今年の夏はほとんど家から出なかった。従って、7月に入手した18切符がまだ4枚残っている。このままでは無駄になる。と言うわけで遠征を計画。ネットの乗り換え案内をいろいろ検討。さらに、安宿関係もいろいろ検討。その結果、行き先を宮城鎌先温泉の自炊湯治に決定。
鎌先温泉最上屋旅館には自炊湯治システムが健在。最寄り駅の白石まではJRの18切符利用で一日で到達可能。乗車時間は十時間以上、スタートは5時17分の始発だけど乗ってしまえば寝てるだけ。楽な旅だ。
豊橋以遠のJR東の電車はすべて窓を背にしたロングベンチシート。窓の外の景色を楽しむには不都合だ。東海道線の車窓は富士山も見えるし海も近い。したがってロングベンチシートでもそれなりに楽しめる。それが東京を過ぎると窓から見える景色は急につまらなくなる。画一的な駅の形、どこまでも灰色的な家並みが続く。山も木々の緑もほとんどない。だらだらと無駄に広がる広がる関東平野。黒磯辺りから遠くの那須の山並みを見ると心が落ち着く。
夕方6時チョイ過ぎ、白石着。鎌先温泉へのバスはすでになくタクシーで最上屋旅館に向かう。最上屋旅館は風情のある宿だ。掃除も行き届き、快適な三泊を過ごすことができた。この日の夕食は熱海で購入の東華軒の鯛めし弁当。昼は豊橋壺屋の助六。共に東海道線の伝統的弁当で嬉しかった。
◆行動記録
5:17 勝川発(コンビニバーガー、コーヒー497円)
7:00 豊橋(壺屋助六580円)
9:00 静岡
10:30 熱海(鯛めし830円)
12:30 上野
14:15 宇都宮
15:15 黒磯
15:45 新白河
17:30 福島
18:10 白石(タクシー2200円)
最上屋旅館(ビール300円、久しぶりに見つけたコイン投入有料テレビ)
【鎌先温泉最上屋旅館は外観が渋い】
【炊事場も渋い】
【内湯も渋い、カメラがなぜかすぐに曇る】
■2日目・仙台、秋保温泉(2019.9.2)月
細心の注意をはらい天候を読み出撃してきたけど、秋雨前線の読みは難しい。日本中で東北南部のみ天気が悪いようだ。しかし、宿でくすぶっているわけにはいかない。とりあえず朝一番のバスで白石に出てJRで仙台に出てみることにした。今まで何度も仙台を訪れているものの、市内を徘徊することはほとんどない。繁華街を歩き太助の牛タンを食べたことはあるけど、そこがどこだったのか?記憶はない。当然、伊達政宗の銅像も見たことがない。
仙台駅に降り立った時、雨が降ってきた。雨の中歩き回るほどの気力もない。行先に困った。駅の観光案内所で相談してみる。結局、秋保温泉に行くことにした。秋保温泉には行ったことがないし共同浴場もあるらしい。温泉なら雨が降っていても問題ない。初めて訪れた秋保温泉共同浴場は良い温泉だった。綺麗な高温の湯が浴槽の縁から溢れていた。
その秋保温泉だけで一日つぶすことは難しい。更に仙台は人が多い。名古屋の街より落ち着かない。白石に戻り、白石周辺の情報収集することにした。白石は片倉小十郎にまつわる城がある。とりあえず歴史の街だ。白石の観光案内所でバスの時刻表をゲットし、白石の見るべきところを聞いた。
駅前食堂で白石名物「うーめん」の昼食。その後、白石城へ向かって歩き出す。幸い雨も小降りになってきた。白石城は明治の廃城令で取り壊されたものを平成になってから木造で忠実に再建されたものだ。天守閣は再建だけど石垣は古いものらしい。白石城に着いた頃、雨が降ってきた。城は外から眺めるだけで、観光案内で聞いたスーパーで食料を調達し、あっさり宿に戻り、完全な湯治状態にはいった。
◆行動記録
・7:24 バス(200円)
・コンビニおにぎり
・JR白石ー仙台760円
・バス仙台駅ー秋保温泉往復1560円
・秋保温泉共同浴場300円
・JR仙台ー白石760円
・白石駅前食堂(うーめんビール2000円)
・白石スーパー食料・酒(3000円)
・バス200円
【秋保温泉共同浴場は明るくてきれいだ】
【白石城】
今日も日本中で東北南部のみ天気が悪い。特に白石周辺から福島辺りが良くない。宮城県北部は良さそうだ。いろいろ検討の結果、松島、瑞巌寺方面に行くことにした。この地域はなんとなく土地勘が無い。その理由は松島、瑞巌寺、そして瑞鳳殿、塩竃神社の位置関係がわかってない。特にJRの駅名が紛らわしい。松島、松島海岸、西塩釜、本塩釜、東塩釜、塩釜、仙石線、東北本線、仙石東北ラインなどなど入り乱れている。
とりあえず、仙台から仙石線で松島海岸で降り、瑞巌寺を訪れ松島の遊覧船乗り場は確認した。その後食べた「アナゴ重」(1200円)は美味しかった。
朝一番のバスの中で地元のバアチャンに話しかけられる。話しているうちに70歳以上は運賃は100円と判明した。料金表を見ると70歳以上は100円だけど年齢証明がいるらしい。それは地元の人だけかもしれないけど、料金表の記述にはその記載はない。タクシー2200円が200円になるだけで充分なので100円で乗るのは申し訳ない気がして、最終日まで200円で乗ってしまった。
バスは平日のみ運行している。要するに小中学生のスクールバスも兼ねているようだ。小さな体に大きなランドセルの小学生と朝の挨拶をかわしつつ乗るバスは味わい深いものがある。最近、自分で車を運転することが面倒になってきた。若いころは何事も自力で解決していたけど、人に頼って生きるのが楽だ。人に頼って生きるには待つ力が必要だ。最近、自分でいうのもナンだけど待つ力は出来てきたような気がする。
◆行動記録
・アナゴ重(1200円)
・亘理町ではらこ飯購入(537円)
・最上屋三泊支払い(11154円)
【瑞巌寺の参道】
【瑞巌寺本堂、初めて訪れた瑞巌寺はなかなか見所多し。】
【参道の海側は震災の津波の被害が見える。しかし本堂は被害なし。松島は津波の被害は少なかったようだ。】
■4日目・帰還(2019.9.4)水
今回の旅は天候に恵まれなかった。天気が良ければ、もっとガシガシ歩き、汗を流し、美味いものを食べれたと思う。まあ、こんな旅もあるはなあ・・・。帰りは宇都宮から熱海までグリーン車を奮発。乗車時間4時間料金980円はリーズナブルだと思う。グリーン車の車窓から最近変貌の著しい東京の街を眺めようと思ったけど、ほとんど寝ていたので東京スカイタワーをちらっと眺めただけだった。
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