2017年4月27日木曜日

新潟(2017.4.27-29)

■4月27日(木)
去年は滝桜、一昨年?は角館。次は弘前まで行ってみたい、と思っていたけど雑用に追われ三日間しか時間が取れない。でも、「出かけるぞ」と強い決意で出かけてみた。とりあえず、新潟コンフォートホテル2連泊を確保。新潟中心にのんびり動き回る作戦。私、新潟が好きなのです。

一日目、今まで気になっていたけど訪れてない小諸の布引観音と弥彦山に立ち寄りつつ新潟入り。布引観音も弥彦山も想像以上に存在感のある場所だった。

【駐車場から20分ほど歩く道は新緑が美しい】

【観音堂には名残の桜。山吹の黄色が美しい。】

【遠く浅間山を望む】

【弥彦神社は立派な神社だった。塵一つ落ちてない掃除の行き届いた神社だった。なんでこんなに美しく管理できるのだろう?と思うほど綺麗な神社だ。】

【夕闇迫る弥彦神社本殿】

【弥彦山の裏から越後七浦シーサイドラインにまわる。夕日が佐渡島の左に沈む】

【たまたま走った越後七浦シーサイドラインは素晴らしいドライブコースだ】


◆行動記録
  • 7:20 加子母発
  • 8:50 木曽福島・道の駅
  • 和田峠:620円
  • 11:20 布引観音
  • 12:15 発
  • 12:30 昼食・中華小百合
  • 須坂東ー柏崎:3130円
  • ガソリン:3000円
  • 17:00 弥彦神社
  • 13:30 発
  • 19:00 新潟コンフォートホテル(朝食付き2連泊10000円、駐車場1030円/日)
  • 笹団子:700円

■4月28日(木)
自由に動けるのは一日しかない。なんとしても東北には足を踏み入れたい。との思いで、山形の「置賜さくら回廊」方面を目指してみた。「置賜さくら回廊」は山形県南部の南陽市から長井市にかけての桜の古木の多い地域だ。数年前、角館の帰りにたまたま見つけた桜の名所だ。

朝日、飯豊、蔵王、吾妻連峰に囲まれたこの地域は早春の東北を感じるには良いところだ。遠くの山々には雪が残り、里の田んぼは動き始める。しかし、久しぶりに見た置賜の桜の古木はおしなべて元気がない。最近感じるんだけど、数百年生きてきた古い桜がここ数年で弱ってくるものが多い。心配だ。

【赤湯の烏帽子公園から桜見物スタート。こんな作戦もあるんだなあ・・・。】

【十二の桜。茶店で「かいもち」を食べたけど、しみじみ美味かった。】

【山口奨学桜、明治のソメイヨシノだけどここは元気だ。】

【釜の越サクラ、数年前に咲いていた古木は完全に枯れてしまった。残念だ。】

【草岡大明神桜。名前のついた桜としては日本一の太さらしいけど、ちょっとアレッ?って感じだった】

◆行動記録(金)
  • 7:50 発
  • 9:40 小国・道の駅
  • 10:50 南陽市烏帽子山公園
  • 置賜さくら回廊(十二の桜、山口尋常小学校跡の桜、 相応院の桜、小守堂の桜・・・)
  • 十二の桜(かい餅)
  • 山口尋常小学校(草餅)
  • 18:00 ホテル
  • 夕食 山小屋

■4月29日(土)
二泊三日の旅の三日目。もう帰ることを考えねばならぬ。日本海側を富山まで南下し、池ケ原湿原をちょいと覗き帰還する計画を立てた。毎年、GWの始まる直前に池ケ原湿原への林道が開かれる。そのとき池ケ原湿原を訪れるのが恒例となっている。昨年は雪が少なく、したがって水も少なく、咲いた水芭蕉が霜にやられて悲惨な状況だった。

今年はその反対で雪が多く水芭蕉はまだ早かった。ここ10年ほど、ほとんど毎年、このGW直前に池ケ原湿原を訪れているけど、二年連続で不十分だった。今年はクラブツーリズムのバスも出ているとかで、湿原には途中の駐車場から無料のシャトルバスが出ている。数年前までの静かで美しい水芭蕉はもう見られないかもと、ちょいと寂しい。

水芭蕉が早いということは山菜関係もまだ早かった。でも標高を下げて山菜を確保。相変わらず山菜関係にはしぶとい自分を再認識。帰り道、高山を過ぎ臥龍桜を覗いてみた。臥龍桜は古いエドヒガンだけど、まだまだ元気だ。今回見た桜の中で一番良かった。桜を見るのはなかなか難しい。

【出雲崎の道の駅駐車場で「石油発動機運転会」が開催されていた。いろいろな趣味があるのもだ。】

【池ケ原湿原の水芭蕉は連休後かな・・・?】

【水芭蕉は咲いてはいるけどまだまだかな・・・。】

【臥龍桜は見ごろだった。例年より半月ほど遅いけど・・・。】


◆行動記録
  • 7:50 発
  • 9:30 出雲崎・道の駅
  • 14:30 池ケ原湿原
  • 15:30 発
  • 18:00 加子母着

2017年4月5日水曜日

九州北部(2017.4.5-9)

九州には何度も訪れているけど、佐賀には行ったことが無いと思っていたら吉野ケ里遺跡には行っていた。ただ、吉野ケ里遺跡が佐賀県だという意識はほとんどない。それほど私にとって佐賀はイメージが少ないのだ。

そんな地味な佐賀だけど幕末には大きな力を発揮したと私は思っている。しかし明治になってからその存在感は薩摩、長州、土佐に比べてイマイチ薄い。そんな佐賀の実態を調査すべく佐賀に向かった。手には未使用5日分の18切符を握りしめている。

●一日目(岩国まで)2117.4.5(水)
東海道線を西に下る場合最近はほとんど大垣乗り換えとなる。唯一、早い時間帯で米原直行するのは金山7:10発。これに乗れば、朝の二度寝がゆっくり楽しめる。しかし、九州まで18切符で直接入るのはなかなか苦しい。とりあえず岩国で一泊。

知人から一日中JRに乗り続けるのはシンドイのではないか?と言われることも多いけど、それがなかなか楽しい。移動中も見どころは多い。最近、18切符利用の高齢者が激増。その特徴は、「団体オババ」「単独ジジイ」「外国人」などなど。彼らと会話していると退屈することもない。

隠し持った2Lの紙パックワインを小さな濃茶のペットボトルに移しチビチビ飲みながら滋賀県から博多まで1日で踏破を画策する単独ジジイからの大量の有力情報をゲット。彼も18切符の達人と見た。

さらに、魅力的ドイツ人オナゴとお互い片言の英語で一生懸命コミュニケーションを試みるのもとても楽しい。最近、若いオナゴと双方努力(ここ強調)で会話することがほとんどないもんね・・・。彼女も言っていた「18キップはナイスチケット」。外国人、特にヨーロッパの人はのんびりしている。まあ、5か月旅をしているのなら理解できるね。

◆行動記録
  • 7:10 金山
  • 13:50 岡山
  • 18:00 岩国
  • 宿泊:α1(6400円)
  • 夕食:駅近くのすし屋(味、コストはあれっ?)
【鈍行の先頭車両のはベストポジション】

【このカップの中にイイチコが入っているとは分かるまい・・・】

●二日目(佐賀)2017.4.6(木)
岩国を出ると海が近い。天気予報は芳しくないけど雨は降らない。車窓からは穏やかな瀬戸内海。桜も咲いている。列車に座り続けるだけでも腹は減る。鳥栖でシウマイ弁当発見。店のオバチャンからはアサリ飯弁当を勧められた。「季節の弁当でふっくらしたアサリが美味いよ」。しかし、横浜の影響かJRに乗るとシウマイ弁当に反応してしまう。

岩国から佐賀は近い。お昼チョイすぎに佐賀着。ホテルを確保後、佐賀の町を探索。佐賀城方面に向かう。その佐賀城にある佐賀城本丸歴史館は素晴らしい。鍋島藩の本丸御殿を忠実に木造復元(一部、昔の部分もある)している。名古屋の本丸御殿の豪華総ヒノキ造りとは異なり、きわめて自然、質素な武家屋敷の風情を醸し出している。

入場無料で地元のジイチャンのボランティアガイドの説明も付く。ぼくとつな新人ボランティアガイドの説明はその本丸御殿の雰囲気と相まってとても好感が持てた。しみじみ思う。佐賀は葉隠れの精神がいまだに健在でけれんみが無い。それが佐賀に地味な気風を生み出しているのかも・・・・。と、深読みしている私です。

【佐賀城本丸歴史館】

【内部、花を生けていた】

【鯱の門】

【中庭】

【落ち着いた喫茶店。昭和45年からやってるとか。何か懐かしい】

【スナップエンドウ塩茹で、アサリ酒蒸し、ヤリイカ天ぷら、すべて美味い、安い】

◆行動記録
  • 6:44 岩国発
  • 下関乗換
  • 10:44 小倉
  • 12:30 鳥栖
  • 13:20 佐賀
  • コンフォートホテル佐賀(2連泊朝食付き10400円)

●三日目(武雄温泉、唐津)2017.4.7(金)
この日は佐賀連泊。とりあえず武雄温泉に向かう。武雄温泉の楼門は辰野金吾の設計だとか。東京駅を作った辰野金吾は佐賀出身。昨日の喫茶店でも話題になったけど辰野金吾は佐賀ではかなり有名。唐津の旧唐津銀行も彼の設計だ。佐賀も含めこの九州北部には明治の建築物が多い。

武雄温泉をじっくり楽しみ、佐世保へ行くか唐津に行くか迷ったけど、JRの乗継状況が唐津の方が良かったので唐津に向かう。唐津は博多から地下鉄でつながっているので馴染みはあるが、行ったことはない。佐賀から向かうには唐津線の気動車で佐賀平野を抜けていく。久しぶりに乗った気動車はとても懐かしかった。天井には扇風機。スイッチを入れると扇風機は回った。

◆行動記録
  • 7:52 佐賀駅発
  • 8:30 武雄温泉
  • 11:08 武雄温泉発
  • 11:52 久保田乗換
  • 13:00 唐津
  • 15:46 唐津発
  • 17:00 佐賀
  • 夕食:五島うどん(肉つけ麺)
【武雄温泉楼門、辰野金吾が作った古いものだ。温泉は高温、湯量豊富で内部もきれいだ。下呂温泉同様のチョイとぬめりのあるアルカリ泉、雰囲気、泉質ともに道後温泉以上と思う。】

【楼門を抜けると新館と呼ばれる建物がある。新館と言ってもこれも古い。】

【唐津曳山会館、迫力あり。】

【唐津城本丸は桜が満開。天守閣は工事中で入れなかったけど、模擬天守ということなので登る気はなかった。】

【唐津には笹の生け垣が目立つ。手入れしているオバチャンに聞いてみたけど、手入れは大変そうだ。】

【旧唐津銀行内部は無料で公開されている。この建物も辰野金吾】

【唐津から佐賀への気動車の中で萬坊のイカ天(300円)にイカメンチ、イカボール(チーズ入り)を付けて飲みつつ帰還。それによりお腹いっぱい。当日の夕食は五島うどんになってしまった。】

●四日目(下関、門司)2017.4.8(土)
この旅もあと二日。これ以上、遠くには行けない。帰る方向の下関、門司をちょいと覗きつつ岩国まで戻ることにする。佐賀同様に門司も下関も降り立ったことは無い。

初めて訪れた下関は観光地だった。観光案内所で情報収集後、唐戸市場へ向かった。あいにく天気が悪く、小雨が降ってきた。ザックにザックカバーを装着。先日買ったばかりの新しい雨合羽を初めて着用。足元の靴の防水機能もまだまだ健在。小さな傘を差しつつ歩く。完璧な雨装備で歩く散歩はまっこと快適。まさに「雨に歩けば」的な気分でありました。

唐戸市場はお隣の方々の団体様で大混雑。赤間神宮前の海峡を眺められる料亭的飲食店で昼食。今回の旅の中で最もちゃんとした食事にありついた。海峡を眺められるとは言うものの、この日は生憎の濃霧。関門連絡船も欠航。

食事の後、人道トンネルを歩いて文字に向かう。この日はJR九州主催の人道トンネルを歩くウオーキングイベントが開催されていた。その係員のお兄ちゃんと話すうちに一緒に歩くことになり、門司まで話をしつつ歩いた。話には聞いていた人道トンネルを歩くことができてちょいと嬉しかった。

人道トンネルは布刈神社の脇に出た。そこから門司港駅まで歩き、岩国に戻った。門司港駅周辺は桜満開で人出も満開。午後になり天気も良くなり皆さま楽し気な表情に満ち溢れていた。

◆行動記録
  • 7:13 佐賀発
  • 10:00 下関
  • 14:00 門司
  • 14:30 下関
  • 17:30 岩国
  • 宿泊:シティイホテル安藤(4500円)
【下関港の波止ではアジが連れていた。20センチ級の味がクーラー一杯。ウラヤマシイ・・・。】

【唐戸市場の中ではいろいろ海鮮が食べられる。しかし、初詣状態の大混雑。】

【赤間神宮。食事を優先したので参拝せず。】

【赤間神宮前のふよう亭のランチ。冷酒(五橋)付き、良かった。】

【人道トンネル入り口】

【人道トンネル、約700m)】

【布刈神社は関門橋のほぼ真下にある】

【門司港はレンガ造りの建物で町おこし中。これだけ見ると外国にいるようだ。】

●五日目(帰還)2017.4.9(日)
18切符で帰還する場合、岡山から姫路、米原から大垣の区間が通常ネックになる。そこをスムーズに通過するためには若干の工夫が必要だ。糸崎ー相生、米原ー名古屋間直通の列車を考慮しつつ帰還した。ただ米原乗継が急だったので米原名古屋間立っての帰還だった。今後はもう少し早く米原に到着したいと思っている。

今回の旅も無事終了。最近になく充実した旅だった。しかしまだまだ北部九州は見どころが多い。さらに下関にも心が残る。今後は一日目に下関まで足を延ばす作戦を考えている。

◆行動記録
  • 6:48 岩国発
  • 9:31 糸崎発
  • 12:18 相生着
  • 12:50 相生発
  • 13:10 姫路着
  • 13:57 姫路発
  • 16:30 米原
  • 17:45 金山