2014年5月25日日曜日

第12次四国遍路4(2014.5.25)

時間的には次の13番大日寺まで歩き、そこから帰還しても、この日の内に帰宅することは可能だ。でも、もう歩くのはお腹一杯。バスで徳島まで出て帰ることにした。今回のルート、特に昨日の藤井寺から焼山寺のルートは消耗した。体中の細胞から水分が失われ、いくら水を飲んでも喉が渇く感じ。

寄井から徳島へ向かうバスはレトロだ。一昔前のバスの雰囲気。窓を開けることも可能だ。開いた車窓から吹き込む風を浴びて乗るバスは何年ぶりだろう・・・。そのバスで知り合った京都からこの地域に移り住んだオネエチャンとかインドネシアから介護研修に来ているオニイチャンとの会話も楽しかった。

インドネシアは平均寿命68歳で、介護が必要になる前に人は亡くなることが多いとか。これから平均寿命が延びる気配なので、そんな意味からも介護技術を学びに来たらしい。でも、インドネシアと日本とどちらが幸せな社会なんだろうね・・・。(2014.5.25/日)

◆行動記録
 7:30 宿を出る
 8:34 徳島行きバス(1000円)
10:00 徳島駅着
10:15 バス(210円)
11:00 南海フェリー発
      難波まで(2000円)
13:00 和歌山港
14:28 難波着
15:00 近鉄難波発

【寄井のコンビニ駐車場にあるベンチ。ここでコーヒーとサンドイッチの朝食。ちょっと贅沢してコーヒーはブルーマウンテン】

【帰りのフェリーから眉山を望む。2時間の乗船中すべて甲板で居眠り。良い気持ちだ。】

2014年5月24日土曜日

第12次四国遍路3(2014.5.24)

今日のコースは四国遍路の核心部。藤井寺までの吉野川にからんで歩く牧歌的部分と、藤井寺から焼山寺までの「へんろころがし」のハード部分。距離も長く、事前の情報ではけっこう大変なコースとの話もあったので、朝食を断り、早めに宿を出た。

天気は良い。吉野川の潜水橋を渡りつつ、四国遍路の醍醐味的景観を楽しみつつ藤井寺に到着。寺のオッチャンに焼山寺までの大体の時間を聞いてみれば6~7時間だとか。その時、午前9時。午後5時の朱印記帳締切時間にはのんびり歩いても間に合いそうだ。

本堂脇の坂を登り始める。道は良く踏まれ緩やかに始まる。のんびり歩けば楽勝とのどかに歩き始めた。途中、水場や吉野川の展望の素晴らしい休憩所もあって、気分は最高。しかし、一本杉庵への登りあたりで疲れてきた。さらに一本杉庵からいったん沢筋に下り、焼山寺へ登り返す頃にはヘロヘロ状態。5時の制限時間が心配になるほどだった。でも、休んでばかりいては永久に着けぬ。なんとか頑張り、なんとか焼山寺へたどり着いた。

その後、ひたすら下り、寄井の街に着いたのは夕方6時に近くなってしまった。そこまで宿の手配もせず、「最悪、バスで徳島へ戻れば良いや」、と甘い考え。最終のバスの時間には何とか間に合ったけど、だめもとでさくら旅館に飛び込んだ。藤井寺から歩いてきたと話し、一夜の宿を頼んだら、なんとか素泊りなら泊まれるとのこと。やれやれ。藤井寺から焼山寺のルートは想像以上のハードな行程だった。特にアップダウンの繰り返しに精神的に消耗させられた。まさに修行の道だ。

早速風呂に入り着替えてから、近くのコンビニ横のベンチに陣取り、ビールのロング缶。暮れていく山を眺めつつ、やっと一息。背後の田んぼではかえるの大合唱。なんてことない景色だけれど日本の原風景。以外とこんな感じの場所は少ない。宿の部屋に戻ると、宿の窓から入る風も気持ちいい。何でだろう?この地域全体の空気が良いのだろう。(2014.5.24/土)

◆行動記録
 6:30 朝食断り行動開始
 7:20 川島潜水橋
 8:30 藤井寺
 9:00 発
10:10 水場
10:40 長戸庵
12:00 柳水庵
12:30 発
13:30 一本杉庵(浄蓮庵)
14:10 沢を渡る
15:00 林道(あと1キロ標識)
15:30 焼山寺
16:00 発
17:45 寄井・さくらや旅館
      素泊(5000円)

◆歩行距離
・ 7.8キロ 旅館八幡-藤井寺
・ 3.4キロ 11番藤井寺-長戸庵
                (登り)
・ 3.2キロ 長戸庵-柳水庵
        (下り)
・ 2.2キロ 柳水庵-一本杉庵
        (登り)
・ 4.1キロ 一本杉庵-焼山寺
        (下って登る)
・ 1.6キロ 12番焼山寺-杖杉庵
        (下り)
・ 8.7キロ 杖杉庵-寄井・さくら旅館
        (下り)
(合計)31.0キロ

【川島潜水橋】

【11番札所藤井寺】

【長戸庵】

【長戸庵の先の展望休憩所。吉野川がゆったり流れる】

【柳水庵にある遍路休憩所。宿泊も可能。でも夜は怖いかも・・・】

【柳水庵】

【一本杉庵には弘法大師の像が立つ】

【12番札所焼山寺】

2014年5月23日金曜日

第12次四国遍路2(2014.5.23)

バスは途中、事故渋滞で1時間遅れで鳴門西に到着。下車したのは私とオバチャンの二人だけ。バス停から歩きながら四国遍路に来たことを話す。するとオバチャンは「霊山寺は板東駅へ行く途中」との更なる喜ばしい情報を教えてくれた。なんとバス停は霊山寺の裏山に有った。

天気も良い。朝日と爽やかな風に吹かれて霊山寺到着。第12次四国遍路の始まりとなる。一番霊山寺、二番極楽寺、三番金泉寺はすぐ近くにある。この三つの寺はすでに訪れているので朱印は頂いてある。チャッチャと参拝を済ませ、四番大日寺へ向かって歩き出す。

当初、「10番切幡寺まで行ければラッキー」と思っていたけど、思わぬ幸運からスタートが早くなり、順調に歩くことができた。五月の紫外線満載の太陽を背中に浴び、大汗かきつつひたすら歩く。若い頃は何も気にせずに山に行っていたけど、そのころの酬いか顔はシミだらけ。もう遅いかもしれないけど、最近は日焼け止めも顔に塗りたくることにしている。でも、手遅れかもしれないね。

今回はなぜか遍路が少なかった。したがって、たいした事件も起きずサクサク進む。その分、体が疲れる。夕方も近づき宿が心配になった10番切幡寺の手前で、軽トラバンに乗ったオニイチャンが声をかけてくる。そのオニイチャンはこの先の遍路宿の若旦那だった。渡りに舟。宿の手配もこれで終わった。(2014.5.23/金)

◆行動記録
 5:55 鳴門西バス停着
 6:15 一番霊山寺
 6:45 二番極楽寺
 7:30 三番金泉寺
 9:30 四番大日寺
10:20 五番地蔵寺
12:00 六番安楽寺
12:40 七番十楽寺
14:00 八番熊谷寺
15:00 九番法輪寺
16:15 10番切幡寺
16:40 発
17:10 旅館八幡 切幡寺から2キロ
      7862円 (一泊二食 生ビール1)

◆歩行距離
・ 1.0キロ 鳴門西バス停-霊山寺
・ 1.2キロ 一番霊山寺-極楽寺
・ 2.5キロ 二番極楽寺-金泉寺
・ 4.9キロ 三番金泉寺-大日寺
・ 2.0キロ 四番大日寺-地蔵寺
・ 5.3キロ 五番地蔵寺-安楽寺
・ 1.0キロ 六番安楽寺-十楽寺
・ 4.2キロ 七番十楽寺-熊谷寺
・ 2.4キロ 八番熊谷寺-法輪寺
・ 3.8キロ 九番法輪寺-切幡寺
・ 2.0キロ 十番切幡寺-旅館八幡
(合計)30.3キロ

【1番札所霊山寺】

【何か違和感が・・・】

【2番札所極楽寺】


【3番札所金泉寺】

【4番札所大日寺】

【地蔵寺に向かう道路際にいちごの無人販売発見。1パック購入し食べながら歩く】

【5番札所地蔵寺】

【6番札所安楽寺。宿坊もある大きな寺だ】

【7番札所十楽寺。ここも大きい。宿坊、食堂あり。でも閉まっていた】

【熊谷寺手前に古い仁王門有り】

【8番熊谷寺】

【9番法輪寺】

【10番切幡寺】

【切幡寺大塔から吉野川方面を望む。明日は吉野川を越え、向こうの山に登る予定】

【切幡寺大塔はなかなか良い】

2014年5月22日木曜日

第12次四国遍路1(2014.5.22)

前回、86番志度寺まで来た。一般に遍路は87番長尾寺、88番大窪寺で結願。でも31番竹林寺から始め私は、行く先々で「もうおしまいだね」なんていわれる度に説明するのも面倒なので、87番、88番は後に回し、一番札所霊山寺からスタートすることにした。

この霊山寺は、今を去ること15年ほど前、私がまだ現役だった頃、訪れたことがある。私が四国遍路を意識したきっかけになった寺だ。その時、入手した納経帳を今も使っているし、霊山寺の朱印も頂いてある。あまりに古い話なので霊山寺の記憶もほとんど無い。どんなところだったのか?再度見るのも楽しみだ。

と、いう訳で、今回は徳島行きの深夜バスで出撃することにした。徳島行きの深夜バスは前回の出撃時に出発時間を確認してある。適当に向かった名鉄バスセンターでトラブル発生。なんと徳島行きは週末だけだった。一瞬、出発を一日延期することを考えたけど、丸亀行きで高松で降り、JRで徳島方面に入るアイディアが降りてきた。

さらにチケット売り場窓口のオニイチャンから「四国の最初のバス停は鳴門西」との情報をゲット。しかし、鳴門西バス停の状況その他位置関係がまるで分からない。「バスの運転手ならもう少し分かるかもしれない」とのオニイチャンの言葉に、とりあえず鳴門西までのチケットを購入。最悪、高松まで行ってJRで戻るつもりでバスを待った。

定刻になりバス登場。そのバスの運転手に鳴門西バス停の状況を聞くものの、要領を得ない。高速のパーキングにあるバス停で、そこからのアクセスは何もないとのことだった。何処まで行ったら良いか?ワアワア聞いていたら、後ろに並んでいたオバチャンが声をかけてきた。鳴門西バス停からJR板東駅まで徒歩30分程度。私も鳴門西で降りるので、降りてからの方向を教えてくれるとか。

一番札所霊山寺はJR板東から歩き始める計画だった。これなら徳島経由で行くより時間的にも経済的にも勝っている。そのオバチャンは名古屋の娘さんのところから鳴門西バス停のすぐ下の自宅に帰るところだった。何と言う幸運。これもお大師様のお導きか?(2014.5.22/木)

◆行動計画
23:10名鉄バスセンターから丸亀行き深夜バス
     鳴門西まで6500円 


2014年5月18日日曜日

大台ケ原2(2014.5.18)

昨夜は胸焼けに苦しんだものの、9時には就寝。したがって5時に起きたときはなんとなく睡眠は足りているようだ。気分は悪いものの天気は良い。山に登らずに撤退する理由は無い。二人で今後の身の振り方を相談しつつ、集合の9時まで時間がある。とりあえず、朝の散歩をかねて日出ヶ岳へ登ることにした。動けば少しは胃の調子も回復するかも・・・。

朝の散歩の効果は絶大。日出ヶ岳から戻ったとき、体調は完全に回復。激辛台湾カップラーメン(すがきや製)の朝食を摂れば絶好調。爽やかな笑顔で9時の集合時間に顔を出す。初めてのパーティーだったけど、多分、私が最年長。山ガールと山ボーイの集団でありました。

特に山ガールと親しく登る山は、まことに楽しいものでした。みんなカワイイネー・・・。我々の世代の山屋とは別世界の人種だね。でも、写真を撮るたびに独創的なポーズを強要されるのは、この歳になるとチョイと辛い。こう見えても、ナイーブで人見知りの私です。(2014.5.18)

◆行動記録
 5:00 起床
 7:30 日出ヶ岳
 9:00 ビジターセンター
      大蛇嵓(だいじゃぐら)、正木ヶ原、日出ヶ岳と反時計回りで周回
16:00 ビジターセンター
22:00 帰宅

【日出ヶ岳展望台から大峰方面のスカイラインがクッキリ見える】

【反対側には熊野灘】

【日出ヶ岳の展望台は昔と変わらない。空が青い】

【大蛇嵓(だいじゃぐら)にて同行パーティーの若者達と若くない相棒約1名】

【大台ケ原は予想以上に荒れていた、その代わり展望はすこぶる良い】

2014年5月17日土曜日

大台ケ原1(2014.5.17)

昔の山仲間に誘われて大台ケ原へ出かけてみた。大峰、大台のこの方面は今から10年以上前、たびたび訪れた地域。紀伊半島の複雑で急峻な山が入り組んだ山域だ。最近は単独あるいは気心の知れたメンバーとしか山に行ってないけど、今回は友人の紹介での20人以上の大パーティーへの参加となった。

18日日曜日午前9時、大台ケ原ビジターセンター集合。直接行くには、超早起きが必要だ。最近、睡眠の質が芳しくない。早起きが苦痛だ。したがって、当然、前夜発車中泊。榛原のオークワで食糧確保。友人と慎重検討の結果、牛肉400グラム、ミックスホルモン200グラム。

大台ケ原ビジターセンター前の駐車場はキャンプ禁止の張り紙多数。最初、二人で車中泊するのは窮屈なので、友人は車の横にテントを張って寝る計画。しかし、あまりにも多数の「キャンプ禁止」の張り紙にビビリ、テントを断念。真面目(もとい)気の小さい二人なのです。暗くなる前に、車の中で宴会開始。愛用のコンロとフライパンで肉を焼き始める。

私は芋焼酎、相棒は日本酒。持参した生野菜をかじりつつ肉を焼く。若い頃なら足らないぐらいの一人300グラムの肉。しかし、夜中に異様に胸が焼ける。深夜、目が覚め、胃腸薬を飲み、何とか朝になる。相棒は気分良さそうに熟睡している、と、見えたのは錯覚で、彼も一晩中胃もたれに苦しんでいたとか。朝、開口一番、気持ちが悪い。今日登るのは止めようか?との雰囲気ムンムン。

そんな姿を見て、何かホッとした私です。二人とも年食ったもんんだなー・・・。(2014.5.17)

◆行動記録
12:30 甚目寺
16:30 大台ケ原ビジターセンター

【大台ケ原ビジターセンター駐車場】

2014年5月16日金曜日

道樹山(2014.5.16)

道樹山は春日井の東の端にある。周囲にはハイキングコースが整備され、山に行く前のウオーミングアップにちょうど良い。さらにこの時期は新緑が美しい。高い山も手近な低い山も登ってしまえば皆同じ。そんなわけで、好天に恵まれたこの日、久しぶりに登ってみた。

以前、山の仲間と、忘年会に向けての美味いビールを飲むためとか、正月の餅の食べ過ぎ対策とか、不純な動機で登ることが多かったけど、今回は純粋に新緑を楽しむために登ってみた。

植物園の駐車場に車を止め、裏の弥勒山方面に歩き始める。新緑が美しい、心地よい風が木々の間を吹き抜ける、その先には明るい青空が広がっている。まさに「爽やかな緑、明るい緑」だ。(2014.4.16)

【春日井の植物園、なかなか良い】

【植物園の裏手から山道に入る。新緑と木漏れ日が美しい】

【木々の間から春日井の街を望む】