岡山の山奥に「吹屋」というところがあることを知ったのは5年ほど前。備中高梁の松山城へ行ったとき、備中高梁の観光案内地図で見つけた事が最初だった。江戸時代のベンガラで栄えた古い町並みが残っているらしい。いつかは行こうと思っていたけど、行くのに時間がかかる。往復新幹線を使っての弾丸ツアーなら日帰りも可能だけど、そうまでして訪れる気分でもない。
と言うことで、青春18切符が利用可能になったこの時期に、ビジネスホテルに前後2泊のノンビリ計画で出撃した。コロナ騒動で行動自粛の世の中なので、旅先での飲食は極力避けて、夕食はスーパーないしはデパ地下の食材購入で凌ぐ作戦。以前は旅先の居酒屋で一杯やりつつ地元の人と話をするのが旅の最大の楽しみだったけど、最近は地元のスーパーを覗くことが旅の最大の楽しみになっている。
(2021.3.3)大原美術館、倉敷徘徊後、倉敷泊
倉敷を訪れたのは初めてだ。駅の観光案内所でマップをもらい、「美観地区」と呼ばれるわかりやすい場所に向かう。両側に柳が植えられたお堀的な川には小舟が浮かび若者がカップルで船に乗っている。もう少したてば柳の芽吹きも進んで美しい景観が楽しめるだろうけど現在はまだ早い。綺麗に整えられた町並みはあまりにもそれらしい作りで、私にとっては「アレッ?」って感じ。同じような感覚は湯布院でも感じたけれど、若者の卒業旅行には向いているようだ。
◆行動記録
勝川(6:37)青春18切符12050円、姫路(11:18)駅そば380円、姫路発(11:35)、倉敷(14:00)、東横イン4550円、大原美術館1300円(割引券で200円割引)、アイビースクエア、夕食餃子、麻婆豆腐、ビール大、2126円、カレー580円(天満屋のデパ地下で夕食を買う作戦なるも買いたいもの無し)
(2021.3.4)吹屋
吹屋へ行くには備中高梁から一時間ほどバスに乗らなければならない。そのバスは一日3往復。これが吹屋に行くのを困難にしている。今回は倉敷に前泊したので備中高梁には余裕で着いた。一時間ほど町を歩いた。高梁川と備中松山城のたたずまいは岐阜の町を思い起こさせる。古い家並みも残っていて街歩きも楽しい。
吹屋へのバスは高梁川を離れグングン山の中に入って行く。こんな山の中に栄えた街があったことに驚く。当時、日本有数の銅山で、そこから得られる硫化鉄でベンガラを作り、巨額の富を生み出したという。その町並みは通常の宿場町とはどこか違って、石見銀山の町並みに近い気がするけど、どこが宿場町と違うのかは良くわからない。昔の坑夫の歴史がなんとなく残っているのかも知れない。
バスで吹屋に着いたのは11:00。帰りのバスは15:45。滞在時間は4時間40分。時間を持て余すかも?との心配もあったけど。、4キロ離れた広兼邸を往復したら丁度いい時間だった。広兼邸はかって映画「八つ墓村」の舞台となった古い家で、巨大な石垣を想像していたけど、実際に見た広兼邸の石垣は想像以上に大きかったし美しかった。
◆行動記録
倉敷発(8:39)590円備中高梁まで、備中高梁着(9:14)、市内徘徊、同発(10:50)バス吹屋なで800円、吹屋(11:00)昼食山菜そば500円、広兼邸400円、ビール、ぜんざい、吹屋発(15:45)、備中高梁発(16:56)860円、岡山(18:00)、東横イン4550円、夕食高島屋デパ地下
(2021.3.5)帰還
朝から雨。直帰した。岡山から姫路までは山陽線の方が時間は早そうだけど、赤穂線経由のほうがノンビリしている。西大寺見物や日生のカキオコにも未練はあったけど、天気も芳しくないので姫路で駅そばを食べただけでトットと帰還した。車窓から見た麦畑は青くなってきた。
◆行動記録
岡山発(9:25)、播州赤穂、姫路で駅そば380円、姫路発(11:27)、米原発(14:02)、大垣駅(14:41)
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