(登山道脇には石仏多数)
(山頂付近の経塚群、伊勢湾台風で立ち木が倒れ発見されたとか)
(朝熊山金剛證寺)
(山頂付近の経塚群、伊勢湾台風で立ち木が倒れ発見されたとか)
(朝熊山金剛證寺)
(架け替えられた伊勢内宮宇治橋)
(豚捨、牛丼、イケル)
朝8時21分の近鉄急行宇治山田行き急行、宇治山田で賢島行き普通に乗換え二駅目の朝熊駅まで2時間強。今回も特急には乗らずその特急料金(1280円×2)を下山後の「一杯」に充当する作戦。近鉄朝熊駅は無人駅。予想に反して何もない。付近を探索するも行動食購入の店もない。その時、近鉄の駅員が車で登場。何か張り紙を張っている。
あとで張り紙を見てみれば、前日発生したチリ地震の影響で津波警報発令。五十鈴川駅-賢島間の電車が午後から普通だとか。今回は朝熊山に登った後、鳥羽の先の船津へ下山する予定。その船津が不通区間の真っ只中だ。津波警報なら長引くと見て、朝熊山から伊勢神宮方面へ戻ることに計画変更。本来なら下山後、鳥羽あたりでサザエのつぼ焼きなんぞを肴に一杯やる予定なるも、急遽、伊勢神宮「おかげ横丁」での赤福で渋茶に変更か・・・。
朝熊駅周辺はほとんど人の姿も無くひっそりしている。しかし戦前までは朝熊山金剛證寺へのメインルートだったとかで、なかなかしっかりした気配の家が多い。11時チョイ前、歩き始める。明け方降った雨も上がり気分が良い。梅もほころび春を感じる。すぐに急な登りになる。登山道脇には丁石と石仏が多数。丁石は22丁まで、登る距離の目安となる。
22丁の丁石の脇を抜けると視界が全面的に開ける。ここまで1時間半ほどの登り。眼下に伊勢の街並み、青い海の彼方にのっぺりした知多半島が見える。大きな山も無くあんなのっぺりした陸地なら、太平洋を越えてくる海のたわみに一気に覆われてしまうのではないか?と、感じるぐらい薄っぺらい陸地に見える。
この場所は、戦前まで大きな旅館が有ったらしい。名前はとうふや(東風屋)旅館。朝熊駅の集落からここまでケーブルカーが運行し、大いに賑わったとか。そのケーブルカーも昭和19年、太平洋戦争でレール供出。その後、車社会で伊勢志摩スカイラインに取って代わられ、運行断念。でも、今、ケーブルカーが動いて、伊勢の魚介をこの山の上で食べつつ、海を眺めることが出来たらなんと素晴らしいことか・・・。
とうふや旅館跡地から30分程度で朝熊山山頂。八大龍王社がある。ベンチに腰掛け、海を眺める。先ほどのとうふや旅館跡からの展望に加え鳥羽、渥美半島も見える。鳥羽の沖の島の連なりは串本の橋杭岩のようにも見える。
金剛證寺へ回ってみる。予想に反して大きな寺だ。山頂周辺には多くの建物の遺構もある。伊勢湾台風で立ち木が倒れその結果発見された経塚群跡も面白かった。奥の院への卒塔婆群にも圧倒された。金剛證寺からは伊勢神宮方面へひたすら下り約2時間。夕方4時、内宮着。到着早々、人の多さに圧倒される。新しく架け替えられた宇治橋を渡り伊勢神宮も参拝」。あらためて神宮内の巨木に感心した。
参拝後、おかげ横丁の「豚捨」で打ち上げ。コロッケ肴に冷酒と牛丼。そのコロッケ、牛丼は素晴らしく美味しかった。私、「豚捨」のまわし者ではありませんが・・・。(2010.02.28/日)
●各種データ
朝熊山は伊勢神宮(内宮)の東、標高555m。アサクマではなくアサマと読む。山の上には金剛證寺というお寺がある。伊勢神宮の鬼門を護るとかで昔は良くの登られていたらしい。私が高校時代読んだ吉川英治の宮本武蔵もなぜか登っていたような、記憶がある(定かでないけど・・・)。以前から気になっていたその朝熊山へ「てくてくまっぷ」をにぎりしめ登ってきた。
朝8時21分の近鉄急行宇治山田行き急行、宇治山田で賢島行き普通に乗換え二駅目の朝熊駅まで2時間強。今回も特急には乗らずその特急料金(1280円×2)を下山後の「一杯」に充当する作戦。近鉄朝熊駅は無人駅。予想に反して何もない。付近を探索するも行動食購入の店もない。その時、近鉄の駅員が車で登場。何か張り紙を張っている。
あとで張り紙を見てみれば、前日発生したチリ地震の影響で津波警報発令。五十鈴川駅-賢島間の電車が午後から普通だとか。今回は朝熊山に登った後、鳥羽の先の船津へ下山する予定。その船津が不通区間の真っ只中だ。津波警報なら長引くと見て、朝熊山から伊勢神宮方面へ戻ることに計画変更。本来なら下山後、鳥羽あたりでサザエのつぼ焼きなんぞを肴に一杯やる予定なるも、急遽、伊勢神宮「おかげ横丁」での赤福で渋茶に変更か・・・。
朝熊駅周辺はほとんど人の姿も無くひっそりしている。しかし戦前までは朝熊山金剛證寺へのメインルートだったとかで、なかなかしっかりした気配の家が多い。11時チョイ前、歩き始める。明け方降った雨も上がり気分が良い。梅もほころび春を感じる。すぐに急な登りになる。登山道脇には丁石と石仏が多数。丁石は22丁まで、登る距離の目安となる。
22丁の丁石の脇を抜けると視界が全面的に開ける。ここまで1時間半ほどの登り。眼下に伊勢の街並み、青い海の彼方にのっぺりした知多半島が見える。大きな山も無くあんなのっぺりした陸地なら、太平洋を越えてくる海のたわみに一気に覆われてしまうのではないか?と、感じるぐらい薄っぺらい陸地に見える。
この場所は、戦前まで大きな旅館が有ったらしい。名前はとうふや(東風屋)旅館。朝熊駅の集落からここまでケーブルカーが運行し、大いに賑わったとか。そのケーブルカーも昭和19年、太平洋戦争でレール供出。その後、車社会で伊勢志摩スカイラインに取って代わられ、運行断念。でも、今、ケーブルカーが動いて、伊勢の魚介をこの山の上で食べつつ、海を眺めることが出来たらなんと素晴らしいことか・・・。
とうふや旅館跡地から30分程度で朝熊山山頂。八大龍王社がある。ベンチに腰掛け、海を眺める。先ほどのとうふや旅館跡からの展望に加え鳥羽、渥美半島も見える。鳥羽の沖の島の連なりは串本の橋杭岩のようにも見える。
金剛證寺へ回ってみる。予想に反して大きな寺だ。山頂周辺には多くの建物の遺構もある。伊勢湾台風で立ち木が倒れその結果発見された経塚群跡も面白かった。奥の院への卒塔婆群にも圧倒された。金剛證寺からは伊勢神宮方面へひたすら下り約2時間。夕方4時、内宮着。到着早々、人の多さに圧倒される。新しく架け替えられた宇治橋を渡り伊勢神宮も参拝」。あらためて神宮内の巨木に感心した。
参拝後、おかげ横丁の「豚捨」で打ち上げ。コロッケ肴に冷酒と牛丼。そのコロッケ、牛丼は素晴らしく美味しかった。私、「豚捨」のまわし者ではありませんが・・・。(2010.02.28/日)
●各種データ
・近鉄名古屋-近鉄朝熊:1530円
・バス神宮会館-近鉄宇治山田駅:320円
(始発の内宮からなら410円。ほとんど離れてないのに90円違う。不思議だ)
・近鉄宇治山田-近鉄名古屋:1410円
・おかげ横丁・豚捨
コロッケ(2個)、牛丼、冷酒2合:2600円ぐらい
●行動
・午前8時21分:近鉄名古屋発
・午前11時:歩き出す
・午後0時30分:とうふや旅館跡
・午後1時:朝熊山山頂
・午後2時:金剛證寺を下山開始
・午後4時30分:内宮
・午後6時前:近鉄宇治山田発
・午後8時前:近鉄名古屋着
・歩行行動時間:約5時間
(ちょっと汗をかいた)