2021年2月20日土曜日

京都一周トレイル④(2021.2.20)

 ■嵐山から歩き、栂尾高山寺で鳥獣戯画

今年になって始めた京都一周トレイル完歩計画だけど、南東部の伏見稲荷近辺から反時計回りで南西部の桂方面へ日帰りで歩く事を基本とした。その時、比叡山近辺のルート選びが難しい。歯を食いしばり大汗かけば日帰りで歩くこともできるけど、良い年をして必死に歩くのもみっともない。

銀閣寺から大原までのコースは3回に分けて歩く作戦。その時は八瀬のケーブルを利用する計画だ。しかし、その八瀬ケーブルが3月下旬まで動かない事が判明。

仕方がないので、つなぎに反対側の嵐山から栂尾を歩くことにした。このコースは今から十年ほど前に歩いた事がある。その時は秋で、高雄の神護寺で紅葉を楽しみつつビールで打ち上げ。今回は栂尾の高山寺で鳥獣戯画(レプリカだけど)を見ることをメイン目的にすることにした。

朝10時頃からJR嵯峨嵐山駅から渡月橋に向けて歩き出す。コロナ非常事態宣言発令中のこの時期、さすがの嵐山も閑散としている。有名な竹林の道にもインバウンド、若者の姿もなく道の先まで見通せる。冬のこの時期に言うのもナンダけど、「夏草やつわものどもの夢のあと」。

静かな静かな嵯峨野をのんびり歩く。風もなく、花粉もまだなく、暖かな陽射しを浴びて気分は最高。鳥居本の分岐を左に曲がり、六丁峠を越えて落合から清滝川沿いの道になる。冬とは思えないような豊富な水量の清滝川は美しい。

楽しく歩いてたどり着いた高山寺で見た鳥獣戯画は良い。特にウサギと蛙の相撲が良い。蛙は組み付いたウサギの耳に噛み付いている。厳密に言えばこれは反則だ。しかし、対戦中の蛙もウサギも楽しそうだ。さらに周りを取り巻く観客ウサギも笑っている。まさにここにはスポーツの原点がある。現在大騒ぎとなっているオリンピック関係者には特に見習ってほしいところだ。

北斎漫画にも言える事だけど、日本の文化は素晴らしい。この鳥獣戯画もデフォルメされた姿の中の真実がクールだ。最近世の中で珍重されているグローバルな価値観ってどーなのよ、、、。

◆行動記録

勝川(6:37)山科往復ジパ3680円、山科ー嵯峨嵐山330円、金山(6:55)乗換時間短い、JR嵯峨嵐山(9:48)、野宮神社、鳥居本、六丁峠、落合(11:30)、高山寺(14:00)、同発(14:39)、二条駅前(15:20)530円バス、東西線220円京阪山科まで430円(290円と思ったけど?地下鉄と京阪では料金違う?)、JR山科(16:05)、JR米原(17:06)

【野宮神社、静か】

【竹林の道、静か】

【落柿舎、静か】

【二尊院、静か】

【鳥居本、静か】

【落合で清滝川に下りる】

【冬の川とは思えない清滝川】

【北山杉の森も10年前と変わらない】

【高山寺石水院、拝観料800円】

【気分の良い縁側から気分の良い庭を眺めて一休み】

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