2014年10月2日木曜日

涸沢2(2014.10.02)

朝、暗いうちに起床。テントを這い出し、コーヒーを沸かしているうちに前穂のピークが朝日に光る。明るくなるのを待って歩きだす。本谷橋手前では屏風の岸壁が朝日を受けて輝いている。反対側には北穂山頂小屋が遠くに見える。今日も天気は良さそうだ。

本谷橋を過ぎ登るにしたがって紅葉が進んでくる。素晴らしい紅葉だ。今まで見た紅葉の中で最も美しい紅葉かもしれない。ただ稜線には雪は無く三段染めが見られなかったのは残線だった。涸沢ヒュッテの屋上テラスで持参の梨を食べる。「涸沢ヒュッテのテラスで紅葉を見つつ梨を食べる」のが今回の最大のミッション。その目的も達したので、あっさり下山開始。

涸沢ピストンで25人程度の大パーティーと何回と無くすれ違った。そのほとんどがクラブ*ーリズムのパーティーだ。涸沢の小屋の大混雑の理由が分かった気がする。今回すれ違った人たちは、事前に計画した山行としては最高についている。こんな晴天に恵まれた紅葉の山行はなかなか無いだろう。私も今回の山行は最高の天気に恵まれてとても幸せだった。下山したとき、穂高の稜線は厚いガスに包まれていた。平湯に向かうバスの窓には雨粒が落ちてきた。後、一日遅かったら辛い山登りになっていただろう。

◆行動記録
 5:00 起床
 6:15 横尾発
 7:15 本谷橋
 9:00 涸沢ヒュッテ
 9:40 発
10:50 本谷橋
11:50 横尾(テント撤収)
12:45 発
15:30 上高地発
16:10 平湯
      平湯民俗館露天風呂(300円)
      てんぷら蕎麦(1100円)
17:10 平湯発
      途中仮眠
19:50 加子母

【横尾テン場の朝、朝日に輝く前穂東壁】

【屏風の岸壁に朝日が当たる】

【本谷橋あたりから紅葉が目立つ】

【涸沢ヒュッテが見えた】

【ダケカンバの黄色】

【背後は吊尾根】

【背後は奥穂】

【北穂を背にする涸沢ヒュッテの吹流し】

【遠くに見えるのは東大天井】

【ナナカマドの赤が鮮やかだ、背後は涸沢岳】
 

【上高地付近の猿は人馴れしている】

2014年10月1日水曜日

涸沢1(2014.10.01)

「涸沢の紅葉は美しい」と若い頃から聞いていた。特に稜線の新雪、青空、ナナカマドの赤の三段染めが有名だ。しかし現役の頃、週末の小屋は大混雑。退職したら平日にでも出撃してみるか?と、のんびり構えていたけど、最近は平日も大混雑らしい。涸沢ヒュッテのホームページには「10月1日から12日までの予約が定員の3倍以上で一組の布団に3人」との信じられない文字が躍る。横尾や徳沢の小屋も混雑しているらしい。要するに団塊の世代の大量退職と高齢者登山ブームが原因らしい。その世代にとって「紅葉」は心揺れる言葉だし・・・。

以前は涸沢でテント泊もしていたけど、ここ数年テントは完全にお蔵入り。テントを背負う体力も気力も完全に喪失。しかしこのままでは涸沢の紅葉を見ることも無く一生を終わることになるかも知れない。オオゲサダネ。

と、言うわけで久しぶりにテント泊の装備を背負って出撃してみた。しかし、体力面も考慮して。一日目横尾でテント泊し、翌日、空身で涸沢ピストンの軟弱計画。まさに大人の知恵と言うわけだ。上高地から横尾までなら平地の歩き3時間。

久々の上高地は快晴。以前は単なる通過だけの横尾までの歩きだけど、のんびり景色を見ながら歩くのはなかなか楽しかった。明神池にも初めて寄ってみた。明神から見た明神岳、徳沢から見た前穂東壁、横尾から見た屏風の岸壁など、今まであまり気にしていなかった景色が新鮮だ。

横尾にテント設営後、時間が有ったので槍沢ヒュッテまで散歩に出かける余裕もあった。途中、樹林の間から槍の穂先も見えた。そこで、出会った女性二人組みのボヤキ。「槍の穂先の一歩通行のルートで逆走するお隣の国の登山者には困ったものだ」との話。言葉が通じないのが困るらしい。そういえば最近、上高地界隈にもお隣の方々の姿が多い。外見で判断しにくいためトラブルになることも多そうだ。

それに比べて、いわゆるヨーロッパ系の外国人はなんとなく行儀が良いような気がする。出合ったときも素直に笑顔で挨拶できる。その違いをツラツラ考えるにヨーロッパ系の外国人の方が愛嬌がある。やっぱり人間は愛嬌が一番。これからは私も愛嬌のある人間になろう、と思ったけど、今後、愛嬌を振りまく時間はあまり無いかもね。

◆行動記録
 6:15 加子母発
 7:40 高山先コンビニ(74キロ)
 8:15 あかんだな駐車場(107キロ)
 8:50 バス発(往復2100円)      
 9:30 上高地バスターミナル
10:30 明神
11:45 徳沢
12:45 横尾
      テント設営
      幕営料(700円)
15:15 槍沢ヒュッテ
16:30 横尾

【お約束の上高地河童橋】

【明神橋から明神岳】

【はじめて見た明神池。拝観料300円なので柵の外から撮影】

【徳沢チョイ先の新村橋から見た前穂東壁】

【横尾へ向かう途中で前穂東壁が良く見える】

【槍沢ヒュッテへの散歩の途中で槍の穂先発見】

2014年9月28日日曜日

白草山(2014.9.28)

昨日、御岳が噴火した。1日たっても詳細がまだ分からない。でも、断片的な情報では多数の被害が出た模様。それやこれやで、気になって、どんな噴火か見に行ってきた。行き先は手近なところで白草山。幸い、今日は絶好の日本晴れ。雲一つ無い。

突然の出撃に出発が送れ、登り始めたのは昼過ぎになってしまった。白草山のピークに続く笹の稜線に出た時、御岳が姿を現した。真っ白な噴煙もはっきり見えた。噴火は剣が峰直下の地獄沢上部。その下の地獄沢全体からも薄い蒸気が立ち上っている気配。その姿は自然の力をまざまざと感じさせ、ある種、崇高さまでも感じさせる。

しかし、その現場では大勢の人が被災している。秋の好天の土曜日、家族連れでの日帰り登山も多かろう。そんなことを考えると、心が痛む。自然の力、人間の命、などなどいろいろ思いつつ、下山したとき、つるべ落としの秋の日は山の端に落ちた。

帰宅後のニュースでは30名以上の死亡が確認された模様。

◆行動記録
10:45 春日井
13:45 白草山登山口
14:15 林道終点
15:45 白草山山頂
17:40 下山



2014年9月26日金曜日

継鹿尾山(2014.9.26)

三日前に鳩吹山に登ったとき、このエリアには多くの歩くルートがあることを知った。標高は300m程度の低山だけど、小さなピークのアップダウンも多く面白そうだ。北側の木曽川沿いはけっこうな岩場もあるみたい。

てな訳で、トレーニングを兼ねての二回目の出撃。今回はもう少ししっかり歩くべく、午前7時、しっかり朝食をとり、真面目に出撃。一番東の端の大脇登山口から登り始める。時間は午前8時。自宅から1時間で登山口に着くのは、お手軽でありがたい。

大脇登山口からのルートは良く踏まれた歩き易い雑木の中の道から始まる。地元の方々のお散歩コースのようで、多くの人とすれ違う。小天神休憩舎、鳩吹山山頂休憩舎と休憩を繰り返し、西山休憩舎で大休止。そこで地元の方に出会い、いろいろ情報収集。毎日のように歩く方も多く、まさに可児市の里山だ。市発行の「山歩きマップ」なるパンフレットも貰い、全体の様子がなんとなく分かってきた。

このエリアは東側の鳩吹山周辺が可児市。そこから西へ続く継鹿尾山周辺が犬山市となっていてそれぞれ管理が分かれていて、継鹿尾山周辺は東海自然歩道として管理されているようだ。今回は継鹿尾山を越え、その先の寂光院から犬山へ出て、名鉄電車で可児川に戻り車を回収するという計画をとりあえず立てた。

西山休憩舎から石原登山口にいったん下り、継鹿尾山方面に登り始める。継鹿尾山山頂には展望抜群の休憩舎があった。そこからは犬山の街が一望できる。素晴らしい展望だ。正面遠くには伊吹山も見える。その後、寂光院まで下り、犬山から電車で帰る事を考えたけど、まだ時間はたっぷりある。電車で帰るのは止めて、不老の滝から大平林道を石原登山口まで戻り、鳩吹山の南側を回って車を回収することにした。

その大平林道も静かで味わい深い道だった。車を回収後、登山口近くの温泉施設「湯の華アイランド」で一汗流し、夕方6時前には帰宅した。気になっていた大相撲の逸の城・鶴竜の取組みにも間に合った。突然現れたこの逸の城は強いねえ・・・。風貌も毘沙門天みたいだ。

◆行動記録
 7:00 自宅発
 8:00 大脇登山口
 8:20 小天神休憩舎
 8:50 山頂休憩舎
 9:50 西山休憩舎
10:40 石原登山口
11:50 継鹿尾山
12:30 寂光院
12:45 不老の滝
13:15 石原登山口
14:00 石原公民館
14:20 大脇登山口
14:30 湯の華アイランド
      入浴料金:700円
16:30 山の上にて梨購入(1800円)
17:30 帰宅

【歩き出しの大脇口からの登山道。歩き易い道だ。】

【小天神展望台からは可児の街が良く見える】

【継鹿尾山てまえの萩、秋だねえ・・・。】

【継鹿尾山展望台から犬山の町を見下ろす。絶景だ。】

【寂光院】

【不老の滝】

【石原登山口。左:継鹿尾山、直進:不老の滝、右:鳩吹山】

【湯の華アイランド】

2014年9月23日火曜日

鳩吹山(2014.9.23)

そろそろ山では紅葉が始まってきた。今年こそ、10月初旬の稜線の紅葉から11月末の街場の紅葉まで、じっくり出撃したい。しかし、この夏は天候不順でほとんど山に登ってない。とりあえずのトレーニング開始で鳩吹山に登ってみた。家から1時間で登山口に到着。秋のお彼岸で登山口の霊園は大賑わい。

登山者用駐車場の脇には彼岸花が咲いている。秋だなー。登りはじめて最初の一本。ベンチに腰を下ろしタバコを一服。夏とは違う爽やかな風が吹き抜ける。ツクツクボウシが鳴いている、名前は分からないけど鳥もないている。幸せだなー・・・・。

行動時間3時間の山登りだったけど、良い汗を流すことが出来た。鳩吹山は家からも近いし、手近な良い山だ。

◆行動記録
11:00 自宅発
12:00 登山口
12:45 西山休憩舎
13:30 北周りコース展望台
14:30 鳩吹山山頂
15:00 下山

【駐車場から登山口までの林道。最近、こんな田舎道を歩くのが気に入っている】

【鳩吹山山頂から木曽川を見下ろす。けっこう高度感がある】

2014年9月8日月曜日

醍醐寺(2014.9.8)

昨日、18切符で江差から帰ってきたばかり。でも、18切符はまだ1枚残っている。使用期限は10日まで。無駄にしてはならぬ。知る人は知る「桐谷さん」の心境で、ママチャリではなくJRに飛び乗り西へ向かう。目的地は京都醍醐寺。醍醐寺はまだ行ったことがない。

ゆっくり出発したので山科着は午後3時。その遅い時間帯の訪問が良かった。閉門まじかの醍醐寺は観光客の姿も無く、静かで美しかった。三宝院にも回りたかったけど、受付のオバチャンの「ゆっくり見たほうが良いよ」の一言で、金堂、五重塔などの伽藍を回った。特に五重塔は美しかった。次回、上醍醐、三宝院を訪れてみたい。

【醍醐寺金堂】

【醍醐寺五重塔】



2014年9月7日日曜日

江差5(2014.9.7)

村上は何度も来ているけど、街を歩いたことは無い。朝一番に歩いてみた。とりあえず、城山方向に歩き出し、1時間程度の朝の散歩。落ち着いた町並みの良い街だ。次回、ゆっくり訪れてみたい。その後、JRに乗り、ひたすら帰還。今回、18切符で北海道まで出かけてみたけど、帰宅後、つくづく思う。やっぱり北海道は飛行機だ。

◆行動記録
 6:00 村上城址入口
 7:40 村上発
      新津三色団子(650円)
11:45 直江津
15:30 松本
      特上かき揚げ蕎麦(410円)
19:33 春日井着

【村上城址への登り口】