新潟方面二泊三日の三日目
最終日だ。帰るルートをいろいろ考えたけど糸魚川から大糸線経由で帰ることにした。長い間北アルプスへ入山してきたけど、大糸線に乗るのは二回目。唯一乗ったのは高校一年の夏の北アルプス登山の時だ。忘れもしない最初の本格的な登山。当時、表銀座と呼ばれていた合戦尾根から燕、槍ヶ岳に登り上高地へ降りる代表的なルートだった。私の山の原点となった山行だった。車で横目で山を眺めることは数しれないけれど列車の窓から山や街をじっくり眺めるのは初めてだ。
往きは飯山線で来たので帰りは信越線の直江津経由で帰ることにする。新潟から長岡に向かってJRに乗った時気がついた。新潟の新造列車には日除けのシャッターがない。UVカットなのだろう。日よけのシャッターが無いと車内はスッキリ。車窓の景色も良く見えて快適だ。
長岡で駅周辺を徘徊、駅直結の市役所施設に火焔土器の展示があるかもと期待したけど見つからなかった。今回のルートで唯一残念なのは直江津から糸魚川までがJRではなくて「えちごトキメキ鉄道」であることだ。したがって18切符は使えない。以前は使えたのに悔しい。そのトキメキ鉄道に乗り込んだら雰囲気がおかしい。テッチャン風のオニイチャン多数。しかも急行と言うことで通常900円のところ1400円。途中の能生では笹寿司の販売なんぞもあって何か観光列車の風情。カメラを構えて走り回るノリ鉄のオニイチャンより地元の女子高生を眺める方が好きな私にとって、チョイと違和感のある雰囲気だけどローカル線維持の努力に対してとりあえず納得しておこう。
大糸線から見る北アルプスは高曇りでスカイラインはよく見える。いつも車から見る姿とはチョイと違い面白かった。今回はなんとなく流れで直江津からは観光急行、南小谷からは「リゾートビューふるさと」という観光列車に乗ってしまった。観光的列車には鉄チャンと思われるオチャンニイチャンが多數。スマホ、カメラを持って走り回っている。私もチョトだけ鉄ちゃんだけれども、走り回る体力はない。
旅の最後が一般観光的になってイロイロ面白い旅だった、と過去形で語るつもりだったけど問題が発生。松本からの列車が運転見合わせとなっている。松本と塩尻の間で沿線火災との情報。かなり大量の列車が止まっている気配。時間は午後6時。いつ復旧するかもわからないので松本のホテルを探してみた。しかし、夏休みのハイシーズンの土曜日。どこも満員の気配。テントもダンボールも持ってないし今夜のねぐらも心配だ。進退きわまってこれを書いている。と、言いつつホームに止まっている名古屋行きのしなの自由席を確保した。どう考えても名古屋に最も近いと思われた。当然、チケットは無いけどなんとかなるだろう。
◆行動記録
新潟発7:42 長岡着8:56
長岡発9:52 直江津着11:20
直江津11:26 糸魚川着12:20 何故か観光急行1400円
回転寿司「廻るすし倶楽部」1650円素晴しい。県民割クーポンも使うことができた。
糸魚川発13:23 南小谷着14:25
南小谷発15:16 松本着17:15 リゾートビューふるさと530円
午後9時半ごろ帰宅