毎日暑い。今年は7月は長雨、8月は酷暑。さらにコロナ騒ぎで長期遠征は完全自粛。高齢者の正しい生活は、熱中症対策でクーラーを使ってテレビでも見ながら自宅待機と言うことらしい。そんなある日テレビで若狭の「イカ丼」の紹介番組を見てしまった。その店は三方五湖の畔にあるらしい。良い加減煮詰まった自粛生活の私は逆上気味に「そうだイカ丼を食べよう」と取るものもとりあえず、三方五湖を目指すことにした。当然、日帰りの行動だ。
三方五湖のある若狭地方は運転免許を初めて取った時の初ドライブの代表的なコースだ。さらに若かりし頃、なぜか海を眺めるために向かったコースでもある。当然若気の至りの行動も有ったような無かったような・・・。でも最近記憶力も減退してきて、忘れてしまった。
とりあえず目的は「イカ丼」だけなので昼過ぎにおっとり家を出た。敦賀を越えて三方を目指し適当に走ったら日向湖と言うところに出た。三方五湖の一つらしい。小さな丸い湖の周りに漁師の家が並ぶ。魚を食べさせる民宿も多そうだ。地元のオッチャン、オバチャン、ジイチャン、バアチャンなど人が多い。通常、田舎の平日には地元の人にはほとんど会わないものなのだが、なぜか視線を感じる。
なんと、コロナがらみで他県ナンバーの車に厳しい視線が向けられている気配。特に生活感溢れる地元の路地に入り込むと視線が厳しい。昨今のテレビ報道を見る限り、田舎の高齢者が怯えるのは分かる気がする。そして、ジットリ敵意満載の暗い視線を浴びたとき、疫病の恐ろしさをつくづく感じる。今回のコロナ騒動は、起きている事実を冷静に判断すれば、疫病としてのコロナは恐れるに足らないと思う。しかし一部メディアに誘導された一方方向に偏った報道に影響される人々の社会的な振る舞いは恐ろしい。大袈裟だけど先の大戦もこんな感じだったのではないだろうか?世間の大半に蔓延する空気に反する意見が言いにくい世の中は注意しなければならない。
この疫病が蔓延する前には「正しく恐れよう」などと冷静な報道があったものの、いざ蔓延するとメディアは疫病の恐怖を煽る事一辺倒。ここは一つ、私だけでも冷静な態度で暮らしてみたいものだ。でも、田舎のジイチャン、バアチャンの気持ちも分かるな・・・。
などと、思いめぐらしつつ「ドライブインよしだ」に到着。しかし、この日は店は休み。残念ながらイカ丼は食べられなかったけど、若狭のドライブは楽しかった。いろいろ旅を続けてみて、この若狭地方の良さを再認識。海岸線の美しさはどこにも負けない。さらに、歴史的な物や素朴な人の生活がある。さらに美味しいものも多数ある。ただ、行く先々にある原発はマイナス要因の最大の物だね。
休みで「イカ丼」にありつけなかったけど、執念深い私は翌日、再出撃。その時は大混雑の挙句の果ての売り切れでまたもや「イカ丼」は断念。その日、帰りに敦賀半島を走っていたとき、「もんじゅ」を見つけた。その「もんじゅ」は敦賀半島のどん詰まりの美しい海に面して巨大な建屋をさらしていた。そのとき数年前の「もんじゅ」の事故が大事故にならなかったことの幸せをつくずく感じた。放射性物質の最終処分場を持たない日本には原発は無理。「過ちて改めざる、これすなわち過ちと言う」て言葉が有ったような無かったような・・・。
【三方五湖の先の常神半島どんずまり】
【常神半島の夕日】
【三方湖に脇にある年縞博物館。年縞とは水月湖の底に積もった数万年分の泥の地層。約7万年前からの地層が残っているらしい。7万年前とはホモサピエンスが現れた時。そこにはその間の地震、火山噴火その他の気候変動の状況が記録されている。じっくり見たけど面白かった。話変わるけどフィンランドの放射性物質の最終処分場「オンカロ」は10万年保管するという。そんな意味からも原発のインパクトは大きいね。】
【年縞博物館の隣は三方縄文博物館】
【気比の松原】
【もんじゅ遠望。手前は綺麗な浜だ】
【県外の私としては、ひたすら「スンマセン!スンマセン!」】