本当なら前夜、下山後八方あたりの温泉で汗を流したかったんだけど、秋の好天の連休中日、八方近辺は人であふれている。疲れ切った体で、混雑する温泉に入るのはけっこうストレスだ。さらに疲れから何もしたくない。一杯飲んで早く眠りたい。
てなわけで、白馬の道の駅で車中泊。夕食は近くのラーメン屋。久しぶりの白馬道の駅だったけど、ほとんど満車状態。そのほとんどが車中泊だ。団塊の世代が65歳を迎え、完全リタイヤ。そのとき「車中泊で全国放浪」の気持はよくわかる。私は現役時代から車中泊していたけど。
少し前は道の駅での車中泊は大袈裟なキャンピングカーが目についた。しかし、最近は単なる大きめのワンボックスが大多数。そのワンボックスは非常に良く考えられた装備が搭載されている。さすが高度経済成長を支えた団塊の世代だ。日々改善の体質が感じられ、小さな改善、改良が素晴らしい。そんな車の工夫話や、車中泊のポイント、走って楽しい下道ルート、お勧め温泉など情報交換も楽しいものだ。
大汗かいた後、風呂にも入らず寝てしまったけど、さすがに気分は良くない。朦朧とした頭でも風呂に入りたいと感じつつも熟睡。朝一番の朝風呂に入りたいけど、近くには早朝から入れる温泉はない。野沢か湯田中方面に行けば入れるけど、帰る方向とは大きく異なる。
結局、葛温泉・高瀬館へ向かってみた。しかし、高瀬館は単なる旅館。外来入浴できる時間が限られているだろうなあ・・・。
高瀬館には9時20分に着いた。玄関で入浴を頼んだら、入浴時間は10時から。しかし、準備ができているので入れるとのこと。やれやれ。もつれる足で風呂に飛び込む。朝の掃除が終わった直後で、浴槽には湯が注ぎ込まれつつあった。ということは正真正銘の一番風呂だ。
入浴所間開始までまだ40分もある。と、いうことは40分間完全独占状態。ついてる。結局1時間以上、上質の温泉を楽しむことができた。その後、サラダ街道経由で帰還。明るいうちに帰宅できた。
【高瀬館露天風呂。内湯には「ぬるゆ」「あつゆ」の二つの大きな浴槽がある。昔は「あつゆ」は異常に熱かったけど、今回はほとんど差がなかった。連休なので一般受けするように温度を調節していたのかな・・・。】
【露天風呂の脇には喫煙場所がある。最近、煙草について原理主義的禁止運動が満ち満ちている。少しばかりの受動喫煙に目くじら立てるよりも、お互いの立場を尊重する「おたがいさま」の気運も大切にしたいねえ。そして社会の分断、排斥を避けるべきだ。その方が社会的なコストも低くなる。大袈裟だね。】
【波田から山形を抜けるあたりの農産物直売所。最近、システム的企業化された道の駅とは異なり素朴な好感の持てる地元主導の産直所。併設の蕎麦処ま良かった。ざるそば730円、天ぷら300円】