国宝の十一面観音は七つ有る(最近、八つになったとの情報も有るが)。その中で最も見ることが難しいのが六波羅蜜寺の十一面観音だ。12年に一度、辰年の一時期に御開帳される。それが今年だ。当然、行かねばならぬ。というわけで出かけてみた。
意外だったけど、秘仏の本尊の拝観は無料。暗くて見えないかも知れないと恐れていたけど、開かれた扉の内側の十一面観音はけっこう明るく見えた。しかし五メートル程離れて正面からの一方向からしか見えないのでその姿はよくわからない。
この十一面観音は六波羅蜜寺の秘仏の本尊でまだまだ現役の信仰対象だ。そんな訳で何処を探しても写真が無い。こうなると姿をしっかり見て頭に焼き付けねばならない。
正面からの見た顔はけっこうふっくらしていて定朝の仏像を連想させる。十一面観音というと天平仏を連想するけど六波羅蜜寺の十一面観音は新しいかもしれない。隣の令和館の空也上人像や平清盛像等、六波羅蜜寺の仏像は鎌倉時代の物が有名だしね。
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