2021年3月29日月曜日

飯田の一本桜(2021.3.29)

 今まで春になるとあちこちの桜を見るために放浪してきたけれど、飯田の桜に関心を向けたことは無かった。迂闊だった。古い街でお城もあるし和菓子も美味い。南信州の広大な天竜川沿いの伊那谷で中央アルプスと南アルプスを背景にゴールデンウイークにはリンゴの花も美しい。

と言う事に突如気が付いて飯田へ出撃してみたら、予想通りと言うより予想以上に一本桜の古木の多い街だった。今回は飯田市街を中心に歩いて回った。最初に観光案内所で情報収集。そこで得た開花状況はどこも満開。最高の状態とのこと。何も考えずに訪れたけど素晴らしい花見となった。

飯田の街は昭和レトロの空気も残り、落ち着いたいい街だ。今から20年以上前から山に登る前後によく訪れたけど最近はご無沙汰だ。飯田の街に泊まり映画「たそがれ清兵衛」を見た映画館もまだ残っていた。さらに当時よく立ち寄ったおでん屋「しめきよ」も営業していた。とても懐かしい。コロナ騒動も収まったら泊まって一杯飲みたいと思っている。

◆以下、今回の行動記録

①中央高速で飯田へ

②杵原小学校(飯田山本ICで降りる。映画のロケにも使われたらしい)

③飯田駅の観光案内所で情報収集

④昼食(焼肉屋を目指すも何処も休憩中、信濃屋で何とか食事にありついた)

⑤長姫のエドヒガン(飯田市美術館にある古木)

⑥桜丸の夫婦桜(飯田城跡の赤門の裏)

⑦専照寺のシダレザクラ(下に仏像)

⑧黄梅院のシダレザクラ(専照寺の裏)

⑨桜並木(想像以上に古木が多かった)

⑩国道153号で稲武、足助経由で帰還

【杵原小学校、桜は小学校に良く似合う】

【長姫のエドヒガン】

【まさに巨木だ】

【桜丸御殿址のヒガンザクラ】

【城跡の赤門】

【専照寺のシダレザクラ】

【黄梅院のシダレザクラ】

【桜並木も満開だ】

2021年3月14日日曜日

京都一周トレイル⑤(2021.3.14)

 ■栂尾から京都北西部を歩き鷹峯へ下山

京都は南側は開けているけど東、北、西の三方向は山が迫り、そこに京都一周トレイルのルートが続いている。今回歩く栂尾からのコースはその北西部にあたり、今までほとんど足を踏み入れた事のない地域だ。当然、土地勘もなく、最終的にどこまで歩くのかも確定させずに栂尾のバス停から歩き出す。

最初は谷沿いの歩きやすい林道を歩く。その林道は真っ直ぐそして着実に高度を上げていく。その途中から細い道に分岐。そして急な登りになる。突然現れた想定外の急坂は辛かった。

沢の池という池に出た。京都北山の峠を越えて突然現れた池は北アルプスの風吹大池を想起させる。池の傍にはテントが数張り。最近のコロナ騒動でキャンプが流行っているらしい。大汗かいてたどり着いた池の割には大型のテントが目立つ。不思議に思っていたらその先に広い駐車場発見。車で来られるんだ。

以前、オートキャンプがブームになった時代があったけど、最近のキャンプのメインイベントは「ボッチキャンプ」で強調される焚火がのようだ。池の傍には焚火の跡が見える。沢登りの時の沢中泊でする焚き火は楽しい。しかし、車で乗り込み自然の中で焚火をすることはどうかなあ、、、。沢の池の周りにはトイレも無い。そんな場所でキャンプするには、人が多すぎる。皆さん携帯トイレを持っている事を願うばかりだ。

その後、コースが崩落していて戸惑ったりしながらなんとか鷹峯まで歩いた。久しぶりに訪れた鷹峯近辺には高級リゾートホテルが多数。でもコロナ騒動で外国人もいなくなり変に静かだ。千本北大路まで出てバスで三条京阪に戻り、珉珉で一人打ち上げ。餃子2、酢豚、ビール大のいつものメニューで1960円。アレ、値上がりしたのかな、、、。

◆行動記録

勝川6:37、金山6:55、米原8:18、京都9:33、二条9:40バスに乗る栂尾9:50、栂尾10:30歩き出す、福が谷林道、仏栗峠、大休止83ポイント11:45杉の林越しに展望あり、沢の池駐車場12:10、71ポイント13:20、京見峠分岐68ポイント13:45、鷹峯カフェ、ソマリ15:10コーヒー450円、御土居見学、御土居餅二個280円、千本北大路バス15:40230円、四条通大混雑、珉珉16:30、山科17:43米原行

【仏栗峠近辺から南側の京都市街を望む】

【沢の池、静かで良いところだ。】

【上ノ水峠周辺でルートが一部崩落、さらに秋にはマツタケ関係で一部通行不可】

【正式な京見峠がどこなのか不明だけど、昔から名の知れた峠だったみたい】

春の暖かさに浮かれ歩く人の群れ、花も咲いたし、柳も芽吹いた。

2021年3月9日火曜日

広島、宮島、呉(2021.3.9-11)

先週の岡山に引き続き、中国シリーズ第二弾。今週は広島へ出かけてみた。目標は宮島の弥山に登り、帰りに呉の大和ミュージアムで戦艦大和の十分の一模型を見る事。さてさてどうなりますか、、、。

ところで昨今のコロナ騒動で18切符の一人旅がとても快適。電車空いてる、ビジネスホテルも空いてる。しかも料金が安い。出先でネット予約が100%OKだ。ただ現地居酒屋への訪問を控えているので地元の人との交流が少々不自由なのが残念だけど、地元スーパーでの食料調達でなんとか楽しんでいる。

【2021.3.9】出発、広島泊

早朝出発してJRに乗り続け早めに広島についた。宿にチェックイン後、散歩に出る。先週の岡山に比べて広島は活気がある。何本もの川を渡り原爆ドーム辺りまで歩いてみた。きれいな水の川が街の中を流れているのは良い気持ちだ。それに比べて名古屋の町中の川はなんと汚いのだろうか。不思議だ、そして残念だ。

◆行動記録

勝川6:37、米原8:48、姫路駅そば380円、姫路11:35、相生12:26、岡山13:50、糸崎15:39、広島着16:58、東横イン3950円、穴子飯上2000円、ビール他1237円


【広島平和資料記念館を遠くから眺める】

【商店街であなご飯をテイクアウト、2000円】

【広島城、戦後外観を復元、日本の降伏が半年早ければ・・・。】

【原爆ドームは保存工事中】


【2021.3.10】宮島散策、広島連泊

宮島の厳島神社には何度も来ている。でも厳島神社以外には立ち入ったことがない。ただ厳島神社周辺にはなかなか興味深い場所がある。特に背後の弥山には一度登って見たかった。宮島と言う小さな島ながらも標高は500m以上ある。海面から直接立ち上がっているので正味500mの登りとなる。しかも見上げた頂上直下はかなり急なピラミッド。

最初の計画では歩いて登る予定だったけど、急なピラミッドに怖気づき、登りはロープウエイを使うことにした。宮島フェリーを降りて人気の無い商店街を抜けて紅葉公園に向けて歩く。古い昔ながらのロープウエイを想像していたけど、ちゃんとしたロープウエイだった。さすが世界遺産だ。街からチョイと外れるだけで深い森の上をロープウエイは通っている。振り返れば海と空が美しい。


ロープウエイを降りてから弥山山頂へ登り大聖院へ下山した。登りの歩きを省略したけれど、けっこう充実した歩きだった。下山後、昼飯にたまたま入った「ふじたや」はあなご飯の有名店らしく、コロナ騒動最中にも関わらず繁盛していた。昨夜の夕食に引き続き二回目のあなご飯だったけど、2500円と言う値段に対しては評価が別れるところだ。ただ、付いてきた牡蠣が2つ入った吸い物は良かった。

その後、厳島神社には入らず豊臣秀吉が作らせた千畳閣に寄ってみた。そこは想像以上に巨大な建物で素晴らしかった。帰りは広電宮島線で帰った。久しぶりに乗った路面電車は懐かしかったし、それによって広島の街がさらに理解できたような気がする。

◆行動記録

8:06広島発420円

宮島口駅、フェリー、ロープウエイ1010円、乗換10:00、弥山山頂11:00、砂防堰堤の直下にある大聖院12:30、ふじたや、あなごめし2500円12:50、豊国神社千畳閣100円、フェリー180円、14:33広電宮島口駅発270円広島駅まで、16:00東横イン3950円、広島城、スーパー食料1185円、酒純米吟醸竹原セイキョウ1848円

【海水に浮かぶ厳島神社、背後は弥山】

【大鳥居は修復中、地元の人の話では難工事らしい】

【紅葉公園にある渋い旅館】

【ロープウエイの下は原生林】

【頂上手前の岩をくぐる】

【弥山山頂から望む瀬戸内海】

【ふじたやのあなご飯、丼が熱い】

【豊国神社千畳閣】

【この日の夕食は駅構内のスーパー】

【2021.3.11】呉徘徊、帰還

呉に立ち寄り大和ミュージアムで戦艦大和の十分の一スケールの展示をみる。呉の街はなかなか雰囲気のある町で面白かった。戦艦大和も面白かった。大和を作った技術が戦後日本の重厚長大産業の発展に寄与ことが良く分かる。軍需産業が一般の技術を進歩させる要因なのは確かだ。

46センチ砲で40キロ先へ1トン以上の砲弾を飛ばす時代の戦争を思うと、ある意味ではのどかな時代だったと感じる。翻って現代を見るに、核兵器、情報、バイオ技術など恐ろしい未来を予想してしまう。将来、人類は科学技術を正しく使うことができるのか?不安だ。

◆行動記録

広島7:37、呉着8:25、大和ミュージアム9:00、800円(企画展含む)、駅横0番地、呉名物細うどん、ごぼてんうどん、天むす、ビール1190円、スーパーで買ったおはぎ240円良かった、呉発12:04、広12:17、春の日差しと昼間のビールでウトウト幸せ。時々、目が覚めたとき車窓から穏やかな瀬戸内海。呉線は良い路線だ、三原13:51、福山14:32、福山で岡山行きに乗りかえると急に電車がボロくなる。岡山周辺、福山から相生の間の電車は常にボロい。同じJR西なのになぜか不思議だ。岡山15:39、相生16:48、姫路駅そば380円これで4回連続、姫路17:26、JRがトラブル20分後れ、米原20:35、名古屋21:45

【呉近くの海で謎の爆発した陸奥の41センチ主砲、実物は大きい】

【大和の1/10模型】

【人と比べても大きい】

【呉名物細うどん、ゴボウテン付き】

【呉線の車窓から見る瀬戸内海は美しい】

2021年3月3日水曜日

吹屋(2021.3.3-5)

 岡山の山奥に「吹屋」というところがあることを知ったのは5年ほど前。備中高梁の松山城へ行ったとき、備中高梁の観光案内地図で見つけた事が最初だった。江戸時代のベンガラで栄えた古い町並みが残っているらしい。いつかは行こうと思っていたけど、行くのに時間がかかる。往復新幹線を使っての弾丸ツアーなら日帰りも可能だけど、そうまでして訪れる気分でもない。

と言うことで、青春18切符が利用可能になったこの時期に、ビジネスホテルに前後2泊のノンビリ計画で出撃した。コロナ騒動で行動自粛の世の中なので、旅先での飲食は極力避けて、夕食はスーパーないしはデパ地下の食材購入で凌ぐ作戦。以前は旅先の居酒屋で一杯やりつつ地元の人と話をするのが旅の最大の楽しみだったけど、最近は地元のスーパーを覗くことが旅の最大の楽しみになっている。


(2021.3.3)大原美術館、倉敷徘徊後、倉敷泊

倉敷を訪れたのは初めてだ。駅の観光案内所でマップをもらい、「美観地区」と呼ばれるわかりやすい場所に向かう。両側に柳が植えられたお堀的な川には小舟が浮かび若者がカップルで船に乗っている。もう少したてば柳の芽吹きも進んで美しい景観が楽しめるだろうけど現在はまだ早い。綺麗に整えられた町並みはあまりにもそれらしい作りで、私にとっては「アレッ?」って感じ。同じような感覚は湯布院でも感じたけれど、若者の卒業旅行には向いているようだ。

◆行動記録

勝川(6:37)青春18切符12050円、姫路(11:18)駅そば380円、姫路発(11:35)、倉敷(14:00)、東横イン4550円、大原美術館1300円(割引券で200円割引)、アイビースクエア、夕食餃子、麻婆豆腐、ビール大、2126円、カレー580円(天満屋のデパ地下で夕食を買う作戦なるも買いたいもの無し)


【美観地区には蔵もある】

【アイビースクエアでイイチコを飲む】

【初めて訪れた大原美術館】

(2021.3.4)吹屋

吹屋へ行くには備中高梁から一時間ほどバスに乗らなければならない。そのバスは一日3往復。これが吹屋に行くのを困難にしている。今回は倉敷に前泊したので備中高梁には余裕で着いた。一時間ほど町を歩いた。高梁川と備中松山城のたたずまいは岐阜の町を思い起こさせる。古い家並みも残っていて街歩きも楽しい。

吹屋へのバスは高梁川を離れグングン山の中に入って行く。こんな山の中に栄えた街があったことに驚く。当時、日本有数の銅山で、そこから得られる硫化鉄でベンガラを作り、巨額の富を生み出したという。その町並みは通常の宿場町とはどこか違って、石見銀山の町並みに近い気がするけど、どこが宿場町と違うのかは良くわからない。昔の坑夫の歴史がなんとなく残っているのかも知れない。

バスで吹屋に着いたのは11:00。帰りのバスは15:45。滞在時間は4時間40分。時間を持て余すかも?との心配もあったけど。、4キロ離れた広兼邸を往復したら丁度いい時間だった。広兼邸はかって映画「八つ墓村」の舞台となった古い家で、巨大な石垣を想像していたけど、実際に見た広兼邸の石垣は想像以上に大きかったし美しかった。

◆行動記録

倉敷発(8:39)590円備中高梁まで、備中高梁着(9:14)、市内徘徊、同発(10:50)バス吹屋なで800円、吹屋(11:00)昼食山菜そば500円、広兼邸400円、ビール、ぜんざい、吹屋発(15:45)、備中高梁発(16:56)860円、岡山(18:00)、東横イン4550円、夕食高島屋デパ地下

【吹屋の街並】

【広兼邸の石垣は大きい。大阪城の石垣よりもインパクトがある】

【石兼邸の梅の手入れは行き届いている】

【良いフキノトウ多数】

(2021.3.5)帰還

朝から雨。直帰した。岡山から姫路までは山陽線の方が時間は早そうだけど、赤穂線経由のほうがノンビリしている。西大寺見物や日生のカキオコにも未練はあったけど、天気も芳しくないので姫路で駅そばを食べただけでトットと帰還した。車窓から見た麦畑は青くなってきた。

◆行動記録

岡山発(9:25)、播州赤穂、姫路で駅そば380円、姫路発(11:27)、米原発(14:02)、大垣駅(14:41)

【行も帰りも姫路では駅そば、380円】