戸倉上山田温泉は古い温泉地だ。しかし、湯温が低いような気がして行ったことは無かった。2月も終盤、陽射しは春めいてきたけど、この冬一番の寒波襲来。遠出して雪に閉じ込められるのもいやなので、近場(といっても遠いけど)の温泉へでも言ってみるか、と出かけてみた。その後、千曲川沿いの姨捨から川中島近辺を歩く作戦だ。天候によっては、これまた行ったことがない甲府方面に転進しても良い。
いつものごとく、出発はお昼近く。国道19号線をのんびり北上。塩尻手前の北桔梗が原からサラダ街道に入る。下道で現地入りを画策していたが、中央高速姨捨SAから直接出られると知り、豊科から高速に乗ることにした。豊科は安曇野と名前を変えていて、チョイと戸惑った。ネットで調べた共同浴場「戸倉国民温泉」を目指すものの、土地勘も無くまったく分からない。しなの鉄道「戸倉駅」で情報収集。と、言っても観光案内所的なものは無く駅前の観光地図をつぶさに検討。
それによると戸倉上山田温泉は千曲川をはさんで右岸(下流に向かって右)が戸倉温泉、左岸が上山田温泉らしい。確認したわけではないけれど・・・。戸倉駅は右岸、観光案内所は左岸、そして目指す「国民温泉」は右岸、駅と千曲川の間にある、らしい。
国民温泉の場所を確認後、観光案内所へ向かってみる。時間は午後6時チョイ前。ちょうど閉まった直後だった。もう少し前に着けば、いろいろ情報収集できたのだが残念。しかし、観光案内所の前に広い観光客用駐車場発見。近くにはトイレもある。車中泊も出来そうだ。正式に確認したわけではないけどね。その後、国民温泉に向かう。
国民温泉は入浴料金300円。ゆったり止められる駐車場もあって素晴らしい温泉だった。広めの浴槽には大量の源泉が掛け流し。シャワー、カランからも源泉。洗い場のタイルにも源泉が常に噴出している。その源泉も飲用可能で、ペットボトル持参で入る人も多い。掛け流される源泉の温度は40度、とは言ってももう少し低いかもしれない。しかし浴槽の湯は十分熱い。湯上りに番台のオバチャンに聞けば浴槽は若干の加温しているという。加温といってもこの40度前後の大量な源泉が元なので、ほとんどエネルギーは使われて無いだろう。
その源泉は、アルカリ系のヌメリのある優しい湯だ。下呂温泉のヌメリをチョイと少なくし、硫黄風味を若干添加した極上品。特に大量に供給される源泉がうれしい。もっと早くくればよかった・・・。
湯上りに、駐車場に戻り、近くの食堂に名物「おしぼりウドン」の夕食。単純に言えば、釜揚げウドンを大根おろしの絞り汁に漬けて食べるシンプルなうどんだけど、熱燗との相性もよくとても気に入ってしまった。初めての戸倉上山田温泉だったけど、非常に満足度の高い温泉だった。しかし、その夜は冷え込んだ。厳冬期用羽毛シュラフからタバコを吸うために出す手が凍える。その反面、シュラフの中は暖かく、その対比がとても心地よかった。(2013.2.20)
◆行動記録
11:10 春日井給油
17:10 姨捨SA(220キロ)
400円(高速・安曇野-姨捨SA)
18:00 戸倉上山田温泉(240キロ)
300円(国民温泉入浴料)
1700円(おしぼりうどん、酒)
【しなの鉄道、戸倉駅。懐かしい雰囲気に満ちている。温泉街にも射的屋健在】
【国民温泉。質素だが清潔な共同浴場。入浴料金300円】
【番台のオバチャンのお勧め「コーヒー用にペットボトルに詰めて帰ると良いよ。私はご飯を炊いている」】
【この手の共同浴場には珍しく止めやすい無料駐車場】
【おしぼりうどん。1300円。原料はウドン、大根おろし、ネギ、味噌。この材料で1300円は高いともいえるけど、また食べたくなる1300円だった。使われる大根は「ねずみ大根」と言うらしいが、とんでもなく辛い。私の場合、すすりこむことは不可能。かならずむせる。この大根は味噌を入れれば入れるほど大根おろしの辛味が抑えられる。熱燗との相性抜群。何とか「ねずみ大根」を入手し自宅で作ってみたい。】
【前夜は冷え込んだ】
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