【宇和島から高知へ】
この日も朝6時半起床。この旅で恒例となっている朝の散歩は宇和島城。この城も松山城と同様、戦後のコンクリート作りではなくて昔からの建物だとか。何かお城巡りの様相を呈して来た。その帰り道、ほとんどまだ店は開いてない街中に、人影のあるイリコの店発見。
名前は佐々木海産。声をかけてみれば営業中だとか。さすが宇和島。いろいろな種類のイリコがある。今日の高知までの車中のワンカップのアテに100グラム240円(?)のやわらかそうなイリコ購入。このイリコは食べがいがあった。最終日まで列車のワンカップのお伴としての役割を果たしてくれて、有り難かった。【写真】上:宇和島城、下:城山から海を臨む
宇和島から予土線で高知に向かう。この予土線が今回の旅の核心部。しかし核心部といえどもワンカップとイリコのセットでうたた寝に終始。気がついたら車窓から四万十川が見える。四万十川名物の沈下橋も見える。桜も咲いている、モクレンの白い花が美しい、菜の花の咲いている。うーん春だなー・・・。
予土線は窪川に向けて走っている。その窪川は地図を見ると土佐くろしお鉄道の起点。要するに海岸にあると思うのだが、列車は四万十川の上流に向かっている。最終的に窪川についてみれば四万十川の上流地域。地図上は海岸に近いものの、まだかなりの山の中らしい。
JRの時間待ちが1時間以上。そこで気がついた。ここには四国八十八箇所の37番札所の岩本寺がある。実は私、10年ぐらい前の在職中から四国遍路には重大な関心を持っていた。仕事で徳島出張の折、一番札所の霊山寺で遍路グッズも購入済み。納経帖には一番札所霊山寺から三番札所の金泉寺までの印ももらってある。その岩本寺へ行ってみた。岩本寺で納経帖に印をもらい、なんとなく満足感に浸ることが出来た。
その後、土佐久礼で昼食の予定。事前調査によると土佐久礼には「大正市場」という有名な市場があるのだとか。そこの浜ちゃん食堂の「かつお丼」は良いらしい。その「かつお丼」求めて土佐久礼駅に降り立った。でも駅はひっそり。人気も無い。
なんとなく大正市場方面に歩いていくと徐々に人気が多くなってきた。ほとんどの人は車で来るらしい。そして大正市場は大混雑の様相。浜ちゃん食堂も行列が出来ている。予想外の展開に、普通なら諦める行列嫌いの私だけど、ここまできたら諦めるわけには行かない。
行列リストに名前を書き、ワンカップを舐めつつ、これを食前酒と思い込んで待つ事約30分、やっと「かつお丼」にありついた。くだんの「かつお丼」はまあ普通の「かつお丼」だった。値段は550円。まだ、かつおの季節には少し早いかもしれない。
「かつお丼」の後、土佐久礼の海岸に行ってみた。遠く太平洋を望む、こじんまりした海岸で、とても良いところだった。漫画「土佐の一本釣り」の作者(名前は青柳裕介)の像もあり、ちょいとしたベンチもあって公園風になっている。夏は海水浴場にもなるらしく、トイレの外にはシャワーもある。海の水もとてもきれいだ。「こんな土地にすむことが出来たら気分がいいだろうなー」と、思いつつ、一方では「津波が着たらどこに逃げるのか?」などとも昨今の状況が頭をよぎる。
土佐久礼駅近くで海産物加工場発見。カラスミ、酒盗など陳列してある。宇和島で食べたカラスミは美味しかった。そのカラスミを買いたいのだがなかなか決断できない。大きい方が1万円、小さいので7000円。
「うーん、カラスミなんぞに1万円かー」。
「まじめに退職まで勤め上げ、カラスミ一つ買えないなんて情け無いではないか・・・」。
などと心千々に乱れつつも、ついにカラスミ購入を断念。その代わり酒盗(辛口)を一瓶購入。値段は450円(?)。甘口もあったけど辛口のほうが安かった。帰宅後、その酒盗を食べてみたけど、とても美味しかった。
高知では二日続きの地魚居酒屋に空腹感が出て来ない。毎日、宴会は不健康と、蕎麦屋であっさり夕食となる。酒も日本酒は止めてビール中瓶1本。(2011.3.27)
【主な支出】
イリコ他(佐々木海産) 約500円
かつお丼(浜ちゃん) 550円
ホテル 5500円
夕食のとろろ蕎麦と麦酒 約1200円
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