秋になった。でも今年の10月は天候が不順だ。妙に暑い日が続いたり、毎週のように台風が来たりで、なかなか出撃できなかった。山の紅葉もイマイチだ。早いのか遅いのか良く分からない。
と言うわけで、山に登る気力も沸かず、お手軽コースの中山道を歩くことにした。春に三留野から馬籠まで歩いた。あと馬籠から大井まで歩けば、御嵩までつながることになる。
中津川でバスに乗り換え馬籠から歩き出す予定だったけど、中津川で予定変更。中津川の一駅先の落合川から落合に出て歩くことにした。JR落合川はダム湖に面し、なかなか雰囲気のある駅だ。春には桜が美しい。いつも列車から眺めるだけなので今回はその付近を偵察してみたい。そんな気分を以前から持っていて、一度、車で向かってみたものの、到達できなかった。そんな車からの到達難易度の高い無人駅なのだ。
落合川駅を下りると中山道への標識がある。その標識に従って歩き出す。30分ほど歩いて落合宿着。そのまま中津川へ向かうのもなんなので、チョイと馬籠方面の落合の石畳だけ覗いていくことにした。落合の石畳はこの辺りの中山道の見所の一つといわれるだけあって、なかなか落ち着いた石畳の道だ。敷かれている石畳の完成度は高い。
落合から大井までの道は木曽の山中から美濃の平野に出た感じで空が広い。でも、小さな丘のアップダウンがけっこうある。その丘の上に立つと恵那山や御岳方面の山々が見通せることができて気分の良い道だ。「歴史の道」の標識も完備していて歩く人も多そうだ。
お地蔵さん、ナントカ立場、一里塚、、、など古いものも多く整備され、その能書きを読んで歩くのも楽しい。街道の横の家々は手入れが行き届き、すれ違う人も愛想よく挨拶してくれる。まさに日本的「お・も・て・な・し」。妻籠や馬籠の観光客でごった返す有名地より、こんなのどかな道を歩くほうが楽しいものだ。そんな気分であちこち寄り道していたら、大井宿に着く頃には日が暮れてしまった。
恵那駅近くの食堂に入り、ビール、串かつ、モツ煮込み、〆て1910円。JRに乗り込み当然爆睡の帰還となりました。(2013.11.6)
◆行動記録
9:20 自宅発
9:35 JR春日井駅
中津川まで(1110円)
9:45 発
10:40 JR中津川着
11:00 乗換
11:05 JR落合川
11:30 落合宿
12:10 落合石畳
12:30 落合宿
13:10 覚明神社
13:50 中津川宿
14:25 上宿の一里塚
15:00 六地蔵
16:10 中津川市恵那市境界
16:35 甚平坂
17:10 JR恵那駅
春日井まで(950円)
【JR落合川駅、以前、車で行こうと思ったけど行けなかった。今回も車両通行禁止の木製橋(村瀬橋)を渡ったので、まだ車で到達する方法は見つかってない。】
【落合の石畳。磨り減った石畳に歴史を感じる】
【落合石畳のチョイ下にある医王子。なかなか立派な寺だった。】
【落合宿を過ぎると空が開ける。馬籠はこの山の斜面にあるはず。】
【落合から中津川へは舗装した道が多い。その舗装は小さな白と茶色の陶器がちりばめられている。遠目に見ると散り落ちた桜に見えなくもない。そんな道をたどればルートを失うことはない。】
【子野の地蔵堂石仏群には古いシダレザクラがある。樹勢、樹形ともに良く春になったらきれいだろうなあ・・・。】
【中津川のチョイ先に見つけた双頭一身道祖神。日本でもあったベターハーフか・・・。】
【のどかな田舎道を歩く。遠くに見えるのは笠置山。この角度から見る笠置山は美しいね】
【秋の雑草焼き。煙も良い香りだ。でも街中ならクレームがつくんだろうなあ・・・。】