久々の京都への車での出撃なので、用心深い私は京都中心部の走行は避けて、北の鯖街道側から大原の三千院の様子を見ることにした。久々の三千院は開花宣言は出たものの満開には程遠かった。そのせいか人出も少なく静かな散歩を楽しめた。でも、今から50年ほど前の三千院とはなにか違う。最近の観光地化で整備された寺までの参道沿いの土産物屋から人の姿が消えたのはそれはそれで寂しいものがある。夏草やつわものどもが夢のあと。
今回の新型コロナ騒動はそれはそれで心配な事が多いけど、気づかされた事も多い。「イベント中止」「オリンピック延期」「卒業式中止」で世間はワイワイ騒いでる。そんな時、テレビで見た卒業式の女子小学生の袴姿には驚いた。その隣には羽織袴の男子生徒。まるで七五三だ。
さらに経済対策と称する政策に株価は乱高下。金が金を生む世の中に格差は拡大。強欲がまかり通る。「アスリートファースト」と声高に叫ぶオリンピックも鼻持ちならない。
古い人間の私としては、人間生活の基本は「衣、食、住」。楽しみと言えば農作業で大汗かいた後の風呂上がりのビール。私もライブ、コンサート、スポーツ観戦は好きだけど、しょせん虚ろな喜びだ。今回のコロナ騒ぎは、こんな浮わついた世の中に神様が与えた試練かもしれない。
などとぼやきつつテレビのニュースを見ていたら、我が国のトップのカミサンが、亭主の出した「花見自粛」の最中に桜をバックに笑顔で集合写真。巷では「首都封鎖」の議論も出てるのに、ナンカナー、キーワルイナー。
【門前の茶店、チョイと寂しい】
【菜の花盛り。桜、ボタン、シャクナゲはこれからだ。】
【静かな三千院】
【苔と杉は美しい】
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