2009年10月19日月曜日

東北(7-4-28)周辺徘徊

朝6時起床。とりあえず風呂。大浴場の窓を全開。相変わらず紅葉は見事だ。その紅葉をしきりに感心しているオッチャン一人。なんとなく話してみれば、神奈川から来た67歳。前日帰宅予定なるも渋滞を恐れての連泊。仕事はまだ現役。私の見るところ大手企業の役員風。ただならぬ気品と落ち着き、そして、現役ならではの緊張感。
 
いろいろ話しつつ、当人いわく「仕事やめたいナー」。でもきっと70までは働くだろうなー。ご苦労様です。 風呂から上がり、ビールなんぞチョイト引っ掛け、8時の朝食を待つ。その朝食が良かった。
 
塩ジャケ、温泉卵、焼き海苔、茄子の味噌汁、ほうれん草のオヒタシ、カブの漬物、熱いご飯。まさに正しい日本の朝食。箱膳に正しく設置され、部屋まで持ってきてくれる。ただただ嬉しい。 ちなみに二日目は、シシャモ、焼き海苔、ふきのとうの煮びたし、たけのこの粕漬け、ブロッコリーのマヨネーズ、ワラビとあぶらげの味噌汁、炊き立てご飯。
 
 1000円の朝食なるも二日目はメニューがほとんど変わる。しかも地元の食材。なかなか出来ないことです。食後、宿の背後の吾妻連峰方面の雲が気になり山に登るのはあっさり中止。この時期、黒い雲を見るだけで登山意欲が萎える。膝も不安だし・・・・。そんなわけで今日は吾妻連峰周辺を探索することとする。
 
峠駅へ向かってみる。奥羽本線「峠駅」、なんと素晴らしい名前なんだろう。普通名詞を固有名詞として使っている。駅の横には「峠の茶屋」もある。名物は「峠の茶屋の力餅」。こここ「峠の茶屋」が商標登録を申請したらどうなるのだろう?妻籠と飯田の間の大平峠の「峠の茶屋」はどうなるのだろう?などとつまらないことを考えつつ、これまた名物の「ずんだ餅」(5個いり800円)を購入。朝食を大量意摂取したため昼食用にテイクアウト。
 
峠駅は以前来たときも訪れた。何か非常に不思議な駅だ。隣の板谷駅からほとんどトンネルで駅のすぐ横まで。そのトンネルの出口を覆いつくす巨大な建屋の中にホームがある。雪囲いだそうだ。停車する列車は一日6往復。山形新幹線が頻繁に通過する。周囲に人家無し。峠の茶屋ともう一軒の食堂があるだけ。でも人気は無い。この違和感は何か?よく考えて気がついた。ほとんど人気が無いところにある巨大な人工物。普通、巨大な人工的な構造物の近辺には人の気配があるものだけどそれが無い。
 
 駅の中に入ってみる。珍しくオニイチャン発見。話してみれば峠駅の少し米沢寄りののところで線路にかかる恐れのある樹木を伐採中。その工事のための列車通過の監視員だとか。そのオニイチャンが話し好きだった。いろいろ話してるうちに、山形新幹線通過の写真を撮ることになってしまった。
 
私もついに「トリテツ」にまで手を広げることとなった。前原国交大臣には及ばないけど・・・。 まあ、なんやかんやとこんなような行動を一日中しつつ、気がつけば暗くなってきた。本当は今日の夕食は「米沢牛のすき焼き」と考えていたけれど、買い物する時間も無く結局、備蓄食料で夕食を済ますこととなってしまった。明日は旨いものが食べたい。
 
 そうそう、今日の特筆すべき事件は、素晴らしい紅葉を見たこと。吾妻高湯に入り(ゆったり館250円)、裏磐梯、桧原湖、白布峠、白布温泉を経由して宿の戻ったけど、その白布峠への登りの紅葉が素晴らしかった。特にブナの黄色が美しい。私が今まで見た紅葉の中で最高の紅葉かも。今年は紅葉が綺麗だとか・・・・。
 
●その他
福島柏屋の薄皮饅頭800円を2個(こし餡とつぶ餡)購入。吾妻高湯の泉質はチトキツイ。肌がピリピリする。でも、ひどくは無い。私にとってダメなのは酸ヶ湯温泉の四分六分の湯。いつ入っても三日目ぐらいから痒みがひどく、いわゆる「湯ただれ」、でも入りたい。

●夕食
枝豆(大量)、ねぎとサラミのグリルイタリアン黒胡椒風味(道の駅・千曲川で買ったネギとサラミソーセージをオリーブオイルで炒めたもの)。日本酒(高清水)
●宿泊
滑川温泉連泊
(2009.10.19/月)


(浴室の窓からの紅葉)




(チョイト白濁)

(朝食・二日目)


(峠駅)


(峠の茶屋)

1 件のコメント:

  1. 心に残る紅葉を私も見たいな〜。
    20年前に一度経験があります。
    しかし、悠々自適ですなぁ〜。うらやまし。

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