身延線に乗るのは初めてだ。甲府から身延に向かう場合、富士山は左側にあるはずだ。などと計算して進行方向左側に席をとる。甲府は典型的な盆地地形で富士山は頂上が少し見えるだけ。その山を越えれば富士山が良く見えると思ったのは甘かった。身延へ着くまでほとんど山の中。富士山は見えない。反対に進行方向右側に白根三山の3000mの稜線が白く美しかった。
JR身延駅に着くとすぐに身延山行のバスが来た。その先に身延山のロープウエイが見える。けっこう遠く見えたのでバスに乗った。身延山久遠寺は大きな寺だ。特に三門の先に現れる菩提梯は凄い。
石段好きの私にとって「国東熊野磨崖仏」「神倉神社」「鳳来寺」「羽黒山」に匹敵する石段だ。時間が無かったので奥の院へはロープウエイで往復。やっと富士山を眺めることができたけど、前の山で広くすそ野を引く富士山ではなかった。ただ、眼下を流れる富士川の先に駿河湾がはるか彼方に見えたような気がした。
初めて訪れた日蓮宗久遠寺だったけど、日蓮宗はほかの仏教の宗派とはチョイと趣が異なる感じがする。他の宗派の「仲良し感」とは距離を持ち、一人横を向いているような気がするけど、これは私の偏見だろうか・・・?でも、菩提梯あたりの杉の木立には清冽な空気が満ちていた。
その後、身延線で富士に出て、東海道線で帰還した。興津、浜松、豊橋と乗り換え、二日間で一筆書きのぐるっと順回り。一筆書きの順回りはなんとなく無駄がないような気がして嬉しかった。ナンデダロ・・・。
◆行動記録
- 7:16 甲府発
- 8:45 JR身延駅
- 8:50 バス
- 9:00 身延山久遠寺
- 12:10 発
- 12:34 JR身延発
- 17:44 JR金山
【久遠寺三門】
【菩提梯と呼ばれる石段、標高差100m以上。山を登る時標高差100mは15分と見積もる。今回は登り切るのに20分ぐらいかかったような気がする。】
【菩提梯は見下ろすと高度巻がひとしおだ】
【久遠寺境内は広い。シダレザクラの巨木があった。花に時期には混雑しそうだ。】
【奥の院へのロープウエイから富士川を見下ろす。標高差736m、搭乗時間7分。歩けば2時間程度らしい。】
【七面山も登るのは厳しそうだ。次回、機会があったら登りたい、と言うことにしておこう。】
【富士山が見えた。でも裾野は見えない。ちょいと残念。】