2012年12月31日月曜日

万座温泉(2012.12.26-28)

今から20年近く前、「万座温泉にひなびた湯治場有り」との情報に出かけたことがあった。その時、泊まった宿は普通の宿だったけど、近くに古くて大きな宿を発見。開け放たれた大きな窓の内湯にジイチャン(バアチャンかもしれない)が多数、湯治を楽しんでいた。その宿が日進館だ。

その後、ぜひ泊まりたいと電話するも、三泊以上でないと泊まれないとの返事。現役時代の私にはかなわず、引退してやっと泊まることが出来るようになった。と、言う訳で、ネットで日進館の情報を収集。しかし、何か雰囲気が違う。巨大観光旅館の雰囲気なのだ。

でも、三泊以上の湯治プラン(1泊二食付き5400円)は健在。しかし、空き部屋はなかった。その代わりスキープラン(1泊2食リフト一日券付き8200円)が有った。万座のリフト一日券は4000円なので十分元は取れる。と言う訳で、とりあえずスキープランで26日を予約し、翌27日に今シーズンの初すべりの計画で出撃。現地の状況を見て、27日の泊まりを考えることにした。今シーズン初の厳冬期車中泊も良いかもしれない。

19号線を北上し、塩尻から高速に乗り、上田菅平で下道に降りる。その後、国道144号線で四阿山をかすめて鳥居峠を越え、万座ハイウエーで万座温泉着は午後3時チョイすぎ。万座温泉は吹雪だった。

フロントで翌日の部屋の空き状況を確認すると、湯治部の部屋が空いている模様。1泊2食付で6975円。この吹雪の中の車中泊は厳しいものがある。この年になって吹雪の中の車中泊は世間体もあり、チョイとはばかられる。翌27日の泊まりを予約し、念願の温泉に入る。

日進館の内湯は素晴らしかった。太い柱で支えられた広い内湯に木造りの浴槽が四つ。外にはこれまた木で出来た露天風呂が二つ。外の冷気が適当に入り、人の姿も見えないほどの湯気に包まれた風呂は東北の湯治場にも劣らない。浴槽は白濁した湯に満たされている。供給される湯量も多い。

泊まった部屋は内湯のある本館からはかなり離れた「ゆけむり館」。以前の湯治場の建物を廊下でつないだ建物で、風呂へ入るには一つのエレベーターを挟んで、26の角を曲がり、7つの階段を越えなければならない。温泉に入ると体が丈夫になると言われるけれど、体が丈夫でないと温泉に入れない、と、言うのが真実だ。

食事は本館の食事処でのバイキング。高級な食材はないけれど、暖かい料理が多数並び、私にはとても満足できた。特にこの地域の高原野菜やコンニャクが美味しかった。風呂で会った地元のオッチャンが「ここの野菜は新鮮で良い」と言っていたけど頷ける。山の温泉場でマグロの刺身や冷たい天麩羅が出されると興ざめだもんねえ・・・。

翌日は一転、大快晴。日進館の向かいの万座帝の裏がリフト乗場。今シーズン初のスキーだ。昨夜の新雪が適当に積もり、非常に快適なスキーだった。宿から歩いてゲレンデに出られる温泉付きスキー場は意外と少ない。これからはこのスキープランで湯治付きスキーに再度挑戦したいと考えていたけど、帰宅後、腰痛発生。久々のスキーは衰えつつある体には厳しいかもしれない。でも何とか体を整え、今シーズン再出撃したいと考えている。(2012.12.26-28)

◆行動記録
(26日)
 8:40 中津川発
10:10 道の駅・木曽福島(70キロ)
11:30 塩尻IC(120キロ)
12:45 上田菅平(210キロ)
      1350円(高速代)
13:05 キノコたぬき蕎麦(780円)
14:00 給油(241キロ)
14:28 万座ハイウエー(264キロ)
      有料道路(1020円)
      復路は宿の証明があれば無料
15:15 日進館着(271キロ)
      宿泊(8200円リフト券付き)
(27日) 終日スキー(実際には4時間程度)
      宿泊(6975円)
 
(28日)
 9:45 日進館発
11:25 幸村の里(325キロ)
12:47 姨捨PA
13:17 塩尻北IC(414キロ)
      1250円(通行料)
14:40 倉本
      蕎麦・玄(ざるそばセット1050円)
16:20 中津川(540キロ)

 【このテラス状態のところが内湯から出られる露天風呂】

 【日進館の旧館を回廊が結ぶ、コーナー多数、階段多数、けっこう寒い】
 
 【吹雪いた翌日の朝一番、久しぶりの深雪を滑ることができて嬉しかった】
 
 【白根山の山腹に志賀高原に続くバス道路が見える】
 
【帰る日に万座ハイウエーから浅間山がよく見えた】

鳥取カニツアー(2012.12.23-24)

「タグ付き蟹2匹付を満喫」「往復新幹線利用」「一泊二日三万円」「宿泊は三ツ星ホテル(当社指定)」のキャッチコピーにつられて旅行社主催の団体ツアー参加してみた。常々、気ままな一人旅を楽しむ私。したがって団体ツアーは中学の修学旅行以来、いや現役時代の職場の慰安旅行以来だ。

名古屋駅で集合。その後、京都でバスに乗換え、中国縦貫道、舞鶴若狭自動車道経由で城崎温泉。一風呂浴びた後、香住の蟹料理屋でタグ付き蟹二匹宴会。鳥取砂丘のライトアップイリュージョンを見学後、大山温泉の某ホテル泊。翌日は足立美術館に寄り、その後、境港の水木しげるロードで妖怪関係を見学。お菓子の城でお土産を買って、夜、9時ごろ名古屋へ帰還。

流れるような行動でした。参加者全員の時間厳守に感心し、さらに、添乗員さんとバスガイドさんのプロの仕事振りに感心しつつ、「旅行社主催の団体ツアーも気楽だなー」と感じ、たまには参加しても良いかなと感じている。

今回の旅のメインイベント「蟹宴会」はとりあえず大量の蟹が出たけれど、なんとなくバタバタせわしなく「名古屋の蟹本家の方が食べやすいね」という声もあったことを付け加えます。

◆行動記録
(23日)
 8;45 名古屋発
10:00 京都
10:00 弁当配布(1000円・自前)
12:00 和田山道の駅
13:00 城崎温泉
      鴻の湯入浴(600円・自前)
16:00 香住着
      かに料理総本家(かに八代)
18:40 鳥取砂丘ライトアップ
21:40 大山(ホテル)
(24日)
 8:00 大山(ホテル)発
 9:00 足立美術館
10:40 発
11:45 境港
      回転寿司にて昼食(自前)
12:35 発
12:45 水木しげるロード
      吹雪・寒い
13:45 発
14:30 お菓子の城・寿城
15:00 発
15:50 勝央SA
16:10 発
17:15 赤松PA
17:25 発
18:35 新大阪
19:53 発
20:58 名古屋

 【緑のタグは香住で揚がったものだとか・・・?でも、特段の違いは感じられない。と、言ってもそんなにカニを食べたことも無いので正しく評価できない】
 
 【いろいろ出たけど、少なくてもいいからゆっくり食べたい】

 【初めて訪れた足立美術館】
 
 【足立美術館の庭、ゴルフ場の庭みたい】

2012年12月21日金曜日

しまい弘法(2012.12.21)


しまい弘法へ行ってきた。しまい弘法とは京都東寺で行われる弘法市。毎月21日に行われるが、年の最後の弘法市をしまい(終い)弘法と言って特に賑わう縁日らしい。18切符も有ることとて、散歩がてらに出かけてみた。曇り空の一日だったけど風も無く快適な散歩だった。

お散歩気分の出撃なので出発ものんびり。京都には着いたのは午後2時を過ぎていた。京都駅の南口から八条通りを西に向かって歩き出す。堀川通を超えたあたりですれ違う人が増えてくる。しまい弘法の帰りの人波だ。週末の尾頭橋近辺で見る場外馬券売り場の人波と全体的なカラーが似ているけど、女性が多いところがちょっと違うかな。その人波が沸いてくる方向に歩いていくと、東寺の北西門に着いた。

その門の外にも屋台が並ぶ。初めてのしまい弘法なので要領が分からない。到着した時間が遅かったのか、すでに撤収の準備をしている屋台もある。ここは午前中がメインタイムらしいが、この時間でも十分多くの人が出ている。午前中なら人混み嫌いの私としては絶えられなかったかもしれない。弘法市という抹香くさい名前から、骨董品中心の市かと勝手に思っていたけど、出店している店の種類は多彩だ。ガラクタ的骨董品から食料品、乾物、漬物、衣類、陶磁器、植木・・・等、マッサージも有って、なかなか楽しいラインナップだ。

店を覗いても、やいやい勧められる事も無く、質問すれば丁寧に対応してくれる店が多かった。そんな中で柿渋で染めた衣類雑貨を売っているオッチャンがペットボトルに詰めた柿渋を「これでパンツ」を染めるとオシッコ関係のトラブルに効果があると力説。最近、頻繁に尿意に見舞われる私としては重大な関心があったけど、真茶に染まったパンツを履くのも「なんだかなー・・・」と、購入は断念。そのかわり奈良の御所の工房で焼いていると言う蕎麦猪口としては小さく、ぐい飲みとしては大きいカップを一つ購入。値段は500円だったけど、閉店直前の「しまい弘法」の「しまい」と言うことで400円に負けてくれた。買ったものはこれだけだったけど楽しい買い物だった。

夕方4時近く、ほとんどの店が撤収開始。小腹がすいたので屋台で買った大判焼きを頬張りながら京都駅へ向かって歩く。コーヒー豆を販売している店が、そのガレージで紙カップでコーヒーを出していた。名前は日米珈琲株式会社。いい香りにつられコーヒーを頼んだ。一杯150円。そのコーヒーが美味しかった。コーヒーを飲みつつ、タバコも楽しんでいると、横にいた女性が「カステラどうですか?」と話しかけてくる。遠慮なくカステラを頂戴し、しばし歓談。彼女も滋賀からしまい弘法に来たけど時間が遅く、ほとんど終わっていたとのこと。旅先で見知らぬ人と話をするのは楽しいものだ。

その後、新大阪までJRで出て、新大阪駅のチョイ北、東三国の居酒屋で一杯。戻り鰹のタタキ、塩サバ、牛スジどて焼き2本、酒2合で〆て1610円。安い。恐るべし大阪の居酒屋。居酒屋を出てうどんで締めようと思ったら居酒屋の向かいのうどん屋は閉店。新大阪駅の30%オフの神戸屋のサンドイッチを買って帰宅した。帰宅後、弘法市で買ったカップで焼酎のお湯割を飲みつつこのレポートを書いている。(2012.12.21)

◆行動記録
11:38 金山
12:42 大垣
      210円(ミックスナッツ2)
13:20 米原
14:12 京都
      400円(蕎麦猪口風カップ)
      100円(大判焼き)
      150円(コーヒー)
      700円(豆200G)
16:45 京都発
19:00 東三国居酒屋「依成(よりみち)」
      1610円
20:00 新大阪発
      499円(神戸屋サンドイッチ、3割引)
      野洲で座れた
21:30 米原
22:00 大垣
22:50 名古屋

 【人波は落ち着いたけど、まだまだ賑わっている】

 【焼印店で自分の名前を探すも発見できず。もっと頑張ればあったかも・・・】

 【南大門の外にも屋台が溢れる】

 【日米珈琲株式会社の特設ガレージ喫茶コーナーでコーヒーを頂く、1杯150円、これが美味かった】
 【自宅用にロイヤルブレンド200グラム700円を購入】

【唯一購入した小ぶりなカップ。手作り感溢れるちょっといびつなところが気に入っている。500円を400円に負けてくれた】

2012年12月13日木曜日

湯河原・ままねの湯(2012.12.13)


平塚へ墓参りに行ってきた。この時期の遠出は当然青春18切符。金は無いけど時間は有る。豊橋で乗り換えついでに、壺屋の稲荷寿司、と、思ったけど助六寿司があったのでそちらを購入。しかし、豊橋から先の電車は関西方面の二人がけシートではなく、窓際一例のベンチシート。さらに通勤時間帯。混んでいる。通勤電車で助六を食べるまでの心境にはまだなれない未熟な私は食べたいのを我慢。その我慢も静岡あたりで限界。電車を降りて駅近辺の陽だまりベンチを探す。静岡駅南口から徒歩5分程度歩いて絶好の公園発見。やっと助六を食べた。快晴無風の助六日和。久しぶりの壷屋の助六は懐かしい味だった。

墓参りをサクサクこなし、駅前の「いちかわ」で上ロースカツ定食の昼食。名古屋に比べて東京近辺のトンカツは美味い。頼まなくても大量のカラシもテーブルの上に置いてある。私の好きな食べ方は、大量のカラシを塗りたくった上にウスターソースを掛けて食べること。肉はヒレではなくて脂たっぷりのロース。名古屋名物の味噌カツはなんとなく好きになれない。味噌煮込みうどんは好きだけどね・・・。

最初の助六を食べるまでに飢餓感にさいなまれた私は、勢いで静岡駅ホームのかき揚げ蕎麦も食べ、仕上げに上ロースカツ定食まで食べてしまった。はっきり言って食べすぎである。胃がもたれる。何とかせねば、と湯河原温泉のままねの湯へ寄ってみる。一汗かいて、消化を助ける作戦だ。


ままねの湯は2年前に初めて来た。高級旅館の多い湯河原には珍しい湯治場の雰囲気を残す温泉だ。入口の看板には「霊泉」との表示もある。何に効くのかは知らないけど、長逗留用の宿も併設している。入浴料金200円を払い入浴。シンプルな四角い浴槽は熱い湯に満たされていた。入浴客は4~5人。ペットボトルの水を持ち込み長湯している人も二人ほど。かなり気合の入った湯治風呂と見た。

風呂上りに表のベンチに腰を下ろし、タバコを吸いつつ涼んでいたら、18Lの灯油タンクを4個抱えたオッチャン登場。宿のオバチャンに温泉を郵送してほしいと頼んでいた。郵送してまで手に入れたい温泉の効用に興味がますます湧いてきた。「この温泉は何に聞くの?」と聞いてみる。

こたえは何と「痔に効く」とのこと。ここの温泉を自宅で温め、お尻を浸けると効果があるとか。ペットボトル持込の湯治治療中の痔の人々も同様の病と見た。確認はしてないけど・・・。痔持ち軍団と同じ温泉に浸かった私としてはちょっと複雑な気分だったけど、源泉掛け流しの高温の湯はとりあえず気持ちのいい温泉だった。(2012.12.13)


◆行動記録
 5:19 勝川(始発)
 5:50 金山
 7:11 豊橋
      500円(助六寿司)
 9:43 静岡発
      340円(かき揚げ蕎麦)
11:14 熱海
12:00 平塚
      1100円(上ロースカツ定食)
      420円(ビール)
14:29 平塚発
      210円(コーヒー)
15:00 湯河原
16:00 ままね湯
      (200円)
16:50 湯河原発
17:40 熱海
18:32 沼津発
      210円(ワンカップ)
      680円(鯛めし)
      310円(ホームライナー)
20:13 浜松
20:52 豊橋
21:43 名古屋

 【天気晴朗、平塚街中の歩道橋から見た富士山が美しい】

 【平塚駅前路地のトンカツのいちかわ】

 【湯河原温泉の入口にある五所神社の大クスノキ。大きい、今まで見たクスノキの中で最大かも・・】

 【五所神社の狛犬、愛嬌がある】

 【湯河原温泉の奥にままねの湯はある、路地入口のアーチ型看板にも「霊泉」との表示】

【ままねの湯は見落としそうになる路地のどんずまり】

2012年12月8日土曜日

中山道[美濃赤坂→垂井](12.08)

先月末より天候が不順だ。爆弾低気圧的低気圧が相次いで北日本を通過。どの方面も天気が読めない。そんな訳で、とりあえず、近場の中山道シリーズ(勝手にシリーズ化)の美濃赤坂方面へ出撃。しかし、天気はハッキリしない。大垣から美濃赤坂へ出て、垂井経由で関が原まで歩きたいけど、どこまで行けますか・・・。

JRを大垣で下車。駅の観光案内所に向かう。最近の地方都市の観光案内所はとても親切だ。無料のガイドマップを貰ったついでにお勧めの見どころを聞く。奥の細道むすびの地記念館を勧められる。憧れの「奥の細道」にまつわる施設。一瞬、覗いて行こうかとも考えたけど、時間の都合もあり、美濃赤坂方面へ歩き出す。「奥の細道」は別の機会に時間をとって訪れてみたい。

観光案内所でゲットした「西美濃歴史街道地図」を手に大垣の街を水門川にそって北へ歩き出す。車の多い幹線道路を避けつつ、北西にある美濃赤坂方面を目指す。地図には中山道、鎌倉街道、東山道、谷汲巡礼道、美濃路、伊勢街道、北国街道などが入り組んでいる。美濃赤坂へは鎌倉街道を歩くらしい。しかし、道路脇には案内標識はほとんどなく、適当に歩く。時々、旧街道的な道の流れを感じつつ歩くも、家並みが途切れると強風にあおられる。遠くに雲に覆われた伊吹山が見える。

何とか美濃赤坂到着。美濃赤坂には港がある。港といっても河港で、かって水運で栄えた名残だそうだ。背後の金生山で取れる石灰を搬出していたらしい。その港の遺構を復元し観光の目玉にしているようだ。隣には赤坂港会館もあり、昔の写真なんぞを展示している。その写真には美濃赤坂の盛んだった時代が切り取られている。車社会全盛の昨今、取り残されたような美濃赤坂だが、この車の進歩が本当に人々に幸せをもたらしたのか?考えてしまう。赤坂会館のから黄金色のイチョウの落ち葉が強風に舞い落ちる。会館のオバチャンが「今朝、掃除したばかりなのに・・・」と嘆く。庭には一面のイチョウの落ち葉だ。


垂井へ向かって歩き出す。赤坂の町を出たあたりで雨が降ってる。その雨は直ぐにミゾレとなり、雪に変わる。そして吹雪となる。冬山用ヤッケを着ているので、本格的な乾いた雪には問題ないが、雨交じりの雪には辛い。表面の雪が融け、なんとなく湿ってくる。この湿った寒さは辛いねー。


寒さのため、どこに寄る事もなくひたすら垂井に向かって歩く。訪れたかった美濃国分寺跡もパス。この赤坂から垂井までの道は中山道との表示があるものの車の通行量も多く、あまり楽しい道ではなかった。さらに寒かったしねー・・・。

垂井に着いたとき夕方5時近くなってしまった。そこで本日の行動停止。駅のキオスクで買ったワンカップを電車の座席で飲んで熟睡。気がつけばぴったり名古屋駅のホームだった。(2012.12.8)

◆行動記録
11:12 金山発
11:55 大垣
      770円(名古屋ー大垣)
      760円(天ぷらうどん)
14:00 美濃赤坂(赤坂港)
15:20 喫茶(お伽草子)
      350円(コーヒー)
16:56 垂井発
      1110円(垂井-勝川)
      340円(ワンカップ、ピーナッツ)
17:45 名古屋着

 【水門川、市内を流れるも水質が良い、それに引き換え堀川は・・・】

 【この日。唯一見つけた鎌倉街道の案内標識】
【「何でも通る鎌倉街道」と叫びつつマージャンを打っていた時代をふと思い出した】

 【伊吹山は雲の中】

 【美濃赤坂は杭瀬川の水運の町】

 【赤坂港会館、隣の神社の境内は黄色い絨毯】

 【垂井の旅館亀丸屋、現在も営業中】

【垂井の泉】

2012年12月2日日曜日

熊野2(2012.12.02)


翌朝、突堤の釣り状況を偵察。アジ、カマスが良く釣れていた。ベテランは釣ったアジでアオリイカを狙い、その間にカマスの干物の下ごしらえをしている。岸壁からバケツで海水をくみ上げ、クーラーボックスの上にまな板を乗せてカマスを背開きにする。上手いものだ。これなら持って帰って台所が汚れることもない。その時、竿先に変化。良型のアオリイカがあがって来た。人ごとながら大物が釣れると嬉しいものだ。私も釣道具を持ってきているので釣ろうかとも考えたけど、聞けば、午前3時ごろから釣っているとか。この日はかなり冷え込んだ。この寒空の中、そんな気合は持ち合わせてないので釣るのは止めた。

新宮市内を車で走っていたら「なれ寿司」の看板発見。なれ寿司といえば琵琶湖の鮒寿司が有名だ。私は鮒寿司は大好物。新宮のなれ寿司も聞いたことがある。とりあえず店に入ってみる。雑然とした店で商売している気配はない。声をかけてみれば気の良さそうなオッチャンが出てきた。聞けばなれ寿司販売中だとか。中くらいの桶を持ってきた。その中に緑のウラジロにくるまれた白い物体。サンマのなれ寿司だ。七味唐辛子と醤油で食べると良いとのこと。今日の昼食用に切り分けてもらい一本購入。後で昼食として食べてみたけど、「なれ方」(こんな言葉あるのかな?)が浅く、鮒寿司ほどのインパクトを感じなかったのが残念だった。次回、機会があればオッチャンに「もっと時間を置き発酵を進めてから食べたほうが良かったのかどうか?」聞いてみたい。まだ新宮「なれ寿司」の本当の味は分かっていない。

その後、新宮でまだ行ったことのない神倉神社へ行ってみた。新宮の背後、速玉神社の向かって左奥に神倉神社はある。信じられないほどの急な石段の先に大きな石がありそれがご神体のようだ。この急な石段を松明を持って駆け下りる「御灯祭り」が有名だ。中上健次が「火祭り」と呼んだお祭りらしい。この急な石段を真冬(確か2月6日)の夜に駆け下りるとは信じられない。西宮恵比寿の福男レースとは比べ物にならない危険な行為だ。

今まで大雑把に熊野方面の火祭りということで、「那智の火祭り」と「御灯祭り」の区別がつかなかった。「那智の火祭り」は那智大社で7月14日。「御灯祭り」は新宮の神倉神社で2月6日。年が明けて、機会があれば見物したいものだ。

最近は若い娘連中のパワースポットとしても有名で、石段を登ったら若い娘の団体が先達風オニイチャンに話を聞いていた。熊野には熊野三山をはじめとして、古いものがたくさん残っている。

その後、丸山千枚田へ向かった。千枚田を見下ろす東屋に陣取り、持参の味噌煮込を作成してなれ寿司の昼食。刈り取りが終わった千枚田は観光客の姿は無いけど素晴らしいスケールだ。まさに日本の原風景。10年以上前にここにインターネット中継カメラを設置しようと画策したことを思い出して懐かしかった。

丸山千枚田まで来たので、近くの湯ノ口温泉へも寄ってみた。ここも10年以上前に数回来たことがあるけど、ほとんど昔と変わらず営業中。手前に清流荘という施設や廃坑利用のトロッコが新設されている。懐かしかったので、温泉に入ることにした。以前より、少し湯温が高くなったような気がする湯が大量に掛け流されている。内湯から直接でられる露天風呂も昔のままだ。風呂からあがり、受付のオニイチャンに「お湯が以前より熱くなっているんじゃない?」と聞いてみれば、数年前に湯量が少なくなったので新しい井戸を掘った。新しい井戸は温度は変わらないけど、湯量が増えたので熱く感じるにではないか、とのことだった。湯温が変わったかどうかは別として、素晴らしく気分の良い温泉だった。入浴料400円。素泊まり可能な寝具付きバンガローもあってお勧めの湯治場だ。宿泊料金は6畳寝具3組付きで6000円。(2012.12.2)

◆行動記録
 7:00 起床
 8:00 釣り見物
 8:50 勝浦温泉発
      給油
 9:50 神倉神社
12:00 丸山千枚田(370キロ)
      なれ寿司(600円) 味噌煮込み
12:45 丸山千枚田発
13:10 湯の口温泉
      入浴(400円)
13:40 発
15:30 上北山温泉
      いざさ寿司セット(1000円)
17:30 榛原(510キロ)


 【現場での干物加工、ナカナカの手際だ】

【頭を落とし背開きにしたカマスを海水に漬ける】

【その後、天日干】

 【良型のアオリイカ、見るからに美味そう】


【イカの眉間に金槌一発で生けシメ、一瞬に白くなる、シメル前のほうが美味しそうだが・・・】



 【神倉神社の急な石段】

 【神倉神社の本殿、後ろはゴトビキ岩、神様が降臨したと言われている】

 【本殿から新宮の街越しに太平洋が見える】

 【山ガールならぬ神社ガール群、遠くから失礼】

 【新宮名物サンマのなれ寿司】

 【丸山千枚田を見下ろしナレ寿司食べる】

【湯ノ口温泉、入浴400円、掛け流しの湯量多し】

2012年12月1日土曜日

熊野1(2012.12.01)


12月になった。今年は紅葉の色づきも早く、紅葉はほぼ終了。さらに北陸方面は天候が悪いらしい。したがってこの時期は南に向かうことが多くなる。と言う訳で、いつもお世話になっている南紀勝浦温泉の突堤駐車場に車中泊で出かけてみた。

相変わらず東名阪は大混雑。さらに四日市から亀山までは避けるルートもない。何とかならないかねえ・・・。名阪国道に入ると順調に走れる。榛原から紀伊半島の真ん中を国道169号で南下。この大台ケ原をかすめる道は私の好きなルートだ。昔に比べて格段と道が良くなった。

明るいうちに、勝浦温泉の突堤駐車場着。タオル片手に勝浦温泉唯一の公衆浴場「はまゆ」でとりあえずの温泉入浴。一年ぶりのはまゆは熱めの刺激的な湯で気持ち良かった。その後、火照った体を外気で冷ましつつ、いつもの「めはり寿司」で夕食。これまた、いつものマグロ、塩サバ、串揚げで一杯飲みつつ、めはり寿司の夕食。車へ戻ってあっという間に熟睡。(2012.12.1)


◆行動記録
 8:40 春日井・給油
      東名阪渋滞
11:50 榛原
13:40 上北山温泉(212キロ)
15:00 熊野(262キロ)
16:15 勝浦温泉(304キロ)

【はまゆの脱衣箱、最近こんな感じは珍しいねえ】