2014年7月24日木曜日

白馬・下山(2014.7.24)

昨夜、夕方から荒れ始めた天候は朝になっても回復しない。稜線の山小屋は横殴りの雨。強風が吹き荒れる。そんな中、クラブツーリズムの団体ツアーは予定通り出発していく。大丈夫かいな・・・・。引率のガイドと前夜話したんだけど、そのガイドは「事故が起きないように歩かせます」と自信満々に話していた。

私はカッパは持ってはいるものの20年物のほとんど防水性ゼロの代物。着ていても多分ずぶ濡れになるだろうと考え、体温低下に備えて下にダクロンのジャケットを着込み、フードを完璧にかぶって雨の中を下山開始。稜線を少し下ると風は弱まる。しかし、雨は猿倉に降りるまで降り続いた。

その結果、財布の中のお札までびしょ濡れ。白馬のみみずくの湯で汗を流しやっと一息。風呂上りのカキ氷は美味しかった。雨の中の大雪渓の下山だったけど、そてはそれで面白かった。この大雪渓は歩くことが楽しい。また、暑い日に稜線まで日帰りピストンで歩くのは楽しそうだ。(2014.7.24/木)

◆行動記録
 4:00 起床
 6:00 白馬山荘発
 9:00 白馬尻
10:00 猿倉
10:30 発
11:00 みみずくの湯
12:00 白馬発
18:00 春日井着

【某ツアーも朝5時風雨の中栂池へ向かって出発、20名の団体登山は山が荒れたときは大変だ】

【大雪渓を下る、大雪渓は登りに使うのが良いね】

【白馬「みみづくの湯」、入浴料600円、白馬駅観光案内で100円の割引券がもらえる、ナトリウム系のチョイとぬめりのあるある良い湯だ】

2014年7月23日水曜日

白馬・大雪渓登る(2014.7.23)

朝5時起床。駐車場から白馬が見える。天気は良さそうだ。白馬尻へ向かって歩きだす。登るにしたがって、冷たい風が吹き降りてくる。さすが大雪渓、涼しい。白馬尻を過ぎ大雪渓に降り立つ。初めて見る大雪渓は素晴らしかった。広い谷筋を一面の雪が覆っている。そして、その雪渓の先の稜線まで見通せる。登山開始早々に、稜線を望めるなんて珍しい。

その稜線に向かって緩やかに登り始める。と、感じるのは甘い。フラットな雪面はついつい歩幅が大きくなって、登るにしたがって息が切れる。振り返れば下から見るよりもけっこう急な坂だ。でも、白い雪、青い空、緑の木々、まさに夏山。歩くのが楽しい。いつまでも歩いていたい心境だ。医者から心臓関係で心拍数を上げないように言われているので、超スローペースで歩く。疲れたらすぐに休む。のんびり歩けばこんなに楽しい登山は無い。

葱平でいったんアイゼンを外す。高山植物が美しい。このルートは花と山の入門コースとして有名で、高齢者と山ガールパーティーが多い。私の超スローペース以上にゆっくり登るパーティーも多い。2553m地点で大休止。杓子天狗菱を眺めつつ吸うタバコが美味い。その時、山ガール三人パーティーが追いついてきた。彼女たちも大休止。とりとめの無い話の花が咲く。山では初対面の娘たちとも仲良くなれるのは嬉しいね。

私は山小屋に泊まるのはできるだけ避けている。以前はテント泊が中心だったけど、最近は荷物が持てない。したがって日帰りピストンが山行の中心となる。しかし、今回、あまりにも快適でのんびりしたため白馬山荘に泊まることにした。白馬山荘は巨大な山小屋で生ビールの飲めるラウンジもある。しかし、結論としては日帰りすれば良かった。夕方から山が荒れた。(2014.7.23/水)

◆行動記録
 6:00 行動開始
 6:15 猿倉発
 7:00 林道終点
 7:20 白馬尻
 7:45 発
10:00 葱平
10:20 発
12:00 2553米地点
13:00 白馬山荘
13:30 白馬山頂
14:00 白馬山荘
      行動停止

【猿倉山荘】

【白馬尻小屋】

【大雪渓遠望】

【キヌガサソウ?白馬は花が多い】

【大雪渓を登る】

【時々ガスが降りる】

【葱平から夏道】

【小雪渓のトラバースルートは地元の人が整備してくれてる。この整備が無ければ危険な場所だ】

【杓子天狗菱?】

【気分の良い登り】

【白馬山荘への道、信仰宗教施設の表参道を思い出す、背後左が白馬山頂】

【白馬山頂】

2014年7月22日火曜日

白馬・出発(2014.7.22)

梅雨があけた。その途端に猛暑が始まった。あまりの暑さに、「涼しい山へでも行ってみるか」と考えていたとき、BSで大雪渓から白馬へ登る番組を見てしまった。大雪渓は涼しそうだ。しかも私は行ったことがない。

と、いう訳で、白馬へ登るべく登山口猿倉へ車を走らせる。途中、スーパーで買出し。たまたま見つけたザ・ピーナッツのCDを購入。最近はCDはスーパーのワゴンサービスで買う物らしい。CDを聞きつつ安曇野を走る。ザ・ピーナッツは上手いなー。昭和のあの時代は唄の作り方も丁寧だね。でもお約束の「恋のバカンス」が入ってないのが残念だった。(2014.7.22/火)

◆行動記録
14:10 春日井 給油(起点)
16:20 須原(89キロ)
      コンビニ1280円
18:10 松本イオン(158キ)
      買い出し(食料、CD他5000円)
21:00 猿倉(236キロ)
      ほぼ満車
22:00 就寝

【猿倉登山者用駐車場、無料、平日は空いているけど週末は満車、白馬の稜線が見える】

2014年7月13日日曜日

岩峅寺(2014.7.13)

岩峅寺(2014.7.13)
予想通り、朝起きたら雨。天気予報は晴れだったけど、なんとなく崩れそうに感じて、室堂に上がらなかった。良かった良かった。なんせ「雨の日は登らない」私です。岩峅寺をチョイと覗き、数河で蕎麦を食べてのんびり帰宅した。たまたま入った数河の蕎麦はなかなか美味しかった。地域の方が地域おこし的に運営している蕎麦屋らしく、好感が持てる店だった。その店の一角で地元の家の蔵から出た古民具等がフリーマーケット的に販売していた。そこで朱塗りの脚付きのお膳4脚(台?)小皿4枚を格安で購入。お膳は本物の漆塗と信じて、とても満足して使っている。(2014.7.13/日)

◆行動記録
 8:00 小川温泉発
 9:30 岩峅寺
      317キロ
11:30 数河・そばランチ
14:30 加子母
      481キロ

【岩峅寺の本殿は古い】

【国の重要文化財らしい】

2014年7月12日土曜日

芦峅寺(2014.7.12)

台風一過、しかし梅雨は明けない。天気を気にしつつ立山方面に向かってみた。場合によっては室堂からみくりが池温泉あたりを徘徊しようかとも思ったけど、天候がやっぱり不安定だ。その時、「芦峅寺」との言葉が降りてきた。芦峅寺は立山信仰の中心地らしい。山に登るのも良いけど、麓の文化に触れるのも良かろうと芦峅寺へ行ってみた。

芦峅寺と岩峅寺は立山に関する書籍にはたびたび登場する。両者とも寺だと思っていたら集落の名前だった。さらに寺ではなくて雄山神社の里宮と言うのかな?神社が中心となっている。立山信仰では神仏習合が盛んで神道、仏教、修験道が渾然一体となったきわめて「なんでもあり」の日本的な宗教のようだ。こんな日本的な気質、私は好きです。

この日の泊まりはみくりが池温泉の代わりに小川温泉の湯治宿。久々の小川温泉は相変わらず高温で潤沢な湯が浴槽の縁から溢れていた。(2014.7.12/土)

◆行動記録
 7:30 加子母発
 9:15 道の駅・古川
      芦峅寺
13:15 滑川(昼食・回転寿司)
16:15 小川元湯・不老館
      258キロ
      一泊素泊り3240円
      冷蔵庫325円
      日帰り回数券16回分(5000円
      年間パスポート6万円

【立山博物館・展示館、300円、立山信仰のことが良く分かった】

【展示館の隣の教算坊。庭園が良い】

【閻魔堂からこの布橋を女性が目隠しをして渡り、その先のうば堂まで行くのが布橋灌頂会。目隠しを取ると立山が眼前に広がる】

【廃仏毀釈で無くなったうば堂基壇】

【芦峅寺雄山神社、杉並木が渋い】

【小川温泉の湯は良い】

2014年6月26日木曜日

第13次四国遍路4(2014.6.26)

昨夜の宿山茶花は食事が美味しかった。オバチャンも親切。朝、JR新野駅まで送ってくれた。計画では徳島北部の寺を巡る予定だったけど、昨日の鶴林寺-太龍寺コースでお腹一杯。徳島の町を徘徊し時間をつぶし、のんびり帰還することにした。別に急いで遍路する理由は無い。徳島港から乗り込んだ南海フェリーの甲板で2時間ほとんどうたた寝。天候が崩れそうで視界が利かない。往路良く見えた淡路島もほとんど見えない。(2014.6.26/木)

◆行動記録
 6:30朝食
 7:40宿発
 7:54JR新野発
     徳島まで760円
 9:00JR徳島駅
11:00徳島港発
     難波まで2000円
13:00和歌山港
15:00近鉄難波発
17:00近鉄名古屋

【徳島の町を流れる川は綺麗だ。名古屋の堀川もこれぐらいだったらウレシーナー・・・。】

【駅から徒歩10分程度のところにある「阿波おどり会館」。ここから眉山へのロープウエイが出ている。】

2014年6月25日水曜日

第13次四国遍路3(2014.6.25)

今日歩くルートが今回の核心部。「へんろころがし」第二部だ。途中の標識に「へんろころがし」について書いてあった。「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」らしい。国道脇のサークルKでコーヒーを飲み、心静かに鶴林寺登山口から超スローペースで歩き始める。最近、心臓関係で山登りに対してドクターストップ的教育的指導を受けている身としては、心拍数が上がり過ぎないように注意しつつ歩く。疲れたらすぐに休む。基本的に休むのは嫌いでない私にとって、いつでも好きなときに休める理由ができたのはチョイとウレシイ。休むたびにタバコを一服。このタバコが心臓に良くないのは分かっているのだが、良い空気の中で吸うタバコの味は格別だ。

鶴林寺への道は素晴らしく気分の良い道だ。要所要所にベンチがある。そのたびに休む。途中には水呑大師という水場もある。雨に洗われた新緑が美しい。この季節はアジサイが美しい。特にぽってり大きな丸いアジサイに比べて、小さな山アジサイの紫が鮮やかで私は好きだ。1時間45分かけて鶴林寺に到着。

鶴林寺からはいったん那賀川まで急激に下り、太龍寺へ登り返す。鶴林寺への登りに比べて太龍寺への昇りは、ベンチその他の整備は劣っているけど、その分、自然な気配が多く残る。若杉谷川に沿って谷沿いの道をのんびり歩き、最後、尾根筋を登り詰めると太龍寺に着いた。太龍寺は鶴林寺にも劣らない立派な寺だ。この鶴林寺から太龍寺へのルートは四国遍路のメインイベントかもしれない。気分の良い歩きが楽しめた。

太龍寺から再度山を下り、平等寺に向かう。「へんろころがし」も終わったと、緩んだ気分で歩いていると、なぜか、また急な登りが現れた。地図を確認してみれば大根峠の記載発見。事前に気にも留めていなかった峠だけど、二つの山を登った後の大根峠は想定外だった。弛緩した気分のときに現れる現れる困難。まさにこれが修行かもしれない。(2014.6.25/水)

◆行動記録
 6:30 朝食
 7:15 鶴林寺登山口
 8:00 水呑大師
 9:00 鶴林寺
 9:30 発
10:30 大井休憩所
12:15 太龍寺
13:00 発
16:30 平等寺
17:00 民宿山茶花
      1泊二食 6500円
      ビール中瓶 450円
      (消費税込み)
      食事良し(太刀魚の煮付け、カンパチの刺身、ピカピカのご飯)

◆歩行距離
・ 3.1キロ 金子屋(鶴林寺登山口)-20番鶴林寺
        (登り)
・ 6.5キロ 20番鶴林寺-21番太龍寺
        (下って、登る)
・11.7キロ 21番太龍寺-22番平等寺(民宿山茶花)
        (下り、その後平坦だけど峠あり)
(合計)21.3キロ

【鶴林寺への山道には休憩用施設が多数ある。茅葺の休憩所もあった。ここは宿泊も可能だ。マットと蚊取り線香はいるかもしれないけど・・・。】

【水呑大師。水場があるのはありがたい。】

【鶴林寺への絵に描いたような遍路道】

【鶴林寺手前から太龍寺へのルートが見通せる。中央の水井橋で那賀川を渡り、そのチョイ右の若杉谷に沿って沢筋を歩き、尾根に上がって右手に行けば太龍寺だ。】

【鶴林寺山門】

【鶴林寺のコケは美しい。前日、昼食時に地元のオバチャンからも「コケが良いらしい」と聞いていた。】

【太龍寺。山の中にもかかわらず大きな寺だ。たまた人の姿も少なく、清浄な空気を堪能した。】

【平等寺。今まで山の中を歩き続けていたので気がつかなかったけど、平等寺から海が近い。昔から地震の被害を受け続けているこの地域の避難所だったのだろう。階段から見上げつ平等寺を見て、すぐ地震を連想してしまった。】