2018年2月21日水曜日

熊野湯治旅(2018.2.21-22)

相変わらず寒い日が続いている。家から出たくない。テレビは連日五輪騒ぎ。知らないうちに増えた種目に対してメダルメダルの大合唱。そんな世間の喧騒に背を向け、ストーブの前でうたた寝の日々だ。以前はこんなことは無かった。寒けりゃ寒いなりに「スキーだ」「陽だまりハイクだ」「雪遊びだ」「夜遊びだ」と出歩いていたんだけどなあ・・・。俺も年取ったもんだ。「こんなんじゃイカン」、とりあえず車中泊の装備をもって車で家を出た。

しかし、雪のある所はやっぱり避けたい。必然的に熊野方面へと車を走らせた。なんの目的もない出発なので、高速に乗る必要もない。ガソリンのみ満タンにして、第一チェックポイントとして員弁方面に向かった。員弁の梅林公園の梅の開花状況はどうだろう?

名前だけ知っていた員弁の梅林公園は藤原岳より北にあった。ほとんど関ケ原に近い。したがって梅の開花の気配もない。これなら三月中旬から下旬が開花時期かなあ・・・。その後、鈴鹿山脈を右に見て南下。御在所あたりを望む国道306号線は白馬を思い出す良い感じのルートだ。

この日は那智勝浦の港で車中泊。一年ぶりの共同浴場「はまゆ」は硫黄が香る良い温泉だ。翌22日は湯の峰温泉。連日の温泉でほとんど湯治状態。特に湯の峰温泉共同浴場で出会ったオッチャンと話が弾み1時間以上、グダグダ風呂に入っていた。彼も単独のオートキャンプで旅をしているとか。前夜とこの日は川湯温泉のオートキャンプ場で単独キャンプだとか。

彼も「アユ釣り」「渓流釣り」「キャンプ」「ハチトリ」が趣味だとかで話題には事欠かない。特にアユ釣りは日置川がホームグランドで、暖かくなったら日置川にアユ釣りに来いとしきりに勧めてくれる。しかし、私は最近、目が悪くアユ釣りの細仕掛けが見えない。ただ、28センチ越え(彼の話)天然鮎を食べに近露あたりの民宿には行ってみたいものだ。近露でアユを食べ、熊野古道を湯の峰まで歩くのは良いコースだと思う。

◆行動記録
2月21日(水)
10:15 出発
12:30 いなべ公園(52キロ)
12:50 いなべ梅林公園(17キロ/71キロ)
15:00 松坂(88キロ/159キロ)
16:40 道の駅・紀伊長島・マンボウ(64キロ/159キロ)
19:00 那智勝浦(166キロ/325キロ)325キロ
    はまゆ:320円

2月22日(木)
 5:15 那智勝浦発
 5:40 新宮分岐(15キロ/340キロ)
 6:20 湯の峰温泉(37キロ/377キロ)
    共同浴場:250円
 9:30 発
12:00 七里御浜道の駅(49キロ/426キロ)
14:00 紀伊長島(63キロ/499キロ)
     昼食(与太郎1000円)
15:45 松坂(61キロ/560キロ)
     昼食二回目(一升瓶:2530円)
16:05 発
20:15 帰宅(117キロ/677キロ)

【員弁公園から藤原方面を望む】

【員弁公園から望む御在所方面】

【持参の卵、安納芋を湯の峰温泉の湯壺で茹でる。卵:13分、芋:50分。卵13分は10分でも良いかも・・・。たまたま居合わせた中国人?家族連れに茹でた安納芋を進呈。たいそう喜んでくれて私もうれしかった。旅先のちょっとしたお・も・て・な・し】

【湯壺の横から薬師堂を見上げる。良い感じだ、まさに伝統的湯治場だ】

2018年2月15日木曜日

奄美大島3(2018.2.15)

奄美大島最終日。帰りの飛行機は15時15分。十分時間があるのでゆっくり田中一村美術館が見れる。その前に田中一村終焉の家に寄ってみた。家の周りは木々に囲まれて良い感じの家だった。その後、奄美パークにある田中一村美術館に向かった。

生きているときはほとんど評価されなかったとの状況は、熊谷守一を思い起こさせるけど、熊谷に比べると妙に生々しい絵だった。特に前日、金作原原生林を歩いた後に見る一村の絵は印象が強かった。

その後、島北部の海岸沿いをドライブ。この日は前日以上に暖かく、まぶしいほどの日差しにあふれていた。奄美大島を走りつつ食事のできるところを見つけるのは至難の業だ。ロードサイドにほとんど店がない。昼食の場所に困り、地元の人に聞いたら「鶏飯発祥の店」を教えてくれた。二日連続の鶏飯の昼食だったけど、この鶏飯が一番美味しかった。昭和天皇も気に入ったとのことだった。

関空からの南海電車は春節の中国人にあふれていた。最近は皆さんマナーが良い。大声で話す人も少なく、なんといっても若い女性に美人が多い。さらに皆さん楽し気で愛嬌がある。日本人は相変わらず団体旅行が主流だけど、お隣の国々の方々は個人旅行が主流と見える。

その理由を考えるに日本人の言語力の弱さによるところが大きいと思う。さらに日本のぬるま湯的社会に比べて海外の社会は厳しい。これから先、そんな厳しい社会に暮らすタフな人々と対等に立ち回っていかれるのだろうか?ちょいと心配だ。

◆行動記録
  • 8:30ホテル発
  • 田中一村終焉の家
  • 奄美パーク
  • 田中一村美術館
  • 昼食(みなとや、鶏飯:1000円)
  • あやまる岬
  • 14:00レンタカー返却
  • 15:15奄美空港発
  • 17:00関空
  • 19:00近鉄難波
  • 22:00帰宅
【田中一村終焉の家】

【田中一村記念美術館】

【奄美パークの展望台から見下ろす】

【元祖鶏飯のみなとや】

【この日の海も美しかった】

2018年2月14日水曜日

奄美大島2(2018.2.14)

奄美に入れば行先は決まるだろうと思ったのは甘かった。名瀬の町には観光案内所が見つからない。バスターミナル的な所も、フェリーターミナル的な所も見つからない。結局、ホテルフロント脇にあった「2017年度版奄美夢島」なる無料パンフレット地図付きを持って車で出発。

大浜海浜公園へ向かい海を目指す。小さな島なので一日走れば奄美大島の実態は分かるだろうと安易に車を走らせたものの、奄美大島は想像以上に大きい。しかも海岸線は複雑に入り組んだ岬を持つ。その背後の山は海岸線から直接立ち上がり、標高は低いものの森は濃厚だ。しかも、ハブがいる。

海岸線に沿って車を走らせていると「金作原原生林」との標識を見つけた。その標識に従って金作原に向かってみた。金作原原生林は無料パンフにも書いてあった。ガイドツアーがお勧めらしい。金作原林道の入り口には柵があり車では入れない。そこから林道を歩いてみた。早い時間帯だったので人気もなく、深い亜熱帯の森を体感できた。内地の杉やヒノキの森とは明らかに異なる、濃密で有機的な森の気配は迫力があった。

森の奥からは多分鳥だと思うんだけど、いろいろな獣の声が聞こえる。今回の旅の中で一番印象に残ったのがこの金作原林道だった。今年の冬は奄美大島も寒い日が多いらしいけど、この日はたまたま暖かい日だった。巨大なシダや深い照葉樹林の中で暖かい風に吹かれていると幸せな感じだ。これなら春の花粉症の心配もない。

その後、反時計回りに島を回ったけど、時間切れで大島海峡から加計呂麻島を望むことはできなかった。機会があればまた訪れたいと思う。私は意外と奄美大島が好きかもしれない。

◆行動記録
  • 9:00ホテル発
  • 大浜海浜公園、奄美海洋展示館
  • 金作原原生林
  • 宇検村で昼食(鶏飯定食)
  • マングローブパーク
  • フナンギョの滝
  • 夕食(喜多八:お酒付きおまかせ島料理:4000円)、とても美味しかった。二日連続で美味しい夕食に当たって嬉しい
【大浜海浜公園、思った通りの奄美の海だった。沖にリーフの白い波】

【車止めの柵から歩き出す金作原林道は歩きやすい道だ。後で知ったんだけど金作原原生林への車での入場は自粛してほしいらしい。世界遺産登録を目指し、屋久島のようにガイドツアーを勧めているらしい。でも、個人的に静かに歩くのが一番だね。】

【ジュラシックパークを思い出す】

【生命欲が濃厚な亜熱帯の森だ】

【海はどこも美しかった】

【フナンギョの滝、かなり大きい】


2018年2月13日火曜日

奄美大島1(2018.2.13)

沖縄、石垣などの島に比べて奄美大島はなんとなく地味だ。昔から気象通報なんぞで「名瀬」の名前だけは聞いていたような気がするけど、島には何があるのかイマイチわからない。事前知識としては「ハブ」「田中一村」ぐらいだけど、そんな地味なところが私は好きだ。

関空からバニラエアで往復約1万円の格安チケットをたまたまゲット。とりあえず二泊三日で出かけてみた。出発が若干遅れ、奄美空港着は午後3時。レンタカーを借りて午後4時チョイ過ぎに名瀬のホテルに入った。

中途半端の時間だったので、とりあえず名瀬の町を徘徊。早めの夕食は奄美大島の郷土料理。ちょいと甘めの豚骨味噌煮で飲む黒糖焼酎は良い感じだった。

◆行動記録
  • 南海電車(難波=>関空):920円
  • バニラエア(関空=>奄美大島往復):10760円
  • 関空で昼食(蕎麦)1500円
  • 12:50関空発(30分ほど遅れ13:20発)
  • 15:00奄美空港着
  • 奄美レンタカー(二日48時間):9180円
  • ホテルレクストン奄美セントラル:9480円(2泊)
  • 夕食(居酒屋「ほこらしや」):約3000円(マグロ、タルイカ刺身、豚骨、ニンニク葉炒め、アオサかき揚げ、揚げ出し豆腐、黒糖焼酎)

【奄美空港はいかにも離島空港の雰囲気】

2018年2月12日月曜日

京都散歩(2018.2.12)

「八坂の塔」の名前は知っているけど、どこにあるのか?見たこともない、ということにふと気がついた。だったら行ってみるかと、京都を久しぶりに歩いてみた。久しぶりの京都は観光客にあふれている。特に、レンタル着物を身にまとった若い娘の姿が寒々しい。でも当人たちはいたって元気で楽しそうだ。若さって良いなあ・・・。

◆行動記録
  • 京都駅
  • 京都博物館
  • 豊国神社、耳塚
  • 六波羅蜜寺、六道珍皇寺
  • 力餅食堂
  • 八坂の塔
  • 石塀小路
【豊国神社には国宝の門があった。おりしも結婚式の真っ最中】

【豊国神社の前に秀吉の朝鮮出兵の耳塚がある。この酷い歴史の記念碑の前に多数の韓国の方が頭を下げていた。複雑な気分だ。今生きる我々にとって直接体験したことでもなく、400年以上前の出来事。お互い忘れることはできないものか?】

【八坂の塔は法観禅寺というらしい】

【昼食は牛筋とじ丼と草餅】

【石塀小路を歩いていたら旅館「うえむら」を発見。今から30年ほど前に泊まったことを思い出す。】

2018年2月3日土曜日

渋温泉(2018.2.3-4)

最近、昔の山仲間が次々に引退。一緒に山に行く仲間が少なくなった。特に冬の行動が難しい。リフトを使ってゲレンデのアップダウンを一人で黙々とするほどスキーも好きでない。だったら雪の温泉でも行ってみるか?と思うんだけど、昔の定宿、と言うのもなんだけど行きつけの宿も廃業してしまった。

さらに今年の寒波は厳しく、北陸方面は豪雪の気配。体力的にも精神的にも寒さがこたえる。ついつい自宅で沈殿する方向に向かってしまうが、これではイカン。歯を食いしばって出撃してみた。

行先は北信濃の渋温泉。外湯を楽しみ、帰りに中野の農産物直売所で野菜買出しの計画。ちなみに今年の冬は野菜が異常に高騰している。親類縁者の期待も背に受け、本格的な野菜買出し作戦だ。

久々の渋温泉は予想以上に賑やかだった。特に外人の姿が目立つ。外国人に日本の温泉文化が理解できるかどうか、若干気になるものの、皆さん行儀が良い。日本の若者より日本文化への理解が進んでいる人もいるようだ。熱めの湯船に静かに浸かっている。

高温の湯船にじっくり浸かり。次の外湯へ向かいつつ火照った体を冷たい外気で冷ます。それが渋温泉の楽しみ方だ。合計6か所の外湯に入り、帰りの農産物直売所で大量の野菜もゲットできた。昔の冬の行動に比べると軟弱な行動だけど、まあこんなもんかなあ・・・。

◆行動記録
  • 2月3日
  • 12:00春日井発
  • 高速:4020円(春日井IC-信州中野IC)
  • 中野のイオンで夕食調達
  • 宿泊:若木屋(朝食付き7000円)
  • 2月4日
  • 若木屋の朝食(炊き立てのご飯が美味かった)
  • 10:00中野農産物直売所(リンゴ、ネギ、小松菜、菜花、エノキ、しめじ購入)
  • 高速:500円(中野ー松代)
  • 12:30(波田で昼食蕎麦)
  • 13:00(波田道の駅、白菜購入)
  • 高速:1200円(中津川ー春日井)
  • 17:00帰宅後野菜配達



【渋温泉大湯】


【温泉寺の石段はけっこう急だ】


【渋温泉の路地は楽しい】


【波田にある地元の蕎麦屋。なかなか渋い。】