◆満開通り越して散り始め(勝手的満足度レベル6)
【左下の人と比べてみても千年桜の大きさが分かる】
仏隆寺の千年桜、二週間前(4月11日)にチョイと覗いた時はまだまだ蕾は固かった。その時、満開は二週間後と予想して24日再訪してみた。近鉄榛原駅到着後、駅前の大宇陀観光案内所に仏隆寺の千年桜の状況を聞いてみる。
「今日は散り初めだねえ」
「三日前が満開だった」
と、言うことは「前回の蕾の固かった状況から10日後に満開かー」とチョイと悔やみつつも、まだまだイケルだろうと、10時12分発の曽爾村役場行きのバスで高井へ向かった。このバスを逃すと12時チョイ前までバスは無い。
高井からは明るい日差しの中、のんびり仏隆寺への坂道を登っていく。30分程度で進行方向の坂の上に大きな白い(いや、ピンクかも)の塊発見。仏隆寺千年桜だ。
満開は過ぎたというもののすばらしい存在感だ。カメラのファインダーからはみ出すほどの大きさだ。樹齢900年とのことだけれど、まだまだ元気だ。大きな一本桜といえば根尾の薄墨桜が有名だが、薄墨桜に比べて勢いがある。
薄墨桜が多数の支柱に支えられ、やっと立っている状況に対して、仏隆寺千年桜はしっかりと自立している。支えも一ヶ所だけで「まだまだ若いもんには負けん」との気迫が伝わってくる。薄墨桜が特養の要介護3ぐらいだとすると、仏隆寺千年桜は自立した独居老人だ。私もこんな老後を送りたい。
千年桜の脇の石段を登ると仏隆寺本堂。ここも花に溢れている。シダレザクラが満開だ。その奥に真っ白な花。山梨の花との説明板がある。その本堂の奥に「開祖堅恵大徳、入定石室、西暦859年構築」と記された石室がある。遠目には小さなピラミッドのように見える三角の構造物だ。
【西光寺シダレザクラは葉桜、隣の田んぼは田植え直前】
大宇陀観光案内所でゲットしたウオーキングマップによると、この仏隆寺から唐戸峠を越えて室生寺へ行くルートは室生古道と言うらしい。考えてみれば仏隆寺の入口の高井は伊勢本街道の宿場町。かって、まだ近鉄室生口大野駅の無かった時代、この伊勢本街道から室生寺へ行くルートが室生寺へのメインアプローチだったかもしれない。
西光寺のシダレザクラはすでに葉桜。そこから見下ろす室生の里は花に包まれた文字通りの「桃源郷」。その後、室生寺の奥の院まで歩くことも考えたけど、拝観料600円にブレーキがかかり、拝観料無料の龍穴神社へ行くことにする。節約した拝観料でお土産用「山椒の佃煮」購入。
【龍穴神社境内は神秘的だ】
【龍穴のチョイ上の滝、新緑の中光がまぶしい】
その神社の裏手、沢の上流に「龍穴」がある。境内の看板には「龍穴に参拝するには社務所から浄衣を借りてお参りすることを勧める」旨、書いてあるも社務所はしまっている。仕方が無いので、浄衣なしで龍穴へ向かってみる。林道を歩くこと20分ぐらいかなあ。たどり着いた龍穴もなかなか神秘的な場所でありました。
【ビールのアテにサービスのサトイモとコンニャクの煮物】
【美味しかった】
その後、室生寺のバス停へ戻ると近鉄室生口大野行きのバスが出るまで15分ほど時間がある。バス停横の茶店に飛び込みビールを注文。15分で飲めるかなあと心配したけど、あっという間に飲んでしまった。やっぱり一日中歩いた後のビールは格別だ。開け放った店の扉から眺めた道路の向こうの新緑がとても美しかった。店のオネエチャンが「秋になるとあの紅葉がこんなに美しくなります」と携帯電話の待受け画面を見せてくれた。なるほど、真っ赤な紅葉だ。室生寺は石楠花よりも紅葉のほうが美しいかも・・・。
◆情報
・近鉄名古屋-榛原普通乗車券:1750円
・近鉄名古屋-榛原普通特急券:1280円
・近鉄榛原ー高井バス代:320円
・室生寺-近鉄室生口大野:420円
・室生寺拝観料:600円
・山椒佃煮:550円
・ビール大瓶:550円
◆行動記録
・07:50 近鉄名古屋発
・09:42 近鉄榛原着(特急中川乗換え名張)
・10:12 奈良交通曽爾村役場行きで高井下車
・10:55 仏隆寺着
・11:25 仏隆寺発
・11:50 唐戸峠
・12:30 西光寺
・13:10 室生寺
・13:30 龍穴神社
・13:55 龍穴
・14:40 室生寺バス停
・15:12 室生口大野発
・17:25 名古屋着(特急には乗らず)
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