屋久島に行ってきました。退職後まもなく2年。「金はないけど時間はある」私にとって、今回の目標は宮之浦岳と縄文杉。そしてさらに「いかに安く、屋久島に行くか?」の課題もある。
出撃の数日前からネットで調査。でも、けっこうお金がかかるなー。とりあえず、以下のような計画を立ててみた。
1.大阪まで近鉄(株主優待券を確保し、特急は使わない)
2.大阪南港からフェリー・サンフラワーで鹿児島志布志(シルバー割引利用で20%オフ)
3.志布志港から鹿児島港まではバス
4.鹿児島港から屋久島は高速船
宿は、現地の民宿、天候によっては宮之浦岳に登るかもしれないので、ツエルト、寝袋、マット、コンロ、ガスも持参した。 復路は往路を戻る予定なるも、万一を考えて、JAL、ANAの株主優待券を確保し、飛行機での帰還も考慮した。さてさてどのような旅になりますか・・・。
12日12時21分発の近鉄急行で13時35分中川着。順調なのはここまで。ここからの連絡がすこぶる悪い。とりあえず大阪方面に向かう電車に乗り込むものの、なかなか前に進まない。でも、サンフラワーの乗船時間は17時55分。十分余裕だ。
難波に着いたのは16時20分。ここから地下鉄四つ橋線で住之江公園、そこからニュートラム「ポートタウン線」に乗換え5つ目の駅「フェリーターミナル」下車。さらに徒歩で南港バスターミナルへ行き、バスで「かもめフェリー埠頭」。そのバスの最終が17時4分。 その時、気がついた、「これってけっこうヤバイかも・・・」。
四つ橋線の難波駅、住之江公園駅、フェリーターミナル駅、南港バスターミナル、すべて始めていく場所だ。一ヶ所でも行動ミスすれば乗り遅れかねない。久しぶりに緊張感を味わいつつ、17時4分の最終バスになんとか間に合った。
昨年、夏、友人に誘われフェリーで北海道へ行って以来、フェリーが大好きになった私です。特に、夕方出港のサンフラワーは良い。
スキットルに詰めたビフィーター47°を舐めつつ、朦朧とした頭でエンジンの細かい振動を感じつつ、六甲山の西側に沈む夕日を眺めているうちに大阪の高層ビル群が遠ざかっていく。ついでに上田正樹の「悲しい色やね」なんぞ歌ってみるとさらに良いのだが、他人の目もあるのでやめておく。
近ごろ、スローライフ、スローフードなどと、「スロー」が大流行。だったら、スロートラベルも良かろうと感じる今日この頃。出来る限り、ゆっくり行動して、ゆっくり楽しむ、「これこそ旅の醍醐味だ」と、声高に叫ぶものの、単に「安くあげたいだけなのでは」との陰の声も・・・。
出港してから30分程度かなあ、右前方に明石大橋が見えてくる。サンフラワーはその橋はくぐらず、紀伊水道を南下し太平洋四国沖を通って志布志に向かう。遠くから見る明石大橋は遠目にも大きさが感じられる。よくもあんな大きな橋を作ったものだ。その後、船室に戻りあっという間に寝てしまった。(2010.5.12)
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