2015年8月28日金曜日

風の盆(2015.8.28-29)

ちょっと大袈裟だけど、ここ十年以上、毎年、風の盆に行きたいと思っている。しかし、大混雑との風の噂。日本全国から人が集まるらしい。「風の盆」「むぎや祭り」「こきりこ祭り」は富山の秋の三大民謡祭だ。「むぎや」と「こきりこ」は何度も出かけているけれど風の盆の「おわら」だけはまだ現場で聞いたことが無い。それも理由は「混んでいる」の一言に尽きる。

今回、友人と北アルプス奥丸山へ行く予定だったけど、天候が悪く中止となってしまった。「それじゃ風の盆の下見にでも行ってみるか」と発作的に急遽出撃。多分本番はまだだけど、前夜祭ならやっているのではないか?と適当に八尾に向かってみれば、予想通り前夜祭をやっていた。

八尾の前夜祭は11の町内会が持ち回りで8/20から8/30まで順次担当するらしい。この日は東新町の担当だ。町はずれの「町民ひろば」駐車場に車を止め一息ついた。9月1日から3日の本番にはこの駐車場には近づくことも出来なさそうだけど、この日はゆったり止められた。

警備のオニイチャンの話によれば、朝まで駐車可能、車中泊も可能なようだ。トイレも完備。暮れなずむ町並みにボンボリの灯かりが幽玄だ。気分を良くして缶ビールのプルトップを引き抜いた。しかし、雨が落ちてきた。その結果、待ち流しは中止。民家の屋根付駐車場での「おわら」のお披露目的公演がかろうじて行われたけど、イメージしていた風の盆には程遠く、人波から逃れるように離れたけど、それも運命。なかなか面白い体験だった。

今回の下見では有用な情報を多数ゲット。次回はゆっくり見物できそうだ。今回特に感じたのは「風の盆は雨に弱い」。

◆行動記録
8/28
13:30 加子母発
16:30 JR猪谷駅(133キロ)
17:15 JR八尾駅(155キロ)
17:45 町民広場駐車場(1000円)
      夕食
      焼き魚定食 1700円
      冷酒1100円
      冷奴500円
      風の盆限定メニューらしいけどちょっと?

8/29
 7:00 起床
      朝食(サトウのご飯、レトルトカレー)
 8:30 行動開始
 9:40 城ケ山公園発(165キロ)
      昼食(数河そば)
14:30 加子母(337キロ)

【八尾への途中、高山線猪谷駅に寄ってみた。なかなか味わい深い駅だ】

【八尾町民ひろば駐車場から八尾の町を望む。八尾の町は川から少し高い位置に広がっている】

【東新町の石畳の道は美しい。雨が降って待ち流しは中止】

【東新町には若宮八幡社がある。おわらはここでも行われるらしい。見てみたい!】

【東新町公民館、各町内には公民館がありおわら隊はここで集結】

【翌朝の東新町の町並み】

【若宮八幡社を登ると城ヶ山公園。素晴らしい公園だ】

【城ヶ山公園駐車場からは北アルプスが見える。左から剣、立山、薬師岳。この駐車場は十数人の常連が車を止め、風の盆の期間中泊まり込むらしい。】

2015年8月20日木曜日

唐松岳(2015.8.19-20)

お盆も過ぎ、孫のお守り、畑の整備、庭の草むしり、、、などなどバタバタしていた仕事も一段落。そんな朝、気がつけば何もすることが無い。さらに何もしたくない。体の節々が痛い。頭もボーっとしているし、行動する気力も涌いてこない。

「これではイカン、山に行こう」と、言うわけで、とりあえず車で家を出た。最初はお手軽コースで蝶が岳から常念方面を考えていたけど、南岸に停滞する季節外れの秋雨前線を避けるべく、出来るだけ北へ向かおうと、八方尾根から唐松岳を目指すことにする。

唐松へ行くのはもう一つの理由がある。唐松から餓鬼山経由で祖母谷温泉を経て欅平まで歩きたいと以前より思っていた。そのルートの確認を唐松小屋でしたいとも考えていた。

サラダ街道のイオンで食料関係を調達し、ついでに「大雪渓」紙パック1.8Lを購入して宿泊予定の道の駅・白馬で行動停止。久しぶりに飲む「大雪渓」はしみじみ美味い。長野の酒で大雪渓が一番好みだ。

翌朝、明るくなってから黒菱林道駐車場を目指す。案内の標識に注意をしつつ、八歩尾根の向かって右側(北側)をゆっくり登る。林道は完全舗装の良い道だ。終点の駐車場は黒菱ゲレンデの真ん中で広々した開放的な場所だった。駐車場代は無料だし、ゴンドラ代もいらないのでかなりお得だ。

カップラーメンに昨夜の大雪渓のアテにしたオクラのおひたし、レンコンのキンピラの残りを投入した朝食を済ませ7時30分過ぎに行動開始。冬には山スキーで八方池手前まで登ったことはあったけど、夏に登るのは初めて。右手に白馬三山、左手に鹿島槍、五竜を眺めながら歩くこのコースはとても楽しい。

最近、年とともに、危険な場所は行きたくない。そんな意味からもこのコースは素晴らしい。次は孫を連れてきてやろう。歩き出してから、なんとなくペースが合い、前後して歩いた、ベテランのオネエサマ二人連れと唐松岳山頂で言葉を交わした。彼女たちは今日、唐松山荘に泊まり、明日、祖母谷ルートを下ると言う。事前の情報では祖母谷ルートを歩く人は少なく、1日に誰とも出会わないなどとの記録もあるのに、山頂で歩くパーティーに出会うとは奇遇だ。

彼女たちも二人だけで心細いのか、しきりに一緒に行こうと誘ってくれる。一瞬、予定を変更して、祖母谷コースに降りることも考えた。一泊する装備はかろうじて持っている。しかし、「車の回収もあるので」と丁重に断った。でも本当の理由は祖母谷温泉に入ってからの着替えが無いことなのだ。温泉から上がったら新しい下着に着替えたいもんねえ。

◆行動記録
8/19
16:00 春日井給油
18:05 道の駅大桑(86キロ)
22:00 道の駅白馬(223キロ)

8/20
 6:00 道の駅白馬発
 6:35 黒菱駐車場(239キロ)
 7:40 リフト(2本往復1120円)
 8:00 リフト下り場発
 8:30 八方山
 9:05 八方池
10:30 丸山
11:30 唐松小屋
12:00 唐松山頂
12:30 下山開始
14:40 クワッド
      北尾根の湯(500円割引料金)
16:45 道の駅白馬(254キロ)
17:30 発
22:15 加子母 445キロ

【黒菱駐車場】

【右手に白馬三山】

【左手に鹿島槍、五竜】

【振り返れば白馬の町】

【八方池から不帰険が良く見える】

【丸山ケルンから火打、妙高、高妻、戸隠方面】

【稜線に出ると唐松小屋、そこから立山、剣が近い】

【唐松山荘から唐松岳を望む】

【五竜が大きい】
【唐松山頂】


2015年8月8日土曜日

竿灯5・帰還(2015.8.8)

せっかく東北まで遠征してきた。予定はまだ二日残っている。どこぞ温泉でのんびりしてから帰還するか?。泊まりは奥只見の温泉か?草津か?野沢か?、、、と思いつつ、とりあえず越後出湯温泉の華報寺の温泉で一休み。

その後、車を走らせ、行けども行けども酷暑は続き、気がつけば加子母まで帰ってしまった。と、言うわけで一日早い帰還となった。

久しぶりの真夏の車中泊の旅だったけど、4泊とも快適に車中泊が出来た。ここ数年、暑さに負けて、もうそろそろ車中泊も卒業か?とも感じてたけど、もう少しこんな旅を続けてみるか・・・。

◆行動記録
 5:15 道の駅朝日発
 6:00 道の駅神林
      朝食(コンビニ味噌ラーメン)
 7:30 出湯温泉 華報寺の温泉
      200円(朝6時から夕方6時)
 9:00 五泉市(村松藩朝市)
10:00 昼寝
11:30 小千谷(ラーメン710円)
      1209キロ
12:20 小千谷給油
14:30 飯山(1296キロ)
15:10 中野インター(1312キロ)
      味噌野菜買出し
15:30 長野インター(1335キロ)
      通行料430円
16:15 道の駅大岡村
      桃プラム
      仮眠
17:15 明科駅(1394キロ)
21:10 加子母(1545キロ)

【出湯温泉華報寺、この境内に温泉がある】

【出湯温泉、華報寺の湯、200円、ぬるめだけど綺麗で大量の湯が溢れる】

【出湯温泉共同浴場。華報寺の湯から上がった時に発見。新しく出来たらしい。こちらのほうが湯温は高いと受付のオバチャンが言っていた。次回はこちらに入ってみるか・・・。】

【五泉市では朝市をやっていた。スイカ、枝豆、ショウガ購入】

【十日町から長野へは飯山線と千曲川に挟まれて車を走らせる。千曲川では子供用ラフティング開催中。千曲川に子供達の歓声が響く。ああ、夏休み!】

2015年8月7日金曜日

竿灯4・村上道の駅朝日泊(2015.8.7)

今日は青森のねぶたの最終日だ。一瞬、青森方面に行くことも考えたけど、あまりに忙しい行程になる。ねぶたは来年の楽しみに残し、のんびり帰還することにした。

途中、あつみ温泉で一風呂浴び、川沿いの木陰のベンチで昼寝。あつみ温泉は良い所だ。川に沿った温泉街も落ち着いているし、共同浴場が特に良い。下の湯公衆浴場は大きな浴槽が一つあるだけ。そこに透明で高温の湯が溢れている。カランも無い、椅子もない、でもケロリン桶だけは有った。

◆行動記録
 7:15 秋田港道の駅発
 7:40 秋田・給油(4496円)
 8:30 道の駅にしめ(882キロ)
 9:45 道の駅象潟(904キロ)
10:30 道の駅鳥海
      道の駅の裏に素晴らしい公園がある
      木陰も多い
      ここで親しい友人の訃報を受ける
11:30 酒田港
      マグロユッケ丼(750円)
13:30 あつみ温泉(998キロ)
      地元古老談「昔は温泉客の下駄の音がうるさく眠れ無いほどだった」
      そして昼寝
16:00 発
      マックスバリューで夕食買出し
17:30 村上道の駅朝日(1048キロ)

【秋田港にはなぜか立派な塔がある。見学可能だけど時間が合わなかった】

【あつみ温泉共同浴場。素晴らしい!】

【あつみ温泉共同浴場下の湯。脱衣場にあるポストに200円投入するシステム。私にとって最も好きな共同浴場の一つです。】

2015年8月6日木曜日

竿灯3・秋田港泊(2015.8.6)

車中泊の優れている点の一つが早朝から行動可能なことだ。昨夜も暗くなって夕食が終わればすぐに就寝。したがって朝は明るくなれば起床ということになる。午前5時、出発。酒田から鳥海山の麓を回り込むように北上する。この早朝のドライブは非常に快適だ。進行方向右手の鳥海山の山際から日が昇る。道路の両側の林が美しい。まさに早起きは三文の得だ。

朝の快適なドライブを楽しみつつ、9時前に秋田に入る。この日は竿灯の最終日。駐車場その他竿灯関連の情報は何も無い。とりあえず駐車場を探して車を止め、竿灯関連情報をゲットせねばならない。

なんとなく町の中心方向を目指していたら、市役所付近に竿灯用駐車場の表記を発見。そこはスポーツ公園として整備されている野球場の駐車場だった。入口に誘導のオニイチャンがいたので、竿灯を見に来た旨を伝え、駐車可能かどうか聞いてみた。しかし竿灯用の駐車場となるのは夕方5時以降で、昼間は少年野球大会の駐車場。さらにこの駐車場は竿灯見物の団体バス専用の駐車場らしい。

彼等は尾張小牧ナンバーの軽のワンボックスを見て、とても親切だった。何とか駐車できる方法を考えてくれ、その地元の方々の貴重な情報を元に何とか車を止めることができた。

JR秋田駅の竿灯案内所の情報では竿灯が始まるのは夕方7時ごろらしい。それまで「昼竿灯」の竿灯競技会を見たり、千秋公園のケヤキの木陰ベンチで昼寝、さらに市内の温泉「華のゆ」で風呂に入ったりしてのんびり過ごした。夜の闇に浮かび上がる竿灯の灯かりをイメージしていた私にとって、明るい陽射しの中で行われる「昼竿灯」竿灯競技会は最初はあれっ?て感じだったけど、大汗かきつつ明るい陽射しの中行われる竿灯の技はとても良い感じで面白かった。

陽が落ち、竿灯が始まった。竿灯は竿灯通りと呼ばれる秋田市役所から続く大通りで行われる。道の真ん中には観光客用の桟敷が設けられ、観光客で満員だった。しかし道路際両サイドは適当な人出で何とかゆっくり竿灯を見物できた。

町内会で出す「町内会竿灯」と職場で出す「職場竿灯」が中心だけど、地元古老の話では「子供の頃から親しんでいる町内会竿灯が技が切れる」との事だった。でも職場竿灯の中で若い社員をさり気なくサポートする白髪頭の課長補佐的オッチャンの立ち居振る舞いに心打たれる私です。

竿灯は少しずつ動きながら3回演技が行われ、終演となった。その後、各町内会、職場に戻り最後の演技。今年の竿灯は終わりとなった。やっぱり祭りの後は寂しいね。その後、秋田港道の駅へ向かう。秋田港には煌々と明かりをつけたダイヤモンドプリンセスが泊まっていた。東北の夏祭り見学豪華客船ツアーなのかもしれないけど、はじめて見た豪華客船は巨大だった。来年は乗ってみても良いかもね。

◆行動記録
 4:30 起床
      コンビニ鍋焼きうどん、レトルト角煮投入
 5:00 行動開始
 7:00 由利本荘道の駅にしめ(773キロ)
 9:00 秋田市役所駐車場(825キロ)
      昼食天ざる蕎麦(980円)
      ビール(500円)
      健康ランド 華のゆ(780円 タオル館内着200円)
18:30 桟敷オープン
      桟敷オープンで歩道が空いた。その隙に最前列ゲット嬉しい。
22:00 秋田港(834キロ)

【酒田から由利本荘方面への早朝ドライブは快適だ。風力発電の風車も景観の一つになっている】

【昼間の竿灯も迫力があった。二チームごとのトーナメント対決でこの日は優勝チームが決定。】

【暑さを避けて千秋公園の木陰で昼寝。風が吹きぬけ気分は最高】

【湯空に浮かぶ提灯のろうそくの光は良い】

【こんなにしなるとは思わなかった。中にはしなりすぎて折れてしまう竿灯もあった】


2015年8月5日水曜日

竿灯2・酒田港泊(2015.8.5)

ここ数年、夏の車中泊の旅はなんとなく避けている。理由は夏の猛暑だ。特に日本海側の海岸線は海風を期待すると完全に裏切られる。なぜかまったく風が無い。

道の駅千曲川には車中泊の車は多かった。隣に泊まった大型ライトバンの車中泊オヤジも日中の暑さを嘆いている。特に、海岸線の暑さは厳しく、山沿いの日陰の多いルートを進むべきだと言う。

酷暑対策中心にいろいろ慎重に進むべきルートを検討し、海岸ルートを避け田子倉湖をかすめる奥只見ルートで東北に入ることにした。途中、奥只見のひなびた温泉なんぞ楽しみつつ進む計画。とりあえずたどり着いた湯倉温泉は新しい湯小屋になっていた。以前の湯小屋も十分綺麗な小屋だったけどねえ。

到着は午前10時過ぎ。気温は十分上がり、今日も酷暑の一日が始まった。当然、温泉に入る気分は起こらない。さらに車外はアブの大群だ。車の窓にコツコツとアブがあたる音が響く。結局、車から出ることもかなわず、日陰に車を止めてエンジンを切ることも無くクーラーを利かせてしばしの仮眠を楽しむのみ。

結局、その日は夕方たどり着いた湯野浜温泉でやっと温泉にありついた。数年ぶりの湯野浜温泉はやっぱり良い湯だった。風呂から上がり眺めた海に沈む夕日は約束どおり美しかったけど、海風は吹かず、あいかわらず暑さは治まらない。

その後、酒田港に車を止め、近くの寿司屋で夕食を済ます。寝るために車に戻った頃、やっと暑さも治まってきた。その夜は車の窓を開けて何とか安眠。明け方は少し寒いぐらいだった。窓を開けていても虫が入ってこないのが嬉しかった。でも、念のため蚊取り線香はつけていたけどね。

◆行動記録
 6:30 道の駅千曲川出発
 7:50 十日町(325キロ)給油
 9:10 田子倉ダム手前大白川駅(379キロ)
11:50 会津坂下(477キロ)
12:20 道の駅西会津
      天ざる940円
17:00 湯野浜温泉
      入浴料200円
      海水浴シーズンは駐車場有料らしいけどなんとか無料で駐車
18:30 酒田港(706キロ)
      夕食・すしまる
      (地魚寿司、地酒冷酒4400円)

【湯野浜温泉の夕日。写真では涼しそうに見えるけど、、、】

【上の写真と同時刻の湯野浜温泉。向きを変えてシャッターを切れば確かに暑い】



2015年8月4日火曜日

竿灯1・道の駅千曲川泊(2015.8.4)

「退職したら東北の夏祭りに行って見たいものだ」と思っていたけど、なかなか実現しなかった。理由は宿の確保が難しいようなのだ。新聞広告には高齢者ターゲットの東北夏祭りツアー企画が踊っている。

「だったら車中泊で出かけてみるか」と、久々の車中泊体制で出かけてみた。とりあえず昼間の野暮用を済ませ、4日夕方出撃。目指すは秋田の竿灯。6日が最終日なのでけっこう厳しい日程だ。

◆行動記録
17:00 春日井給油
19:40 木曽福島道の駅(106キロ)
20:50 塩尻インター(156キロ)
22:15 豊田飯山(258キロ)
      高速代2290円
      ラーメン480円
      コンビニ(460円)
22:50 道の駅千曲川泊(272キロ)