2018年12月18日火曜日

湖北の観音様(2018.12.18)

琵琶湖の北から日本海にかけては古い仏像が残っている。京都や奈良のような権威的な勢力に保持されてきた仏像とは異なり、地元の方々にその集落単位に守られてきた仏像が多い。特に有名なのは渡岸寺の十一面観音だけどそれは以前見たことがあったので、今回は西野薬師堂と赤後寺の観音様を見ることにした。

18切符を握りしめJR高月駅から西野薬師堂、赤後寺を回りJR木之本駅まで10キロ程度の気分の良いハイキングだった。稲刈りも終わり、緑の麦の芽を眺めながら麦畑の間の道をのんびり歩く。この日は雨を心配していたけど風もなく暖かい一日だった。

遠くにちょっとした集落が見えるけど、その集落ごとに古い仏像を抱えた寺が管理されている。常時管理する人がいるわけでもなく、集落の人が当番制でお寺を管理している。拝観するには事前に電話で申し込み、その日の当番の方に鍵を開けてもらうことになる。その当番の方から仏像や寺の解説を聞くのは京都の観光寺とは異なってしみじみとした素朴な気分になる。

【西野薬師堂、雪囲いがしてある、ここには薬師如来と十一面観音がある。隣のお堂には千手千足観音があるけど、観音というより不動明王のような顔をしている。】

【稲刈りの終わった田んぼの向こうに集落が見える。】

【緑の畑は麦?】

【赤後寺の仏像はコロリ観音と言うらしい。立派な仏像だけど手が欠けているのが惜しい】

【湖北の集落は立派な家が多い。限られた人数の集落で伝統的な暮らしを続けるのはそれなりに大変なんだろうなあ・・・。】

0 件のコメント:

コメントを投稿