2010年8月16日月曜日

日景温泉

【秋田イトーヨーカドー調達・総額923円】


【日景温泉内湯】

【日景温泉湯治部外観】


 朝7時30分発の酒田行きに乗るべく6時起床。6時半には出発の準備が出来ているにもかかわらず、旅館は誰も起きてこない。普通、旅館の朝は早いものと勝手に思っていたけれど、そうでもないみたい。さらに夏休みのこの時期は、少なくとも6時半にはラジオ体操で町全体が起床するもんだけど、村上はそうでないようだ。
 
 やっと起きてきた宿の女将を見つけ、会計。1泊素泊まり4200円は確かに安い。部屋のクーラーもしっかり利いたし、シーツ、寝巻きも清潔でなかなか快適。閉鎖的なビジネスホテルより楽しいかもしれない。
 
 今日は、日景温泉最寄り駅の奥羽本線陣場駅まで。昨夜より距離はないのでちょっぴり余裕。秋田で乗り継ぎ時間が2時間程度ある。その秋田についてみれば「暑い」。外に出たくない。暑さを避けて昼食を探しに、駅前のイトーヨーカドーB1の食料品売り場を徘徊。500円の寿司盛り合わせ(広告の品)、カレイ煮つけ(300円)、ヨーカドービール(123円)を調達し、地下のフードコートで昼食。地方都市での昼食はこれに限る。見れば大きなザックを横に置いた同じようなオッサン発見。みんな同じことを考えているようだ。
 
 日景温泉は良い温泉だった。ただ、私にとっては湯温がチョット低いのが残念だ。若干の加温もしているらしい。泉質も非常に珍しい感じ。口に含んでみれば非常にインパクトがある味だ。私の知る限り、松之山温泉、国見温泉と並ぶ、二度と飲みたくない温泉の一つかもしれない。旅館は事前のネット情報通り秋田杉の中の一軒宿。でも想像以上に大きな宿だった。夕食のイワナ(多分)の甘露煮が美味しかった。(2010.8.16/月)
 
●今日の18切符
 村上=>酒田=>秋田(昼食)=>陣場
 
●日景温泉
 1泊2食付 : 11700円
 生酒  :  700円
 ビール(中瓶): 600円

2010年8月15日日曜日

村上

【快速・妙高/昔の特急が今も頑張る。18切符でこの手の列車に当たるとちょっとうれしい】

【村上・扇屋旅館】

【村上・味作】

 ここのところ天候不順。本当なら山に行くところだけれど、けっきょく18切符握りしめての東北温泉旅行となりました。目的地は秋田。青森県境の日景温泉。以前より訪れたいと思っていた温泉だ。18切符の鈍行利用につき一日では行けない。一日目村上、二日目日景温泉、三泊目村上、という前泊、後泊村上という贅沢な日程だ。
 
 とりあえず今日は村上まで。以前に18切符で新潟まで来たことがあるけど、今回はその先の村上が目的地。勝川6時半発、中津川(お茶)、松本(弁当、大雪渓ワンカップ)、長野、直江津、長岡、新津、新発田と乗り継ぎ、買い食いに精を出し、村上についたのは夜7時を回っていた。途中で予約を入れておいた扇屋旅館は駅前の分かりやすいところに有った。
 
 昔ながらの木賃宿の風情。ふうてんの寅さんが泊まっていてもおかしくない。今夜の夕食は頼んでなかったので近くの居酒屋を紹介してもらう。さすが村上は日本海の古い町。なかなか良い居酒屋だった。(2010.8.15/日)
 
●今日の18切符
 勝川=>中津川=>松本(駅そば)=>長野(駅弁)=>直江津=>長岡=>新津=>新発田=>村上
 
●割烹 味作
 電話 :0254-52-6230
 支払 :3400円
   お通し(モズク)、岩がき(2個)、ギンダラ味噌漬け、乗り茶漬け、酒(〆張鶴1本)。美味しかった。
 
●扇屋旅館 電話 : 0254-53-2167 素泊 : 4200円

2010年8月7日土曜日

葛温泉・高瀬館

【葛温泉・高瀬館内湯、手前ぬるい、向こう熱い、湯量多い】


【葛温泉・高瀬館露天風呂】

  夏山シーズンの登山の後、ドロドロの汗まみれの体で旅館に飛び込み、潤沢な天然掛け流し温泉で汗を流し、風呂上りの冷たいビール。そしてそのままうたた寝、「夕食ですよ」の声で目を覚まし、冷酒で本格的に出来上がり、そのまま就寝。夜中にのどの渇きで目覚めて、冷たいお茶と再度の天然掛け流し温泉。これこそ私の最も望んでいる山行なのだ。
 
 8月上旬、焼岳登山の後、その望みを果たすには宿は「逆巻温泉」でなければならない。でも、ハイシーズンの土曜日、上高地近くの宿は取れないだろう。
 
 次善の策として、チョット離れているけど葛温泉の高瀬館の予約をゲット。下山後1時間半ほど運転してから高瀬館に飛び込んだ。汗まみれで温泉に飛び込み、冷たいビール、うたた寝、夕食の冷酒、その後の熟睡、深夜の天然掛け流し温泉など予定通り満喫し、満足満足。
 
 高瀬館の内湯の湯量は半端じゃない。大量の熱い湯が浴槽の縁を越え洗い場に流れる。これぞ正しい温泉だ。さらに露天風呂も新鮮な湯が満たされ、綺麗に保たれている。若女将の一生懸命な対応にも好感が持てる。(2010.8.7/土・泊)
 
●葛温泉・高瀬館
 電話==========>0261-22-1446
 1泊2食付========>12800円(バス・トイレなし)
 缶ビールロング缶(自販機)=>400円
 立ち寄り湯料金======>700円

焼岳

【登山口駐車スペースは大混雑。でも心配無用。】


【稜線はガス、でも上がりそう】


【噴煙の横に登山道】


【穂高吊り尾根はガス、飛騨側はガスに覆われている】



【下山途中、釜トンルート分岐近くから振り返り吊り尾根を望む】


 焼岳には今から10年以上前、雨の中を登ったことがある。当然、展望もなく、どんな山だったかの印象もない。でも、上高地から眺める焼岳は火山の荒れた溶岩と潅木の緑の対比が妙に美しい山だ。そして上高地の景観において北の穂高連峰と対を成す重要な役割を担っている。
 
 その焼岳に8月7日、新中の湯コースピストンで登ってきた。下山後は温泉で汗を流す計画だ。新中の湯コースは安房トンネル開通後、旧安房峠越えの国道沿いに移った中の湯旅館のチョイ上、10号カーブ近くに登山口がある。朝8時15分、登山口駐車場には大量の車。さすがに人気のルートと思われる。一瞬駐車に戸惑ったけど、安房峠越えの旧国道は車の通過も少なく、ほとんど全線駐車場状態。駐車の不安はない。
 
 ゆっくり歩いて1時間半程度で、釜トンネル下の入口から続く旧中の湯コースとの合流点。ここから展望が開ける。焼岳の稜線越しに穂高吊り尾根が見えるはずだが、このときはガスの中。焼岳の山頂方向も時々ガスに覆われる。でも天候は回復する気配。
 
 進むに従い、ガスも上がり山頂方向の稜線に噴煙が見える。天気もますます良くなり、明るい開けた稜線を歩く。まさに夏山。気分が良い。やっぱり山は天気の良い時に限る。合流点から1時間半ほどで山頂着。多くの登山者がいるものの、意外と広い頂上なのでのんびり休みことが出来る。持参したビールがうまい。
 
 正面には上高地から見る角度と同様の岳沢越しの穂高吊り尾根が見えるはずだが、生憎稜線はガスの中。焼岳小屋の青い屋根、西穂小屋の赤い屋根が良く見える。そこから西穂に続く稜線もその左側(飛騨側)からのガスに覆われ、その先の西穂はガスの中。1時間ほどガスの晴れるのを待ったもののガスが晴れず下山することにする。
 
 旧中の湯コースとの合流点近くまで来て振り返れば、ガスも上がり穂高の稜線がくっきり見えた。今回の焼岳新中の湯コースは登り3時間、下り2時間のお手軽コース。その割りに展望も良く楽しいコースだった。次回は秋、ナナカマドの紅葉のころ訪れてみたい。ただし、天気の良い時に限るけどね・・・。(2010.8.7/土)
 
●コースタイム
 8:15 登山口
10:00 旧中の湯コースとの合流点
11:20 焼岳山頂着
12:00 下山開始
14:00 登山口着

2010年7月25日日曜日

白山・帰還

【白山スーパー林道から白山を望む。真ん中のピークが大汝峰、左が御前峰、前の濃い緑の稜線が中宮道】


 中宮温泉でゆっくり筋肉をほぐしたものの、激しい筋肉痛を感じつつスーパー林道経由で帰還することとした。木戸旅館でゲットした片道無料券3150円をにぎりしめゲートを通過。その時気がついたのだけど、現在、白山スーパー林道の通行料は2500円に割引中。一瞬、得したのか?損したのか?良く分からなかったけど、やっぱりかなり得したのだろうね。ウレシイ!、ワタシタンジュンデス。


 
 今回の山行は天候に恵まれ楽しかった。やっぱり山は天気の良い日に登るに限る。スーパー林道から振り返る白山は素晴らしく美しかった。(2010.7.25/日)

2010年7月24日土曜日

白山・下山

【ご来光前、御前峰はガスの中】



【大汝峰山頂から翠が池越しの御前峰を望む】


【大汝峰山頂から七倉山方面】


【室堂小屋越しに別山を望む】


【中宮温泉の似合わない足湯】


 朝4時、ご来光のための太鼓の音が鳴り響く。暗闇の中、ヘッドライトをつけてみんな起き出す。一般的には4時前にヘッドライトをつけて御前峰に登り、山頂でご来光を仰ぎ、万歳三唱。その後、室堂に戻り5時半から朝食。でも我々は小屋でゆっくり起き、明るくなってからのんびり出発。この朝は梅雨が明けたものの大気が不安定。山頂はガスに包まれている。無理してご来光を眺めに行かなくて良かったかもしれない。
 
 5時15分、出発。周囲は完全に明るくなっている。花を眺めつつ千蛇が池が6時10分。そこから30分で大汝峰山頂。大汝峰は始めて来たけど広々とした山頂でなかなか気分のいいところだ。裏から見る翠ヶ池越しの御前峰も良いけど、その反対側の七倉山を越えて北に向かうのびやかな稜線が美しい。次回はぜひ、この北の稜線を岩間温泉は中宮温泉まで下りたいものだ。
 
 大汝峰からいったん室堂に戻り、コーヒーなんぞ楽しみ、下山することにする。下山開始は9時。弥陀ヶ原、観光新道経由のルートは花真っ盛り。聞いてはいたけれど、花の多さは日本一かもしれない。さらに梅雨明け直後のこの時期は一つ一つの花が特にフレッシュ、色が濃い。
 
 観光新道は尾根筋を下るため展望もすこぶる良い。左に別山から下るチブリ尾根。避難小屋の赤い屋根が見える。右側には七倉山から続く釈迦新道の尾根が長く続く。展望は良いけど、登ってくる太陽が容赦なく照りつける。麦藁帽子を持ってくれば良かった。大汗かいて別当出合到着は12時25分。シャトルバスで市ノ瀬に出て、車で中宮温泉へ向かい本日の行動終了。(2010.7.24/土)
 
●コースタイム
  5時15分:室堂発
  6時10分:千蛇が池
  6時40分:大汝峰
  8時30分:室堂
  9時00分:室堂発
 10時15分:殿が池避難小屋
 12時25分:別当出合

白山・中宮温泉

 中宮温泉に最初に来たのは今から30年ぐらい前だった。胃腸に良い温泉で、湯量も多く、湯温も高く、私にとっては非常に好みの温泉だ。今回、数年(10年ぐらいかなあ)ぶりに着てみれば雰囲気は変わっていなかった。でも、当時4、5件有った旅館は2軒しか営業してなかった。昨今の温泉ブームにも関わらず、規模を縮小している中宮温泉だが、こんなひっそり静かな湯治場こそ私にとっては非常に好ましい温泉なのだ。
 
 白山でかいた大汗を、中宮温泉の熱い湯で流し、冷たいビール、岩魚の骨酒・・・、タマリマセン!(2010.7.24/土)
 
●中宮温泉・木戸旅館
 1泊2食付:8550円
 
●白山スーパー林道無料券
 木戸旅館の壁に掲げてあるポスターで発見。今年(平成22年)限定らしいけど、2名以上で宿泊すると白山スーパー林道の片道無料券がもlらえる。帰りのルートを迷っていた我々としては、迷わず白山スーパー林道経由を選びました。「高速1000円」対「白山スーパー林道片道無料券」は「白山スーパー林道片道無料券」の完勝とあいなりました。

2010年7月23日金曜日

白山・入山

【市ノ瀬バスターミナル】


【砂防新道のつり橋】

【甚ノ助小屋改修工事のヘリ登場】


【南竜が馬場遠望】

【トンビ岩コースは雪多し】


【雪渓越しに御前峰を望む】


【御前峰を背に白山神社奥宮】
【室堂小屋】


 朝5時起床。6時ホテル発。予定では市ノ瀬に車を置き、シャトルバスで別当出合。そしてそこから登り始める計画。まあ、8時ごろまでには別当出合いに着くだろうと考えていたけど、甘かった。カーナビの調子が悪く、なかなか目的地セットが出来ない。
 
 関係のありそうな電話番号はことごとく該当番号なし。住所はこのところの市町村合併で何がなんだか分からない。カーナビの地図を操作して目的地にたどりつき手動で目的地セットして走り出したら、北へ向かって走り出す。金沢から白山まではどう考えても南へ行かねばならぬ。最近のカーナビに頼った行動が完全に裏目に出て金沢市街から外に出られない。さらに金沢は百万五のの城下町。道が複雑に入り組んでどこを走っているのか分からない。とりあえず太陽の方向から南を割り出し、そちら方向に走りなんとか「白山山麓」の標識発見。
 
 結局、別当出合に着いたのは8時45分。今回の白山登山の核心部は「金沢脱出」」であった。別当出合は明るく開けた谷。登山客が続々と集結し、続々と登っていく。そのほとんどが「砂防新道」と呼ばれるコース。我々もそんな人の後をついて歩き出す。このコースは数年前、集中豪雨でつり橋が流され閉鎖されていたけど、そのつり橋も修復されてコースも復旧。
 
 「可能な限りゆっくり歩こう」、それが今回の合言葉。遠くの山が見えればその山を眺め、花があれば花を眺め、のどが渇けば水を飲み、腹が減ればお菓子を食べ、汗をかいたら汗を拭き、、、。なにも頑張ることもなく、12時20分南竜が馬場に到着。さらにトンビ岩コース経由で室堂着は14時。ほとんどコースタイムどおりの行動だった。要するにのんびり登っても、あせって登ってもほとんど時間は変わらないということだ。
 
 トンビ岩コースは人もなく静かなコースでとてもよかった。梅雨明け直後、雪渓も多く残り、咲く花もフレッシュ、青空に湧き上がる白雲も美しい、まさに夏山だ。
室堂の山小屋は予約制。当日は400名ほど宿泊だとか。でもまだ満員ではないらしい。来週の週末は満員だとか。ほぼ満員に近い状況だけれど、宿泊している人のマナーも良く、気分良く眠れた。食事も一昔前の山小屋に比べればかなり良くなっている。翌日、早立ちのため朝食に変えて弁当をもらったけど、竹の皮に包まれた押し寿司でとても美味しかった。(2010.7.23/金)
 
●コースタイム
  8時45分:別当出合発
 12時20分:南竜が馬場
 14時05分:室堂
 ●白山室堂
 1泊2食付   :7700円
 缶ビール(350): 500円
 生ビール    : 800円