「これではイカン、山に行こう」と、言うわけで、とりあえず車で家を出た。最初はお手軽コースで蝶が岳から常念方面を考えていたけど、南岸に停滞する季節外れの秋雨前線を避けるべく、出来るだけ北へ向かおうと、八方尾根から唐松岳を目指すことにする。
唐松へ行くのはもう一つの理由がある。唐松から餓鬼山経由で祖母谷温泉を経て欅平まで歩きたいと以前より思っていた。そのルートの確認を唐松小屋でしたいとも考えていた。
サラダ街道のイオンで食料関係を調達し、ついでに「大雪渓」紙パック1.8Lを購入して宿泊予定の道の駅・白馬で行動停止。久しぶりに飲む「大雪渓」はしみじみ美味い。長野の酒で大雪渓が一番好みだ。
翌朝、明るくなってから黒菱林道駐車場を目指す。案内の標識に注意をしつつ、八歩尾根の向かって右側(北側)をゆっくり登る。林道は完全舗装の良い道だ。終点の駐車場は黒菱ゲレンデの真ん中で広々した開放的な場所だった。駐車場代は無料だし、ゴンドラ代もいらないのでかなりお得だ。
カップラーメンに昨夜の大雪渓のアテにしたオクラのおひたし、レンコンのキンピラの残りを投入した朝食を済ませ7時30分過ぎに行動開始。冬には山スキーで八方池手前まで登ったことはあったけど、夏に登るのは初めて。右手に白馬三山、左手に鹿島槍、五竜を眺めながら歩くこのコースはとても楽しい。
最近、年とともに、危険な場所は行きたくない。そんな意味からもこのコースは素晴らしい。次は孫を連れてきてやろう。歩き出してから、なんとなくペースが合い、前後して歩いた、ベテランのオネエサマ二人連れと唐松岳山頂で言葉を交わした。彼女たちは今日、唐松山荘に泊まり、明日、祖母谷ルートを下ると言う。事前の情報では祖母谷ルートを歩く人は少なく、1日に誰とも出会わないなどとの記録もあるのに、山頂で歩くパーティーに出会うとは奇遇だ。
彼女たちも二人だけで心細いのか、しきりに一緒に行こうと誘ってくれる。一瞬、予定を変更して、祖母谷コースに降りることも考えた。一泊する装備はかろうじて持っている。しかし、「車の回収もあるので」と丁重に断った。でも本当の理由は祖母谷温泉に入ってからの着替えが無いことなのだ。温泉から上がったら新しい下着に着替えたいもんねえ。
◆行動記録
8/19
16:00 春日井給油
18:05 道の駅大桑(86キロ)
22:00 道の駅白馬(223キロ)
8/20
6:00 道の駅白馬発
6:35 黒菱駐車場(239キロ)
7:40 リフト(2本往復1120円)
8:00 リフト下り場発
8:30 八方山
9:05 八方池
10:30 丸山
11:30 唐松小屋
12:00 唐松山頂
12:30 下山開始
14:40 クワッド
北尾根の湯(500円割引料金)
16:45 道の駅白馬(254キロ)
17:30 発
22:15 加子母 445キロ
【黒菱駐車場】
【右手に白馬三山】
【左手に鹿島槍、五竜】
【振り返れば白馬の町】
【八方池から不帰険が良く見える】
【丸山ケルンから火打、妙高、高妻、戸隠方面】
【稜線に出ると唐松小屋、そこから立山、剣が近い】
【唐松山荘から唐松岳を望む】
【五竜が大きい】
【唐松山頂】
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