2017年2月28日火曜日

野伏撤退(2017.2.28)

ここ数日天気が良い。赤塚不二夫が描くつながった目玉のお巡りさんのような高気圧が日本を覆っている。それも今日が最後のようだ。だったら出かけるかと、野伏へ出撃。

前夜、装備をチェック。スキー、シール、アイゼン、ピッケル、さらにヘルメットも確認した。早朝から歩くつもりで夜9時、精神安定剤を飲み就寝。しかし、あまりにも真面目に取り組みすぎたのか深夜1時に目が覚めた。

早めに起き出し、紅茶をテルモスに入れ出発。白鳥あたりで睡魔が襲ってきた。道の駅しらとりで仮眠。さらに到着した白山中居神社の駐車場でも仮眠。寒い外気を避け、厳冬期用シュラフにくるまってウトウトする快感から抜けられない。最近の怠惰な生活に慣れてしまって、寒い朝には起きられないなー・・・。

結局、行動開始は8時になってしまった。周囲は明るくなっている。日差しがあると気温が急激に上がってくる。アウターを脱ぎシャツ一枚で歩く。単独での行動なので好きな時に好きなだけ休める。超スローペースで和田山牧場跡到着は10:30.

久々に訪れた和田山牧場跡は素晴らしい展望だった。野伏、薙刀山が大きい。その右側に小さいけれど一段と白い山が別山だろうか・・。喜んで写真を撮り、ふと下を見ると真っ白な雪面の上に大きな黒い靴を発見。

あれ?私の靴は履いているのに・・・。なんとそれは私の靴から剥がれたビブラムソールだった。その時履いていた私の靴は10年以上経過した革製テレマークブーツ。昨夜、装備を点検中、押入れの奥から発見した年代物。革製なので歩きやすいだろうと勝手に解釈して履いてみた。山での長時間歩行の記憶はあまりない。何とかなるだろうと使ってみたけど、見事な破損だ。

その瞬間に撤退を決意。真っ青な空の下で、雄大な景色を楽しみつつ大休止。その後、スキーをザックにくくりつけ、のっそり帰還開始。ソールの剥がれた靴にはスキーもアイゼンも装着できない。時々、雪を踏み抜きながら林道を歩き始める。

朝、登り始めた時から、両足に違和感があった。土踏まずがなんとなく痛い。下るにしたがって足はさらに痛くなってきた。革製と安心していたけど、テレマークブーツで歩き続けることはシンドイものだ。痛みに耐えつつ駐車場に戻り靴を脱ぐと、両足に巨大なマメが出来てつぶれていた。

◆行動記録
  • 2:20 自宅発
  • 4:40 道の駅しらとり(仮眠)
  • 8:00 行動開始
  • 10:30 和田山牧場
  • 11:20 下山開始
  • 12:50 白山中居神社駐車場
  • 13:20 発
【左・野伏、右・薙刀】

【薙刀山の右に白山連邦。白くて小さいピークは別山か?】

【和田山牧場跡での大休止はこたえられない。】

【剥がれたビブラムソール(右足)、帰りに左足も剥がれた。靴のトラブルは両足に必ず同時に起こることにある種の感動。今まで3回ほどこんな事件を経験しているけど、片方が破損するともう片方も同時に破損する。律儀なものだ。】





2017年2月26日日曜日

豊川稲荷(2017.2.26)

豊川稲荷へ行ってきた。豊川稲荷は名前だけは知っているけど訪れたことはない。JRのポスターで「豊川稲荷初詣のお得な切符」をたまたま発見。往復新幹線利用で往復2300円チョイ。在来線利用なら1500円チョイ。「安い」に弱い私はいそいそ出撃。JR豊川駅から適当な賑わいの参道を歩き、「門前そば」でそばを食べ、お土産の稲荷ずし購入。帰宅後食べた稲荷寿司はとてもおいしかった。

初めて訪れた豊川稲荷は善光寺のような立派な建物だけど、そんなに古いものではない。ただ総欅造りの本堂はなかなか見ごたえがあった。無料のボランティアガイドのオッチャンにじっくり説明を聞き、豊川稲荷の由来が分かった。豊川稲荷は神社ではなくて寺だったんだ。だから柏手は打たない方が良いらしいけど、参拝の人々は柏手を打つ人も多い。正面の入り口には大きな鳥居もある。だけど、線香もたかれている。仏教、神道が織り交ぜになったきわめて日本的な場所だった。


【豊川稲荷本堂】


2017年2月24日金曜日

室生寺(2017.2.24)

一昨日の野伏に引き続き、「昔行ったことあるシリーズ第2弾」。行先は室生寺周辺。この年になると全く知らないところへ行くのが億劫になる。さらに、いろいろ日本全国をうろついてみたものの、どこへ行ってもほとんど同じ。そして同じ所へ行ってもいつも新鮮な感動がある。要するに昔の記憶は遠い彼方に飛び去ってしまったようだ。また、若いときには気が付かなかった新たな発見もあるし・・・。

室生寺は高校生のころ初めて観光的気分で訪れた寺だ。家族で新緑のころ近鉄電車で長谷寺のボタンと室生寺のシャクナゲを目指して出かけたようだ。その時に見た弥勒堂の釈迦如来像がなんとなく心に残った。その後、受験勉強の合間にの入江泰吉の「大和路」だったと思うけど、文庫本の写真集なんぞ眺めていたことを思い出す。

そんな、気分で榛原周辺を車で徘徊した。最初に友人から教えられた「戒長寺」へ向かった。榛原の裏山的な場所に鳥井山、額井岳、戒場岳と印象深い山がある。そのあたりは東海自然歩道が整備されハイキングコースになっているけど、その戒場岳の山腹に戒長寺はある。ここは初めて訪れたけどかなり古い寺の雰囲気が残っている。境内にはイチョウ、ホウノキの巨木が残っており、イチョウの落葉時は一面の黄色に敷き詰められるという、関西では知る人ぞ知る穴場的古寺らしい。

その後、室生寺へ向かい寺前の橋本屋で「しめじ丼」の昼食の後、室生寺を拝観。この季節、観光客の姿も少なく、寺の方からじっくり説明を聞くことができ、新しい発見も多数。のんびり室生寺を見た後もまだ時間がある。「昔行ったことあるシリーズ第2弾」なのでさらに、曽爾高原、鎧岳、兜岳、屏風岩公苑と回ってみた。

どの場所も、はっきり言って、昔見た時よりも感動が大きいような気がする。特に屏風岩公苑の桜は古くて大きい。昔そんな印象は全くなかったので驚いた。この春、桜の季節に再度訪れたいと思っている。

◆行動記録

  • 7:30 出発
  • 8:30 御在所SA
  • 10:10 近鉄榛原
  • 10:50 戒長寺
  • 室生寺
  • 曽爾高原
  • 鎧・兜岳
  • 屏風岩公苑
  • 16:10 榛原発
  • 20:30 東名阪事故渋滞、下道で帰還

【戒長寺の大イチョウ。正面は鐘楼】


【戒長寺本堂は古くて良い感じ】


【お約束の室生寺五重塔】


【奥の院への石段も多くの人の寄進によるものらしい】


【室生寺奥の院への石段】

【室生寺金堂。上の講堂は檜皮葺。この金堂は杮葺き(こけらぶき)。こけらとは「柿」ではなくて檜の板。この金堂の方が講堂より古い寄棟造り。江戸時代に拝殿部分を増築して庇部分が複雑な形を作っている。それが不自然でない美しさを醸し出す。】


【曽爾高原。真ん中がおかめ池】


【「鎧岩」「兜岩」とんがっている右が鎧】


【屏風岩公苑。アプローチの道が狭い。】


【以前は気が付かなかったけど、桜の古木が多い。樹齢い100年以上と書いてあるからソメイヨシノではないかもね。4月に再度訪れたい。】


2017年2月22日水曜日

野伏偵察(2017.2.22)

ここ数年、冬山から遠ざかっている。でもなぜか突然、雪の山が気になってきた。しかし冬山は危険が伴う。この年になってトラブルを起こすのもカッコ悪い。だったら、昔行ったことのある所へ行ってみよう。

と、言うわけで野伏が岳が頭に浮かんだ。今から20年程前、数回出かけたことがある。手前の和田山牧場から見た、野伏から薙刀への山並みが美しかった。それに、あまり危険な場所もなかったように思う。

ただ、登山口へのルートがほとんど記憶にない。白山関連の神社の駐車場から早朝出発で日帰り可能だったとの記憶が残る。そんなかすかな記憶を頼りにネットで調べてみた。その結果登山口の神社は石徹白の「白山中居神社」と判明。石徹白までどう行くのか?それもグーグルマップに導かれて到達できた。便利な世の中になったものだ。

次回の出撃に備え登山口の確認だけのつもりだったけど、天気も良い。雪も良い。てなわけで、和田山牧場までちょいと歩いてみた。当然、雪山の装備もなく、長靴でぶらぶら歩き始めた。歩くにしたがって林道の雪も深くなってくる。重く腐りかけの雪はなかなか手ごわい。時々、踏み抜き膝まで埋まる。長靴なので当然雪が靴の中に入る。

歩くこと1時間半。和田山牧場には到達しない。長靴の中は雪まみれ。和田山牧場から野伏を眺めることを密かに期待したけど断念。引き返すことにした。楽しみはあとに残しておこう。その帰り道は登りよりも厳しかった。登りは「じわっと」足を運ぶけど、下りは「サクサク」足を運べる。その結果、雪を踏み抜くケースが増える。勢い余って三歩以上連続して雪を踏み抜くとバッタリ前につんのめる。そのとき、足に無理な力がかかり痛烈な痛みを伴って足がつる。

ナントカ歯を食いしばり車に戻った、ヤレヤレ。想定外の大汗をかいた山行だったけど、暖かく気分の良い散歩だった。今回、駐車場で女子三人組に出会った。聞けば、前夜、和田山牧場でテン泊宴会。野伏には登らず下山したとか。冬山のテン泊宴会は男の世界と思っていたけど、世の中変わったねえ・・・。

◆行動記録
  • 8:40 自宅発
  • 10:00 新美濃橋 59キロ
  • 10:20 美並・道の駅 61キロ
  • 11:40 ウイングヒルズスキーリゾート118キロ
  • 12:00 白山中居神社駐車場 124キロ
  • 12:10 和田山牧場に向けて歩き出す
  • 13:30 下山開始
  • 14:15 駐車場

【白山中居神社駐車場にはトイレもある。しかし、凍って流れない。だったら使えないと思うのは甘いのかな・・・】


【和田山牧場へは最初林道を歩く】


【最後まで林道を歩けば行けると思うけど、途中からトレースは林道から離れ灌木の間に続く】


【ウイングヒルズから見えるのが多分野伏?】

2017年2月18日土曜日

竜ヶ岳(2017.2.18)

竜ヶ岳へ行ってきた。竜ヶ岳は鈴鹿山脈の北。藤原岳の隣にある。鈴鹿では有名な山だけど竜ヶ岳も藤原岳も登ったことはない。友人から誘われ計画したものの、いろいろ都合がつかなくなり、私も夕方野暮用ができて、どうするか迷う状況になった。

でも、天気は良さそうだ。まあ乗りかかった船ということで、時間まで登ってみた。「登山口の確認でも良いや」と登山靴もはかず長靴での出撃。行けるところまで行ってみる作戦だ。

登山口の宇賀渓観光案内所のお兄ちゃんに状況を聞き、詳細の登山道の地図ももらった。駐車料金500円はかかるけど、一帯の管理は行き届いている。とりあえず一般的に人気のある「遠足尾根コース」を歩き出す。

歩き出して1時間ほど急な登りを抜けると、展望のある尾根に出た。右手に藤原岳、左手に竜ヶ岳の山頂が見える。振り返ると木曽三川を彼方に伊勢湾が広がる。時間切れで山頂を真近に臨むピークで引き返したけど、初めて登った竜ヶ岳は予想外に大きな山で面白そうだ。次回、正式に山頂まで登ってみたい。

ただ、5月以降はヒルとマムシが多いらしい。行くとしたら4月までかな・・・。

◆行動記録

  • 8:50 登山口
  • 9:05 遠足尾根コース入口
  • 10:10 岩山展望台
  • 10:30 遠足尾根新道分岐
  • 11:30 遠足尾根大鉢山分岐
  • 12:15 下山開始
  • 14:00 下山
【遠足尾根コース入口。はじめは杉林の中の急登。】

【ところどころにナンバー表記がある。観光案内所でもらった地図に照らし合わせると現在地が確認できる。だれでも安心して歩ける。】

【尾根に上がると右手に藤原岳。良い山だけどセメント工場のよる山肌の階段状態が痛々しい。伊吹山、武甲山同様、残念な景観だ。】

【尾根に上がると雪が深い。時々、膝まで踏み抜く。場合によっては太ももまで埋まってしまった。こうなると消耗するね。】

【振り返れば高曇りの中、伊勢湾が広がる。風もなく展望のある高曇りが残雪期の山行では最高だね。】

2017年2月12日日曜日

九州5・帰還(2017.2.12)

帰ると決めたら一刻も早く帰りたい。徳島港のフェリー乗り場乗船ラインの最前列で仮眠してそのまま乗船。土曜深夜のフェリーは意外と混んでいた。特に子供や若者が多い。今回の九州遠征は予想以上に厳しい旅だった。以前より体力が衰えてきている。もう無理は聞かないかもと、ちょっと気弱な私です。

◆行動記録
  • 2:55 徳島港発
  • 5:10 和歌山港(859キロ)
  • 8:40 名阪国道針IC(972キロ)
  • 11:00 東名阪、名2環で帰宅(1107キロ)
【和歌山からの帰り道も厳しかった。針インター手前も雪。関ケ原も大雪だったとか・・・。】


2017年2月11日土曜日

九州4・四国縦断(2017.2.11)

今日も寒い。鉄輪温泉も雪が積もる。一昨日杵築、昨日臼杵と回り、この周辺で雪の心配のないところで残っているのは高崎山ぐらいのものだ。サルを見るのなら犬山で十分。けっか、帰ることにした。でも、このままフェリーで帰るのも悔しいので、佐賀関から四国に渡り、四国を縦断(横断?)して徳島から南海フェリーで和歌山経由で帰ることにした。

佐賀関と三崎を結ぶ国道九四フェリーは四国と九州の間のフェリーでは一番短い距離のフェリーだ。乗船時間は70分。四国の西の端、細長い魚の骨のような佐多岬半島の三崎に着く。話には聞いていたけど、以前から重大な関心を持っていたフェリーなのだ。でも、前日はこのフェリーは欠航。電話で運行状況を確認すると、今日は運航しているとのことだ。運航はしているけど揺れるとの情報もあったけど、せっかくの機会なので乗ることにした。

当初はフェリーで別府に入り、佐賀から北九州、山陰を経てじわじわ帰還する計画だったけどね・・・。そんなたまたま乗ることになった国道九四フェリーは予想外に快適な船だった。佐賀関と佐多岬の狭い海峡を越えるとき若干揺れたけど新しい船だったので安心だった。

三崎に上陸後、近くの食堂「まりいな亭」で食べた海鮮丼定食は素晴らしく美味しかった。この地域も南予にくくられるのか南予の鯛めしのようにいろいろな魚が乗った丼に生卵をかけて食べる丼だった。

地図で見ると落っこちるのではないかと思うほど狭い半島を走り、徳島を目指す。しかし、四国も雪。最短ルートの山越えの道は避けて、瀬戸内海沿いの道をひたすら走る。徳島港に着いたのは夜11時を過ぎていた。途中、高松で食べた鳥そばは美味しかった。うどんが美味しいところはラーメンも美味しいんだね。

◆行動記録
  • 9:30鉄輪温泉双葉荘発
  • 10:45佐賀関(519キロ)国道九四フェリー:6990円(車と乗員1名)
  • 11:00佐賀関発
  • 12:20三崎(まりいな亭で昼食)
  • 13:10発
  • 20:45高松(777キロ)麺屋がんてつ・鳥そば820円
  • 23:30徳島フェリーターミナル(859キロ)
【国道九四フェリーから望む佐多岬】

【まりーな亭、三崎は魚が良い。ここで上がるアジは岬アジ。関アジと同じだけどね・・・。】


2017年2月10日金曜日

九州3・臼杵(2017.2.10)

今日も寒い。今年一番の寒波が西日本中心に覆っているようだ。佐賀へ行くには山を越えねばならぬ。昨日、ちょいと覗いた塚原温泉もカンカラカンの凍結路。あっさり佐賀はあきらめた。

雪が降ってなく、天気がよさそうなのは南の海岸線だけ。というわけで、臼杵へ行くことにした。臼杵は石仏で有名だ。石仏といえば国東半島が有名だけど、国東は数年前に訪れたことがある。石仏しかも磨崖仏がこの地域に多いのは不思議なことだ。しかも、他の地域の磨崖仏はほとんど姿もはっきりしないものが多いけど、この地域の磨崖仏ははっきりした形をとどめている。

初めて訪れた臼杵の町もなかなか趣深い街だった。大友宗麟の時代から南蛮貿易の拠点だったとかで、古い町並みも残っている。昼食の「リュウキュウ丼定食」も美味しかった。「リュウキュウ」とは魚を甘辛いたれに漬けたもので、いわゆる「ヅケ丼」。さらに臼杵はフグで有名らしいけど、昼間っからフグを食べる気分にはなれなかった。

24時間とめて600円の駐車場もあったので、臼杵の車中泊も良いかもと思ったけど、あまりに寒いし、町中に温泉がない。結局この日は鉄輪温泉の貸間旅館双葉荘(素泊まり4000円弱)に泊まることにした。双葉荘で地獄蒸しと温泉を楽しみ、部屋のテレビで今後の天候を見極め、行動計画をじっくり練る作戦だ。

◆行動記録
  • 7:00竹瓦温泉朝風呂
  • 8:00行動開始
  • 9:40臼杵観光プラザ(394キロ)
  • 16:30鉄輪温泉双葉荘(474キロ)
【臼杵の武家屋敷でも雛祭り、臼杵の雛人形は紙びなだ。シンプルだけど私は好きだ】

【臼杵に寺町の街並】

【臼杵城、雪がちらつき寒さがこたえる】

【リュウキュウ丼定食。かき揚げもついてボリュームたっぷり】

【臼杵石仏、良い顔している】

【臼杵の石仏は大雑把に言うと4か所に覆いがかけて公開されている。ちょいと歩きつつ見て回るのは楽しかった。】

【鉄輪温泉双葉荘の地獄蒸しは健在だった。ここで蒸かしたサツマイモを肴に飲む焼酎は旨い】

2017年2月9日木曜日

九州2・杵築(2017.2.9)

船内放送で目が覚めた。船の低周波の振動は私にとって素晴らしい睡眠薬だ。一番安い雑魚寝ルームでも熟睡できた。朝7時別府港に上陸。とりあえず鉄輪温泉の渋の湯で朝風呂を楽しむ。その後、港に戻り「団子汁定食」の朝食。

この日は想定外の寒さだった。別府背後の鶴見岳も真っ白。雪の心配のない杵築へ向かう。杵築は豊後の小京都とも言われる観光地。初めて訪れた杵築はなかなか落ち着いた良い街だった。真ん中に低い商人町を挟み両側の高台に武家屋敷が連なる。その町の延長線上に杵築城。この季節、公開している武家屋敷には雛人形が飾られている。雛人形を見ると春を感じるけど、この日は寒かった。

杵築ではよくばり海鮮天丼の昼食。その後、別府に戻り、今夜の車中泊ポイントの偵察。良い場所を見つけた。それは北浜駐車場。横の公園にトイレあり。竹瓦温泉まで徒歩3分。トイレ、風呂付の優良物件だ。さらに24時間とめて500円の低価格優良物件でありました。

車を止め、竹瓦温泉に入り、その後、近くの居酒屋で夕食。竹瓦温泉の周囲は繁華街というよりいわゆる風俗街。風呂上がりのビールに魅せられ適当な居酒屋に入ってしまって、ちょいと後悔。やっぱり居酒屋は吟味せねばならないと反省反省。

◆行動記録
  • 5:30起床
  • 7:00別府港
  • 8:30鉄輪温泉渋の湯(100円)
  • 10:00別府港で団子汁(930円)
  • 12:00杵築、よくばり海鮮天丼(1000円)
  • 16:00別府北浜駐車場(350キロ、24時間500円)

【鉄輪温泉渋の湯、観光客は100円のコインロッカーの使用が義務】

【団子汁、太めの煮込みうどん、野菜が多くて優しい鍋だ】

【杵築の武家屋敷街、知覧、飫肥など九州には武家屋敷街が多い】

【酢屋の坂、知らなかったけど有名な坂らしい】

【よくばり海鮮天丼、真ん中の大きな天ぷらは竹輪ではなく鱧だった】

【武家屋敷の大原邸、茅葺きの屋根が良い】

【南の武家屋敷の端から望む杵築城】

【杵築から別府に戻る途中に塚原温泉に寄ってみた。塚原温泉は数日前某国営放送のブラ***で紹介されていた別府のおおもとの温泉らしい。しかし、別府から数100m上がっただけで、カンカラカンの凍結路。当然、観光客の姿もなく、営業時間も迫っていた。したがって、入浴は断念】

【竹瓦温泉は変わってなかった。入浴料金100円、コインロッカー100円、カラン、シャワーもなくシンプルな湯船が一つだけ。でも、湯量は豊富だ。温泉はこれで良い。特に翌日の朝一番の湯は気持ちよかった。】

2017年2月8日水曜日

九州1・出発(2017.2.8)

久々の遠征。最近出不精気味の私です。寒いしねえ・・・。「これではイカン」と出撃を決意。行先は北九州。特に佐賀がメインターゲット。長崎でもなく博多でも無いところが渋いと自画自賛。

でも九州は遠い。車で行くのは嫌いな京阪神を越えねばならぬ。と言うわけで、今回は大阪南港から別府までフェリーを使うことにした。

久々の南港コスモフェリーターミナルは以前にもまして渋さが目立つ。サンフラワー料金は車とドライバー1名で21800円。これが高いのか安いのか良くわからないけど、船に乗る前にミックスナッツをつまみつつ飲む金麦は旨かった。夕方7時すぎ、上田正樹的にじむ町の灯を眺めつつ船は港を離れた。

◆行動記録
  • 9:40自宅発
  • 12:00菰野(東海大橋、員弁経由)
  • 12:40名阪国道(101キロ)
  • 13:00伊賀SA
  • 14:35西名阪長原IC出る(天理から西名阪310円二回)
  • 15:40大阪南港コスモフェリーターミナル(227キロ)
  • 19:05出向



【サンフラワーから眺めるフェリーターミナル。夜景は美しいけど・・・。】

2017年2月1日水曜日

亀山(2017.2.1)

ちょっと前、亀山・関を訪れた。そのときは時間がなく、関宿中心の行動で、亀山の町は歩いていない。そんなわけで、今回は亀山中心で出撃した。

亀山は東海道の京都へ向かって関宿の一つ前の宿場町。さらに城もあるので城下町でもあるらしい。古い町並みも残っているような気配だけど、今回は亀山城に唯一のこる多門櫓を覗いてみた。多門櫓は小高い丘の上に残っている。そこからは東海道がこれから越える鈴鹿峠あたりの山並みを望むことができ、松本城を思い出した。

その後、関宿に再度向かったけど、平日だったためか、亀山、関宿ともにちょっと寂しい感じだった。

【亀山城多門櫓。昔の建物が残っているけど、外壁の漆喰は美しい。それに引き換え我が家の部屋の中の漆喰壁は築10年も立たないのに汚れが浮き出ている。ナンデダロ~】