先週訪れた鹿教湯のチョイと先、志賀高原の入口、湯田中渋温泉の隣に角間温泉はある。数軒の旅館と数カ所の共同浴場が有るだけの昔ながらの湯治場だ。数十年前にその中の越後屋に泊まった事があるけど、今回は別の宿をとった。
訪れるのは二回目だけど、雰囲気はほとんど変わらない。昔ながらの集落の中に旅館と共同浴場だけがある。温泉街も飲食店も普通の商店も無い。まさに日本の原風景といった感じの農村の雰囲気だ。その旅館も共同浴場も数十年前に訪れた時と全く変わらない。数十年前にも古いと感じたけれど今回も全く変わらない感じ。まさに時が止まった所と言うことができる。
宿も共同浴場も古いけれど掃除が行き届いている。共同浴場は地元の方と宿泊者意外は入れない。その温泉は素晴らしい。チョイと熱めの美しい湯が浴槽の縁を溢れ流れる。
これからもいつまでもこんな雰囲気を失わずあり続けてほしいものだけど、進歩・成長・利益優先の昨今の日本の風潮を考えると絶滅危愚種に近いかもしれない。少なくとも私は心から応援したい。また行きたい。
【横手山山頂から笠ヶ岳を見下ろす。久々の志賀高原だけどバブル崩壊後のスキー客減少の影響か廃墟状態の巨大ホテルが目についた。形あるものは必ず壊れる。止むを得ないことだけどこれからどうなってしまうのだろう。私にとって子供のころからの思いで深い志賀高原が乱れてくるのは残念だ。昔聞いた「麗しの志賀高原」が耳に響く。】