2014年6月25日水曜日

第13次四国遍路3(2014.6.25)

今日歩くルートが今回の核心部。「へんろころがし」第二部だ。途中の標識に「へんろころがし」について書いてあった。「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」らしい。国道脇のサークルKでコーヒーを飲み、心静かに鶴林寺登山口から超スローペースで歩き始める。最近、心臓関係で山登りに対してドクターストップ的教育的指導を受けている身としては、心拍数が上がり過ぎないように注意しつつ歩く。疲れたらすぐに休む。基本的に休むのは嫌いでない私にとって、いつでも好きなときに休める理由ができたのはチョイとウレシイ。休むたびにタバコを一服。このタバコが心臓に良くないのは分かっているのだが、良い空気の中で吸うタバコの味は格別だ。

鶴林寺への道は素晴らしく気分の良い道だ。要所要所にベンチがある。そのたびに休む。途中には水呑大師という水場もある。雨に洗われた新緑が美しい。この季節はアジサイが美しい。特にぽってり大きな丸いアジサイに比べて、小さな山アジサイの紫が鮮やかで私は好きだ。1時間45分かけて鶴林寺に到着。

鶴林寺からはいったん那賀川まで急激に下り、太龍寺へ登り返す。鶴林寺への登りに比べて太龍寺への昇りは、ベンチその他の整備は劣っているけど、その分、自然な気配が多く残る。若杉谷川に沿って谷沿いの道をのんびり歩き、最後、尾根筋を登り詰めると太龍寺に着いた。太龍寺は鶴林寺にも劣らない立派な寺だ。この鶴林寺から太龍寺へのルートは四国遍路のメインイベントかもしれない。気分の良い歩きが楽しめた。

太龍寺から再度山を下り、平等寺に向かう。「へんろころがし」も終わったと、緩んだ気分で歩いていると、なぜか、また急な登りが現れた。地図を確認してみれば大根峠の記載発見。事前に気にも留めていなかった峠だけど、二つの山を登った後の大根峠は想定外だった。弛緩した気分のときに現れる現れる困難。まさにこれが修行かもしれない。(2014.6.25/水)

◆行動記録
 6:30 朝食
 7:15 鶴林寺登山口
 8:00 水呑大師
 9:00 鶴林寺
 9:30 発
10:30 大井休憩所
12:15 太龍寺
13:00 発
16:30 平等寺
17:00 民宿山茶花
      1泊二食 6500円
      ビール中瓶 450円
      (消費税込み)
      食事良し(太刀魚の煮付け、カンパチの刺身、ピカピカのご飯)

◆歩行距離
・ 3.1キロ 金子屋(鶴林寺登山口)-20番鶴林寺
        (登り)
・ 6.5キロ 20番鶴林寺-21番太龍寺
        (下って、登る)
・11.7キロ 21番太龍寺-22番平等寺(民宿山茶花)
        (下り、その後平坦だけど峠あり)
(合計)21.3キロ

【鶴林寺への山道には休憩用施設が多数ある。茅葺の休憩所もあった。ここは宿泊も可能だ。マットと蚊取り線香はいるかもしれないけど・・・。】

【水呑大師。水場があるのはありがたい。】

【鶴林寺への絵に描いたような遍路道】

【鶴林寺手前から太龍寺へのルートが見通せる。中央の水井橋で那賀川を渡り、そのチョイ右の若杉谷に沿って沢筋を歩き、尾根に上がって右手に行けば太龍寺だ。】

【鶴林寺山門】

【鶴林寺のコケは美しい。前日、昼食時に地元のオバチャンからも「コケが良いらしい」と聞いていた。】

【太龍寺。山の中にもかかわらず大きな寺だ。たまた人の姿も少なく、清浄な空気を堪能した。】

【平等寺。今まで山の中を歩き続けていたので気がつかなかったけど、平等寺から海が近い。昔から地震の被害を受け続けているこの地域の避難所だったのだろう。階段から見上げつ平等寺を見て、すぐ地震を連想してしまった。】

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