二日前に時間切れで撤退した山の辺の道だけど、一日置いて再挑戦。こんなに焦って再挑戦しなくても良いようなもんだけど、早く行かなければ「もう良いか・・・」てな感じになってしまいそう。なんせ自分自身の気持ちがどう変わるか自信が持てない私です。
前回の時間切れ撤退に懲りて、今回は早めに家を出た。JR柳本駅から11時前に歩き出す。心配した天気も今日一日持ちそうだ。とりあえず長岳寺まで戻って、そこから後半を歩き出す。今日のゴールは石上神社。距離も短いし、途中の見るべきポイントも少ないので余裕で歩けると思っていた。
しかし、コースからは少し外れたところにある歴史芸術文化村で想定外の時間を食ってしまった。歴史芸術文化村の話は関西の友人から聞いていた。奈良の文化財の修復を行う工房を一般に公開する施設だという。公開することによって文化財修復の大切さを一般の人に理解させようというのがコンセプトらしい。
その歴史芸術文化村の標識を夜都岐神社の先で見つけてしまった。「せっかく来たので寄ってみるか」とコースを外れて向かってみた。入場無料。さらに係員の説明付きガイドツアーも無料。無料に弱い私は当然参加。
一時間程度のガイドツアーはなかなか中身も濃く、文化財修復の実際が良くわかった。修復の工房は考古、建築、絵画、仏像の四つに分かれており、本物の修復作業を見ることができる。ちなみに仏像工房では当麻寺の仁王像を修復中だった。開口の阿形(あぎょう)像の口の中に日本ミツバチが巣を作り、その修復作業を行っていた。絶滅危惧種の日本ミツバチと朽果て危惧種の仁王像双方を救うには困難な作業があったようだ。
それやこれやで時間がかかり、最後は大急ぎで天理の街を通り抜けた。途中、天理教の本部の巨大木造構造物を見た。京都の本願寺などの巨大仏教建築やヨーロッパの巨大キリスト教会と比べても遜色のない巨大建築だけど、なんとなく違和感がある。初めて見たこともあるけど、これが歴史的な存在感の違いなのかな・・・?
◆行動記録
7:31近鉄名古屋、9:06伊勢中川、10:45JR桜井、10:50歩き出す、中山廃寺、大和神社御旅所、衾田陵、竹之内町環濠集落、夜都岐神社、13:00歴史芸術文化村、15:30発、16:10石上神宮、17:00天理駅、一人打ち上げ(餃子、ビール、チャーハン)、18:51名張、19:44中川