なのか分からないけど、最近大繁殖したマイマイガの影響との説もある。

先日、たまたま出合った水戸野の桜は例年より10日ほど早く満開。だったら臥龍桜も早いかも?と出かけてみれば、マダマダ満開には程遠い。でも、樹勢は元気だ。その後、回った苗代桜は完全に終わり。そして、嶽見桜はちょうど見頃だった。

毎年、紅葉見物はタイミングが難しいけど、桜もけっこう難しい。特に、今年は桜が変だ。我家のソメイヨシノも花をほとんど付けず、緑のチジレタ葉に覆われている。幹には虫に食われた穴が多数。

【金山から関に抜ける通称「平成コブシ街道」にある嶽見桜はちょうど見頃だった。木も元気だ。】

【嶽見桜の名前どおり噴煙を上げる御岳が見えた】

【臥龍桜は後一週間後が見頃かな】

【今年のソメイヨシノは花を付けず緑のチジレタ葉に覆われた枝が目立つ】

2015年4月12日日曜日

第17次四国遍路5(12015.4.12)

その気になれば昨日中に帰ることも可能だったけど、せっかくの高知なので一晩ゆっくりした。朝6時起床で日曜市を覗き、高知城を訪れてみた。高知城は何度も来ているけど天守閣に登るのは初めて。今残っている12の現存天主の一つで、予想以上に立派な天守閣だった。

その追手前通りの日曜市も楽しかった。お土産用買った小夏、フルーツトマト、ニンニク、ショウガ、鯖寿司、田舎寿司。鯖寿司、田舎寿司は帰りのバスの中で食べた。ちょっときつめの柚子風味の鯖寿司と太いタケノコで伊達巻風に包まれている田舎寿司はシミジミ美味しい味だった。今回の旅で一番かもしれない。

今年3月から徳島、高知を歩きとおしたけど、古い町並みも良く残っていて面白かった。高知に入ったばかり東洋町って吉田東洋と関係が有るのか?気になった。特段関係は無いみたいだけど、吉田東洋のことが気になっている。高知では武市半平太が人気だけど、その土佐勤皇党に暗殺された吉田東洋はけっこう出来た人物のようだ。

薩長土肥の明治新政府によって評価された幕末の人物像は実際とは乖離しているかもしれない。所詮歴史とはそんなものかもしれない。そんな意味からも吉田東洋、井伊直弼には興味が涌く。それに比べて、某公共放送が力を入れている吉田松陰なんて単なる乱暴者に見えなくも無い。別にその会長が長州出身宰相のお友達だから言うわけでもないけどね。

◆行動記録

 6:00 起床
      日曜市、高知城散策
10:40 高知発
      大阪まで6150円
15:15 OCAT着
16:00 近鉄難波発
18:10 近鉄名古屋着

【高知の日曜市。新鮮な農産物多数】

【高知城、国宝ではないけど国宝の石碑あり。その訳も記載されている】

【高知城内部。良い城だ】

2015年4月11日土曜日

第17次四国遍路4(12015.4.11)

雨が上がった。野市まで電車で戻り遍路開始。野市から28番札所大日寺は近い。今日は30番善楽寺まで歩き今回の遍路は終了。それにより31番札所竹林寺から始めた四国遍路はほぼ一周したことになる。後は87番長尾寺88番大窪寺を残すのみだ。

大日寺は新緑の木々が麗しい。掃除が行き届いている。石段も良い。その後、水が張られた田植え前の田んぼの間に遍路道は続く。29番国分寺も美しい寺だった。遍路も終わりに近づき名残惜しい気持ちも起きてくる。

国分寺の手前、松本大師堂の前で、弘法大師を否定し法華経を説くオッチャンに遭遇。なかなか博識のオッチャンだけど、いろいろ話を聞くのは楽しいものだ。とりあえず握手して分かれたけど、その後、松本大師堂で休んでいるとき出合った遍路は、そのオッチャンに付きまとわれて憤慨していた。まあ、四国遍路する人に弘法大師を否定したらイカンなあ・・・。国分寺も?葺の屋根の美しい寺だった。

最後の善楽寺へ向かう逢坂峠の遍路小屋で大休止。天気は回復、風に吹かれて擦れあう竹の葉音が心地よい。善楽寺の手前にあった土佐一宮は予想以上に立派な神社だった。高知周辺を歩きつつ、とても見所の多い一日だった。

◆行動記録

 7:46 JR高知駅
 8:30 野市駅行動開始
 9:00 28番札所大日寺
10:30 松本大師堂
12:00 29番札所国分寺
13:30 逢坂峠遍路小屋
14:30 善楽寺
16:05 文珠通
      とさでん 200円
16:20 はりまや橋
      夕食、黒潮食堂
      カツオタタキ、浜アザミ天婦羅、ビール、2700円
      高知城散策
      徳島ラーメン780円

◆歩行距離
・ 2.0キロ のいち駅-大日寺
・ 9.2キロ 大日寺-国分寺
・ 6.9キロ 国分寺-善楽寺
・ 4.0キロ 善楽寺-とさでん文殊通
(合計)22.1キロ(累積873.1キロ)

【28番札所大日寺】

【大日寺本堂。屋根が伸びやかだ。】

【大日寺納経所の庭園】

【29番札所国分寺】

【国分寺本堂は杮葺の立派な寺だ】

【田植え前の水田を抜けて遍路道は続く。この景観は高知市街まで続く。高知は土地が低い湿地帯。津波には弱いと思う。】

【善楽寺の隣は土佐一宮。地元の駅名は「とさいっく」】

【30番札所善楽寺】

【文殊通まで歩き「とさでん」ではりまや橋へ戻る】

2015年4月10日金曜日

第17次四国遍路3(12015.4.10)

今日は雨。無理はせず土佐くろしお鉄道ののいち駅まで歩き、電車で高知に泊まる予定。したがって時間は十分余裕だ。のんびり朝食をとり雨の中を出発。雨の中を歩くのは久しぶりだ。

しばらく行くと遍路道は堤防道路の歩行者専用となる。太平洋を左に見て展望はすこぶる良い。雨の中でも風は無いので十分楽しい歩きだと思ったのは甘かった。穴内あたりで堤防道路は陥没復旧工事の通行止め。国道を歩かざるを得なくなる。雨の日の国道歩きは辛いものがある。脇を凶暴な音を立て水しぶきを上げて車が走る。

そろそろ昼食の場所を探そうと思いつつ歩いていると、前方に崖から突き出すような巨大な構造物発見。近づいてみればレストランだった。遍路とはそぐわない感じのイタリアンテイスト。とりあえず入ってみる。そこは素晴らしい展望のステキ(まさに素敵)なレストランだった。名前はSEA HOUSE。一日遅れて歩いている知り合いに「明日の昼食はここにすべし」とメールした。

赤岡の町に出た。赤岡は古い町で「絵金蔵」が有名だけど、そのことを忘れていた。町を通り過ぎたときそのことに気がついたけど、戻るのもナンなので絵金蔵は次回の課題にすることにした。

夕食は前回気に入った居酒屋「筒」。一昨日「久礼でカツオが大漁」のニュースで、期待したとおり、皮付きのカツオが美味しかった。

◆行動計画

 7:45 清月旅館発
 9:00 穴内休憩所
10:00 赤野休憩所
      長い砂浜の海岸線が美しい
10:40 わじき(和食)付近テント休憩所
      素晴らしい太平洋の展望
11:15 海水健康プール
11:30 萩森善根宿
12:00 SEA HOUSE
      ランチ(1150円)
12:45 発
14:00 道の駅やす
15:45 土佐くろしお鉄道野市駅
      高知まで510円
16:30 JR高知駅
      高知グリーンホテル
      2泊連泊9200円
18:00 筒(夕食)
      初カツオ、青海苔てんぷら、土佐鶴2合
      088-824-9055
◆歩行距離
・23.0キロ 安芸(安芸橋西詰め)-野市駅
(合計)23.0キロ(累積851キロ)

【雨の中の海岸線を歩く】

【安芸から先の自転車専用道路、快適だ】

【砂浜が美しい】

【土佐くろしお鉄道のガード下の善根宿と休憩所】

【レストランSEA HOUSE、ランチお勧め】

【赤岡の町を歩いていたとき思い出した。でも、戻るのも面倒なので次回の課題とした】

2015年4月9日木曜日

第17次四国遍路2(12015.4.9)

頑張って5時起。始発のJRで奈半利へ向かう。奈半利は前回の遍路を終えた場所で完全にルートはつながった。奈半利駅からゆっくり歩き始める。天気は良い。奈半利は中岡新太郎ゆかりの古い町だ。奈半利の町を抜けた辺りで突然の便意。しかし、近くには用を足せる場所は無い。

最近、私はこの手の衝動に対する抵抗力が極めて弱くなっている。ついに外での問題処理を決意。幸い、進行方向左手には岩の転がる海岸が広がる。もつれる足取りで適当な場所を確保。太平洋の波音を聞きながら事に及ぶ。贅沢だ・・・。

ゴージャスな気分を味わい、その後、27番神峯寺への登りにかかる。神峯寺へは標高差400m。チョイとした汗をかいたけど素晴らしい寺だった。その後、その上にある神峯神社へ足を伸ばす。

神峯寺をちょっと上がれば、神峯神社には参拝者は誰もいない。でも立派な神社だ。アプローチの石段も良い。神社に登った勢いでその先の「海と空の展望公園」も覗いてみる。開けた明るい公園を連想していたけど、鬱蒼とした木々に囲まれた公園があった。ただ巨大な展望台が屹立していた。展望公園と言うより展望台公園だ。展望台からは室戸岬まで望むことが出来た。

神峯寺から唐の浜へ戻る道の脇で土佐名物「闘鶏」用の軍鶏を飼っているオッチャンと出合った。そこで見せてもらった軍鶏はスクット首を上げ凛々しい姿。しかし全身傷だらけに見える。でも、眼には力があった。

◆行動記録
 5:47 JR高知駅発
 7:30 奈半利駅(土佐くろしお鉄道)
      1330円
 9:30 唐浜駅(トイレ)
11:30 27番札所神峯寺
12:00 海と空の展望公園
13:45 唐浜駅
      昼食バイキングの店で親子丼の昼食
15:00 浜千鳥公園
16:45 清月旅館 08873-4-8855
      一泊二食付 6600円

◆歩行距離
・ 6.0キロ 奈半利駅-唐の浜駅
・ 4.4キロ 唐の浜駅-神峯寺
・ 2.0キロ 海と空の展望公園徘徊
・ 4.0キロ 神峯寺-唐の浜駅
・ 9.1キロ 唐の浜駅-安芸(安芸橋西詰め)
(合計)25.5キロ(累積828キロ)

【27番神峯寺への石段、右の石段は神峯神社への石段】

【神峯寺仁王門】

【神峯寺には桜が咲いていた】

【神峯寺本堂】

【神峯神社、静かだ】


【海と空の展望公園の展望台】

【展望台から室戸方面を望む。遠くの小さな突起が室戸岬】

2015年4月8日水曜日

第17次四国遍路1(12015.4.8)

この春最後の18切符でこの春三回目の四国遍路へ出撃だ。今回で2011年に高知から始まった遍路もほとんど終えることになる。後は結願用の87番長尾寺、88番大窪寺の二寺と高野山が残るのみ。

四国へ入るまでJRはけっこう混んでいた。でも多度津を過ぎ、土讃線阿波池田行きのワンマンカーに乗ると一気に人が少なくなる。金蔵寺、善通寺、琴平と3つの駅を過ぎた時には乗客は私と乗り鉄のオニイチャンの二人になってしまった。これでこそ四国の旅だ。

そしてワンマンカーは一気に山の中に入っていく。でも停車時間はとても長くなかなか目的地には近づかない。今年の高知は桜が遅く、前回の遍路では花を見ることもなかったけど、今は桜もほぼ終わり新緑の季節になっていた。とはいえ急激な冷え込みでザックからダウンのインナーを出して着込んでいる。

阿波池田で時間があるので蕎麦でも食べる予定だったけど店が開いてない。仕方ないので地酒のワンカップを舐めつつ、この地域名物のカリントウを食べる。甘いアテで酒を飲むのもオツな物だ。

カリントウの食べすぎで、食欲はイマイチ。夕食は宿近くの居酒屋の晩酌セット(1500円)とラーメン。初日から食料計画はつまづいてしまった。

◆行動記録)
 6:16 勝川
18:46 高知
      高知グリーンホテル 4600円 
      088-822-1800

【土讃線に入ると乗客減少、乗り鉄のオニイチャンは最前列を離れず】

【阿波池田駅前の懐かしい商店街。でも開いてる店は少ない】

【地酒を電車で飲む。この窓のスペースがもう少し広かったら心安らぐ】

【窓の外は桜から山吹へ・・・。】

2015年4月3日金曜日

水戸野の桜

今年の桜はチョイと変だ。先日、三月末の四国ではまだまだ桜は咲いてなかった。でもニュースでは「上野の桜は満開」との文字が躍る。そんな中、加子母に向かうとき、水戸野の桜は満開だった。

例年、この地域の桜は4月の中旬から下旬にかけてが見頃。したがって、ライトアップとか屋台の準備もまだ出来てない気配。そんな静かな雰囲気の中で咲く、満開の枝垂桜は美しかった。特に今年の花は元気なようだ。