


焼岳には今から10年以上前、雨の中を登ったことがある。当然、展望もなく、どんな山だったかの印象もない。でも、上高地から眺める焼岳は火山の荒れた溶岩と潅木の緑の対比が妙に美しい山だ。そして上高地の景観において北の穂高連峰と対を成す重要な役割を担っている。
その焼岳に8月7日、新中の湯コースピストンで登ってきた。下山後は温泉で汗を流す計画だ。新中の湯コースは安房トンネル開通後、旧安房峠越えの国道沿いに移った中の湯旅館のチョイ上、10号カーブ近くに登山口がある。朝8時15分、登山口駐車場には大量の車。さすがに人気のルートと思われる。一瞬駐車に戸惑ったけど、安房峠越えの旧国道は車の通過も少なく、ほとんど全線駐車場状態。駐車の不安はない。
ゆっくり歩いて1時間半程度で、釜トンネル下の入口から続く旧中の湯コースとの合流点。ここから展望が開ける。焼岳の稜線越しに穂高吊り尾根が見えるはずだが、このときはガスの中。焼岳の山頂方向も時々ガスに覆われる。でも天候は回復する気配。
進むに従い、ガスも上がり山頂方向の稜線に噴煙が見える。天気もますます良くなり、明るい開けた稜線を歩く。まさに夏山。気分が良い。やっぱり山は天気の良い時に限る。合流点から1時間半ほどで山頂着。多くの登山者がいるものの、意外と広い頂上なのでのんびり休みことが出来る。持参したビールがうまい。
正面には上高地から見る角度と同様の岳沢越しの穂高吊り尾根が見えるはずだが、生憎稜線はガスの中。焼岳小屋の青い屋根、西穂小屋の赤い屋根が良く見える。そこから西穂に続く稜線もその左側(飛騨側)からのガスに覆われ、その先の西穂はガスの中。1時間ほどガスの晴れるのを待ったもののガスが晴れず下山することにする。
旧中の湯コースとの合流点近くまで来て振り返れば、ガスも上がり穂高の稜線がくっきり見えた。今回の焼岳新中の湯コースは登り3時間、下り2時間のお手軽コース。その割りに展望も良く楽しいコースだった。次回は秋、ナナカマドの紅葉のころ訪れてみたい。ただし、天気の良い時に限るけどね・・・。(2010.8.7/土)
●コースタイム
8:15 登山口
10:00 旧中の湯コースとの合流点
11:20 焼岳山頂着
12:00 下山開始
14:00 登山口着
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