今回、三朝温泉に来た目的は湯治場の雰囲気を残す三朝温泉に入ることとともに、紅葉の投入堂に行くことだった。しかし天気がはっきりしない。低気圧は抜けたものの冬型の気圧配置。山陰特有の冷たい雨が降っている。とりあえず温泉街の偵察を兼ねて投入堂へ行くことにする。
投入れ堂には温泉街からバスに乗る。そのバスも2時間に1本。バスを待つ間、気になっていた共同浴場「株湯」へ行ってみる。三朝温泉発祥の湯と言うことなので温泉街の中心にあるものと思っていたけど、温泉街から外れた場所にこじんまりとたたずんでいた。入浴するまでの時間は無いので入浴は投入堂の後にする。
時間をつぶしつつやっとたどり着いた投入堂。受付のオニイチャンに確認して見れば、今日は入山禁止だとか。話には聞いていたが管理が厳しい。どこへ行っても昨年の遭難の話を聞かされた。事故を起こした人は79歳。登山のベテランと自分で言っていたそうだ。山のベテランの高齢者、それが一番危険かもしれない。なんせ79歳だもんねえ・・・。
私なんぞ、それに比べればまだまだ「ハナタレ小僧」。でも、膝は痛い、バランス悪い、記憶力、注意力減退。自戒せねば・・・。ただし素直な私は、あっさり登山中止。門前の茶屋で三徳豆腐を肴に熱燗。冷えた体にしみわたる。 温泉に戻り、件の株湯に入湯。素晴らしかった。小さな浴槽なれど、下から潤沢な湯が湧いている。その湯はきわめて透明なるも、地球のエネルギーに満ち満ちた重みのある湯であった。 (2009.11.18/水)
0 件のコメント:
コメントを投稿