2019年6月6日木曜日

宗次ホール (2019.6.5)

久しぶりに名古屋の街に出た。天気も良かったので市役所周辺の路上駐車可能な場所に車を止め、散歩を兼ねて街を歩く作戦。野暮用を片付けつつ、たまたま宗次ホールの前を通りかかった。宗次ホールは某カレーチェーンのオーナーが個人的な趣味で運営しているクラシック中心の施設だ。存在は以前から知っていたけど入ったことはない。

通りかかったのは11時頃。入口に人が集まっている。覗いてみればランチタイムコンサート(入場料千円)を待つ人波。この日はピアノとバイオリン二本のコンサート。「ずらっと名曲」というタイトルからも分かるように、わかりやすい曲のコンサートらしい。時間も当日券もあったので寄っていくことにした。

初めて入った宗次ホールは収容人数二百人程度の小さなホールだ。小さいだけに聞きやすそうだ。係りのオネエチャンたちも感じのいい人が多そうだ。予想通りコンサートはほとんど聞いたことのあるメロディでとても楽しかった。メロディは聞いたことがあるものの題名は半分以上思い出せない。これを機会に題名を覚えようと思ったけれど帰宅後、メロディも題名も思い出せない。若い頃はこんなことはなかったとチョイと寂しい。でも知っているメロディを聞く時、なぜこんなに心地良いのかなあ。

この日は久々に名古屋の街を歩き回ったけれど、私の好きな久屋公園久屋公園の景観が一変している。特に桜通北側のエリアはケヤキの大木が生い茂り、その木々の隙間からテレビ塔を眺めながら歩くのが私の通常の散歩コース。夏にはこの木陰に吹き抜ける風を感じて快適な移動が楽しめた。しかし、その木陰が無くなっている。

栄地区活性化を合言葉に昔の木々は斬り倒され、良い感じに落ち着いてきた煉瓦の歩道、噴水などほとんどが掘り返されている。「何で?」 まったく理解不能だ。経済効果の名のもとに古いものが切り捨てられる。その一方で観光客を呼べそうなわざとらしい伝統的建造物群は手厚く手堅く保護される。文化財保護の名のもとに人の生活までも脅かされる。もっと肩の力を抜いて自然体で古いものに向き合えないのかなあ?残念だ。

この日は一日中、名古屋の街を徘徊し、最後は熱田祭りの花火で打ち上げ。毎年、熱田祭りは雨模様が多いけどこの日の花火は快適な夜空に快適に上がった。

【宗次ホール内部】

【切り倒されたケヤキが痛々しい】

【大津橋の欄干。私が小学生のころからある。渋い。】

【その橋の下は名古屋城の外堀。昔はここを名鉄瀬戸線が走っていた。今、残っているなら面白いのになあ・・・。】

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