2010年5月15日土曜日

屋久島・復路

【宮之浦港のトッピー。山は雲も晴れたのに、登れないのがチョイと残念】


【鹿児島南埠頭高速ターミナルで購入したお寿司とビール。〆て807円。名古屋では見られない高パフォーマンスだ。】

 本当はもう一泊して16日のトッピーで帰る予定だったけど、朝起きたらお腹の調子が絶不調。酒の飲み過ぎかも・・・。山に登る元気も出ず、気も弱くなり、とっとと帰ることにする。帰ると決まれば、急に里心。一刻も早く帰りたい。飛行機で帰ることにする。
 
 10時45分宮之浦発のトッピーで鹿児島着は12時20分。バスで鹿児島中央駅。鹿児島中央駅のびゅうプラザで15時20分発のJAL確保。飛行機は20分遅れて17時中部国際空港着。やっぱり飛行機は早いねえ・・・。
●行動総括
・12日
 12:21 近鉄名古屋駅発(急行)
 16:20 近鉄難波着
 引き続き 四つ橋線難波
 引き続き 住之江公園
 引き続き ニュートラム・フェリーターミナル
 17:04 南港バスターミナルからバス
 17:55 サンフラワー出港(南港かもめ埠頭)
・13日
  8:55 志布志港入港
  9:10 同シャトルバス発
 11:10 鹿児島南埠頭高速ターミナル着
 13:10 鹿児島南埠頭高速ターミナル発(トッピー)
 14:58 宮之浦港着
 15:10 宮之浦港発(バスで安房方面)
 16:00 前岳荘着
・14日
  4:00 起床
  5:18 バスで屋久杉記念館へ
  5:40 屋久杉自然館発(シャトルバス)
  6:20 行動開始(荒川登山口)
  9:10 トロッコ道終了
 10:50 縄文杉
 12:45 トロッコ道
 15:15 下山(荒川登山口)
 15:30 荒川登山口発(バス)
 16:15 屋久杉自然館着、徒歩で帰還
・15日
  8:47 バスで宮之浦へ
 10:45 宮之浦港発(トッピーで鹿児島へ
 12:20 鹿児島南埠頭高速ターミナル着
 13:25 鹿児島中央駅からシャトルバス(空港へ)
 15:20 JAL(出発は20分遅れる)
 17:00 中部国際空港着

●支出総括
・往路(17,330円)
 近鉄 :1600円
 地下鉄:270円
 バス :200円
 サンフラワー:8560円(シルバー割引)
 トッピー:5800円(往復割引)
 バス:900円(宮之浦港から民宿)
・宿泊(18,460円)
 2泊6食:15960円
 焼酎(三岳):1500円
 ビール1本:500円×2
・縄文杉(2,040)
 バス(屋久杉自然館行き):300円ぐらい?
 バス(荒川登山口行き):870円
 帰り:870円
・復路(25,290円)
 バス(民宿から宮之浦港):900円
 トッピー(宮之浦-鹿児島):5800円(往復割引)
 バス(鹿児島港-空港:1200円
 JAL(鹿児島-中部国際):16250円(株主優待50%オフ)
 名鉄(中部国際-金山):790円
 ミューチケット:350円
・その他(6,407円)
 サンフラワー朝食:1000円
 お寿司とビール:807円    (鹿児島港で購入)
 お土産(かるかん):1600円 ビール、コーヒー、お茶、行動食・・・:3000円

総額、約7万円弱。けっこうかかってしまったけど、体調さえ良ければ、復路もフェリー利用でコスト圧縮可能と見た。(2010.5.15)

2010年5月14日金曜日

屋久島・縄文杉

【縄文杉へのトロッコ道】


【盗み聞きしたガイドの説明によれば観音様と呼ばれている白骨化した屋久杉】


【縄文杉は階段で守られている】


【縄文杉】

 朝4時起床、弁当二食分受け取り、5時18分発のバスに乗る。その後、5時40分、屋久杉自然館で荒川登山口行きシャトルバスに乗り換える。荒川登山口までは登山者の増加に伴い一般車両の乗り入れが禁止されている。上高地みたいだねえ・・・。
 
 荒川登山口は平日にも関わらずい登山者が多い。特に若い女性が目につく。最近、どの山にも中高年登山者が目につくけど、この縄文杉コースは若い娘が多い。若い娘が基本的に嫌いでない私は、ちょっと嬉しい。
 
 そんな若い人が多い理由が下山後、同宿した若い二人連れの話で判明。この縄文杉は現在パワースポットとして有名なんだとか。それに行程がタフな割には百名山でもないルートなので中高年登山者はまず宮之浦岳を狙うのだろう。そして体力を消耗して縄文杉まで残ってないのかも。
 
 まあ、それはそれとして、6時20分、新緑のトロッコ道を歩き始める。バラついた枕木がけっこう歩きにくい。でも先は長い、可能な限りゆっくり歩き始める。1時間弱で昔の集落跡で朝食の弁当摂取。ここは昭和45年まで集落があり、中学校まであったとか。たまたま耳にしたガイドの説明によれば、そのガイドもその中学の卒業だとか。
 そうそう、今回の縄文杉登山で気がついたのは、登山者の半数ぐらいはガイド付き。北アルプスの登山とは雰囲気が異なる。若い娘のパワースポットめぐりなのでガイドをつけるのかなー・・・。
 
 ガイドは胸にIDカードをぶら下げているから良く分かる。セコイ私は休むとき出来るだけガイドの近くに陣取り説明を聞くようにしていた。さすがに話を聞くと、いろいろ奥深いことまで聞くことが出来て興味深かった。ついでに質問までしてしまったけど、あまり、愛想良く答えてくれなかった。ガイド料はけっこう高いらしい。
 歩くこと4時間半、10時50分チョイ前、縄文杉の気配。最後の木の階段が現れる。まるで投入堂を下から見るようだ。その時思った。このルートは、「登山」と言うより「信仰」といった方がいいかもしれない。なんせパワースポットだもんねえ・・・。階段を登る人を見て、「蟻の熊野詣」という言葉も思い出した。

 縄文杉にやっと到着。さすがに息を呑む存在感だ。しばし、見入ってしまった。でも地元の事情通に言わせれば、最近、勢いが弱ってきて、白骨化の気配が進んでいるとか。もし見に行くのなら出来るだけ早めにいった方がいいかもしれない。

途中で30分昼寝をし、15時15分荒川登山口へ下山。約9時間かかったことになる。平坦な道が多いものの妙に疲れるコースだった。15時30分のバスで屋久杉自然館に戻るもそこからのバスがない。客待ちのタクシーの運転手からタクシーを勧められるも、アッサリ帰るのも物足りない。歩いて帰ることにする。海に向かってぷらぷら下っていると私の名前を呼ぶ声がする。振り返れば宿の女将。たまたま通りかかった女将の車に乗せてもらい宿に帰った。タクシー代も節約できて嬉しかった。
 
 今回の縄文杉ルートは展望は特にないけれど深い樹林の中の趣深いものだった。時々、見渡せる稜線は常にガスがかかり、今日の行動としては宮之浦岳ではなくて縄文杉コースを選んで正解だったと思う。(2010.5.14)

2010年5月13日木曜日

屋久島・到着

 朝5時、なぜか爽やかに目が覚めた。一番安いツーリストの大部屋での仮眠だったが、イビキモンの出現もなく熟睡できた。都井岬を回り込み志布志港入港は8時55分。下船後、バスで鹿児島港南埠頭高速船ターミナルへ所要時間は約2時間。鹿児島港はフェリー、高速船などの発着で賑わっている。広い芝生のスペースもあり、正面に桜島を臨む公園の気配。
 
 屋久島行きの高速船の状況偵察。高速船には「ロケット」と「ホッピーもといトッピー」の二種類がある。両方とも料金は同じ。屋久島まで片道6500円。往復なら11600円。ただしロケットの方は鹿児島-屋久島は11600円なるも、屋久島ー鹿児島はもう少し安かったような気がするけど、面倒なので確認しなかった。とりあえず13:10発のトッピーを予約するも満席。キャンセル待ちとなる。まあ、時間もあるので「いつかは行けるだろう」とのんびり構え、近くのドルフィンポート(新設のショッピングモール)でお寿司とビールを購入、金807円也、安い。日陰のベンチで桜島を眺めつつ昼食。
 
 13時、トッピーに乗るため高速船ターミナルに戻ってみれば、びっくり。大混雑なのだ。この時あらためて、屋久島の現状を再認識。屋久島は現在かなり人気の観光スポットらしいのだ。知らなかった・・・・。キャンセル待ちも正式な席は私の前で終わり。補助席なら乗れるとのことなので、補助席で行くことにする。その補助席は観光バスの補助席程度を想像していたら、飛行機で乗務員が離着陸のとき座ってシートベルトで固定するシート。あんまりだ・・・。

【ドルフィンポートまえの桜島を望む芝生広場】

 14:58 やっと、宮之浦港着。屋久島には宮之浦と安房の二つの港がある。本当は安房へ着きたかったけど、トッピーの時間が合わなかった。宮之浦港からは路線バスで安房チョイ先の中字下車。前岳荘は道路脇の分かりやすい宿だった。宿で翌日からの行動を検討。宿の女将さんもいろいろ相談に乗ってくれる。検討の結果、まだ山の上はガスが切れず、展望も聞かないため、明日は縄文杉コースに行くことにする。縄文杉コースと言ってもコースタイム10時間。朝4時起きだとか。
 
 とりあえずの一泊二食の宿泊二日分(7350円×2)と昼食の弁当二日分(630円×2)の計15960円支払う。その後、明日以降の行動食とビールなんぞ調達すべく近所を偵察。しかし近くに店はない。宿のニイチャンに店の所在を聞いてみると、1キロほど先に小さな店があると言う。時間もあるので宿のサンダルつっかけその店に向かってみる。、田舎の1キロはけっこう長い。やっと見つけた長井商店。ビールはなかったけど、チョコレート、飴なんぞの甘いもの系行動食を調達。まあ昼食用弁当もあるのでそんなに買うこともないだろう。帰りに雨が降ってくる。「1ヶ月に35日雨が降る」との森光子、もとい林芙美子の言葉を思い出す。(2010.5.13)
 

【民宿前岳荘】

2010年5月12日水曜日

屋久島・往路

 屋久島に行ってきました。退職後まもなく2年。「金はないけど時間はある」私にとって、今回の目標は宮之浦岳と縄文杉。そしてさらに「いかに安く、屋久島に行くか?」の課題もある。
 
 出撃の数日前からネットで調査。でも、けっこうお金がかかるなー。とりあえず、以下のような計画を立ててみた。

1.大阪まで近鉄(株主優待券を確保し、特急は使わない)
2.大阪南港からフェリー・サンフラワーで鹿児島志布志(シルバー割引利用で20%オフ)
3.志布志港から鹿児島港まではバス
4.鹿児島港から屋久島は高速船

 宿は、現地の民宿、天候によっては宮之浦岳に登るかもしれないので、ツエルト、寝袋、マット、コンロ、ガスも持参した。 復路は往路を戻る予定なるも、万一を考えて、JAL、ANAの株主優待券を確保し、飛行機での帰還も考慮した。さてさてどのような旅になりますか・・・。
 12日12時21分発の近鉄急行で13時35分中川着。順調なのはここまで。ここからの連絡がすこぶる悪い。とりあえず大阪方面に向かう電車に乗り込むものの、なかなか前に進まない。でも、サンフラワーの乗船時間は17時55分。十分余裕だ。
 
 難波に着いたのは16時20分。ここから地下鉄四つ橋線で住之江公園、そこからニュートラム「ポートタウン線」に乗換え5つ目の駅「フェリーターミナル」下車。さらに徒歩で南港バスターミナルへ行き、バスで「かもめフェリー埠頭」。そのバスの最終が17時4分。 その時、気がついた、「これってけっこうヤバイかも・・・」。
 
 四つ橋線の難波駅、住之江公園駅、フェリーターミナル駅、南港バスターミナル、すべて始めていく場所だ。一ヶ所でも行動ミスすれば乗り遅れかねない。久しぶりに緊張感を味わいつつ、17時4分の最終バスになんとか間に合った。
 
【出航前のフェリー・サンフラワー】

 昨年、夏、友人に誘われフェリーで北海道へ行って以来、フェリーが大好きになった私です。特に、夕方出港のサンフラワーは良い。
 
 スキットルに詰めたビフィーター47°を舐めつつ、朦朧とした頭でエンジンの細かい振動を感じつつ、六甲山の西側に沈む夕日を眺めているうちに大阪の高層ビル群が遠ざかっていく。ついでに上田正樹の「悲しい色やね」なんぞ歌ってみるとさらに良いのだが、他人の目もあるのでやめておく。
 
近ごろ、スローライフ、スローフードなどと、「スロー」が大流行。だったら、スロートラベルも良かろうと感じる今日この頃。出来る限り、ゆっくり行動して、ゆっくり楽しむ、「これこそ旅の醍醐味だ」と、声高に叫ぶものの、単に「安くあげたいだけなのでは」との陰の声も・・・。
 
 出港してから30分程度かなあ、右前方に明石大橋が見えてくる。サンフラワーはその橋はくぐらず、紀伊水道を南下し太平洋四国沖を通って志布志に向かう。遠くから見る明石大橋は遠目にも大きさが感じられる。よくもあんな大きな橋を作ったものだ。その後、船室に戻りあっという間に寝てしまった。(2010.5.12)

【遠くからでも大きい明石大橋】

2010年5月2日日曜日

乙女渓谷・夫婦滝

 好天の続く2010年ゴールデンウイーク。加子母村(今は中津川市加子母だけれど)の乙女渓谷・夫婦滝に行ってきた。乙女渓谷は加子母を流れる加子母川(名前は違うかも)の上流にあり、小秀山への登山ルート(二の谷コースの一部)でもある。
 
 地球温暖化、天候不順・・・、などと言われているものの絶好の天候。空気も爽やか、新緑も美しい。半月ほど前、枯れた山を眺めつつ、この山々が何かの理由で芽吹くことがなくなったらこの世も終わりだろうなー、などと、あらぬ心配したけれど、今年も木々は元気に復活。しかも今年の新緑は特に美しい。緑にもいろいろな緑があることを再認識。
 
 加子母から下呂に向かう国道257号を舞台峠チョット前で「乙女渓谷」への標識に従って右折。その後も頻繁に現れる「乙女渓谷」の標識どおりに10分程度で乙女渓谷駐車場。そこに車を置き、進行方向右手のキャンプ場の中の橋を渡って二の谷に入る。
 
 一般ハイキングコースの夫婦滝の男滝までのんびり歩いて1時間半、まじめに歩いて1時間のお手軽コースだ。ルートは木道が整備され、今はなき「愛・地球博」のグローバルループを歩く気配。二の谷の沢筋を歩くため、これからの夏に向けても涼しく歩くことが出来そうだ。
 
 そんなお手軽コースにも関わらず、終点の男滝(多分?)は直下80メートル。見事な滝だ。  もし、気力・体力が充実していて時間もあるなら、夫婦滝を越え、小秀山まで登るのがおすすめだ。その時、この滝コースを登りにとり、三の谷コースを下るのが良い。ただし、登る時は天気の良いときにすべきだ。山頂から御岳の展望を見てほしい。小秀山まではキャンプ場から登り5時間、下り3時間程度はかかると思う。

  途中で男滝、女滝の両方見えるポイントlがある。その右側の女滝(だっけ?)は近づけない。とりあえず近づくことを試みたけど、崩れそうな崖下を通らなければならなかったので止めといた。
 
 1時間で行けるルートだけれど、途中に木の香も新しい避難小屋がある。窓もアルミサッシなんぞ使わず、ALL木製。機会があれば、この避難小屋で泊まって一杯飲むのも良いだろうなー・・・・。でも内部は「火気厳禁」の表示あり。


 歩きながら、妙にピンク色が鮮やかな花が気にかかる。途中で出会った人に聞いてみれば、「アカヤシシオ」だとか。漢字では「赤八入」と書くとか。ほんまかいな・・・。この乙女渓谷は標高1000m以上でこの時期、アカヤシオ。その後、ドウダンツツジ、シャクナゲと続くらしい・。なかなか花の綺麗なルートだと思う。【2010.5.2】